2007年11月24日更新(2007年12月2日ページ移動。2012年9月19日一部写真削除)
■11月24日(土) 第一線を退いたら、どうしよう。 ──持ち帰った機器を収めると、こんな感じ──
といってもセンセイ自身のことではありません。(あまり遠くない将来に現実化する問題ではありますが。)
金沢から持ち帰ったオーディオ機器類を自宅書斎のラックに戻して撮影したのが右の写真。
左側はAV機器が、真ん中は主にデジタル/アナログ・オーディオが、右側は真空管式ヘッドホンドライバなど、主にモニタ機器が入っています。数えてみたらラックの中には19台の機器が収められていました。
ちなみに、ラックの上にあるのは左からオープンリール・テープ・デッキ、レコード・プレーヤー、(レーザープリンタを挟んで)ヤマハのHA-3というヘッドアンプです。
ヘッドアンプは微少なMCカートリッジの出力を一気にラインレベルまで増幅します。こうやって改めて見直すと、製造、購入してから15年くらいの機器が多いことに気づきます。
当時はまだアナログ・レコードも残っていたし、デジタル・オーディオもちゃんと認められるようになり、とても面白い時代だったのです。(当時のAVはVHSビデオやレーザーディスクが主流で、デジタル化されるのは数年後です。)昨日もお伝えしたように、オーディオ素材をHDDに記録し、ビデオ素材をDVDないしはブルーレイに変換して残す作業はそれなりに進んでいます。
これに伴って、写真の機器の中でも再生だけできればよいとか、素材はほとんど変換してしまって、その意味では用がなくなった機器もあります。もともとは高価な機器が多いので、ハードオフなどに売ってもそれなりの値が付くのでしょうが、PCMプロセッサのように絶対に手放す気になれないものもあります。
でもこのままだと徐々にガラクタの山と化してしまうし......。実は、思い切って少しずつ処分しようかと思っているのです。
■11月23日(金:祝日) 雪にもかかわらず、金沢へ車で来た理由は...。
世の中は三連休ですが、センセイは、金沢。
金沢のアパートに昼間いることはほとんどないので、この機会にいろいろと片付けものと掃除をします。
実は今回、雪が降っても金沢に来たのには訳があります。秋物の衣類を持ち帰るだけでなく、オーディオ関係の機器類を自宅へ引き上げるためなのです。
センセイは中学・高校くらいの時からずっとオーディオを趣味の一つとしてきました。(後にAV系も付け加わりましたが。)
この間、「入れ物」つまりフォーマットはカセットテープから、オープンリール、PCMデジタルテープ、CD、DAT、MD、CD-R、そして最終的にはHDD上のデジタルデータへ。
実は節目節目でずいぶんたくさん捨てたのだけど、それでもまだたくさんのソースが残っています。そこでオープンリールなど自宅でなければ処理できないものを除き、各種の消えそうな──つまり再生できなくなりそうな──ソースと再生機器を金沢に持ち込んだのです。
だって、人間は大部分金沢にいるんだもん。AV系はまだまだなのですが、それでも努力の甲斐あって(?)、オーディオに関しては先日までに、現存するソースのかなりの部分をHDD上のAIFFフォーマットファイルに変換することができました。
残念ながら一部変換できなかったソースもあるのですが、こちらは別途対策を考えましょう。というわけで、金沢のアパートに持ち込んできたオーディオ機器を外した記念に撮影したのが、右の写真。
左下の隙間にはDAT(デジタル・オーディオ・テープ)およびMD(ミニ・ディスク)デッキが、右下には改造済PCM(パルス・コード・モジュレーション)プロセッサがありました。
こちらと比較すると違いをご理解いただけると思います。ちなみに、カラーモニタの上には──こちらも改造済の──DAC(デジタル・オーディオ・コンバータ)があったのですが、こちらも持ち帰ります。
残っているのは通常の各種AV機器と、まだ未変換のものが残っているβデッキ(右下)だけ。デジタル出力の音声はセレクターを介してソニーのワイヤレスヘッドホン・ドライバ──ラインならFET出力で、とても良い音がする──を使って、ボーズのヘッドホンで再生することにします。
だって一人暮らしなんだから。このラック、本来は最下段にの8mmビデオデッキなどの小物類を整理できる可動型の棚があるのです。機器類が増えすぎて外して使っていたのですが、この機会に復活させることにします。
