2007年3月10日更新(2007年3月20日ページ移動。2011年5月3日一部写真削除)

──2007年3月第2週のニュース──

バックナンバーはこちら


3月10日(土) やはり、人間は学習しない存在らしい...。 ──DVDレコーダーを購入しました──

 西村センセイ、これまでに新潟と金沢とで計4台のDVDレコーダーを購入しました(専用機のみに限定。うち3台は現在も使用中)。新しい物好きのセンセイのことですから、かなり早くに購入していることになります。

 けれど、センセイの家族にとっては、話はまったく別。

 柏崎市の自宅1階の居間には普通のトリニトロン管のテレビがあるのですが、接続されているのは普通のVHSと8mmのデッキ。(後者は故障したので最近撤去)

 これまではこれで何の問題もなかったのですが、雑誌のオマケや借りてくるメディアが徐々にDVDになって、さすがにそろそろDVDを、という話になりました。
 最初は安いプレーヤーをということで始まったのですが、そのうちレコーダーに......ということに。

 この場合、現存するVHSテープの再生(と場合によっては録画)も考える必要があります。

 実は西村センセイ、こうなるだろうと予測して、2年半ほど前に松下製の有名なHD&VHS付DVDレコーダーを買ったことがあります。

 今回ちょっと調べてみたのですが、VHSにも普通に録画できるタイプはもうほとんど製造されていないようです。(現行の松下の製品は、直接にはVHSに録画不能)

 かつてセンセイが購入した松下のマシンはVHSにもそれなりに録画できたのですが、やはり機械に詳しくない人には難しすぎたようです。
 センセイの場合、当該機種は、実家→新潟の自宅→金沢のアパートと流離
(さすら)った果てに、結局ハードオフへ売却されてしまいました。(金沢のアパートには、すでにパイオニアの高級機種が存在したため)

 2年以上が過ぎ、ようやく機が熟したようで、センセイが今回購入したのは地上・BSデジタル対応、ハイビジョン対応(ただしチューナー部)のソニー製“RDZ-D700”という機種。(写真はメーカーのサイトから。一部改変。(c)ソニー)

 オープン価格ですが、量販店での実売価格は\79,800程度。

 近くのケーズデンキではこの価格で、しかも5年間の販売店保証──ざっと\4,000分くらいの価値──付きで販売されていたので、他になかったらここで買ってもいいかなと思いました。
 けれども、念のためにジョーシン柏崎店へ行ってみるとポイント(10%)なしで\69,800とのこと。
 ただし、在庫は1台のみ......。

 もちろん買って帰ったのですが、価格comで調べてもほぼ当該機種の最低価格です。

 さっそく使ってみたのですが、地上・BSデジタルはもちろんBSハイビジョンまで入るし、普通の人には難しすぎた操作性がかなり改善されています。
 実際、もうすぐ15歳の娘は、ゲーム機のような感覚で予約などの操作をすぐに覚えてしまいました。

 ......けれどもどうも安すぎる。

 調べてみるとDVDレコーダーの販売は急速に頭を打ち、販売不振に陥っているようです。
 報道によると、メーカーサイドは販売不振の原因を、多機能化と相反した操作の難しさと、コピー/ムーブ制限の影響が大きいと考えているらしい......。

 実はこれ、DATが登場した時にもまったく同じ議論があったのです。
 その時メーカーは、何が起きているのかわからず、従って何ら有効に対処できずにDATは一般の消費者の目の前から消えてしまいました。今回も同じ運命を辿る──ただしDATの時と違って、DVDレコーダーが消えるわけではない──ように思われてしかたありません。

 自宅居間のソニー製CRTにはコンポジット(同軸)で出力しているのですが、この限りでは、画質はアナログ/地上デジタル/BSデジタルの差はわかりません。(アスペクト比の問題は除く)

 自宅2階の書斎にはソニー最後の民生用CRTカラーモニタ“KX-32HV50”──しかも最終ロット!!──があって、Y/Pb/Prのコンポーネント信号を直接受けることができます。
 民生用としては、D3相当の高いレベルの規格です。

 けれども、ソニーの場合、Y/Pb/Prを直接出力できるのは上位の、ブルーレイ・ハイビジョンレコーダーだけのようです。(D端子を改造すれば、今回購入したマシンなどでも接続は可能)
 いつかブルーレイDVDレコーダーを買ったら接続してみようと思っています。

