2007年3月23日更新(2007年4月8日ページ移動。2011年5月4日一部写真削除)

──2007年3月第5週のニュース──

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3月31日(土) ソニー製DVDの「クロス・メディア・バー」は使いやすい!!

 新潟の自宅居間金沢のアパート用に買ったソニー製のHDD・DVDレコーダー(RDZ-D700)。

 画質は「できればもうちょっと」という感じですが、クロマを少し下げてシャープネスを少し上げるなどして、ほぼ不満のないレベルまで追い込むことができました。
 やはり初期設定はメリハリがあってノイズの少ない絵造りのようです。(そういう油っぽい絵は、センセイならすぐに飽きるけど。)

 DVDの画質はフォーマットから来る制約(10Mbps上限)がありますが、VBRをかければ体感的にはかなり改選されますし、HDDへの記録はデータ量を地上デジタル放送並の15Mbpsまで上げれば十分実用的です。

 既存のSD(NTSC)のソースを高品位でHDDに残し、重要度がちょっと下がるものは簡易編集──ソニー製は割と良く編集できる──した後に1枚50円くらいまで単価が下がったDVD-Rに焼くというのなら全然問題ありません。
 ビデオテープやLDなどからの信号ならコピーの制限もないし。(いずれも自己所有ですので、念のため。)

 ......今までの苦労はいったい何だったんだろう。

 以前もご紹介しましたが、使い勝手は特筆ものです。

 最も便利なのが写真の「クロス・メディア・バー」と名付けられたインターフェース。

 基本は横軸の各種入力ソース、HDD等に記録したプログラムなのですが、大雑把に「今、やりたいこと」を考えて、ジョイスティックを上下させると何となく目的(のプログラムなど)に近づくことができます。
 さらに周囲に必要は情報が表示されるし、あるボタン(「オプション」)をクリックすると詳細な情報や必要な手順が表示されるようになっています。

 もともとはゲームマシンで採用されたようですが、センセイは全然ゲームをしないので、その辺の事情はわかりません。

 とにかくインターフェースの造り込みがBMW車並にすばらしく、ほとんど何も考えずに目的を達成することができます。
 自分がやりたいことを中心に置き、その周囲に最低限な情報を配置し、必要に応じてより詳細な情報を伝え、同時に、全体の中での位置を知らせる仕組みです。

 プログラム数が多かったり、スクロールが速い時は画面の左にさりげなく現在位置を知らせる表示が出ます。(必要がなくなるとすぐに消える)

 ただし、DVDへのコピーは大変──各社とも共通──で、DVDにいろんなバリエーションがあるし、記録方法も多岐に渡るので、正直なところかなり知識が必要です。
 DVDレコーダーが普及しない理由の一つでしょう。

 でもHDDへの記録と整理、再生はクロス・メディア・バーのおかげでとても便利。
 必要な番組をHDDに記録後に観て、満足したら消去するという使い方なら全然問題ありません。(必要に応じてそれなりの品質でDVDに残せるし。)

 番組毎にVHSテープに記録して、どれがどれだかわからなくなるなんてことはありません。少なくとも我が家では、VHSテープへの記録は全くなくなってしまいました。

 全体としては、メーカーや販売店には申し訳ないけれど、とても安くて良い買い物をしたという感じで、う〜ん、これなら自宅2階の書斎にも欲しい......。

 でも今回買った機種は、HDDには高品位SDやハイビジョンで記録できても、外に書き出すためにはDVDしかない。(センセイの書斎にはDVDに収まりきらない高品位のもの、あるいは個人的に大切なものが多いのです。)

 より高品位で書き出すためにはブルーレイ・ディスクとなるのですが、機械は高い(20〜30万円)し、現在のところ、松下以外には実機が流通していない......と、思ったら「在庫2個」。

