2007年12月8日更新(2007年12月16日ページ移動。2012年9月19日写真削除)

──2007年12月第2週のニュース──

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12月8日(土) 完全自由デザインの年賀状が、意外と簡単に。(今回は間に合わないけど)

 ヘロヘロになって新潟の自宅に戻ってきました。今月は週末に行事が続くので、ホントに大変です。

 今年はもともと忙しかったのですが、11月から記憶が飛んでしまうくらい行事などが続いたので、年末年始を迎える準備が遅れています。

 いつもなら、11月の割安の時期に年賀状を写真屋さんに頼んでおくのですが、今年はまだ何もしていない......。
 こんな調子で、間に合うのかなぁー。

 とりあえず写真屋さんで注文票がついたカタログだけもらい、毎年使っている絵柄が残っていることを確かめて、明日までに素材を制作して......と思っていたら、最終ページの案内(写真:一部)に目が止まりました。

 普通の写真屋さん──センセイの場合は、自宅近くの「カメラのキタムラ」──でも、完全自由デザインの年賀状を簡単に制作できるというのです。

 ご存じのように、センセイは15年くらいMacで画像を加工していますから、(デザインの才能は別にして)ホントはいくらでも完全製版を作ることができます。
 でも印刷屋さんにイラストレーターやフォトショップのデータを持ち込むのでなければ、とても恐くてお願いできたものではありません(と信じていた)。

 カタログによると、「フォトショップなどでオリジナルデータを作成」して持ち込むようとの指示がありますが、要するに、JPEG/PICT/BMP/TIFFフォーマットで、解像度300dpi、1228×1748ピクセル(裁ち落としのために、有効画素は少し減る)の画像を制作すればいいんだそうです。
 各フォーマットとも、ホントはいろいろな種類があるんだけど、それ以上は何の指示もないので、きっと対応してくれるんでしょう。

 というわけで、今回は全然準備してないので無理ですが、次回はセンセイも挑戦してみようかと思っているのです。



12月7日(金) まぁ、思い込んだセンセイが悪いんですけど...。 ──「高画質モード」は高画質?! ──

 すみません。今日のネタは以前お伝えしたことを、少なくとも部分的に否定するような内容ですので、悪しからず。

 新潟の自宅および金沢のアパートに置いてあるブルーレイはとても順調で、映画やドキュメンタリー、そして音楽番組なんかを着々と蓄積しています。
 でもHDD(ハードディスク)の容量には限度があるので、ずっと残したいと思ったらBD(ブルーレイディスク)やDVD-Rにダビングすることになります。

 皆さんもそうでしょうが、DVD-Rへのダビングはもう製品を供給するメーカーも、センセイを含めたユーザーもノウハウを積み重ねているので、トラブルも少なくなりました。

 でも次世代DVDとなると話は別。センセイ自身、まだBD-R(/RW)は10枚くらいしか持っていません。

 初めてのBDレコーダー購入からほどない5月のこと。
 その昔、センセイが高校生だった時に、髪を肩まで伸ばしてコピーバンドを組んでギターを弾いていた(!!)某バンドが、引退記念にNHKの特集番組に出ることになりました。
 正直なところ、この時ほど「確かに高かったけど、BDレコーダーを買っておいて良かった!!」と思ったことはありません。(ホントに)

 で、お伝えしたように自宅に電話をかけて、娘にタイマー録画をさせ、金沢のアパートでも録画。
 本放送は地上波デジタルでしたが、同波での再放送とBSでの再放送があり、しかもレコーダーはチューナーを二つ積んでいるので、何重にも何重にもの録画......好きだなぁ。

 そしてBDレコーダーに残った映像を、不要な部分を編集して、何曲かの曲の頭にインデックスを打って、いざ、BDへダビング!!
 いろいろなトラブルもあって、この段階まで生き残ったハイビジョンフォーマットでの完全素材は3つだけ。

 その貴重な素材をダビングしようとして(上の写真)、ハタと困りました。
 あ"、映画「ダーティーハリー」をダビングする場面になっていますが、金沢で買ったBDレコーダーにたまたま録画されていた素材を写真撮影のために使用しているだけですので、深い意味はありません。

 素材をBDにダビングしようとすると、いくつかのモードを利用できます。シリーズもののドラマを画質はそこそこでもたくさん1枚に収めようという場合などが典型です。
 もちろんセンセイの場合は画質最優先なのですが......どうもBDでの「録画モード」がよくわからない。

 DVD-Rの場合、何とかして番組を4.7GBという容量に収めなければなりません。
 このような状況では例えば「2パス・エンコード」などの変換方式がとても有効です。

 で、BDの場合もそうなんだろうと思って、いくつかの方法を試すと、もともとの記録容量と、高速コピー(左側)での容量、および最高画質での変換後の容量が同じような値になっています(写真の「ダーティーハリー」ではずいぶん差がついていますけど)。

 これならDVD-Rでの高画質の手法がそのまま使えると思い込んでしまっている西村センセイ、迷うことなく与えられた条件での「最高画質」を選んでダビングしました。

 かなり日を置いてからのこと。ふと気づいて、その(最高画質のはずの)BDディスクを再生すると、げっ!!