 どうもこの分野の商品に関しては、これまでのビジネスモデルがまったく通用しなくなっているように思えます。
 そして何よりも、センセイにとっては、どうもそれ以前の問題をご理解いただいていないらしい、ということの方が悲しく、残念に感じられるのです。

 人間って、あまり理性的な存在ではないようです。



3月9日(金) プレゼンの子画面は、PowerPointの勝ち!! ──Keynote vs PowerPoint(3)──

 お陰様で、本日の講演を無事に終えることができました。今日は地元の中高一貫校で進路講演会があり、そこで1時間弱の講演をしてきたのです。

 相手は1年生(中学1年生相当)+保護者。

 これまでも、高校生の前ではさんざんお話したことのある西村センセイですが、中学生相手は初めてです。かなり緊張しました。
 また、話し始めると生徒の反応に予想とちょっと違うところがあったので、最初の5分くらいは話し方などの修正に時間がかかりました。

 「進路講演会」といっても大学の宣伝ではなく、大学等の高等教育機関で学ぶことの意味を、生徒と一緒に考えるというのが趣旨。

 要するに、知らない外国語や歴史、文化などが存在するということ。そしてそれらはとても興味深いんだよ、ということを考えてもらうのがポイントです。
 言い換えれば、受験勉強だけが「勉強」なんじゃないよ、ってこと。

 すでにお伝えしたように、発表内容はMac上のKeynoteで作成し、最初の予備をMac版PowerPointで、予備の予備をWindows版で作成しました。
 講演は午後だったのですが、昨晩は深夜まで、そして今朝早くから出発直前までファイルを修正。

 ある程度出来上がったKeynoteとMac版PowerPointの二つのファイルを、自宅でCRTとの二画面で使ってみたのですが、両者はかなり使い勝手が違います。

 右の画面はプレゼン時のKeynote子画面。(デフォルト状態)

 表示はシンプルで、左が現在の画面、右が次(クリック時)の画面です。
 時計表示は、左が現在時刻(自宅に戻って再現している)、右がプレゼン開始時からの経過時間。

 ノートも表示可能ですし、ご希望ならば各項目の位置と大きさも簡単に変更できます。
 また子画面であるにもかかわらず、画像の反射まできちんと再現されています。(そこまでしなくてもいいんだけど。)

 しかし、プレゼンテーション全体の内容を把握しにくく、時間がなくなった時に別なスライドへジャンプしたい時の方法が良くわかりません。(講演後に偶然見つけました。でも、やっぱり使いにくい。)

 また、間違えてクリックしてスライドが進んだ時に戻ろうとすると、そのスライドの先頭に戻ります。
 1スライドに1クリックなら問題ないのですが、Keynoteの画像処理──ホントに美しい──を生かそうとして、いくつかの動きを組み込んでいると、数ステップ戻ることになります。

 ......これはかなり辛い。

 右の写真はKeynoteのファイルから書き出したものを、Mac版PowerPointで表示した時の子画面(デフォルト)。
 残念ながら、お客様がご覧になる親画面では時々、行送りなどの体裁が崩れています。

 けれど右の子画面では、現在表示中の画面(右上)と次のクリックに対応した次画面(右下)、ノート(下部)、スライド全体(左)がバランス良く表示されています。
 都合が悪くなってジャンプしたい時の対応も楽です。

 本家Windowsでいろいろ試してみているのですが、このようにうまくはいきません。
 いったい、どうなっているのでしょう?

 結局、プレゼンのしやすさだけを考えると、Mac版PowerPointが一番だよね、という結論になるのでした。

 さて、肝心要の講演本番。

 出発直前までファイルに手を加え、かつ、PowerBook 12"のみならず、プロジェクターに接続できない時に備えて自宅のMac mini、さらには最後の最後の備えWindowsマシン(VAIO)の、何と3台(!!)のコンピュータを携えて会場に到着。(予定より5分遅れだったけど。関係者の皆様、ゴメンナサイ)

