2011年7月16日更新(2011年7月31日ページ移動。2015年2月11日一部写真削除)

──2011年7月第4週のニュース──

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7月23日(土) 渡る人がいなくても、信号機は働く ──新市民会館への道路が出現しました──

 週末なので電車に乗り、新潟の自宅へ。柏崎駅で降り、両手に重い荷物を抱えて歩いていると、あれ?!

 新しい道路ができています。ただしまだ未舗装ですが。

 場所はつい先日ご紹介した新市民会館建設現場(右奥)。そこを経由しながら、柏崎駅と旧市街地を最短距離で結ぶような格好になります。
 実はこの道路、センセイにとってはとても重要。

 かつてはここにあった公園を横切るような形で、駅への近道が走っていたのです。
 でもそれが、市民会館の建設工事とその付帯工事で通行止めになり、利用できなくなってしまいました。

 その後は、駅と自宅との間を「コ」の字形を描く──ただしそこまでひどくはない──ような格好で遠回りを強いられていたのです。
 それが新しい道路の建設で距離は短縮され、道路状況もずっと良くなります(以前は川に沿った未舗装の通路を利用していた)。

 ここにはかつて噴水があって、新潟県中越沖地震後は慰問のイベントが開かれたりしました。
 それがなくなってしまったのは残念ですが、まぁ、仕方ないかな。

 ところでこの写真、工事現場への立ち入りを禁ずる柵越しに撮影したもの。工事関係者以外は立ち入ることはないのですが、新設された歩行者用の信号機(右端)は、しっかりと点灯しています。

 手前に位置する既存T字形交差点の奥に道路を新設するので、その部分の信号機も増設したようです。現在も稼働中の信号と一体になったので、一部を止めることができないのでしょう。
 でも、誰もいない場所で交通信号が点灯しているのを見ると、やはり不思議な気分になります。



7月22日(金) 世の中、夏休みに入ったのね...

 今週はとにかく忙しく、対外的な仕事が溜まる一方。でも授業を優先しなければならないので、昨晩もヤバイと感じつつ、今日の講義の準備。
 遅くまで作業していたため、朝になっても疲れが取れず、6時を過ぎているというのに布団の中でうだうだ。

 不意に、窓の外に緊張感が。

 話し声はしないのですが、急いで走る足音がします。耳を澄ますと、それは軽い。斜向かいの公園で、夏休みのラジオ体操が始まるのです。
 ということは、世の中は──少なくとも小学生は──夏休み。

 身支度を整えて出発する時にはもう、参加した証拠のスタンプをもらった子供たちが帰宅するところ。
 見るからに元気いっぱい。

 例年だと終業式前後に梅雨が明けて、「夏休みだなぁー」と実感するのですが、今年は2週間も前に梅雨明けしたので、リズムが狂ってしまいそう。
 今日はそうでもなかったのですが、学生諸君は暑い教室の中で勉強しているし。

 ふと自分のことを考えてみると、来週、再来週と、関西への出張を挟んで講義が続きます。
 その後は休みなしに、出張が二つ。

 途中で自宅に立ち寄りますが、全ての日程を終えて家に戻るのはお盆の前の晩。
 さすがに故障したエアコンは新品に交換されているはず。

 でもその頃にはもう、秋の訪れを予感させるツクツクボウシの音が夜の田圃に響いているはず。

 センセイの夏休みはどこへ行ったのでしょう。



7月21日(木) 「先生、レポートを提出できません!!」 ──西村センセイ、ITに振り回される──

 7月も下旬に入り、今年度前学期の講義も終盤に入っています。金沢工大の場合だと、授業はあと2週間ちょっと。来週はテストを実施して、翌週にはそれを返却する必要があります。
 課題類も同様なので、それを提出する学生諸君も、それを受け取るセンセイらも猛烈な忙しさ。

 そんな今日、研究室のドアをノックしたのはある科目の受講生。1年生です。ずいぶん疲れた様子。

 話を聴くと、「明日締切の宿題を出せない」とのこと。怠けていて時間が足りなくなったなどというのではなく、物理的に提出できない、というのです。
 もちろん印刷したレポートなら提出は簡単。

