2006年6月3日更新(2006年6月12日ページ移動。2011年5月3日一部写真削除)
■6月3日(土) 「秋の庭」で。 ──西村センセイ、保護者面接でいろいろ考える──
土曜日なので半ドン──鎖国していた時代に受け入れていたオランダ語に由来する──のはずなのですが、今日は午後遅くまで大学で仕事をしていました。
保護者会の総会があって、その後、アドヴァイジーの保護者と面接をしていたのです。
今日は朝早くから出勤して仕事をしていたのですが、仕事が捗るどころか何だかどんどん変なことになってきて、面接の時間が迫るころには精神的な余裕がなくなってしまいました。
う〜ん、ちと、マズい。学生と面接する時もいろいろ考えるのですが、保護者となるとさらに気を使うのです。
別にご機嫌を取っているわけではないのです。学生から見た保護者と、保護者から見た子供との間には、かなり相違があることが多いからなのです。(ちょっと難しいかな?)
学生の説明を鵜呑みにするのでも、保護者の話をそのまま無条件に受け入れるのでもなく、その一方で、それぞれのお話はちゃんと正面からお聞きして、必要に応じてこちらも説明する。
しかも限られた時間内に多くの保護者とお話しするので、物理的にも大変です。面接している人の後ろに「まだかなぁー」という顔が並んでいるのですから......。2時間以上の面接を終え、いつもよりちょっとだけ長い一週間を終えようとして、ふと気づきました。アパートに戻るために、自転車置き場に戻る途中です。
石庭、です。
もう金沢工大での生活も5年目に入っているのに、今日の今日までまったく気づきませんでした。
目立たない狭い場所ですが、明らかに意図的に石が配置されています。
奇妙なことに、石庭に気づいて感じたのは、「音」でした。(ホントなんだからしょうがない。)
故武満徹の「秋庭歌 一具(しゅうていが いちぐ)」“In an autumn garden”という雅楽(現代曲)をふと感じたのです。
武満は音楽に対してとても厳しい人でした。
よく見てみると、さほど手入れをされているわけでもなく、またそもそも、きちんと設計されたものかどうかすらわかりません。正直なところたぶん、こちらの思い込みの方がずっと強いのでしょう。
だけど少なくとも、見ているつもりでずっと見落としていたことだけは謙虚に認めなければなりません。
反省。
そういえば......この建物は建築系の研究棟だった。
■6月2日(金) Yahoo!
のスクロール地図も凄いぞぉー!!
出張準備のためにYahoo! の地図を使っていたら、Yahoo! の「スクロール地図」(ベータ版)に出くわしました。
試しに使ってみると、これがホントに凄い。
写真は都心、東京タワー付近を示していますが、地図と「航空写真」(実際は衛星写真?)を切り換えられます。
地図と写真が「じわーっ」と変わるのが、とっても楽しい。((c)Digital Earth Technology)地図も詳しいのだけれど、何よりも航空写真の解像度が高く、都心部などの一部では1/1500まで拡大することができます。
右上隅に芝公園(黄色枠内が原寸)があるのですが、人間一人一人を見分けることができます!! (駅前などでは、たくさんの人を見ることができます。)Googleマップも凄いなぁーと思ったけど、スクロール地図も負けず劣らず。
ところで、GoogleマップもYahoo! スクロール地図も、必要に応じて、紙の地図を前後左右に動かすように、自在にスクロールできます。(ぜひ自分で体験してみてください。)
詳しい理屈は知りませんが、これは、ユーザーの端末とサーバーとの間で、新しい方法(“WEB 2.0”)で情報をやり取りすることで可能になった技術なのだそうです。
よく考えてみるとこれって、ノートパソコンにできるだけの情報を詰め込んで外へ出かける時代から、通信と情報処理に特化した軽量端末だけを持ち運び、必要に応じて高速回線でサーバーにアクセスして目的を達成する──繰り返し予言されていた──時代に、いよいよ変わりつつあることを示しているのかもしれません。
情報漏洩の可能性も低くなるし......。