 講演の最後で時間が足りなくなったのは残念だったのですが、それでも生徒さんと保護者、そして先生方の反応は上々でした。

 お客さんは気がついていない──むしろその方が好ましい──と思いますが、その反応のかなりの部分が、実はKeynoteの力によるものなのですね。

 それにしても、今日は疲れた。

 ......というわけで、今晩はお休みなさい。



3月8日(木) 弥生寒波で、北陸地方は被害が出始めています。

 北陸地方は雪が止みません。

 金沢の、センセイが自転車で行き来するあたりは、積雪10cmくらいの状態が続いています。
 昨日の昼間にひとまずかなり融けたのですが、昨晩と今日の日中にまた積もってしまいました。(にもかかわらず、センセイは自転車で出勤したのですけどね。)

 明日の講演に備えて今日中に新潟に戻る必要があります。いろいろ考えたのですが、早めに移動することにしました。

 ここ数日、レーダーで雪雲の様子を見ていたのですが、特定の場所にだけ集中的に雪雲がかかっています。金沢市付近だとか、富山県西部とか、センセイの自宅がある柏崎市だとか。

 今日、金沢を出る時もかなりの雪が降っており、足元も悪いので、冬靴でバスに乗り込みました。
 特急が出発しても、外がよく見えないくらいの雪。富山県内も同じです。

 ところが富山県東部──たとえば魚津──に来ると、雪がピタッと止みました。
 もちろん屋根や田圃に多少の雪は残っているものの、道路は無雪で、乾いています!!

 少雪は新潟県の直江津あたりまで続きました。センセイはここで各駅停車に乗り換えです。
 ご覧のように日が差し込んでいます。日差しは、完全に春のそれ。

 気がつくと、「はくたか」から改装、転用された「北越」が隣のホームにずっと停車したまま。

 変だなと思ったら、雪で(?)運転席のワイパーが壊れたのだそうな。関係者ののんびりした様子に、「あぁ、新潟に戻ったんだなぁー」と感じます。
 北越は約20分の遅れで直江津を出発していきました。

 センセイが乗った各駅停車は定刻に発車したのですが、直江津を出た途端に天気が悪くなってきて、米山駅近辺の海岸沿いでは日本海の荒れた波をかぶりそうなほどです。
 雪も再び強くなってきたので、柏崎到着後は駅前で少し待って、バスで帰宅しました。(自宅はバス営業所の近くなのです。)

 帰宅後に新聞を読んでみたら、ほくほく線で架線の雪が落下して、特急「はくたか」の運転席の窓ガラスが割れるなど、かなり雪の被害が出たようです。

 さて、それはそれとして、明日は本番。

 お客さんに、知的に喜んでもらえるような内容を今晩と明日の午前で(!!)作らなければなりません。(まだ全然できてないのです。)

 結果は、明晩!!(たぶん)



3月7日(水) 「名残雪も降る時を知り...。」 ──今日の金沢は、今冬一番(?)の雪となりました──

 早朝、あまりに静かすぎるので、訝(いぶか)って窓を開けると、外はご覧のように一面の銀世界。
 見事に天気予報通り。(白状すると、本当かな、と、やや疑っていたのです。)

 積雪は3cmくらいしかないのですが、やはりかなり冷え込んでいます。風はありません。
 新聞配達の車すら走っていないので、道路は生活臭を覆い隠してしまっています。

 徒歩にしようか自転車にしようか迷ったのですが、結局、これ以上降らないだろうと思って、いつも通りに自転車でご出勤。(結果的にはたいへんなことになったのですが。)

 金沢は見栄っ張りな人の割合が多いようで、一ヶ月くらい前からスノータイヤ(スタッドレス)を普通の夏用タイヤに交換する人が増え、半々くらいになっています。

 けれどこれくらいの雪でも、ノーマル・タイヤの下に雪が入るとハンドルやブレーキのコントロールが効かなくなるので、とても危険です。
 今朝は困った人がたくさんいたのではないかと思います。

 新潟はまだほぼ全員がスタッドレスですから、このあたりにも両県の県民性の違いが表れているように思います。

 大学の近くは雪が少なく、自転車も順調に進みます。

 もうあと少しで......と思っていたら、路面の足跡に気づきました。

 向こうからまっすぐ進んできた足跡が、ある場所で急に内向きに渦を巻き始め、ご覧のように、最後は見事な手形。(右側のラインはセンセイの自転車の跡)