 でも今回の宿題は、作成したファイルを学生一人一人に割り当てた窓口(「ポータル」)を通じて、電子的に提出するというもの。
 その窓口の中に課題が見当たらないというのです。

 変だなぁー。担当者から受けている説明ではそんなはずないのに。

 センセイは学生ではありません──当たり前ですね──から、学生の立場になることができず、状況を再現することができません。
 そこでその学生さんに研究室にあるパソコンを操作してもらい、その場面に入ってみると......ない。
 確かに、宿題の提出先はどこにも見当たりません。(写真)

 実はこの科目、事情があって今年だけ臨時で手伝っている科目。

 その関係でサーバーの管理者が設定ミスをしてしまったのではないかと思われます。
 明日になって確認しないと、はっきりしたことはわからないのですが。

 それにしても、情報化社会って、プログラムのバグや設定ミスが大きな影響を与えることがあるんですね。紙で提出するのならずっと楽なのに。

 あ、そうそう、もし受講生の方がこのページをご覧になっていたら、各自の学生ポータルにメッセージ(対処策)を届けておきましたので、その指示に従ってください。



7月20日(水) 【訂正とご報告】壊されたPowerBook G4の弁償価格がほぼ決まりました

 出張講義で乗車したタクシーに轢かれてしまった、かわいそうなPowerBook G4、今日、保険会社からその弁償価格の連絡がありました。

 事件後に保険会社から依頼を受けた調査会社の方が我が家にいらっしゃって状況を確認したのですが、その後連絡があって、何と、肝心の価格は良くわからないとのこと。
 結局、センセイが中古相場の価格を調べることになりました。被害者が被害金額を調べるなんて、変なものですよね。

 ちょっと検索したら18万円との値段が出てきたのですが、よく調べてみるとそのページが最終的に更新されたのは2006年。
 後継機種が出るか出ないかの時期だったんですね。

 それから5年以上経っていますので、さすがに相場は下がっていました。調べた限りでは上限で5万5千円くらい。(なおこの件に関しては、以前の記述を訂正させていただきます。)

 保険会社も調査する力がないようで、センセイが伝えたこの価格──ただし、最高価──でどうかとのこと。
 ひとまず了解したのですが、う〜ん、やっぱり変だ。

 ちなみにこのPowerBook G4、センセイの私物ではなく、科学研究費補助金で購入したもの。所有権は大学にあります。
 そのため、この本体とACアダプターを弁償する金額は大学に支払われます。

 これ以外の、別なACアダプターやモニタ切り替えスイッチ、モニタ変換アダプタなどの私物については、合計で2万5千円ほど弁償してもらうことになりました。
 こちらも価格の算出はかなり適当でした。

 なお、完全に破壊された演示用の教材については、弁償費用の算出が難しいそうで、別な業者に再度査定してもらうことになっています。

 果たしてどうなることやら。



7月19日(火) 「はくたか」の栄光の羽は、塗り込まれて消滅してしまった

 今日は見たままのお話。

 先日、金沢駅で帰りの特急を待っていたら、少し離れたプラットフォームに新潟からの特急「北越」が到着しました。ボルスタ付台車をご紹介した写真は、その時撮影したものです。
 写真を撮りながら感じたのは、「ずいぶん綺麗だなぁー」。定期点検の機会を利用して、塗装を全面的に塗り替えたようです。

 時間があったので先頭部分まで見てみたのですが......あれ?! ない。これでは何だかわかりませんね。

 右の写真はその車両を今年の3月、同じ金沢駅で撮影したもの。485系3000番台「はくたか」R-27編成──運転席の窓ガラス上部に編成番号(黄色の枠内に拡大)が書かれている──です。
 車体のあちこちに錆が出ています。点検の時期が迫っていたんでしょう。

 さてこの「はくたか」専用車両、乗務員用の扉の脇に、銀色のマーク(エンブレム)が輝いています。
 これは上越新幹線とともに北陸地方と関東を結ぶ特急「はくたか」として用いられていた専用車両なのです。

 エンブレムは鳥の羽を意味していたのですが、それが今回、撤去され、跡は綺麗に塗り込まれて見えなくなっていたのです。

 ちょっとややこしいのですが、特急「はくたか」はJR西日本(金沢−直江津)、北越急行(犀潟ー六日町)、JR東日本(残りの区間)3社による共同運行です。

 西日本(グレー)と北越急行(臙脂色)は開業当初から681/683系で運行し、JR東日本だけはこの485系はくたか専用車両を使っていたのです。
 一部の「はくたか」の乗車位置が違ったのはこのためです。

