2007年9月15日更新(2007年9月23日ページ移動。2012年9月18日一部写真削除)
新潟の自宅へ戻りました。
車で外出したのですが、山越えの南東の風でフェーン現象が起きたらしく、車外温度計は35.5℃(!!)を示していました。
外出したのは実家に呼び出されたからです。冷蔵庫を貰ったのだけど、重くて動かせないので手伝って欲しいとのこと。
実家に到着すると地震で壊れた玄関は、ご覧のように、土台を含めて修理されていました。
忙しくてしばらくセンセイが来なかった間に、親戚の大工さんがジャッキで梁を持ち上げて直してくださったのだそうです。玄関脇の小さな灯籠も引き起こされていました。庭の大きな灯籠は重すぎてまだ倒れたままでしたが。
なぜ冷蔵庫を貰うことになったかというと、近所の一人暮らしのおばあさんがこの地を去ったからです。
北海道からお嫁に来て1男に恵まれたのですが、ご主人を亡くされ、息子が自立してからは一人暮らし。
というか、センセイはご主人を知らないので、ホントにずーっと一人暮らし。田圃が隣り合っていることもあって、実家によくお茶を飲みにやって来ていました。
さすがにご高齢なのでずいぶん前から、いつかは千葉で暮らす息子さんの所へ、という話があったのですが、今回の新潟県中越沖地震が、その時計を早めることになりました。今日の午前中に発ったそうで、センセイはお目にかかれなかったのですが、やはりお互いに涙が止まらなかったとのこと。で、去年買ったばかりの冷蔵庫からお醤油から何から、みんな実家が貰ったのだそうです。
江戸時代、センセイの実家は北国街道の宿場町ででした。明治に入ってからもずっとこの地域の主要な集落だったのですが、ここ20年くらいの間に、家の数が半分以下になってしまいました。
しかも残ったのは、(センセイの実家を含めて)老人ばかりの家か、老夫婦と未婚の男性──といっても50歳代──という組み合わせという家族。
子供の姿を見ることはほとんどありません。何年か前にも近所の老女が茨城へ嫁いだ娘に引き取られていきました。都市部への人口集中と同時に、日本のあちこちで同じことが深く、しかし静かに進行しています。
■9月14日(金) やっぱり在来線の方がずっと楽しい!! ──西村センセイ、今週末は東京出張──
西村センセイ、今日は東京へご出張。
本来ならば昨日のうちに余裕を持って移動するのですが、あいにくと昨日の午後は、打ち合わせを間に挟んで授業三つと教授会と大学院の委員会とアパートに戻ってからの3時間分の授業のHP更新......というわけで、バタン、キュー。
今朝はちょっと早めに出勤する方とともに金沢駅へ。
越後湯沢経由で特急と新幹線を乗り継いだのですが、センセイにしては珍しい時間帯での移動です。特急「はくたか」の車窓から見る見慣れたはずの風景が、とても新鮮に感じられます。
夕方とは太陽光線の向きが違うからでしょうか。子供のように窓に張り付いて立山と日本海と親不知子不知(おやしらずこしらず)と米山(写真:その向こうにセンセイの自宅がある)を堪能した後、北越急行のいくつもの長いトンネルを在来線国内最高速度の160km/hで走って、再びJR線(上越線)へ。
今度は、お酒の名前でも有名な名峰八海山がお出迎え。平野部ではコシヒカリの稲刈りがかなり進んでいたのですが、「魚沼米」で有名なこの辺りは、まだまったく始まっていません。
お昼が近づいたので、先週駅前に降りたばかりの越後湯沢駅でお弁当を買って、新幹線に乗り込んだのですが......う〜ん、どうもこちらはイマイチ。
お弁当は美味しかったんだけど、新幹線からだと風景を味わうことができない。やっぱり西村センセイには、ちょっと遅くても在来線の方が似合っているようです。
■9月13日(木) おーい、共同運行なんだけど......。 ──信越本線、全線で運転再開!!