 大きさなどから中学生のようです。......角を曲がる前に、それと思(おぼ)しき男子生徒の後ろ姿も見かけたし。

 久しぶりの雪が、ホントに楽しかったんでしょうね。手形(+右袖口の跡)に、子供らしい素直な喜びが溢れています。

 やがて日が昇り、弥生の雪もすぐに......と思ったら、これが甘かった。

 確かに朝は日が差したもののすぐに曇ってしまい、今度は予想外に雪がたくさん降ってきました。風も出てきたので、体感気温はどんどん低下していきます。
 ここ数日の暑さに慣れてしまったせいもあるのでしょう。

 結局、金沢は夕方まで雪が降っていて、大学近辺の積雪は10cmくらいになりました。所によっては今年、最も積雪が多かったかもしれません。(少なくともセンセイの自宅がある新潟県柏崎市は最深雪を記録したとのこと。)

 今日はお世話になった方の送別会があったのですが、今日はそれにあわせたかのような名残(なごり)雪でした。



3月6日(火) 画像処理はやはりMacの方が格段に楽で、しかも綺麗です。──Keynote vs PowerPoint(2)──

 昨日のホームページをご覧になった先生から、「楽しそうですね」とのお言葉。

 バレたか......。よほど楽しそうな顔をしていたのでしょう。(はい、もちろん楽しいです。)

 楽しい顔の理由は、今週末の講演準備。
 行事などがあって関係者は皆忙しいのですが、センセイだけこの仕事に専念させてもらうような格好になっています。(関係者の皆様、ゴメンナサイ。ペコリ)

 言い訳の機会を許して貰えるならまず、この仕事は大学の業務の一環。学長の命令で出張します......ノーギャラですが。

 そして何よりも、金沢工大に来てからいろいろ考えていたことを自分なりにまとめる作業なので、代官様、今回だけはお目こぼしを。

 さて、講演までにもう時間がないので、ソフトウェアをKeynote、PowerPointのどちらにするのか、さらに、仮にPowerPointを使うとした場合、ハードウェアはMacintoshなのかWindowsなのかを決めなければなりません。

 なお、Macをメインにした場合、プロジェクターに繋がらない可能性があります。Macユーザーの悲哀を感じるのはこういう時ですが、実際、古いプロジェクターだと、残念ながらかなりの確率で繋がらないのです。

 したがってメインとして使用するソフトとハードが何であるにせよ、最後の最後はWindows版PowerPointをバックアップとして用意しておかなければなりません。(困った時のWindows頼み)
 結局、両OS、両ソフトの互換性を確認しておかなければならないのです。

 今回の講演では、画像や外国の言葉が大きな役割を果たします。

 例えば右の白黒の図──昔の人がこの宇宙を想像して描いた図です──を使うつもり。
 テストを兼ねてまず、Macintosh上の四角い元画像を、OS 9上のソフトで必要な部分だけ選択し、OS X上でKeynoteに貼り付けてファイルを作成しました。

 そのKeynoteファイルを書き出して、Mac版PowerPoint 2004(OS X)で再生したものが右の写真。(画面左下にPowerPointの操作ボタンが見えます。)

 加工の途中で画像に影をつけてあるので、Keynote上だとこの玉葱を輪切りにしたような図が、空中にふっと浮かんでいるような印象を受けます。
 それに似合った動きで画像が出てくるので、初めて見る方は、画像の動きと、綺麗さにびっくりされると思います。

 Mac版PowerPointに変換すると、影の具合が少々不自然になってしまうのですが、それも指摘されなければわからない程度。
 全体としてはまったく問題ありません。

 しかもMac版PowerPoint上では、Keynoteが得意とする画面の大胆な切り替わり方──これは実際に見ないとわからない──も、かなりの部分まで再現されています!!
 ご覧になるとたぶん、感動しますよ。

 KeynoteとMac版PowerPointの出来があまりに良いので、西村センセイ、もうすっかりKeynoteでファイルを作成し、ソフトのトラブルに備えてMac版PowerPoint用にファイルを、さらに万一の場合に備えてWindows版PowerPointのファイルを用意するつもりになっています。

 で、Mac版は良しとして、Windows版PowerPointはどうだろうと、試作品のファイルをPowerPoint 2003で開いたのが右の写真なのですが......あれあれ?