 ずいぶん画質が落ちています!! 高画質モニタでなければわからないくらいのレベルですけど。

 実はBDなどの次世代DVDの場合、そのままデータをまったくいじらずに高速コピーするしかないんですね。「高速コピー」(=品質劣化?)とか「最高画質」といった言葉に振り回されたセンセイが悪かったのですけど。

 貴重な元データは現在、HDD上に1つだけ残されています。

 根性なしの西村センセイ、実は、それをなかなか「高速コピー」できないのです。だって、ダビングに失敗するとすべてが消えてしまうから。

 トホホ。



12月6日(木) 小春日和の窓の向こうに、大学教育の明日は見えるか

 数日続いた寒気がようやく抜け、不安定ながらも金沢では晴れ間を見ることができます!! 厳しかった寒さも、日中はずいぶん和らぎました。(この、身体から湧き出る喜びの感覚は、太平洋側の人には理解しづらいだろうなぁー。)

 センセイの研究室がある建物(1号館)は、上の階がT字型に飛び出しており、それが庇(ひさし)の役目を果たして日光を遮ります。ふだん、直射光が研究室に差し込むことはほとんどありません。

 でも冬は太陽高度が低いので、今日のように、日本海側では珍しい晴れの日は研究室の奥深くまで日差しが入り込んでいます。

 太陽が手許のキーボードまで照らし出すので、まぶしくて仕事に......とか何とか理由をつけて、ちょっと休憩。
 先日の京都での学会を思い返します。

 センセイが「大学の教育を良くしよう」というこの学会に入ったのは20年くらい前。
 当時はまだ1,000人くらいの小さな学会で、メンバーは私立大学の行政担当者(学長や学部長クラス)、あるいはセンセイのように、授業をまだ一人前にこなすことができずに、何とかしなければと悪戦苦闘している若手教員が主体。

 でもこの大学教育学会(当時は「一般教育学会」)、結果的に時代の最先端を走ることとなり、あれよあれよという間に、会員も増加し、現実の政治への発言力も大きくなりました。
 おぉ!!

 センセイは12年前、この学会の秋の大会を前の大学で主催したことがああるのですが、今回龍谷大学での学会参加者数は、その3倍くらいなんじゃないかとおもいます。
 京都での開催ということを勘案しても、正直なところ、すごいなぁー。

 じゃぁ、順風満帆(まんぱん)かというと、う〜ん、どうなんだろう。

 今回の学会、新しい参加者は、大学教育での拡大しつつあるマーケットを開拓しようと商機をねらうビジネスマン──じゃなかった、大学の先生だった──ばかりが目立ち、現実の教室で日々繰り広げられている「先生と学生の運命の出逢いの場(?)」の議論がどんどん背景に追いやられていきます。
 これでいいんだろうか。

 密かに同じことを感じている会員も多いようで、実は今回の学会、この問題をめぐって激論──本当に、久しぶりの激論──が交わされ、大いに盛り上がりました。
 この問題に関するこのように建設的な議論ができるだけでも、この学会の意義があります。

 でも西村センセイ、やっぱり議論は不得意。

 というわけで、センセイはそのモニャモニャしたエネルギーを今学期の講義に集中させているつもりなのですが......果たしてその結果は?!