──
新潟県中越沖地震で最後まで不通になっていたJR信越本線(柏崎−柿崎間)で、今日から運転が再開されました。地震から約一ヶ月、待望の全線復旧です。((c)朝日新聞社)(他に、新潟日報、柏崎日報)
JR東日本のホームページでも運転再開と徐行運転に伴う遅れが告知されています。信越本線は今回の新潟県中越沖地震で、青海川(おうみがわ)駅構内で大規模な土砂崩れがあり、また米山第一トンネル内で電気機関車が脱線──暗闇の中、運転士は怖かっただろうなぁー──し、さらにはトンネルそのものが変形してしまいました。
トンネルは構造上、地震には強いとされているので、とんでもない力がかかったことになります。高校時代、このトンネルがある場所を地質調査で二度歩いているので良くわかるのですが、この付近では非常に大きな土砂崩壊が起きています。
地形が変わってしまっているのです!!しばらくは工事区間を徐行するため、通常より10〜15分ほど余計に時間がかかりますが、代行バスの苦労に比べれば問題ではありません。
以前お伝えしたことがありますが、北陸、信越、羽越、奥羽本線は北海道と関西を結ぶ物資運搬の大動脈で、1日15往復も貨物列車が走っているのです。
地震以降、一部は東海道線を迂回運転していたのですがダイヤに余裕がないため、ほとんどはトラックで運搬していたのだそうです。これでやっと、JR東日本と西日本(一部寝台特急の車掌はJR北海道)によって、新潟と金沢を結ぶ特急「北越」や、関西から北海道あるいは青森へ向かう夜行寝台特急、北陸−東京を走る夜行寝台特急・急行が走ることになります。
で、今日、JR西日本のホームページを見ると、あれ?!
......まだ「運転取りやめ」のまま。
さすがに夕方までには修正されたのですが、おーい、JR西日本、あくまでも共同運行なんだけど。
大丈夫かなぁー。
■9月12日(水) ソニーが次期BDレコーダーを発表。国内市場は今後すべてBDに!!
ソニーがブルーレイ・ディスクレコーダーの新製品を発表しました。(プレスリリース)
報道他によると、発表されたのは実売予想価格約20万円の最上位機種から約14万円までの4機種。発売は11月8日。((c))ITmedia
価格的には現行DVDレコーダーよりちょっと高いくらい。
微妙な値段だなと思ったら、何とソニーは今後、国内市場に投入するレコーダーはすべてブルーレイ・レコーダーにするとのこと!!確かにHDDにはHDをそのまま記録できるものの、DVDにはダウンコンバートしたSDでしか記録できなかった現行機種は中途半端なのです。(ただし、古いSD放送のテープ類を記録するにはほとんど関係ないんだけど。)
もちろん去年発売されたBDZ-V9(センセイも所有)の最大の弱点とされた2層ブルーレイにはきっちりと対応。
しかも今度はストリーム記録の“DR”モード以外は、新圧縮フォーマットのMpeg4/AVCで記録するとのこと。
これによって、ハイビジョンのままで長時間記録が可能になるのだそうです。さらにさらに、以前ご紹介したコピーワンス規制緩和については、発売時までに規格化が間に合えば出荷時点から、そうでなければ放送波でアップデートするとのこと。
おぉ、この冬のモデルから対応するんですね。センセイの場合、自宅にはBDZ-V9があるから困らないのだけど、金沢のアパートではDVDにしか記録できない......。(ディスクへの記録の場合)
う〜ん、こちらは比較的近い将来──例えば来年の冬とか──に、コピー規制緩和BDモデルに買い換えることになるかもしれない。
■9月11日(火) 学食で「レッドカレー」なるものを食べてみました!!
今日もまた、見た通りのお話ですので、悪しからず。
このところとにかく忙しい。よく考えなくても、あまり「生産」していないはずなのだけど、いったいこの忙しさは何なんだ!?
で、以前にも増してアパートと大学を往復するだけになってしまいます。ホントは金沢のジョーシンへ行く必要があるのだけど、行く時間が全然ない!!
