2007年1月20日更新(2007年1月28日ページ移動。2011年5月3日一部写真削除)
■1月20日(土) その割り切り方が、すごい!! ──特急電車の中でPHSデータ端末を使ってみました──
週末なので新潟の自宅へ戻りました。腰の具合は相変わらず危機的なので、荷物は最小限にして、できるだけ重さを減らしています。
しかし「あれもダメ、これもしない」では気が滅入るだけなので、帰途、先日手に入れたPHSデータ通信端末を駅や電車の中で使ってみました。
まず金沢駅で電車を待っている間に、メールを送受信したのですがこれはもう、まったく問題ありません。
IEで天気予報やニュースも見てみたのですが、アパートにいる時と同じように安定してます。
PHS64kbpsのISDN網を使っているのですが、センセイが使ってるデータ通信は、同時に複数の基地局を使うことによって、最大128bpsまで出しているようです。(アパートや大学ではこの状態。)特急「はくたか」が到着したので乗り込み、パソコンを立ち上げて電波の様子を見てみました。
写真中央部の白い物体がそのPHSデータ通信端末。
ちょっと見にくいものの、端末に無線強度の表示装置がついているので、その様子を観察したのです。金沢駅を出発してしばらくの間は電波も強く、複数局とやり取りしていたようですが、二つ先の森本駅を過ぎると急に、電波が強くなったり弱くなったりするようになりました。
PHSは携帯電話に比べてはるかに電波が弱く、基地局から離れる──会社の説明によると500mが目安──と通信状態が悪くなるようなのです。それでも町並みが続いている間は通信が完全に遮断されることはありませんでした。
会社の説明によると、データのやりとりはパケット通信──データを不連続な細切れで運ぶ──なので、数分間通信が切れても問題ないのだそうです!!
う〜ん、すごい。でもさすがに、石川−富山県境などでは電波が途切れてしまいました。
電波の強度を見ていて気づいたことがあります。
少なくとも北陸地方の場合、○○町中心部くらいの、ある程度人口が集まっている場所には必ず基地局があり、問題なく送受信が可能です。
また主要道路沿いに点々と基地局が設置されているようで、国道を走っている間に同乗者がPHSを使うのならほとんど問題はないのではないかと思います。鉄道は幹線道路と並行して走ることが多いので、電波が強くなってきたぞと思って窓の外を注視していると、ほぼ確実に写真のような基地局──最も標準的な、500mWの基地局(新潟県内にて撮影)──を見つけることができます。
ちょっと太めの電柱の上に複数のアンテナが立っています。(1本だけだったら、避雷針か会社の業務用無線アンテナなどです。)
周囲を見渡すように建っているビルなんかには、四方を見渡すように別な形の大きなアンテナが設置されていることもあります。
これらのアンテナから、NTTのISDN網へ直接接続されているんですね。でも、人口密度が低くなると、途端に話が変わります。
人口密度があるライン──目安としては「○○村△△」以下──を割ると、全然電波が届かないのです。
そもそも基地局が存在しないんですね。その割り切り方がとてもはっきりしていて、ある採算ラインを割ったら絶対に基地局を設置しないぞ、という意気込み(?)が伝わってきます。
反面、金沢のアパートや大学は基地局(アンテナ)が乱立していて、両者がとても対照的です。(商売としてはとても当たり前の判断ですから、決して批判しているわけではありません。)
結局、PHSとしては「街中で普通に使う分には全然問題ありません。でも万一の時、圏外ではまったく使えませんが、それでもいいですか?」という感じ。
公衆電話など代替手段を持つ学生さんや主婦が使うのなら良いのですが、常に万一の際に備える必要がある人にとっては、う〜ん......といったところでしょうか。
ま、携帯だって、圏外だったらどうしようもないんですけどね。データ通信として考えた場合、実際には高速で移動しながらデータを送受信するなんて機会は少ないと思います。ホテルや、学会会場など、基地局が近く比較的で安定した状態での、メールの送受信や簡単なブラウジングがほとんどでしょう。
