2007年5月26日更新(2007年6月3日ページ移動。2011年5月4日一部写真削除)

──2007年5月第4週のニュース──

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5月26日(土) 「今日、お帰りになりますか?」「も、もちろん?!」

 今日の関西は黄砂で視界がとても悪く、何もかもが、ぼんやりとしています。まるでセンセイの頭の中のよう。

 そして何よりもとにかく暑い!!
 金沢を発つ朝は寒かったので、念のために薄手のカーディガンを持参しているのですが、いらないどころか半袖のシャツがほしいくらい......まだ半袖は金沢に持ってきてないんだっけ。

 何だか疲れてしまったし、(金沢工大の関係者は皆)急ぎの宿題を抱えているので、今日はまっすぐに駅近くのホテルへ戻りました。

 話が変わるようですが、関西ではなかなかサッポロビールを見つけることができません。

 4件目のコンビニでやっと黒ラベルを見つけたので、お弁当とつまみを買って精算すると「くじを引いてくれ」とのこと。何だかわからないままにカードを4枚引くと、3枚が当たったのだそうな。
 でも、何をどうすればいいのか全然わかりません。カードにはカップ麺と思
(おぼ)しき絵が描いてあるだけです。

 「これ、何をどうすればいいの?」とレジの女性アルバイトに訊ねると、

 「今日、お帰りになりますか?」

 え"!?

 「...そりゃもちろん明日の晩には金沢へ戻るけど、これからホテルへ戻るってことを何で知っているわけ?! あ、そうか、誰がどう見たって、これじゃホテルで一人寂しく晩酌だってことがバレバレだよな。ここで何か貰ったって必要なものは全部買ったから、もう景品はいらないや。ホテルへ直行しよう...」という思考がぐるっとまわって、一瞬の後に、

 「も、もちろん(帰りますから景品は不要です)。」

 ところが彼女、急に元気になってレジの脇でゴソゴソし始めたと思ったら、ご覧のカップ麺2個とインスタントラーメンを袋に詰めて「どうぞ!!」

 彼女の動作の途中で気づいたのですが、いまさら断るわけにもいかず、ホテルへ持って帰りました。

 歩きながら考えてみたのですが、実は彼女、「(景品に)お換えになりますか?」と言っていたのですね。

 大学生か専門学校生のようでしたが、生粋の関西人でもないし、東日本の人が関西に来た時のアクセントでもないし、要するに、よくわからない喋り方で話したのでそう聞こえたのと、そしてセンセイの耳が遠くなったのと。

 もともとネイティブの英語教師には「聴き取る力が弱い」と指摘されているのですが、どうも最近は老化が拍車をかけてしまっているようです。



5月25日(金) 敦賀(つるが)駅付近の電源切替ポイントは...

 午後の講義を終え、SA(スチューデント・アシスタント)――ホント、皆様のおかげです――に手伝っていただきながら提出物を片付け、会議にちょっとだけ顔を出して、雨の中を野々市工大前駅へ向かいました。
 関西方面へ移動するためです。

 今日は特急での移動。窓の外を、頂上を雨雲に隠されたを加賀の山々が流れていきます。雨の日の風景もきれいだなぁー。

 さて西村センセイ、ちょっと確かめたいことがあって、今日は左側(南側)の自由席に座りました。敦賀駅付近の交直電源の切替ポイントです。

 以前お伝えしたように、これまで福井県南部から滋賀県北部にかけてのJR線は交流電化だったのですが、昨年秋に直流化されました。(全国地図はこちらから)

 北陸本線の切替ポイントは敦賀(つるが)駅の北と聞いていたのですが、これまで何度か通ったものの、運転席とは逆の右側(北側=日本海側)に座ったせいか切替ポイントを確かめることができなかったのです。