12月5日(水) 松下のBDは、旧機種も「ダビング10」対応!! ──センセイがわざわざ旧型BDレコーダーを買った理由──

 松下電器産業は、ブルーレイディスク(BD)レコーダーやDVDレコーダーのコピー制限を緩和する、いわゆる「ダビング10」への対応を公表しました。
 それによると、何と、対応が予告されていた新機種だけでなく、昨年発売を開始しした旧機種までダビング10に対応するというのです!!(正確な対応機種については上記サイト参照)

 ソニーも、新機種はもちろんダビング10に対応予定ですが、センセイも所有する旧機種についてはどうなのかは、まだ発表されていません。
 ここで松下と対応に大きな差がついたら、昨年の「二層非対応」BDレコーダーの時と同様、イメージダウンは免れないと思うのですが......。

 でも、個人的にはこれで新機種がヒットするかというと、どうもそうは行かないんじゃないかと思っています。

 お伝えしたように今回、金沢のアパート用に旧機種のBDレコーダーを購入しました。
 新機種は、松下、ソニーともに新しい圧縮フォーマットMpeg4/AVCを全面的に採用して、長時間録画やDVDへのハイビジョン録画を可能にしてます(松下)。

 でもその代わり(?)、ソニーの新機種では外部入力はすべてMpeg4録画になり、Mpeg2での録画はできません。
 センセイの場合、現在も将来も互換性の問題が発生します。それにテレビドラマのシリーズをBDに圧縮して保存するなんてなさそうだし。

 さらにソニーの低価格機種はiEEE1394(i.LINK)の入力がないので、子どもの成長記録など、DVレコーダーから直接入力することができません。
 松下はMpeg2での録画が可能──だから購入候補だった──だし、全機種i.LINKを搭載しているのですが、こちらは輝度や色合いなどの画質を調整することができないようです(説明書には記載がありません)。

 なお新機種は今後発売予定の色素型BDディスク(LTH型BD-R)に対応しています。
 新ディスクの価格は現行の半分程度と予想されていますが、DVD-R同様、色素型ディスクは長期保存保存性にイマイチ不安が......。

 結局、センセイの使い方だと適当な機種がなく、i.LINKも画質調整もあるし、そして何より価格が手ごろだったBDZ-V9を購入したというわけなのです。
 実物は、仕上げも音声回路──完全別回路を搭載している──やっぱり良くできています。

 前回もお伝えしましたが、センセイと同じことを考える人はたくさんいて、「価格.com」なんかだと、センセイの機種は先月下旬を底値(約134,000円)に、価格が急上昇しています。
 それにそもそも在庫が完全になくなってきているようです。下位機種のBDZ-V7は9万円台でまだかなり在庫が流通しているようですが。
((c))kakaku.com

 ちょっと長くなりましたが、要するに、新機種は現在放送中のテレビ視聴者を念頭に置いた製品で、センセイのような使い方は考慮されていないのです。

 じゃぁダビング10の導入でレコーダーが飛ぶように......というと、違うんじゃないかなぁー。

 従来、確かにダビングに失敗した──後日ご紹介予定──時は痛手ですが、何回も何回もダビングするような番組(など)ってそんなにたくさんあるでしょうか?
 最近のレコーダーはチューナーを2台搭載している機種が多いので、いざとなったら同時に録画できるし、複数の機械を持っている人も増えるだろうし。

 そして一番のライバルは、Web上の動画サイトじゃないかと思うのです。

 動画サイトを検索すると、ホントに貴重な映像に出くわします。画質はVHSテープ以下ですし、録画時間も短いのですが、本当に観たい映像だったら画質はあんまり関係ないんじゃないでしょうか。

 昔は何でもビデオテープに録画していましたが、これからは高画質なものはBDなど、画質じゃなくて内容を楽しみたいのなら動画サイトというように、パッケージないしは流通経路が広がるのではないかと思います。
 ちょうど、LPレコードとCDが、MDにではなくiPodに取って代わられ、しかもそのiPodが今度は動画に対応したように。

 もしそうなら、古いビジネスモデルに拘泥(こうでい)してタイミングを逸した「ダビング10」に、果たしてどれだけの価値があるんだろうかと思えてしまうのです。

 まぁ、従来より少しだけ使いやすくなるとは思いますが。



12月4日(火) 金沢でも雪が降り始めました

 日本海側はこのところ、日に日に寒さが厳しくなっています。

 山間部はすでに11月の大雪を記録していますが、それがどんどん平野部に近づいてきた、そんな感じ。

 先日、車で移動した時、富山以北ではかなり雪を見ました。
 でも石川県に入った途端、それがスッと消えてしまいました。草木の緑の色にもまだ生命力が残っています。

 でも昨日、今日と、鉛色の空に、それも雲が低いので圧迫感を覚えるような冬の日本海側の空に一変しています。
 太平洋側から入学して、初めて日本海側の冬を経験する1年生はこれから大変だろうなぁー。(2年目になると慣れます。ご安心ください。)

 ついに今日の夕方から、雨が雪に変わってしまいました。

 よく考えてみたら、このところずっと忙しかったので例年ならもう発注を終えている年賀状など、年末年始の準備をまったくしていません。
 家人はもう宛名書きまで終えたとのこと。

 何たる違いだ......。

 忘年会も続くし、週末はいろいろな行事があるし、無事に年末年始を乗り切れるんだろうか。そういえば、地震で被災した自宅の修理は、まだまったく始まっていないことを思い出してしまった。

 このまま年越しかなぁ。



12月3日(月) BSデジタルに新放送局が開局!! 果たしてBSデジタル放送は盛り上がるか?!