このような場合はまったく問題ありません。データ量が多い場合、話は別です。
今回、試しにExcel 2000アップデータのダウンロードを試みたのですが、数メガバイトのダウンロードなのにPHSデータ通信では速度が低すぎて時間がかかりすぎ、すぐに諦めてしまいました。移動中のブラウジングをイメージしてみたのですが、センセイの場合、金沢へ移動する際のメールやニュース、あるいは天気予報──降雨レーダー:金沢到着時に雨が降っていないかどうか──などのチェックくらいしか使わないんじゃないかと思います。
で、こういう使い方なら、全然問題ないと思います。やはり早く切り替えておくべきでした。
■1月19日(金) ビールジョッキが、どうしても完全には綺麗にならない...。
自宅やアパートでビールを飲む時センセイは、コップ(ビールタンブラー)ではなく、小型のビールジョッキで飲みます。しかもそれを、あらかじめ冷蔵庫で冷やしておきます。
きちんとこうした手順を踏んで瓶ビールを飲むと、ビールに「甘み」が出るし、冷たさも保たれるので、とても美味しくいただくことができるからです。ところが最近、アパートでビールを飲もうとして少し違和感を覚えるようになりました。ジョッキにビールを注ぎ、口元に近づけた時、微かに粉っぽい臭いを感じるのです。
最初は変だなー、気のせいかなぁーと思っていたのですが、やがてその臭いをはっきりわかるようになりました。
最初はいわゆる「冷蔵庫の臭い」がジョッキに移ったかなぁーと疑ったのですが、庫内にそんな臭いはまったくありません。(そもそも、ほとんど何も入っていない。)......となると。
西村センセイ、食器を洗って片付ける時、ビールジョッキはいつも最初に洗剤で綺麗に洗浄し、完全に水を切って乾燥させてから冷蔵庫に移します。
しかしどうやら、この洗浄と乾燥が完全ではなかったようなのです。改めて冷蔵庫からジョッキを取り出し、メガネをかけてよぉーく見ると、ジョッキの内側が微かに青い......。
普通に見ただけでは透明でわからないので、青色が一番目立つように蛍光灯にかざしたものが右の写真。
擦ってできた傷は別にして、部分的にガラスが少し青緑色がかって見えるのがおわかりでしょうか......。洗浄用のスポンジを複数使い分けるなど、かなり気をつけていたつもりなのですが、どうもジョッキの内側に落ちにくい汚れがこびり付いてしまったようです。
あの臭いとビールの栄養価からすると、カビの仲間なのかもしれません。情けないのですが。で、新しいスポンジを卸し、洗剤を確認して洗うのですが......濯(ゆす)いでもなかなか完全には綺麗にならなりませn。(そもそも、これくらいの洗い方はいつもやっていることだし。)
思い出して、「激落ち」メラミンフォームで徹底的に綺麗にしたのですが、それでも薄く青色が残ります......。
数日間格闘したのですが、それでもやはり完全に綺麗にすることはできませんでした。
ジョッキの表面は、一見しただけでは平滑にに見えますが、実際は細かい凹凸や擦り傷があって、そこに入った汚れがなかなか落ちないのかもしれません。それでもあの臭いは全くなくなったので、まぁ、これくらいで妥協しようかな、と思っています。
新潟の自宅のビアジョッキは、もう20年近く使っている(!!)サッポロビールのロゴ入りのものなのですが、細かい傷──傷の具合からして、たぶん洗浄時のもの──は目立つものの、例の青色は見えません。
新潟では家人が洗っているのですが、この辺が玄人と素人の違いでしょうか。「男寡婦(やもめ)に○○が...」と言われても、これじゃ反論できませんね。そうそう、「その後」のその後を、一つだけ。
Windows XP+Excel 2000のトラブルは、本日、マイクロソフトからパッチが公開されました。(教えていただいたT先生、ありがとうございました。)
問題が起きたのは2バイト文字圏だけですが、そこで作成されたファイルは世界を駆けめぐるので、このパッチは全世界(全言語)版に適用されるのだそうです。