当然、学内でも研究室に籠もっているか、授業をしているか、会議で消耗しているかのどれかしかありません。
今日は午後から講義と議事録の作成と講義と会議が続くことがわかっていたので、11時過ぎに学食(セレス)へ出かけました。
何か適当なものがなかったら外へ出て、すぐに食べられるものを買ってこようと思ったのです。すれ違う学生に「よっ!!」とか言いながらセレス到着。
先週から気になっていたのですが「カレーフェア」なるものを実施しています。
先週はほうれん草の「グリーンカレー」、今週はにんにくチップが入った「レッドカレー」ことシュリンプ(エビ)・カレー。
そして来週は生姜(しょうが)とチキンが入った「イエローカレー」とのこと。何だか日曜朝の「ゴレンジャー」──古い!!──みたいですが、期間限定とはいえ、学食では珍しい新メニューへの取り組みです。
実は先週もグリーンカレーに心が揺れたのですが、「グリーン」という言葉と、あまり好きではないチキンとに挑戦心が萎えてしまったのです。
でも今日はエビ。しかも色は普通に近い。にんにくだけが気になったのですが、えーい、午後の講義に向けてここは勢いだ!!
カウンターでカレーを待っていると、去年のアドバイジーたちがやって来ます。再び「よっ!!」「ども」。
程なく届いたのが写真のカレー。案外、実物はかなり淡い色です。
記念写真(?)を撮ってからさっそく頂戴しました。
三色カレーはいずれも辛口とのことですが、少なくともこのレッド、それ程辛いわけではありません。
もちろんちょっと遅れてから辛みを感じますが。何故だろうと考えたのですが、辛さを抑えているのはきっと、ココナッツミルクなんですね。
カレーの力に押された分、エビの存在感はちょっと軽い......。それよりもにんにくの方がずっと自分の存在を主張しています。今日の午後と明日の午前はよそ様からちょっと距離を置かねば。
まぁそれなりにおいしく頂戴し、おかげで午後の講義を無事に乗り切ることができたのですが、もし、またもう一度、と訊ねられたら、う〜ん、微妙。
何故だろうと考えたのですが、もう一つ「華」がない。ライスもちょっと弱かったし。
値段はチャンカレのLジャンと同じ(\550)なのですが、もし二つを並べたら──そんなことあり得ないけど──勝負にはならない......。
でも、新メニューへの挑戦そのものは、とても偉いと思いますよ。次回も期待しています!!
■9月10日(月) 実はこのごろ、「意外とプロ野球が面白いぞ」と思っているのです
センセイを少しでもご存じの方は、「えっ" !?」と思われるかもしれませんねぇ......。でも本当なんだから、しょうがない。
事の起こりは、自宅書斎のカラーモニタの調整。
西村センセイ、自宅にいる時は書斎で夜7時のニュースを見ます。
見終えた後は通常、モニタの電源を落とすのですが、ご存じのような事情で今回ブラウン管を交換したので、わざとそのまましばらく電源と信号を入れておきます。う〜ん、ちょっと解説が必要でしょうね。
ブラウン管を使ったテレビやパソコンモニタは電源を入れると、ほどなく明るくなって、使えるようになります。
でもこの状態では、まだブラウン管本来の性能を発揮していません。パソコンモニタだと良くわかるのですが、ブラウン管は30分くらい電源を入れておかないと本当の能力を出せないのです。(だからこの間に調整してはいけない)購入直後のブラウン管も似たような事情があって、電源と信号を入れて何かを映しておく必要があるのです。新車を購入した時の「慣らし運転」みたいなものです。
実際、センセイのカラーモニタも管を交換した直後はとても不自然な感じがしました。でも「慣らし運転」で不自然さがどんどん解消されて、やっと実用に耐える画質になりつつあります。ニュースを見終えて何を映すかとなると、地上放送は視聴率を稼ぐためのくだらない番組が並んでいるので、シブイBS(デジタル)放送、その中でもBGMっぽく(?)映しておけるNHKハイビジョンということになってしまいます。
技術的にはもう一つ。横長の画面の信号で画面全体を覆う必要もあるのです。