 1ヶ月くらい前からでしょうか。

 BSデジタル放送のチャンネルを切り替えていると、見慣れないチャンネルが増えていて、「12月1日放送開始予定」とか「試験電波発信中」の表示が出るようになりました。
 センセイがテレビを見ることができるのは夜だけで、実際には試験放送を見ることはなかったのですが。

 調べてみると、NHKが9月まで使っていたBSアナログ放送の枠を使って、新しいハイビジョン放送「BS11(イレブン)デジタル」(写真左側)と「TwellV(トゥエルビ)」(同右)が開局したのだそうです。
 この二つは無料放送なのですが、従来からある有料のスター・チャンネルも「スター・チャンネル ハイビジョン」としてハイビジョン化されたとのこと。

 BS11デジタルはビックカメラや毎日新聞社などが「30代以上の大人のかた」をターゲットに、生番組の報道や「エヴァ」などのエンターテイメントに力を入れるそうです。
 他方、トゥエルビは三井物産が100%出資してディズニーやMTV、宝塚、往年の名画などを放送。
 先日は「風と共に去りぬ」を流してました(SD画面だったけど)。

 実はBSデジタル他局でも時々、とても面白い映画や音楽番組を放送しています。
 でも今のところ、センセイが新潟で取っている新聞は当日分の放送しか紹介しないので、いつ何があるのかわかりません(金沢では新聞を取っていない)。

 テレビの番組表を丁寧に見ればいいのでしょうが、そんな時間があるわけもなく、お任せ機能を使って録画しても今度は観る時間がないだろうし。

 人気がなくてなかなか放送されないものでも、絶対に見たければ、DVDなどのパッケージを借りたり買ったりするだろうし......。

 とか言いながら西村センセイ、8日(土)にBS11で放送予定の、坂本龍一、デビッド・ボウイ、ビートたけしらが出演する「戦場のメリークリスマス」──すでにDVDを所有──を、ハイビジョンで残しておこうと思っているのでした。



12月2日(日) これは面白いぞ、クリッカー!!

 学会は2日目。

 学会全体としては、どちらかというとFD(Faculty Development)に関する午後のシンポジウムがメインなのですが、午前中も理科系(理・工・農・医歯薬系など)の基礎教育に関する会議が開かれているので、そちらにも参加します。

 興味深い発表が続いたのですが、中でも参加者の関心を一番集めたのが写真の「クリッカー」なるリモコン(?)を利用した授業改善の取り組み。
 北海道大学の先生の発表です。

 ご存じのようにセンセイは小さなカードとこのホームページを利用して授業の様子を受講生の皆さんにフィードバックしています。

 この「小カード」に回答、記入してもらうのは簡単なクイズなどです(時々、感想などを記入してもらうことがあります)。

 いくつかの選択肢の中から選んでもらう場合が多いのですが、この方式の難点は、すぐに結果がわからないこと。
 カードに記入してもらうだけでなく挙手もしてもらうことが多いのですが、全員が手を挙げるとは限りませんし、その場では正確な分布もわかりません(こちらはWeb上で紹介)。

 もうおわかりだと思いますが、この「クリッカー」、テレビのクイズ番組のように、受講生(視聴者)に解答ないしは回答をリモコンで送信してもらい、それを直ちに集計してリアルタイムで画面上に表示するシステムなのです。
 アメリカでは相当数普及しているそうです。

 話は聞いていたのですが、実物を見たのは、そして使ってみたのは初めてです。

 便利だぁー!! ほしい〜!!

 北海道大学では授業のたびに配付・回収しているようですが、台数に余裕があればずっと貸与して出席管理や成績管理にも使うことができます。
 パワーポイントのプラグインとして使うことができるので、教材作成もそれほど難しくないようです。

 センセイら──「ら」というのは他の先生は結果を印刷して次回配布しているから──のカード利用システムにも、コメントなどアナログ的な要素を載せることができるメリットがありますが、即応性では「クリッカー」の勝ち。

 学長、買ってくださ〜い!!

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