改めてコンピュータとインターネットは世界を結んでいるんだということを再確認させられます。ただしこれはあくまで、「Microsoft Excel 2000 に含まれるセキュリティ上の脆弱性」への「更新プログラム」なのだそうです。やはりマイクロソフトも面子を保ちたいのかな、と思いました。
さっそくパッチを適用して、ちゃんとファイルが開けることを確認しました。面子の問題であろうが、そうでなかろうが、センセイとしてはちゃんとExcel 2000が使えれば、それでいいのです。はい。
■1月18日(木) こ、腰が痛い!! ──その後を、いくつか──
今日の写真は、今週初め(14日)、センセイが金沢へ移動した際に利用した、特急「北越」禁煙自由席の様子です。
車内は見事ななまでにガラガラで、新年に入ってわずか2週間ですが、年末年始のあの熱気はすでに消えてしまっています。
客商売の世界には「ニッパチ」という隠語があります。2月と8月の「ニッパチ」はお客が入らない、という意味です。
交通機関に関する限り、お正月直後はすでにニッパチ状態なんですね。でも金沢工大は授業を再開すると、直ちにアクセルは全開状態。
オマケに、先週末は国際会議があったし......。というわけで西村センセイ、久しぶりに腰をかなり痛めてしまいました。パソコンを2台(合計約4kg)持参したのが効いたようです。
背後から「西村センセイ!!」と声を掛けられ、ニコッと振り向いたその瞬間、腰がグキッっと折れてしまいそうなほど、今回はヤバイ状態です。
というわけで、今晩は何もせず横にならせていただきますが、その前に、「その後」をいくつか。
アップデートされたWindows XP+Excel 2000のトラブルは深刻です。
日本語などの「2バイト文字のふりがな」の処理が問題だと報じられたので、「ふりがなをふらなければ、きっとだいじょうぶ」と考えたのですが、これが甘かった。
来年度の講義の時間割を作成していて、保存した途端に、そのファイルを二度と開けなくなってしまいました。ふりがな機能を全然使っていないのに!!国内では相当数の問題が起きているはずで、この問題に対するマイクロソフト社の対応が注目されます。
月曜日に長崎屋から生鮮食品が一掃された理由は、翌日その理由がわかりました。
翌火曜日に、「今日は売り切れる前に」と思って長崎屋に向けて自転車を走らせると、何だか様子がおかしい......。広い駐車場に、巨大なクレーン車が2台も停まっているのです。(実話)
そして雰囲気がおかし......というより、そもそも長崎屋が開いていない!!それでも入口まで行ってみると、「本日定休日」とのこと。その下に、「明日は通常営業」と書いてあるだけでも救われた気分です。
金沢に来て6年目になるのに、まだ知らないことが多いんですね。
というわけで、今日はこれにて、お休みなさい。
■1月17日(水) さて、これは何でしょう? ──もっと早く買えばよかった。PHSデータ端末!!
──
“じゃーん!!”(講義の、いつもの口調で)
(こちらも、いつものように)“さて、これは何でしょう?”
え"、何のことかわからないって?
右の写真はApple社のPowerBook G4 12"の最終モデルに、写真中央、小さな四角い箱状のものを接続したところです。
この四角いものは何でしょう?
そう!! これは以前ご紹介したPHSデータ通信端末なのです。やっぱり買っちゃいました!!
次の写真はその通信端末をバラして並べたもの。
まず右の黒い物体は、比較のために標準的なUSBメモリを置いています。(わざと端子を出してみました)
左はデータ通信端末の本体(というか、インターフェイス)、そして中央の、ホントに、ホントに小さなカードがデータ通信の中核部、通信モジュールなのです。
写真では大きく見えますが、通信モジュールは切手くらいの大きさですし、左の本体だってUSBメモリを二つ並べたくらいでしかありません。通常は左のインターフェイスに収納しておくのですが、いざとなったら音声用の端末──要するにPHS──にこの通信モジュールを差し込むと、あら、まぁ、通信端末がPHSに早変わりしてしまうのです!!
