2007年12月1日更新(2007年12月9日ページ移動。2012年9月19日一部写真削除)
■12月1日(土) 西村センセイ、学会でキャンディーをもらう!? ──龍谷大学の学会に参加しています──
京都には何度も来たことがありますが、義理の伯父(故人)が管長をしていた大徳寺や京都大学、同志社大学、あるいは京都産業大学など、訪問先はなぜかすべて、京都駅より北。
駅の南に位置する龍谷大学は初めての訪問ですし、そもそも西村センセイ、京都の南側に来たことはないんじゃないだろうか。北側とは少し雰囲気が違う感じがします。また龍谷大学の学生さんに「ふーん」といろいろなことを感じます。
学会は午後からの開催。
でもそれに先立って、「初年次教育ワークショップ」なるものが開催されたので、朝から参加しています。
センセイもずっと関係している分野ですが、ご覧のように、今日はたくさんの大学関係者が参加しています。
ブームといってもいいくらいのすごい盛り上がり方です。さて、「ワーク」ショップというくらいですから、講師の話をお聞きするだけでなく、グループを作って、討議などの作業(「ワーク」)をします。手を挙げての発表もあります。
でも、「どうですか?」と言われても、なかなか自分から発言できません。実は大学の先生だった同じなんです。
どうするかと思ったら、司会の先生(関西国際大学の濱名篤理事長・学長)、挙手して発言した人には、ポケットからキャンディーを取り出してプレゼントしています!!というわけで西村センセイ、ゆず味のキャンディーを1個ゲットしました。
センセイをご存知の方には信じられない出来事かもしれませんが、だって、金沢工大の様子を報告するだけだったんだも〜ん!!
■11月30日(金) 遠すぎた北海道 ──センセイは京都に来ています──
金沢駅の階段を上ってホームに出ました。今日は京都へ出張するのです。
センセイが乗る富山発大阪行きのサンダーバードはまだ2番ホームに到着していません。
ふと、ずっと向こうの7番ホームに、暗い緑色の列車が停車していることに気づきました。
大阪発札幌行きの夜行寝台特急トワイライトエキスプレス号。何度も乗ったことがあります。あれに乗れば、北海道へ行ける!!
実は、先週末に北海道へ行く計画があったのです。北海道大学で国際会議が開かれたからです。
でもご存知のようにこのところメチャクチャに忙しくて、もし北海道へ行くとなると、新潟の自宅を出発して──金沢は通過──大阪で仕事をし、東京での国際シンポジウムで発表してから、その足で北海道へ移動。
学期の初めなので、北海道から金沢へ直行してオリエンテーションをし、その日のお昼から気を使うフォーラムで話をして、講義を終えてから今日の京都出張(!!)という、とんでもないツアーになってしまいます。あまりの強行軍なのでどうしようかと躊躇していたらそれが結果に出てしまい、今回、北海道行きの個室寝台特急券を確保し損ねてしまいました。
10時前にある駅のみどりの窓口で手配をお願いしたのですが、あまりに珍しい切符だったので駅員さんがパニックに陥ってしまったのです(実話)。というわけで、北海道行きはあえなく消えてしまったのでした。(道産子のTさん、そういうわけなのです。ゴメンナサイ)
国際シンポジウムを終えた日の夜、ひとまず新潟の自宅に戻るために長岡で在来線に乗り換えると、このトワイライトエキスプレスとすれ違いました。
長岡駅でトワイライトに乗るという方法もあったんですねぇ。どうも今回は、いつものような冴え──ただし、鉄道に乗る時だけだけど──がなくて、遠すぎた北海道になってしまいました。
報道によると、車両の老朽化などで来春、北斗星が減便になるそうな。
この冬の間に、一度でいいから北海道へ行ってみたいなぁー。
■11月29日(木) 関係者の皆様、ゴメンナサイ ──西村センセイ、学食のラーメンを少し見直す──
先々週のある日のこと。忙しすぎて時間がなく、学食でお昼を食べることにしました。
学内には3カ所に食堂があるのですが、1カ所は遠くてあまり利用することができません。
近くにある学食も、若い男子学生向けに量が多く、しかも油っぽいものが提供されるので、センセイのような中年のオジさんにはちょっと利用しづらい。特に一番大きな「ヴァルカン」は、そう。だから時間がない時はちょっと高いけど量や組み合わせを自由に選べるカフェテリア「セレス」へ行きます。
この二つの学食は接している──ヴァルカンを仕切ってセレスを造ったらしい──のですが、ヴァルカンを使うのはうどんを食べる時だけじゃないかと思います。到着すると、写真の「ヴァルカン ラーメンフェア」のポスターが目に飛び込んできました。
へぇーと思ってよく見ると、週替わりでの提供とのこと。この週は「回鍋肉湯麺」。試しに食べてみると、意外──関係者の皆様、ゴメンナサイ(ペコリ)──に 美味しい!!