まぁ、どう考えてもセンセイの発想は前者。旧世代に属していることだけは確かです。
■6月1日(木) 道はどこまでも続いている。(当たり前だけど)
今日、6月1日はセンセイが勤務する金沢工大学園の創立記念日。授業はなく、午前中に祝賀行事がありました。
今週は、当初の予定を変更して電車で金沢に来ているので、週末にかさばる荷物を持ち帰ることができません。
そこで今日の午後、封印を解かれたMac miniを宅急便で送ることにしました。受け取りの都合で、ヤマト運輸で送る必要があり、近くのコンビニへ行ったのですが、何と、宅急便の取り扱いをやめて、ゆうパックに変わってしまっていました。
親方日の丸は、強い。ちょっと困ったのですが、割と近くにヤマト運輸の営業所があることを思いだしたので、そこで発送することにしました。
センセイが住む場所は金沢市と野々市町の境界付近。
付近の幹線国道は2車線でまっすぐに整備されているのですが、野々市町内の古くからの道は、川沿いに曲がりくねっています。
田舎道なのに割と広いなぁー、と思いながら自転車を走らせていると、右の写真の表示が目に入りました。
おぉ、何と、この道は旧北国街道だったのです!! (ついでに本町は「ほんちょう」ではなく「ほんまち」であることを初めて知りました。)
かつての北国街道は日本海側の大幹線で、現在の国道8号線あるいは北陸自動車道に相当します。
もちろん北からの海産物、西からのお米は北前船で運んだので、物資よりも人間と情報の移動の方が主だったはずですが。そして、個人的には何よりも、この道はセンセイの実家まで続いているのです!!
自宅や実家から230km以上も離れている場所に立っているのに、と思うと、とても不思議な気がします。
う〜ん。これだけ離れても道が続いているなら、一度は切れた(ように見える)人間のご縁もまだ繋がっているかもしれない......などと希望的に、あるいは前向きに考える今日の西村センセイなのでした。
■5月31日(水) MacOS
Xユーザーなら、かなり使えそうな“Remote DeskTop Connection”
今日は、朝のうちにお医者さんへ行って、例によって薬を売るほどもらってから出勤しました。
自分の講義はないので、主に研究室でお仕事。雑用を片づけているうちにずいぶん時間が経ってしまいました。
もう日も暮れ、疲れ果てた頭になぜか突然浮かんだのが、ずっと以前にご紹介したことのある“Remote DeskTop Connection”。
Mac(OS X)を含む他のコンピュータから、Windows XP Proを完璧にリモートコントロールできるという、マイクロソフト純正の製品です。
下の写真はPowerBook 12'の映像を20インチ “Apple Cinema Display”に出力して、Remote DeskTop ConnectionでWindowsノート(写真右上)を操作しているところです。
もともとお見せするつもりじゃなかったので、背景が両方ともグレーになっています。わかりにくくてすみません。詳細については以前の記事をお読みいただきたいのですが、西村センセイは今までMacOS 9ばかりだったので、面白いなぁーとは思ったものの、それ以上のご縁はありませんでした。
正直なところ、半ば忘れてしまっていたというのがホントのところです。でも、何回かご紹介しているように、センセイもこれからはMacOS 9とMacOS Xを使い分けて行く態勢に移行しているので、OS Xを使う頻度もかなり高くなります。
そういう目で、改めてRemote DeskTop Connectionを見直すと、ずいぶん使えそう。LANで繋ぐ限り、Virtual PCでWindows XPを使う時のようなストレスはありません。
Virtual PCでWindows 95を走らせる時よりは、ちょっともたつく感じがしますが。案外、実用になるかも。
■5月30日(火) 道路交通法が改正された(はずな)ので...。
西村センセイ、5月の連休前半に車を使って以来、このところずっと電車で新潟ー金沢を往復しています。ちょっとボーッとする副作用のある薬を飲んでいて、長距離の運転が危ないからです。