 あ"、クチっと、マウスをクリックしてしまいそう......。



3月30日(金) いやに騒々しいと思ったら...。 ──町内単位での候補支持?──

 ひたすら消耗するだけの会議を終えた昼休み。

 所用で自転車に乗って外出したら、やたら騒々しい。否応なしに耳に入ってきたのは拡声器を使った暴力的な声で、続いて、とくにかくたくさんの人の気配。

 で、角を曲がって出くわしたのが......右の写真。

 今日から県議会議員の選挙戦が始まったんですね。

 選挙のいわゆる「七つ道具」をもらって、ちょうど選挙活動を開始したところだったようです。(実はセンセイも「選挙カー」に乗って手を振ったことがある。)

 候補者の声を聴くことができなかったのですが、応援演説の最後を聴くことが......というか聴かされました。
 どうも労働団体系の候補のようです。

 シンボルカラーは緑色。

 でも途中で気づいたのですが、オレンジ色の旗がいくつか立っています。

 よく見るとこの近くの町内会の名前なのです。 演説の中でも「○○町内会」と連呼しています。市議会レベルならともかく、県議会なのに「町内」って.......。

 そういえば先日、新潟の自宅で留守番していたら、チャイムが鳴って玄関に出ると県議会議員が承諾なしに玄関に入っていて、偉そうに「ご町内の」と言っていたっけ。

 偉そうなことは言えないな。



3月29日(木) 富山湾内で、ホタルイカがようやく獲れるようになったようです。

 以前お伝えした富山湾内でのホタルイカ不漁

 いつもの年なら、金沢でも新潟でもスーパーの棚に富山産が並ぶのですが、今シーズンこれまでに目にしたのはすべて兵庫産。

 けれども今週月曜日に、新潟県内のスーパーで、写真の富山産を発見!! うれしくてもちろん購入しました。

 調べてみると例年よりは少ないものの、それでもある程度の水揚げがあるようです。(ただし金沢市内ではまだ目にしていない。)

 長崎産の鯵のお刺身とともに頂戴したのですが、これがホントに美味しい!!
 毎度のことなのですが、兵庫産や石川産とは比較になりません。(両県の関係者の皆様、ゴメンナサイ。)

 歯触りはやわらかで、噛むとまず、口いっぱいにイカの香りが広がります。
 少し遅れてイカの甘さが伝わってきます。

 他県産と一番違うのはこの甘さだと思います。運送にかかる時間なども関係しいるのかもしれませんが。

 ところでこのホタルイカ、月曜朝に水揚げされたのなら、富山湾の底で前日の地震を経験していることになります。海底での地震......どんなものなんだったんでしょう。



3月28日(水) 今シーズン、牡蠣はもう食べられないかな...。 ──もう少し研究室を整理しよう!! ──

 久しぶりに研究室に入ると.....ご覧の有り様。書棚の最上部に積んでおいた本屋さんからのカタログ類が落ちています。

 100円ショップで買った樹脂製の棚ごと落ちています。
 当たったところで怪我はないでしょうが、う〜ん西村センセイ、研究室はもう少し整理しましょうね。

 すでにお伝えしたように、金沢工大では棚やロッカー等はすべて壁面に固定されているので、震源地に近い研修施設──少なくとも来月一杯は修繕のために使用できないそうです──を除けば、ほとんど被害はなかったそうです。

 その研修施設がある穴水(あなみず)町は牡蠣の産地で、石川県内の生産高の90%を占めているそうです。
 現地では一斗缶(18L入り)で牡蠣を売っているとのこと!!

 能登の牡蠣はとても美味しいのですが、今シーズンはノロ・ウィルスによる風評被害で販売額が例年の半分ぐらいに留まっている上に、価格も暴落しています

 さらに今回の能登半島地震で、加工施設の中には大きな被害を受けてしばらく営業できないお店もあるのだそうです。

 まったく居ても立っても......というところなのですが、金沢にいるとどうも様子が変。

 新潟県中越地震の時は、実際に何ができるかは別にして、新潟県民が復興に向けて一丸となったのですが......どうもそういう感じが弱い。何だか隣の県の出来事、という感じ......。

 富山県が我が事のように援助の手を差し伸べているのとずいぶん差があります。富山県西部の氷見(ひみ)市等が被害を受けたから、というだけではないようです。

 いろいろ考えたのですが、能登半島(能登)と金沢(加賀)はもともと別の国であり、歴史的背景も、意識もかなり違うからかもしれません。
 新潟県の場合、もともとが「越後」で、江戸時代は各藩および天領の寄せ集めだったのですが、廃藩置県後はそれなりに「新潟県」としてまとまっていたという歴史があります。