センセイはPHS音声端末を持っていないのですが、このモジュールにはしっかりと“070”で始まる電話番号がついています!!(未来永劫、電話としてこの番号を使うことはないし、電話がかかってくることもないけれど)
以前ご紹介したこのPHS通信端末、USB接続なので、物理的にはほとんどのパソコンにも繋ぐことができるし、しかもソフトウェアがWindows/Macintosh両方に対応している──Mac OS 9にまで対応する──ので、センセイの場合、「これしかないっ!!」という感じです。
センセイは現在、戸外に持ち出すノート型パソコンをWindows/Macintoshあわせて5台使用しているのですが、今日までにそのすべてのマシンでこのデータ通信が使えるようにできました。
右の写真はアパートで使っているMacintosh PowerBook G4(Mac OS 9)でセンセイのサイトを見ているところです。回線のスピードはというと、これはちょっと微妙。
アナログ電話を無線化したものが携帯電話だと思ってもらってかまわないのですが、PHSはちょっと違って、64kbpsのISDN網をデジタル無線化したものです。
アナログモデムは、スペック上は高速ですがISDNの1/2〜2/3くらいのスピードしか出ません。
ISDNはきっちり64kbps出ますし、センセイのこの通信モジュールの場合、さらにその倍、128kbps出ます。ですから今までのアナログモデムによる接続に比べれば格段に速く、普通のメール送受信などには問題ありません。
でもWebで大きな画像を扱うようになると、途端に不満がつのります。無線なんだから文句は言えないのですが、光回線に慣れると、やはり速度が気になる......。結局、重いデータは新潟の自宅や大学で送受信し、帰宅後にメールの確認やブラウザで使う時には「ちょっと遅いかな」という感じです。
料金的には、センセイの場合約4,000円/月くらいで、事実上無制限(25時間/月)使用できます。「事実上」というのはセンセイの場合、金沢のアパートで1時間/日(≒25時間/月)を使うことはあり得ないからです。
ずっと使っているとこの料金は3,500円/月くらいまで下がります。利用形態に応じて、もっとヘビーな、あるいは手軽なプランもあります。センセイの場合、アパートの固定電話は廃止(休止)するつもりなので、その分の料金を考えると1,500〜2,000円/月くらいの支出増でこのPHSデータ通信を維持できることになります。
だから、新潟の自宅回線を光ファイバーに切り替えた時にもっと良く研究して、同時にこの方法に切り替えておけば便利だったのに、と反省している西村センセイなのでした。
PHSデータ通信、環境によってはとても使えますよ。
■1月16日(火) ついていない、そんな1日......でもないか。
朝早く、お日様が昇る前に出勤していくつか講義し、かなり疲れた夕方。
あまり生産的でないは会議を終えて研究室に戻り、雨雲レーダーで雨雲の様子を確かめると、ヤ、ヤバイ!! それほど強くはないものの雨雲が北陸地方にかかってきています。
今週は自転車での通勤なので、雨には弱いのです。しかし一方、(冷凍したご飯を除く)食料がないから、スーパーへ買い出しに行かなくちゃならない。
急いで荷物をまとめて自転車でアパートへ戻り、鞄を降ろすとすぐに、ちょっと離れた長崎屋へ向かいました。店内の魚屋さんのお刺身がとても美味しいので、それを買うためです。
このところ異常なまでに暖かい日が続いているので、ちょっと汗をかきながら到着。個人経営のはずなのに、見慣れない店員がいるなぁーと思いながらお刺身コーナーを確かめると......ない。全然、ない。
そんなに遅い時間じゃないのに、お刺身がまったく、存在しない!!しかたないので、ちょっと味は劣る──その差がどこから来るのかホントにわからない──けど、長崎屋の鮮魚コーナーでいいや、と思って赴くと、こちらも商品が全然ない!!(実話)
ついてない!!
今日、つまり火曜日は長崎屋の特売日のようで、確かにいつもより安いし、何よりもお客が殺気立っています。
食料が全然ないのですから、とにかく手に入れる必要があります。空の色で雨雲が迫ってくるのを感じながら、ちょっと離れた別なスーパーへ向かいました。
初めて使う道です。お店にやっと到着すると、何と、こちらもちゃんとした商品がない!! いったい、どうしたというのでしょう?
それでも売れ残りをちょっと買ってアパートに戻ろうとしたのですが......残念!! いよいよここで雨が降り始めました!!
......やっぱり、ついていない1日。
でも、アパートに戻って雨で濡れたスーパーの袋を片づけながら、長崎屋の店内で出会った学生を思い出しました。受け持ちの学生(アドヴァイジー)です。
彼は買い物に来ていたのではなく、制服を着ていました。アルバイトとして商品を整理していたのです。こちらが先に気づいて、ちょっと立ち止まったので、彼もセンセイに気づきました。(なにしろ、今朝、朝イチの授業で会ったばかりなのです。)
ちょっと恥じらいを秘めながらも彼の表情は、とても良い。
じゃぁ全然、「ついていない1日」じゃないじゃん!! その表情を、ありがとう。アルバイト、頑張ってね!!
■1月15日(月) そ、そりゃないでしょ?! マイクロソフトさん!!
先週末の国際会議の話をもう少しだけ。
会議の準備で東京の関係者とファイルのやりとりをしていたのですが、エクセルのファイルの開くと......何もない。(右の写真)
いろんな方法を試したのですが、どうやってもちゃんと開けませんでした。まぁ、開けなくても何とかなるファイルだったし、とにかく忙しかったのでそのまま上京したのですが、やはり釈然としない。
何か、パソコンに致命的なトラブルが起きたのでしょうか......。ところが会議を終えてからその意外な理由がわかりました。
すでに報道されていますが、マイクロソフトが最近公開したWindows XPの月例パッチを適用すると、日本語、韓国語、中国語を使用する一部のエクセルファイルが開けなくなるというのです!!