今週、本当は衣類の入れ替えと、Mac miniおよびMac用DVD-Rの移動のために車で来るはずだったのですが、先週末の出張の際、何だかボーッとしていて──これも薬の副作用?──東京→柏崎(自宅)ではなく、東京→金沢の乗車券を買ってしまったのです。
乗車券には4日間の有効期限があって、使わないともったいないから、今週も電車......。そうすると自動的に、金沢市内での通勤や買い物は自転車で、ということになってしまう、
で、その自転車。
ちょっと前にライトが点かなくなってしまいました。
ライトを点灯させようとしたら、手が電線に触ってしまって、引っかけるような形で断線させてしまったのです。直そう、直そうと思うのですが、朝は日が昇ってから出勤するのでライトは必要なく、帰りは真っ暗になってから乗るので、暗くて直せません。
たまたま先日、所用で日が残るうちにアパートへ戻る機会があったので、ちょっと直してみました。
簡単に直ると思ったのですが、実際は発電機の端子の部分が欠損しているようです。
よく調べるためにドライバーで発電機を外そうとしたのですが、大型のものを使っても全然動きません。
考えてみると、金沢に赴任直後に買ったので、もう4年半ほど乗っていることになります。さすがにあちこち、錆や傷が目立つようになりました。
まだしばらくは乗れると思いますが、道路交通法が改正されて(そのはず)、無灯火運転など、自転車乗りにもきびしくなったので、自転車屋さんで修理するか、外付けのライトを買わないといけないかなと思っています。
■5月29日(月) 『99.9%は仮説』の著者からメールを頂戴しました!!
以前、このページで、竹内薫氏『99.9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方』という本をご紹介したことがあります。
現在、29万部のベストセラーとなっているそうで、意外なところでは、忙しくて本を読む時間なんかなさそう──ゴメン!!──な、受講生二人(こちらとこちら)からも「読みました」という声がありました。
実は最近、著者の竹内氏からセンセイ宛にメールが届いたのです。もちろんこちらが先に送って、その返信を頂戴したのですが。
『99.9%は仮説』は、飛行機が飛ぶ理由がまだよく分かっていないことと、天動説と地動説の話を、本論の導入部分に用いています。
もうお気づきだと思いますが、後者はセンセイの専門分野。で、その部分に内容的にちょっとどうかなという微妙な部分があったのと、竹内氏のオフィシャル・サイトに、この本に関する特設ページがあって、そこの記述の一部が間違っていたので、恐る恐るメールをお送りしたのです。
気づいていながら教えないのもどうかと思ったので......。お忙しい方だと思うのですが、意外にもすぐにお返事を頂戴し、何度かメールのやりとりをすることになりました。
結論から申しますと、問題箇所については、もうすでにたくさんの部数が市場に流通しており、仮に修正を加えると版によって異なった情報が伝えられることになるため、今回は修正しないことになりました。
こういう判断も「あり」だと思います。そもそも著者や関係者ではないセンセイが判断するようなことではないのですけど。その代わりといっては何ですが、何と、次回作にその内容を反映させるとのこと!! おぉ。
またセンセイがお送りしたメールの一部を、補足事項として特設ページの最後に掲載していただくことになりました。(すでに掲載中です。)
作家になったことはないのでよくわかりませんが、売れっ子の作家だと読者の意見など歯牙にもかけないようなイメージがあるのです、少なくとも竹内氏は丁寧に対応してくださっています。
ホントに、頭の下がる思いです。やっぱりタイトル通り、思いこみで判断しちゃいけないんですねぇ。
P.S. 中野区にお住まいのTさん。その後、こういう展開になりました。はい。
■5月28日(日) AirMacカードがパソコン切替機に変身して、しかもお釣りをもらってしまった!!