 もっとも新潟県だって佐渡は特別で、江戸時代は金山と流人の島として別格扱いされたこともあり、本土側の新潟県民にイマイチ意識の対象にならない。

 ......白状すると、センセイ一家はまだ佐渡へ行ったことがないのです。

 決して偉そうなことは言えませんね。



3月27日(火) さて、金沢のアパートはというと...。 ──やはり被災地は大変なんだろうな──

 金沢市内のJR最寄り駅に到着して歩き始めたのですが、気がつくと少し早足になっています。たいした被害がないことは良くわかっているのですが。
 暗くなってはいましたが、視界に入った限り、沿道で何かが壊れたり倒れたりという被害はありません。

 15分ほど歩いてアパート到着。

 玄関前に見慣れない紙が置いてあったので、隣の大家さんが被害を確かめるために立ち入ったのかな、と思ったら、隣の家から間違って届いた回覧板(アパートの住人には回覧されないはずのもの)。
 少し緊張してドアを開けたのですが、特に変わった様子はない。

 一番心配だったのが写真右手の、CDやDVD類を収納した細身の棚とその中身。

 もともとは半分の高さのものを二つ積み重ねている──ただし適当な金具を探して結合させている──ので、とても不安定。
 そこで最上部に耐震対策の鎖をつけて大きく動かないようにしていたのです。

 ご覧のように効果は絶大で棚が倒れるどころか、収納物もまったく飛び出していませんでした。

 棚が倒れて壊れても、またCD類が飛び出しても、それ自身は大したことないのですが、その先にある機器・什器(じゅうき)類への被害が問題なのです。

 さて、落ち着いて部屋の中をよぉーく見ると、机も、その上のディスプレーも、さらにその上に置いたキーボードも微妙に位置が変わっています。
 やはり確かに、かなり揺れたんですね。

 それでも幸い、ほとんど何も被害がなく......と思った時、足の裏が堅いものに接しました。

 見ると、CDやDVDにコピーしてて用済みとなり、下の棚に置いていたDATテープやビデオテープ類が崩れて散らかっています。(万一のトラブルに備えて捨てずにおいたのです。)

 というわけで、やはりアパートの被害は皆無でそれ自身はたいへん喜ばしいことなのですが、(そうであればあるほど?)被災地は大変なんだろうなぁーと皮膚感覚で迫ってくるものがあって、何だか変な気分なのです。

 そういえば、これも中越地震で経験したことだっけ。



3月26日(月) 「自縄自縛(じじょうじばく)」 ──Windows “Vista”を初めて使ってみました──

 昨日発生した能登半島地震。(本日命名されました)

 何回か行ったことがある能登の、そこで静かに暮らす人々の生活と、大学およびアパートの様子が気がかりなのですが、現時点でセンセイが取りうる行動は限られています。(新潟県中越地震の時とそっくりだ。)

 後者については、能登の研修施設を除いてほとんど被害はないという一斉同報メールが大学から届いたのでひとまず安心なのですが、前者はホントに、どうしようもない......。
 アパートもちょっと心配なのですが、こちらは明日の夜に確かめることにします。

 さて、気を取り直してWindows “Vista”のお話を。というのは、この週末に弟宅を訪問していた直接の理由はWindows “Vista”マシンの購入とセットアップだったのです。

 弟宅ではこれまで会社からの払い下げのマシンをセンセイが所有していたWindows98 SE(純正品)でアップデートして使っていたのですが、さすがにもう限界。
 ウィルス対策も取れないし。

 で、家族みんなでつかうWindowsマシンを買うことになったそうで、「わからないから兄貴、お願い」。センセイだってあまり知らないので、「お願い」されても困るのですが......。

 ヤマダ電機でみんなで相談しながらNEC製の適当なマシンとプリンタ──エプソンの複合機が2万円ちょっとだった──を買って弟宅へ到着。
 ただし、その晩はそのまま宴会に突入したので、セットアップは昨日朝から開始。