 今庄(いまじょう)駅を後にして長い長い北陸トンネルを抜けようとした時、かすかに列車のスピードが落ちました。トンネル内でブレーキをかけたのです。

 電源切替区間は電源をすべて切断――だから旧型の列車は消灯する――し、安全速度を保ったまま慣性だけで走ります。その準備に違いありません。

 トンネルを完全に抜けて「そろそろだな」と思って注意していると、はやりデッド・セクション(死電区間)を示す標識が見えました。糸魚川駅付近のような丁寧な表示ではありません。
 程なく敦賀駅到着。

 後から考えてみると、北陸トンネルと敦賀駅のちょうど中間、陸橋の下あたりで電源を切り替えています。

 今度北陸本線に乗る機会があったら、ぜひ確かめてみてください。



5月24日(木) 「窓を開ければ〜♪ ヤマダ電機〜♪」 ──柏崎店の新築工事は順調に進行中!! ──

 「窓を開ければ〜♪」などと歌っても、通じないだろうなぁー。
 メロディーがひとりでに浮かんでくるようならば、貴方/貴女は絶対、団塊世代以上!?

 で、窓の話。

 センセイの自宅書斎の窓を開けると、隣家越しに建築中の大きな建物が見えます。

 最初は鉄骨だけが見えていたのですが、都合で休暇をもらった今日、改めてよく見ると、すでに看板も据え付けられています。
 以前お伝えしたヤマダ電機柏崎店の新築工事現場です。

 例のマークがシート越しに薄く透けて見えるのですが、お分かりになりますか?

 今日は所用でずっと外出していたのですが、帰りにちょっと工事現場に立ち寄ってみました。

 ご覧のように、3ヶ月前と比べると、ずいぶん工事が進んでいます。もうあまり時間を置かずに開店するのではないでしょうか。

 それにしてもとにかく大きい。他店を圧倒する広さです。

 このヤマダ電機柏崎店、我が家のすぐそばなので、駐車場の問題や交通事故のリスクなんかを考えると、センセイには徒歩か自転車の方が便利だと思います。

 でも西村センセイ、実はここ数年ジョーシン派なので、小物なんかを除けばヤマダ電機で見るだけ見て、ジョーシンで買うんじゃないかなぁー。

 まぁ、どうなるかは、わかりませんが。



5月23日(水) 身近で、しかし知らなかった場所 ──約1ヶ月間のツアーは、この駅からスタート!! ──

 ご存じのように、西村センセイは日曜の夜から金沢に滞在し、週末は新潟の自宅に戻るという生活パターンを繰り返しています。

 でも学会や出張、大学の行事があったり、もちろん年末年始やお盆などはこのパターンが崩れます。

 実は大学の先生にとって5〜6月は学会シーズン。しかも大学の行事もたくさん......。

 というわけで西村センセイ、今日から約1ヶ月間、センセイは非常に変則的な行動を取ることになる(はずな)のです。

 一方、センセイは手のかかる料理は大好きなのに、機械任せのはずの洗濯は大嫌い。
 で、洗濯物を抱えて定期的に自宅に戻る必要があります(最悪の場合は洗濯物を宅配便で送ることもある)。

 もちろんこの間、授業はきちんとこなさなければなりません。
 そこでこれから約1ヶ月間、金沢工大で数日教えたらどこかへ移動し、その途中で週に一度以上は自宅に立ち寄るという行動を続けることになります。

 ちなみに、休講をすれば簡単に平常の生活に戻せるのですが、金沢工大は休講が御法度なので、この間、講義はまったく平常通り(!!)に行われます。
 白状すると、日程の調整はホントに大変でした・ 

 で、今日がその変則行動パターンの初日。

 講義と会議を終えてから10分間ほど歩いて北陸鉄道「野々市工大前」駅に到着。

 今では寂(さび)れた無人駅ですが、改札口や出札口から、かつてはそれなりの駅だったんじゃないかと思います。

 関東出身の方は、電車に見覚えがあるんじゃないかと思います。電車はこの地で第二の人生を送っているんですね。

 駅のすぐ隣には、「富樫館跡」という石碑が建っています。(写真中央奥には金沢工大ライブラリーセンター〔LC:図書館〕の建物が見えます)