今回の出張では、目的地へ行くまでの僅かな時間に、秋葉原へ立ち寄りました。
すでにお伝えしたように、パソコン切替機について調べるのと、システムの再編成で使わなくなったAirMacカードを買い取ってもらうためです。10年前に家を新築した時に、LAN回線のケーブルを何カ所かに引いておいたのですが、いざ娘がG4 Cubeを使う時になると結局、AirMacカードを利用することになりました。
その後センセイのG4 Cubeが故障した関係で、玉突き式に自宅のMacシステムを再編成することになり、娘に新規のWindowsノートを買ってワイヤレスで繋ぐ一方で、娘のCubeは召し上げて、Macをすべて有線で繋げることにしました。それでAirMacカードが余ってしまったのです。
ハードオフ等へ持ち込んでもいいのですが、今までの経験からすると二束三文。
それならちゃんとしたお店で買い取ってもらった方が賢明です。AirMacカードの需要は多いらしく、例えばMac専門店として有名な秋葉館の中古コーナーなどではかなりの高額で売っていますし、それに物が並んでもすぐに即売状態のようです。((c)(株)センチュリー)
久しぶりの秋葉原。
時間がないので駅前のヨドバシカメラには目もくれず──まだ入ったことがない──に秋葉館へ直行。
ここでダメなら200mほど先に、ソフマップ・Macコレクションがあります。以前からそうですが、秋葉館はかなりオタクっぽい店構え。
買い取りコーナーは地下にあるのですが、階段が封鎖されているのでエレベーターで下りるしかありません。
何だか一度入ったら二度と戻れない......そんな雰囲気もある「昔ながらの秋葉原」という感じ。でも入ってみると話はすぐに通じて、正常に動作するかどうか検査するとのこと。
その時間を利用して、パソコン切替機を探してみることにしました。秋葉館にも切替機はあったのですが、ASCII(US)キーボードが使えない物ばかり。
秋葉館の店員は詳しい人が多いのですが、今回は店員に知識がなく、ここでの購入を断念しました。次に向かったソフマップの店員も新人のようで、頼りにならなかったのですが、秋葉館にない商品が結構あります。
結局右の写真の、ラトックシステム社製の、Mac専用の最新機種を買いました。((c)ラトックシステム(株)のサイトより)
見てくれはあまり良くないのですが、ASCIIキーボードが使えそうだったのと、仮にもしダメだったとしても、それぞれのMacに直接キーボードとマウスを繋ぎ、モニタだけ切り替えれば良いのです。
それに、他の機種は2〜3万円、場合によっては4万円位するのに、この製品は7,000円以下!!車をぶつけて、今は深刻な金欠病の西村センセイにとって、この差が大きい。
秋葉館に戻るとAirMacカードが正常動作が確認──当たり前だけど──されていて、代金として提示されたのが8,000円。ハードオフなら1,500円以下じゃないかと思います(例えば500円とか)。
ハードオフは、あまり専門的な知識がないのです。もちろんOKしたのですが、結局、AirMacカードがパソコン切替機に化けて、しかもお釣りがきた、というわけです。次の週末にはMac miniを自宅に持ち帰るつもりなので、うまく繋がるかどうか試してみます。
ところでソフマップの店頭にはMacBookが並んでいました。オーダーが殺到しているので予約を受け付けるだけの状況です。今回はとにかく触ってみました。
白、黒色とも並んでいたのですが、見かけの印象はどう見てもiBook。でもiBookの輝きや透明感はなく、割とマット感が強い仕上げなので、高級感があるかというと、ちょっと......。
またキーボードが独特で、一体化された框体からキーの部分だけが飛び出ているので、ちょっと不思議な感じがします。もちろんキーは普通に打てるのですが。Windowsノート機として「買うんじゃないかな」、という予感はあるのですが、忙しいこともあって、何だかまだ最後の一線を越えることができません。
どうなることやら。