工大に赴任してから数回、学食でラーメンを食べたことがあるのですが、スープは平べったく奥行きのない味(!?)だし、麺は粉のようだし、というわけで、まったく食べなくなってしまっていたのです。
でも今回は、まずトッピングの回鍋肉がしつこくないし、そして何よりも、麺がとてもしっかりとしています。翌週も、と思ったのですが、学生がほとんどいない秋休みだったので、この週はお休み。(ポスターの上の方に、小さく断り書きがある。)
というわけで、今週は写真の黒胡麻坦々麺を頂戴しました。しかも、昨日、今日と二度!!(実は昨日、デジカメを忘れてしまったのです。)
どうやって作るのかはわかりませんが、ご覧のようにスープはイカ墨を入れたかのように真っ黒。
でもあっさりとしています。花山椒の辛みが入っているのですが、こちらも決してきつくありません。ずいぶんな量の「しらがねぎ」が一番上にあって、その蔭に青梗(ちんげん)菜と挽肉。クコの実と松の実が彩りを添えています。
さて肝心の麺はというと、基本的にはやはりかなり美味しい。
「基本的には」という訳は、昨日と今日では茹で加減が少しだけ違っていたのです。ほんのちょっとの差なのですが、美味しさはずいぶん違います。
茹でる人によって違ってくるんでしょうねぇ。でも、何だかんだと言いながらも、これで330円ですから、これはもう大満足です!!
関係者の皆様、ご努力と実力を再認識させていただきました。これまでの不義理、本当にゴメンナサイ。
■11月28日(水) 金沢のアパートにもブルーレイがやってきた!!
金沢のアパートに置いてあるAVラックの、気になっていた「隙間」はあっけなく埋まってしまいました。
昨日の夜アパートに戻るとちょうど、クロネコヤマトが配達にやってきました。
そう、センセイにとっては2台目となるブルーレイ・ディスク・レコーダー(上から3段目)を届けてくださったのです!!以前ご紹介したように、2ヶ月くらい前に各メーカーからブルーレイの新型モデルが発表され、現在すでに発売されています。
いずれもコピー制限の緩和に対応(正確には対応予定)。
西村センセイ、安ければ、金沢のアパート用に買おうかなぁーと思っていたのです。
幸か不幸か、新潟県中越沖地震のために、アパートもハイビジョン対応になってしまったので。もちろん発売当初は値崩れしませんから、年度末の、というか決算期末で安くなったタイミングをねらってです。
カタログをもらって、実機もよぉーく見ました。でもう〜ん、新潟の自宅で使っているブルーレイと比べると、どのメーカーの製品もイマイチ。(あくまでも、センセイの使い方の場合、でです。)
ふと気がついて「価格.com」で調べてみると、センセイが使っている1年前の機種が、新機種登場直後からどんどん値下がりしています。
センセイは23万円くらいで買ったのですが、数日前には13万円くらい──つまり約10万円の価格差!! ──まで下がっていました。来年になったら買ってもいいかなぁーと思っていた松下の一番安い機種と同じような値段。
でも満足感は比較になりません。同じように感じている人は実はたくさんいらっしゃるようで、センセイの機種を扱っているお店がどんどん減っています。つまり流通在庫そのものがなくなっているのです!!
また、需要の増加にともなって、ごく最近、価格は上昇に転じています。そんな状況の中、あるお店のサイトを見ていたら、新古品(未開封)を\129,800で販売中!!
思わず、右手の人差し指が、クリック......。
なぜ新機能を搭載し、しかも安くなった新機種じゃないのか。それなりの理屈と事情があるのですが、こちらは次の機会に。
■11月27日(火) おぉ、ヒューマノイド型ロボットは凄い!! ──西村センセイ、今日もよく働く──
今日もホントによく働いた。
未明、雨が降り始める前に出勤していろいろと準備。朝イチには新学期のオリエンテーション──何人か欠席者がいたぞぉ──をこなしてから今日の発表の最終仕上げ。
ふぅ。11時前には資料を印刷して、今日の「エネルギー・環境フォーラム in 金沢工業大学」関係者がいる多目的ホールへ。11時半からはお役所のお偉方とともに控室で打合せを兼ねた昼食。
12時過ぎには会場へ移動して......という具合に、あっと言う間に1日が終わってしまいました。フォーラムが終わってみれば、大学内外のお客様、特にお役所からのお客様が大喜びだったのですが、う〜ん、なぜなんだろう。
エネルギー(原子力発電)や環境問題、そしてエコやロボットといういくつもの要素が混在した今回のフォーラム。お客様は自分なりに楽しんでいただけたようなので、それはそれで良かったと思います。
でも個人的にはまず、「ヒューマノイド・ロボット」が凄かった。
本番は写真撮影禁止なので、事前──関係者の特権!! ──に撮影させていただいたのがこの写真。身長40cmくらいの「ヒューマノイド・ロボット」がサッカーボールを掴み、ゴールにシュートします!!