この週末のBSハイビジョンは、巨人阪神3連戦。で、これが本当にすごかった。
センセイはあまり野球を見ない──そもそもルールをあまり知らない!! ──のですが、それでも途中から目が離せなくなってしまいました。
勝負とか点数とか順位なども大切ですが、何より選手の顔が良い。巨人の小笠原なんかはガムを噛んでいますが、でも本当に真剣な表情をしています。(小笠原選手には野武士のような風情〔ふぜい〕を感じる。)
みんなが美男子とはいきませんが、とにかく顔が違います。女の子だったら惚れちゃうんじゃないかなぁ。この3連戦は東京ドームで行われたこともあってか、いつもならコツコツと点を稼ぐ阪神がホームランで点数を稼ぐという、まるで巨人と阪神が入れ替わったようなゲームもありました。
でも、ずいぶん遅くなっても内野席のお客さんが全然帰らない!! というか、帰られないんですね。結果は阪神の三連勝、首位奪還となりましたが、巨人、阪神ファンともに、ドームに足を運んだお客さんは、この三連戦を十分楽しめたのではないかと思います。
ついこの間までは全然面白くなく、実際、お客さんが逃げて視聴率が大幅に低下した日本のプロ野球ですが、新庄とか、彼が抜けた後の日ハムの頑張りとか、楽天の泥臭い勝ちっぷり──田中選手を含む──だとか、お願いだから低迷しても頑張ってほしいヤクルトの古田監督(兼捕手)だとか、そろそろ限界かなと思いつつやっぱり「アニキ」阪神の金本だとか、阪神のJFK、最近はだいじょうぶかなとか、何でこの時期に辞めると宣言するの?という日ハムヒルマン監督だとか、とにかく話題に事欠かない。
視聴率、特に巨人が関係する視聴率の低迷から、地上放送ではプロ野球があまり放送されなくなってしまったのですが、各球団選手の地味な頑張りが報われつつあるような感じがします。
そして、その頑張りを放送しているのが地味なBS放送なのですから、デジタル化によるチャンネル数の増加も、失われがちな情報を救うためにはもっと評価すべきなのかな、と西村センセイは考えているのです。
「静かな」といっても、被災地柏崎とセンセイの両方の意味でです。
昨晩はまだちょっと蒸し暑いように感じたので窓を開けたまま寝たら、朝はもう寒いくらい。けれども今日は良く晴れたので気温がぐんぐん上昇し、再びエアコンを使わざるを得なくなりました。
夕方から雨との予報で、その中を代行バスと電車2本を乗り継いで金沢へ移動するのですが、正直なところ、降らないでほしいなぁー。所用があったのでお昼に車で外出しました。
市内のあちこちには、雑草が生えていない更地が虫食い状態で存在しています。全壊した家屋を取り壊した後です。
地震直後は災害ゴミの受け入れ態勢が整っていなかったので、交通や復旧の邪魔になる家屋だけを取り壊したのですが、最近は、それ以外の家屋の片付けも本格化しているのです。
でも市内には、写真のように被災したままになっている家や、瓦礫にネットをかけただけの家もたくさんあります。
街の中はとても静か。
市の中心部にはあまり人通りがないのですが、実はこれがふだんの柏崎市の状態。先日までは復旧工事の車や人で曜日にかかわらず街はざわついていました。
被災から約2ヶ月が経ち、特に先々週までに仮設住宅への入居が進んだので、街の中や瓦礫の近くにあまり人が出なくなっているのです。でも少し落ち着いたからといって、問題が解決したわけではありません。
右の写真はセンセイの自宅から柏崎駅(写真奥)へ抜ける川沿いの近道だった場所。
地震直後は道路に少しひびが入っただけだったのに、ごく最近、道路が大きくひび割れてしまいました。
川(大きなU字溝)が崩れ始めているのです。余震があるわけでもないのに、道路がその下を走っている配管の部分で突然大きく凹んだり、自宅も土台を残して他の部分の沈みが大きくなったりしています。
地震直後のショックから何とか立ち直ったものの、無理してがんばっていた時には隠れていた不具合があちこち出てきて、なかなか本調子に戻れない。
そんな感じです。このところ忙しくて実家や被災した伯母の家には行っていないのですが、弱い立場の人たちはいったいどうなっているんだろうと、ちょっと心配になってしまいます。