 室町時代から約400年間この地を治めた富樫家──勧進帳の「安宅(あたか)の関」に登場する──の中心となる館があったのだそうです。

 センセイが金沢工大へ移籍してから5年目に入りましたが、ふだんの行動領域の外なので、何もかもが珍しい。

 そして、わかったような気になっていても、知らないことがたくさんあるんだなぁー、と改めて反省した今日の西村センセイなのでした。

 ちなみにセンセイは、明後日と来週、またこの野々市工大前駅を利用するはずです。

 え"? 何となく文章がはずんでいるって?!

 ......バレたか。



5月22日(火) 最近のDVDレコーダーは何と、「フレーム」単位で編集可能!!

 続けて3台購入したソニー製のHDD・DVDレコーダー、何回かお伝えしているように基本的な何の問題もなく順調に稼働しています。大きな不満はありません。

 使っていて、いくつかびっくりしたことがあって、その一つが編集能力の向上。

 例えば右の画面。ソニー風に言うと「A-B間消去」の画面です。

 指定したポイント間を削除する──TVで放送された映画のCMを削除する時など──機能なのですが、ここで注目していただきたいのは、黄色い枠内。

 数字がいくつか並んでいますが、これは作業中の時間情報を表していて、左から時間(1桁)、分(2桁)、秒(2桁)、そしてさらに小さな「フレーム」(約1/30秒)。
 ずいぶん細かい所まで管理しているんですね。

 でも実は、DVDが採用しているフォーマットはMpegというもので、基本は1/2秒(=15フレーム)の“GOP”。
 基準となる画面以外は、そこから作り出しており、それゆえMpegの編集は1/2秒が基本のはずなのですが......ナシテ?!

 どうやって実現しているのか、ホントに良くわからないのですが、普通のVHSテープや(編集が得意な)DVフォーマットのように、フツーに編集してしまっています。
 ここに至るまでの技術者の苦労はすごかったんだろうなぁー。

 でもホントに、どうやっているんだろう。

 あ"、ちなみに、この画面はCRTの画面を撮影したものではなく、DVDレコーダーの動画情報をMacに取り込んだものです。なぜか全然問題なく取り込めています。

 こちらも、なぜなんだろう......。

 そして、これまでの苦労は何だったんだ。



5月21日(月) 鉄の爪の、シブ〜い仕事 ──昨日お伝えするはずだったニュース──

 昨日、乗り換えのためにJR北陸本線泊駅で列車から降りたら、待避側線に写真の見慣れない車両が止まっていました。保線用の車両です。

 線路には1両数10トンもある列車の重さがかかります。
 そのままでは線路が沈んでしまうので、枕木で支え、さらにその枕木をバラスト(小石)で支えます。
 バラストには列車からの振動と騒音を吸収させる役目もあります。

 でも、このバラストは、そのまま放っておくとお互いにくっつきあってしまい、本来の役目を果たさなくなるのだそうです。

 そこで定期的にバラストを突いて、固まらないようにする必要があります。
 この作業は、列車本数の少ないローカル線は日中に行いますが、幹線は本数の少ない夜間に行います。

 昔は人間がやっていたこの重労働にをこなすのがこの車両がそのための車両。

 近づいてみると、いろんな機械がついていて、正直なところ何が何だかわかりません。
 けれども右の写真の奇妙なものは、バラストを突くものにちがいありません。

 この車両が実際に働いているところを見たことはありませんが、きっと深夜、人知れず「ガガガガ」とやっているんでしょうね。

 ところで鉄道マニアにもいろいろあって、たぶん一番多いのは車両マニアだと思います。
 でもその多くは派手な車が好き。新幹線だとか特急だとか。

 ローカル線の車両ファンはいるみたいだけど、貨物鉄道のファンがそんなにいるとは思えないし、ましてやこのような保守車両、ファンなんているんだろうか......。(でも、きっと、存在するんだろうな。)

 ファンかどうかはともかく、こういうシブイ仕事をする人たちのおかげでこの社会は動いているんだけど、派手好みの人にはわかってもらえないだろうなぁー、と冷静に予想した、昨日の西村センセイなのでした。



5月20日(日) センセイの乗った電車が、踏切であわや衝突事故!?