モーターやアクチュエーターの音がしますが、それがなければまるで駄々っ子が動き回っているよう。
凄いですよぉー。本番では時々失敗してましたけど。このマシン、ロボカップで4連勝しているものなのだそうです。
そしてもう一つ。
本学学生を代表してエコカープロジェクトを紹介してくださったS君。隣にいると緊張しまくっているのがよぉーくわかります。
こちらから話しかけてちょっと緊張度を、なんて思っていたら、本番ではセンセイ以上にうまく会場の雰囲気を仕切ってしまいます!! たいしたもんだ──センセイが同年齢の時には絶対できなかった──だとホントに感心させられます。
じゃぁ、なぜこんなに凄いんだろう、と熱く語るS君の隣で考えていたのですが......やっぱりこれまでの努力に裏打ちされた「言葉の重み」なんじゃないかなぁ。
言葉にチカラがあるもん!!などと、まるで大きく育った我が子を隣で見るようなそんなセンセイなのでした。(センセイがS君を育てたわけではありませんので、念のため)。
さてこのところ、センセイ周辺はとにかくよく働いています。倒れないかなぁ、と心配なくらいです。そんな若手の先生方の慰労会兼忘年会を計画しています。
でも、頑張った自分へのご褒美(?)も大切。
続きは、また明晩。(たぶん)
■11月26日(月) 自分の姿を見るのは、やっぱり難しい。 ──明日から営業再開!!
──
学期の狭間なので、金沢工大では今日はまだ、授業はありません。
だからいつもより1時間くらいゆっくりしてからアパートを出たのだけれど、何だか疲れが取れない......。
でも明日から学期が再開されるし、オマケに明日は、先日ご紹介したフォーラムが午後に開かれます。
本当はもっと早くに完成させておきたかったのですが、担当部局のご尽力を得て今日、ひとまず提示資料を作成しました(ご迷惑をおかけした皆様、ゴメンナサイ)。フォーラムの会場は大学内の多目的ホール。
午後にはセッティングが終わったので、作成したばかりのデータを持って現場へ向かいます。基本的に人間は、他人を見る時のように、自分の姿を見ることができません。
たとえ鏡やビデオカメラなんかを使っても、「見ている自分」を完全に切り離すことはできません。だから明日、センセイがこの場所にいても、センセイはセンセイ自身を見ることができません。
でも、それでいいんじゃないかなぁ。
他人に語りかけることによって──つまり自分を見せる(/晒す)ことによって──のみ、自分は新しい自分を発見できるのだから。
■11月25日(日) 友達の家は、次々と取り壊されていた。 ──地震の被災地はもうすぐ冬本番──
このところ出張などで週末がほとんど潰れてしまい、自宅や実家できちんと時間を取ることができません。しかもこの状態が12月下旬まで続くのです!!
そこでこの週末は、所用もあったので久しぶりに実家へ行ってきました。地震と降雨による実家裏の崖崩れ現場では、市によって土砂が取り除かれていました。
重機の進入路を確保するため、ずっと昔、鶏を飼っていた小屋が取り壊されていて、もう跡形もありません。分厚い土蔵の壁が、一部奥深くまで崩れていますが、壁の家紋はかろうじて残っています。
実家に入ると畳が入れ替えられており、とても新鮮な匂いがします。でも漆喰(しっくい)の壁が崩れたままなので、相変わらずどこか砂っぽい。
最近の建築では左官を使わない――玄関近辺だけじゃないだろうか――ので、壁を塗ることのできる業者が減っており、修復はいつになるか分からないそうです。
崩れた石垣も業者の手が足りずそのまま。雪が降ると水分が大量に供給されるので、新たに崩落しないかちょっと不安です。
被災した伯母の近況を聞いたので寄ってみると、おぉ、重機が入っています!!
もちろん写真中央の家を取り壊すためです。伯母は、娘夫婦、成人した孫とこの家に住んでいたのですが、自宅はとても住める状況ではありません。
写真で見ると何ともないようですが、あちこちが傾いていているのです(カメラの視差で曲がって見えるわけではありません)。被災直後は近くの避難所にいたのですが、病気持ちで避難所生活はつらいため、写真左手の孫が使っていた離れに仮住まいしています。
離れにはトイレしかなかったのですが、市のお金で仮設の台所とお風呂を造ってもらったそうです。
ただし実は、この家も傾いているので、やがては取り壊すしかないそうな。今後を訊ねると、家を壊した跡に小さい家を立てたいと考えているそうですが、伯母だけでなく娘夫婦も年金生活なので、資金面(と精神面)は本当に大変なようです。
伯母との話の中で、伯母の家の近所に住む同級生のことが話題に上りました。
被災直後に見た時、彼らの家はそれほど大きな被害を受けていないと思ったのですが、実はどうもそうじゃないらしい。伯母の家と同様に、かろうじて家の姿を保ってはいるものの、敷地が完全に液状化して同じ場所に家を建てることができなかったり、丘の上で被害が大きく立て直すしかなかったり。
いずれも現在は、仮設住宅に入っているそうです。何かとお金がかかる年頃の子どもをかかえているはずなのですが。
同級生の家の様子を改めて確認してから帰宅したのですが、地震直後より傾きが増していて、とても住める状態ではありません。戸や窓を取り払っていたので、雪が降る前に解体するのでしょう。
本格的な冬を目の前にして、なかなか希望を持つのが難しい被災地。
世間一般の関心が薄れた――それを責めているわけではありません――これからこそが、復興に向けた正念場なんだと思います。