調べてみると、まさにそのケース。この問題が起きるのはExcel 2000──センセイが使っているバージョン──だけで、何と、その対処方法はExcel 2003を使ってくれ、というもの!!
これじゃぁ、答になってないじゃん!!
実は西村センセイ、Excel 2003も正規に所有しているのですが、使いにくいので、わざと2000を使い続けています。Macintosh版に至っては、新しいバージョンとともに、約10年間も[19]98版を使っているくらいです!!
「パソコン」というと、みんなが最新のバージョンだけ使っているようなイメージがありますが、実際はそんなことはなく、個人がWindows 98 SEを使っていたり、会社がWindows 2000+Office 2000を使っていたりすることは良くあります。(企業向けにはWindows 2000モデルもまだ販売されている。)
マイクロソフトの月例パッチだし、「緊急」だから更新したのですが、今さらパッチがなかったことにはできない......困った。
ちゃんと手当してくれるんでしょうね? マイクロソフトさん!!
■1月14日(日) 西村センセイ、TV映画のロケ隊に行く手を阻まれる!!
思いがけず鉄道ファンに囲まれてしまった西村センセイ、本来の調子が出ないまま乗換えの宮内駅に到着しました。
上越線の10分の遅れは、途中での時間調整の停車をなくすることで3分程度にまで短縮されています。時刻表の上では乗り換え時間がほとんどないのですが、これならたぶん間に合うでしょう。
無事に宮内駅のホームに降りたところで乗り換えの信越線各駅停車が、かなり離れたホームに入線してきます。急いで跨線橋を越えて信越線のホームにたどり着いたのですが、この電車も予想外に混んでいます。
仕方なしに一番空いていそうな先頭車へ移動し、車内保温のため冬期は半自動になっているドアを手で開けようとして、あれ?
......車内からテレビカメラのレンズがこっちを睨んでいます。ナシテ。
別に悪いことをしているわけではないので、堂々とドアを開けて乗り込むと、どうやら映画かドラマの撮影隊のようです。
カメラ2台が通路を塞いでいてその向こうには行けないので、仕方なしに空いていた端の座席に座りました。よぉーく見ると、映画(フィルム)ではなく、ビデオカメラによる撮影です。
カメラの1台には“NST”(新潟総合テレビ:フジテレビ系地元局)と書いてあるし、正直なところ撮影の段取りも素人っぽい。
地元局が「ちょっと作ってみた」くらいの感じなのでしょうか。俳優はというと、詰め襟の学生服を着た男子高校生──おぉ、それもリーゼント姿!!──役が4人でボックスを占領しています。(別に撮影だからいいんだけど。)
助監督が「暑いんだからね」とか「だるそうに」とか指示を出しています。外は雪が舞っているのですが、どうも夏の電車内という設定らしい。
撮影はコマ切れで進んで、暑いものだから、じゃんけんをして負けた生徒が次の駅でコーラを買いにホームに降りる、のだそうな。
その目的地、来迎寺駅到着直前が右上の写真で、ドアの前に立った高校生がホームに降り、それを脇と、高校生の奥(わかるかな?)の2台のカメラで撮影します。
来迎寺に到着すると、先回りした別なスタッフ数名がホームで待っています。
けれどその足元にテレビカメラ用の大型三脚と、高校生に渡すコーラ数本が置いてあって、車内から撮影する画面に入ってしまうので、車内から監督が「どかせ!! どかせ!!」と大声で叫ぶのですが、車外に聞こえるわけもない。(この辺が素人っぽい。)それでも高校生とスタッフの全員が降り、高校生は階段を駆け上(ってコーラを買いに行き)り、戻ってきてコーラを手にして乗り込もうとしたところで電車は発車してしまいます。(もともとそういう設定だったらしい。)
その様子を、車内から移動した2台に待っていたスタッフのカメラが加わり、撮影しています。しかしどう見ても、スタッフの動きといい、撮影の仕方といい、素人仕事です。
車内に「取り残された」高校生の携帯にすぐに連絡が入り、次の越後岩塚駅で降りました。ここで初めて高校生の姿をちゃんと見たのですが、やはりきちんと訓練を受けている感じではない。
こんなものでいいんだろうか。
この撮影のおかげで、電車は数分遅れての到着となりました。まぁ、終点で降りるだけだし、乗客にそんなに迷惑をかけたわけではないのですけどね。