これでラック右側に置いていたPowerBook 2400cのダンボール箱も片づきます。う〜ん、それでもちょっと余裕が残ってしまいそう......。
もう1台くらい機器が入ると、ちょうどきっちり収まるのだけれど。
■11月22日(木) なぜ、このキャラクターなんだろう...。 ──「まだまだっ! 柏崎プロジェクト」──
目が覚めたら一面の銀世界......ではありませんでした。(少なくともセンセイの自宅のある柏崎市は)
報道でご存じの方も多いと思いますが、新潟以北の日本海側は11月としては記録的な大雪となっています。昨日心配した通りです。
ただし今回は湿って寒い空気が山越えをする時に雪を降らせる「山雪」型なので、新潟より西の平野部はそれほど雪は降っていません。(新潟市より北は大変だったらしいけど)冬用タイヤに交換していない西村センセイ、結局、車で金沢へ移動しました。
海岸部は雪が少ないといっても、場所によっては数センチ積もっている場所もありますから、ホントにゆっくりと車を走らせました。雪道の運転は本当に危険なんですよ。
さて、その柏崎市内では右のポスター(左側:実写)や幟(のぼり:右側。こちらから引用)をたくさん見かけます。
実はこれ、柏崎青年会議所のメンバーらが中心になって進めている「まだまだっ! 柏崎プロジェクト会議」が制作したものなのなのです。詳細についてはプロジェクトのホームページをご覧いただきたいのですが要するに、地域の産業を復興させようというもの。
具体的には「復興シール」を販売して売り上げの一部を震災復興資金および義援金とするだけでなく、このような活動を通じて復興への(自律的な)動機づけを高めようというねらいがあるそうです。
いわば産業に関して、単に復興するだけでなく、これをバネに、自分たちにできることを見つめ直して新たな飛躍の機会にしようということでしょうか。(たぶんそういうことだろうと勝手に斟酌(しんしゃく)しています。どこにもそうは書いてないけど。)
同じ被災者として気持ちはわかるし、意気込みの凄いなぁーと思うのですが、でも何で描かれている男女のキャラクターは作業服姿の男性とウェイトレスなんだろう。
密かにですが、センセイはずっと違和感を感じていました。このキャラクター、市内出身の八神ひろきさんという方が提供されたのだそうです。
そりゃぁ確かに、柏崎は東京電力柏崎刈羽原子力発電所と、(地震で有名になった)リケンと、柏崎市に本社がある菓子メーカー「ブルボン」の企業城下町。
でもリケンを支えているのは、つまり日本の自動車産業を支えているのは女性を含めた熟練労働者──たぶん女性が多い──なのだし、(あまり知られてないけど)工科系の大学もあるのだから、本当はもっと多様な可能性があるはずなんだし。でもこのキャラクター。
地元経済界の次代を担う人たちが、この地域をそのようなものとして捉えているのだということに気づくと、妙に納得できてしまうのです......。やっぱりセンセイは、相当ヘソが曲がっているんだろうなぁー。
■11月21日(水) 何と、新潟は大雪だぁ!! ──国際シンポジウムが無事に終了しました──
シンポジウム二日目は、会場を都内にある金沢工大施設に移しての開催。
昨日の、センセイらの発表に対してコメンテーター──そういえば全員外国人だ──からコメントを頂戴しました。
いずれも今後の研究の発展に役立つ建設的なものばかりです。夕方、無事に会議が終了し、お客様と別れました。
センセイは夕方の新幹線でひとまず新潟の自宅へ向かったのですが、上越国境の清水トンネルを抜けると、げっ、大雪だぁ!!(本当に)
関東はあれだけ晴れていたのに。急遽、越後湯沢で下車して、金沢行きの特急に乗り換えようかとも思ったのですが、とにかく自宅へ戻りました。
何が問題かというと、明日大学へ出勤するのに、都合で車を使おうと思っていたのです。
でもこんなに早く雪が降ると予想していなかったので、まだ冬用タイヤに交換していない......。革靴と同じで、夏用タイヤは少しでも積雪があるとたちまちスリップしてしまうので、とても危険です。
新幹線と乗り換えの快速から車外を見ていると、ちょっと高い場所には積雪があって、自宅のある柏崎市など海岸部はまだ雪が積もっていません。
でも金沢へ行くとなると、県境などでは、どうしてもある程度高い場所を越えないといけない......。明日の朝の様子を見て、予定通り車を使うか電車にするかを決めたいと思っています。
■11月20日(火) 今日は都内で、国際シンポジウムに参加しています!!