 画像のマスキングが上下で取れてしまい、黒い部分や隠していた部分が出てきています。

 西村センセイ、Windows上ではにOffice 2000を使っています。(軽くて使いやすいからです。)
 バージョンの問題かと思って、新規に2003をインストールしてファイルを開いてみたのですが、問題は解決されません。
 う〜ん、残念。

 画像や文字の動きの効果も、例えば黒い四角が表示された後でその上に文字が出てくるなど、かなり不自然。

 一番互換性がないのが画面の切り替わり方で、Keynoteの大胆な動きが、Windows版PowerPoint上では、単純スライドの切り替わりになってしまいます。
 文字の動きはかなり再現されるのですが、画面と文字の動きのバランスが悪いので、いっそのこと全部動きを止めた方が良いくらい。

 PowerPointが良くないというつもりはありません。(もし誤解を与えてしまったらゴメンナサイ。)

 授業や学会での講演など、説明的なプレゼンテーションには全然問題ないのですが、「ここが勝負っ!!」という感じの、いかに聴衆の心をつかむのかが鍵の場面では、残念ながらKeynoteしかないように思えます。
 ホントに。

 これで入れ物は決まった。後は中身だ!!

 あ"っ......。肝心の中身は、これからでした。(ホントにだいじょうぶかなぁー)



3月5日(月) “Keynoteか、PowerPointか、それが問題だ!! ” ──Mac OS Xでは特殊な外国語が使いやすくなっています!! ──

 雨が降りそうだった──実際、途中でかなり降られてしまった──のですが、今朝は自転車で出勤しました。

 けれどその自転車、なかなか前に進もうとしない。
 それどころか、猛烈な向かい風で自転車ごと飛ばされそうなくらいです。(センセイは中学生の時、2回飛ばされたことがある......今よりずっと軽かったのでしょう。)

 北陸地方は昨晩から今日の日中にかけてものすごい風が吹き荒れ、富山県内では走行中の大型トラックが倒れたり、富山市付近で北陸線が完全にストップするほどの被害が出ました。
 センセイを含めてみんな何となく睡眠不足だったのですが、昨晩は強風がうるさくて、よく眠れなかったのですね。

 それでも急ぎの仕事から片づけなくてはなりません。

 先週末に飛び込んできた仕事の一つは初めての場所での講演。
 ずっと前からの、「できればこの時期に...」という話だったのですが、その後音沙汰がなかったので、流れたのかなぁーなどと、勝手に思っていたのです。

 この間、八谷氏のプレゼンを見て圧倒され、急遽Keynoteを買ったり、いろいろな本を読んだりして、最低限の準備はしておいたのですが、何と今週金曜日の講演(!!)なので、準備を具体的に進めなくてはなりません。
 外部で仕事をするのに必要な大学の承認なども、今日1日で全部済ませました。

 いつもの業界関係者向けの講演ではないので、センセイとしては今回、ぜひKeynoteを使いたいのです。(Keynoteが似合う舞台だから。)

 でも購入後、せっかくのKeynoteをあまり使わずに放っておいたので、今の状況でセンセイがKeynoteをどの程度実際に使えるのか、見極めなくてはなりません。

 きちんと講演することが最優先。
 もしそのためにKeynoteが相応
(ふさわ)しくないのなら、すぐにPowerPointに切り替えて準備しなければならないからです。

 一つの問題が特殊な外国語への対応。

 今回のプレゼンでは、少しですがギリシア語やフランス語、ラテン語などを使うつもりです。
 でも実は、後で見るように、きちんと対応していないOSやソフトかなり多いのです。

 まず最初に、Mac OS X上のWord 2004を使って、古代ギリシアの哲学者アリストテレスの名前を入れてみました。(右上の写真)

 ギリシア語には“s”に当たる文字が二種類あります。“s”(シグマ)と“s”に似たような文字で、後者は語の末尾に来た時に使います。※特定の環境(例えばサファリ)では、このページ上の「シグマ」は正しく表示されません。

 「アリストテレス」という語には、“s”に相当する文字が途中と末尾の2カ所に出てくるのですが、Mac OS X上だとご覧のように、違いがきちんと再現されています。(技術的な理由でアクセント記号を無視しています。)
 たいしたものです。

 これを、Windows環境のWord 2000(右上の写真)およびMac OS 9上のWord 98で表示(その下)すると、最後のミミズが這ったような文字が、他の文字に化けていることがわかります。(Windows版の方がなめらかに見えるのは、解像度の違いによる見かけの問題です。)

 これじゃぁ、使えないのです。

 どうやら特殊な外国語に関して、Mac OS Xはとても柔軟に対応できるようです。これはスゴいぞぉー!!