 最低限のセットアップに1時間弱、プリンタその他を含めて、普通の人が使えるようにするまでに2時間位かかりました。
 「XPとまったく別物」などとあちこちで脅かされていたのですが、セットアップを始めるとそんなでもありません。Vistaを起動しても、XPと決定的な相違があるわけではありません。

 使い始めてすぐに気づいたことがあります。

 明らかにMac OS Xに影響されているのです。

 「どこが?」とか「証拠を見せろ」とか言われると困るのですが、それでもまず何よりも影を多用した立体的な表現、デスクトップ右側のガジェット(Macの「ウィジェット」)、検索システム等々の類似点を指摘することはできます。

 面白かったのが写真の、たくさんのウィンドウの中から必要なものを選ぶシステム。(名前は忘れた)

 左下の部分をクリックすると画面全体が暗くなって、デスクトップを含めたウィンドウが斜めに整列し、マウスのスクロールボタンで順番が変わるのです。

 確かに必要なウィンドウを見つけるのは楽だし、子供達は喜ぶのですが......Mac OS Xにも同じような仕組みがあるよ。(センセイは全然使ってないけど。)

 このウィンドウを整理する機能に関しては客観的にWindowsの方が面白い──ただし、飽きるかもしれない──と思いますが、Macの方はずっと渋くて実用的。(繰り返しますが、センセイはこの機能を使っていません。)
 「意外にMacを意識しているんだな」というのがセンセイの感想です。

 ただし意識していると言っても、それは最新のMac OS X のことであって、センセイが毎日使っているMac OS 9のことではないのですが......。

 セットアップも終わり、インストール済のOffice 2007を使ってみました。

 こちらは見かけがずいぶん変わっていて、これまでのユーザーは慣れるのが大変なんじゃないかな、というのが実感です。
 ただし少なくともセンセイが操作した限り、基本的な操作体系は変わっておらず──変えようがない──、見かけをタブで変えただけと思えるのですが。

 標準のファイル形式が変更されているのですが、その使い勝手と下位互換性については、もうちょっと使ってみないと何とも言えません。

 あ"、(Mac OS Xを含めて)旧Mac OSの“For the Rest of Us”の精神からますます遠くなっていることは確かですけど。



3月25日(日) 金沢のアパートではたぶん、書棚からいろいろなものが...。 ──センセイは新潟にいて無事です──

 ご存じのように本日9時過ぎ、石川県能登地方を震源とする大きな地震がありました。

 本日夜の時点で、石川県内を中心にして、富山、新潟県を含めて死者1名、けが人170名、その他家屋損壊等の大きな被害が発生しています。
 鉄道を中心として、交通機関も麻痺しています。

 実際の(現在の)被害と、住民の方がこれから経験することになる苦労は、テレビ画面に映るものの何十倍もの大きさだろうと思います。

 何人かの方から安否のお問い合わせを頂戴しておりますが、西村センセイ実は、地震が発生した時、新潟県北部にある弟の家(婿入り先)にいたので、まったく無事です。
 ご安心ください。

 震源地から約250km離れた場所だったのですが、短い初期微動の後、数十秒間かなり揺れました。
 午後に自宅へ戻った──地震発生時には無人だった──のですが、こちらも被害はなく、本棚に立てておいた本が少し倒れたくらいでした。

 問題は金沢の大学とアパート。

 西村センセイ、実は27日(火)まで休暇を頂戴しており、戻ろうかとも思ったのですが金沢の震度が4にとどまったのと、すでにいくつかの用も入っているので移動は断念しました。(北陸線も止まったままだし。)

 もともと金沢工大では、地震に備えて書棚を壁面に固定するなどの対策が取られています。
 またアパートも同様で、最も倒れやすいと考えられる書棚は鎖で柱に固定しています。さらに新潟に帰宅する時はガスの元栓を閉めています。

 というわけで、大きな被害はないと思うのですが、研究室も、アパートも、棚からはいろんなものが落ちたんだろうなぁー。

 それにしても、新潟県中越地震の時は金沢にいて、金沢で地震が起きると新潟の、それも遠い方にいて......幸運なのかそうでないのか。

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