昨晩はさすがに疲れてしまったので、今朝はゆっくりと起床。と言っても今朝は、早めにホテルを出発したお客のベッドメイキングの音で、あまりゆっくりできなかったのですが。
秋葉原の広い室内公共スペース――テーブルを占有できる!!――で原稿を下読みしてから、東京駅近くの小ホールへ向かいました。今日、明日と、センセイらのチームが主催する国際シンポジウムがあって、センセイもそこで発表するのです。
ホールはちょっとわかりにくいところにあって、余裕をもって到着するはずが、やっとでゴールイン。ほどなく本番が始まりました。
政府関係機関から、センセイらのチームが3年間に渡って受託したプロジェクトの発表会。
センセイらにとっては、とても重要なイベントです。センセイの番がやってきて、30分弱の発表に臨みました。
でも内容がシブイせいか、正直なところ最初を除いてあまり緊張感は感じずに講演終了。
う〜ん、こんなもんかなぁー、という感じ。センセイの他にもいくつかの発表と議論とがあった後に、場所を変えて、懇親会へ。
もちろんこれも重要な公務です。でも、どうもかなり疲れていたようで、アルコールの回り方の速いこと。
料理がとても美味しかったのですが、十分に味わうことができないくらいです(幹事役のMさん、ホントにありがとうございました)。参加者の大部分は二次会に突入した――いったい、何語で話しているんだろう――のですが、センセイはちょっと仕事が入ったのでホテルに戻りました。
サイトを更新して、その仕事を終えたら、明日のシンポジウムの準備をしたいと思っています。
それでは、また明晩。
■11月19日(月) 西村センセイ、久しぶりに営業職に戻る ――「特色GPフォーラム」なるものに出席しました――
朝の大阪の街を歩いていると、やはりどこか東京と違うことに気づかされます。
行きかう人が関西弁なのは当然。
それ以外は高いビルがあって、街路樹があって、青い空があって、信号を無視する車があって。でも、その一つ一つはどれも東京と違いはないんだけど、やっぱり何かが違う。強いて挙げれば、通りに面した高いビル――東京よりは低い――のすぐ裏に、普通の人々の生活が感じられる程度の違いなのですが。
ホントの理由は良くわからないままに大阪を離れてしまったのですが、やっぱり人の息づかいを皮膚感覚で感じる街だな。
さて、とにかく今日はお仕事。
大学関係者しか知らない“GP”なるものがあります。
で、センセイらのグループを中心とした金沢工大がその一つに当たったので、その説明会に参加したのです。(サラリーマンだから)30分以上前に会場へ到着したのに、もう説明会が始まっています!!
大学関係者にはとても注目されている会なのですねぇ。ところで「説明会」といっても、センセイらが講演か何かをするわけではありません。
写真のようにブース――要するに「出店」――を構えて、背後に張ったポスターを用いながらGPのプロジェクトを説明するのです。西村センセイ、前の大学ではずっと営業の仕事をしていたのでこのテのイベントはお手のもの。
今日は自分たちの取り組みを説明しながらも、各大学の動向をしっかり情報収集させていただきました。う〜ん、やっぱり営業職の血が騒ぐ?暗くなるまで説明会は続き、慣れない地下鉄を乗り継いで、日付が変わらないうちに新幹線で東京へ移動しました。
めったに乗らない東海道新幹線なので、この機会に「これが最後かな」と思って、東京への乗り入れ廃止が決まっている500系「のぞみ」を利用しました。
飛行機みたいでかっこいいけど、やはり座席が狭いなど居住性は良くなく、仕事をするには不向きでした。明日、明後日と、今度は都内で国際シンポジウムがあります。センセイも発表することになっています。
その様子は、また明晩。(たぶん)
■11月18日(日) ちょっとだけど、大阪はやっぱり違う ――西村センセイ、再び全国ツアーへ!!
――
というわけで今日の午後、寒気を伴った低気圧による大荒れの天気――金沢では初雪を観測したそうです――の中、珍しく自宅をタクシーで出発。
新潟や日本海側の東北地方と関西を結ぶ日中の特急が数年前に全廃されてしまいました。今回のように新潟から大阪や京都へ行くためには、富山ないしは金沢で列車を乗り継ぐ必要があります。
今回の乗り換え時間は10分ほど。
強風で午前中はダイヤが乱れたためかなり心配したのですが、遅れながらも何とか特急を乗り継いで、無事に大阪に到着。慣れない梅田駅(大阪駅)で、こちらもあまり馴染みでない地下鉄谷町線に乗り換える必要があります。
大阪駅構内で、関西の“ICOCA”と関東の“SUICA”相互乗り入れの掲示を見たので、地下鉄駅で使用の可否を訊ねてみました。
ちょっと事情があって、現在使っているSUICAのチャージを使い切りたいのです。すると市営地下鉄の駅員さん、全身の細胞を使い切った大きな身振りで、「申し訳ない、だめなんですよぉー。お客さん。」
ちょっと訊ねただけなのに、体全体が「お詫び」しています。やっぱりここは、大阪だ。