 というわけで睡眠不足の西村センセイ、いつの間にか関心が、肝心のKeynoteから、Mac OS Xで使える文字に移ってしまっていました。(情けない......。)

 センセイはMac上ではずっとATOKを使っているのですが、その文字パレットを見ると、例えばラテン文字の場合、右の写真のように、もう、何でも入力(および出力)することができるような感じです。
 知っている文字より、知らないものの方がはるかに多いのですから。

 今まではドイツ語、フランス語、ギリシア語などを使う時には散々苦労したのですが、それがもう嘘のようです。

 で、ラッキーと喜んで、さっそくKeynoteに貼り付けてみたのですが......え"っ!?

 この続きは、たぶん近日中に。

 結局、現時点ではまだ、Keynoteを使ってお客さんに(特に知的に)楽しんでもらうか、見てくれはあまり良くなくても、PowerPointで最低限の仕事を押さえるか、まだ決めかねているのです。

 こんな調子で、発表準備は間に合うのかなぁー。



3月4日(日) 果たして、一度離れた人心を取り戻すことは可能なのか?! ──真電柏崎店、リニューアルオープン!! ──

 ちょっと気になることを思い出したので、外出したついでに、柏崎市内の電器量販店、真電に行ってみました。

 すでにお伝えしたように、真電は新潟ローカルの家電量販店で、バブル期には勢いがあったもののその後失速。2000年にラオックスと資本提携したものの失地回復はならず、昨年10月に家電大手のノジマに吸収合併が決定しました。

 ちょっと調べてみたのですが、真電は先月下旬に東証二部廃止となり、吸収合併により3月1日付で会社としては消滅しています。

 個人的には自宅新築の際や、パソコン関係でお世話になった──ただしパソコンは、正確にはラオックス──ので、どうなったのだろうなぁーと思っていたのです。

 意外にも昨日は、書き入れ時の土曜日であるにもかかわらずシャッターが降りたまま。
 店内には電灯が点
(つ)いていたので近づいてみると、(他店はわかりませんが)柏崎店は合併日の3月1日から3日(昨日)まで休業して、4日より営業再開とのこと。

 明日はきっと混むんだろうなと思いながら、ふと気づいて撮影したのが右の掲示。

 その時はわからなかったのですが、吸収合併が報道された翌日(2006年10月18日)に張り出されたようです。
 あわてて張ったのでしょうが、半年間そのまま張り出されていたようです。

 こんな調子で、ホントにだいじょうぶかなぁーと心配した西村センセイ、家族で所用を済ませた本日午後、一人で真電を再訪してみました。

 看板は“Shinden by Nojima”と書き換えられています。右手の建物の“shinden”の左手には薄く“Laox”の跡が残っています。

 新装オープンなら普通、新聞の折り込みチラシを打つのですが、西村センセイ、自宅では折り込み広告を見る機会があまりありません。(その前に家人によって整理されてしまっているので。)

 で、今日、広告が打たれたかどうかはわからないのですが、予想──というより期待?──に反して、駐車場はガラガラ......。

 お昼時だからかなぁーと訝りながら店内にはいると、おぉ!

 何がって? お客が、そして他の何よりも商品がガラガラなのです!!

 昨日はどうも、商品を陳列していたというより、商品を片づけていた、というのが実態らしい。

 冷静に考えてみると、たぶんこれは店舗の整理統合の一過程でしょう。(以前から、そうじゃないかなぁーと睨んでいたのですが。)

 つまり、ノジマによって勝負をしかけるお店と、そうでないお店の峻別(しゅんべつ)が進み、残念ながら柏崎店は後者にまわったというのが実態ではないかと思います。

 個人的には、このホームページが利用している“SANNET”もこのお店の紹介だし、パソコンの消耗品でさんざんお世話になったし......と、いろいろ考えるのですが、一度離れた人の心を取り戻すのは相当難しいように思えます。

 このプロセス、冗談抜きで、センセイには学ぶことが多いように思われるのです。

「最近のニュース」(最新版)へ
バックナンバーのトップページへ
トップページへ戻る