 「あわや...」ですから、幸いにも衝突は免れました。

 今日の夕方、いつものように新潟の自宅を出て、何本か電車を乗り継いで金沢へ移動しました。

 強風でダイヤが乱れた先週と違って、今週は各列車とも定刻ダイヤの運行でまったく順調。

 けれども富山県に入ったばかりの泊駅(朝日町)を発車して、隣の入善駅に到着しようとした時に、不意に列車の警笛が鳴って、急ブレーキがかかりました。
 列車の場合、急ブレーキと言っても自動車と違って、なかなか止まることができずに走り続けています。

 センセイは最後尾の車両に乗っていたのですが、車掌の席からは、初めて聞く警報音。緊急事態が発生したことがわかります。

 入善駅のホームが見えるところで列車はやっと停車。

 センセイの座った席がちょうど踏切の真上だったのですが、電車はまだ線路上にあるのに、遮断機が上がってしまいました。
 踏切の警報音もしません。

 ここで車掌から車内放送がありました。列車の「直前横断」があって急停車したというのです。

 要するに遮断機が下りていたのに、無理に踏切を渡ったわけです。
 すぐに窓の外を見ると、白い軽自動車と軽トラックが逃げるように立ち去っていきます。
 たぶんどちらかが後者が犯人でしょう。

 車掌の説明は続いていて、幸いにも車は踏切を脱出したため衝突はなかったものの、踏切の遮断棒を折ったとのこと。

 おぉ、最初は気がつかなかったけど、確かに途中から曲がっている!!

 事故直後はご覧のように電車に倒れ掛かるように曲がっていたのですが、車掌が遮断機に登って──実際にはかなりの高さがある──遮断棒と電車と直接接触しないように曲げました。
 折れているので、ホント、簡単に曲がりました。

 やがてただならぬ気配を感じた地元の方が集まってきますし、電車の両側で踏切が開くのを待っていた数台の車は、諦めて別ルートを探して移動していきました。

 車掌と運転手があちこち連絡をとって、6分後に運転再開。
 遅れた時間だけみると、実はたいしたことはありません。センセイも予定通りの時刻に金沢へ到着しました。

 でも実は、事故直後に「防護無線」という危険を周囲の列車に知らせる無線信号を発信したのだそうで、近辺の列車がすべて停止してしまったようです。

 場合によっては乗り継ぎの新幹線に乗れない人なんかが出たかもしれません。踏切もそのままでは危険ですからすぐに修復工事が必要でしょう。

 踏切に無理に進入した車は、自分はたいしたことがなかったかもしれません――遮断棒に塗料のようなものは残っていなかった――が、無関係の人々にとんでもない迷惑をかけたわけです。
 無理に進入し、そして逃げるってことは、自分がやろうとしていること、そして為したことが誰にどのような影響を与えるのかという想像力が欠如している、ってことです。

 でも最近、彼(/彼女)のような想像力の足りない人、自分の事しか考えない人が増えてしまっているように思えるのです。

 あ"、年齢はあんまりありません。確かに若い人に多いとは思いますが、実はオトナにだってたくさんいます。

 配慮に欠けた若い人の行動は、同じような行動をするオトナ(親を含む)の行動を見事に真似たんだと思います。少なくともその部分に関する限り、若い人の学習能力は決して低くないと思います。

 要するに、周りが見えていないし、そして残念ながらこれから見えることもないだろうという、それだけです。

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