 しかしいろいろ不便も多いので数年前、車両については、西日本、北越急行の681/683系に統一されました(乗務員は直江津駅で交替します)。
 485系R-27編成はその後、長大な9両編成から6両に短縮され、主に「北越」や秋田行きの「いなほ」として使用されてきました。

 北陸新幹線の開通まで、老体に鞭打って485系は走り続けるようですが、先代「はくたか」から引き継いだ栄光の羽根をもう見ることはできなくなってしまいました。



7月18日(月) 西村センセイ、4日連続の暑さにヘタる

 梅雨明けに遭わせるかの湯鬼、自宅書斎のエアコンが突然故障したのは2週間前。

 先週末に修理してもらったのですが、修理の方によると、マイコンの基盤が動いていないとのこと。困ったことに、「先週から(メーカーに)発注をかけているんですが、入荷の見込みが......」。
 自宅新築の際に導入したエアコンなので、製造からもう15年。部品の入手は難しいようです。

 「同等の新品に交換を」と持ちかけると、この会社はメーカー(東芝)系の修理専門会社なので、販売はしていないそうな。「量販店で購入されるのが一番ですよ」。
 その通りなのですが、もうちょっと商売っ気のある方が...。

 センセイの自宅は高気密高断熱設計で、24時間換気しています。見かけは普通の木造住宅ですが、保温に関してはビルと同じような構造なので、暖房はガスファンヒーターで全体を少し暖める程度。
 冷房も夏のピーク期間、それも時間を限って使用するだけ。

 でも、「まったく動かない」となると話は別。と言うわけで西村センセイ、翌朝、10時前にジョーシンへ出かけました。
 開店前だというのにご覧のように列ができています。

 書斎は10畳なのですが、家の断熱性能が高いので、エアコンは一番小さなもので十分。
 チラシにはちょうどの特価品が載っています。ただし5台限り。

 「もしかするとセンセイと同じように、この暑さで...」とライバルの出現を心配したのですが、それは杞憂に終わりました。
 開店と同時に、お客さんは扇風機と薄型テレビのコーナーへ。

 後者はあと1週間後に迫った地デジ化に対応するため、2、3台目を購入するためのようです。
 センセイはというと、3台残っていた目的のエアコンを購入できたのですが、「取り付けは最短で8月上旬」とのお言葉。

 あまりの暑さに自宅では仕事にならず、金沢へ一日早く移動したのですが、大学へ行くと、何か変。電気工事の小型バンが多数駐車していて、建物はいやに静か。
 お察しの通り、電気施設の点検で、すべての電気が遮断されていたのです。

 建物の中は文字通り蒸し風呂です。もちろんネットワークも停止。暑さに悩まされ続けたセンセイの「4連休」だったのです。



7月17日(日) この笑顔が、皆さんを迎えたはずです ──夏のオープンキャンパスが開かれました──

 「...はずです」というのは、すみません。昨日、今日と開かれたオープンキャンパス、センセイは休ませていただきました。

 言い訳が許されるなら、オープンキャンパスは専門の先生方が主体で、センセイら1年生担当の出番はほとんどないからのです(ただし教職課程他を除く)。
 ちょっと耳にした情報では、参加申込は前年度比140%とのこと。少子化が進むこのご時世での数字。凄いですねぇー。

 というわけで、金沢を離れる前の日に準備している現場を見学させていただきました。
 研究室ごとに先生や院生が指揮を執り、研究成果を示すパネルや模型などを設置しています。

 ちょっと変わったところでは、写真の学生諸君は自分たちが開発した演示用教材を展示する準備をしていました。
 機械工学科なら必ず通る「ヘリカル減速機」というメカを初学者が理解しやすく示したものです。

 手前のプラスチック製の歯車などは、一つ一つ、自分たちで削り出したんだそうです。
 奥の二人は手を油だらけにしてマシンの調整中。

 彼らの表情に、現在の金沢工大の強みが出ているように思えます。

 左手前の学生手にしているのはトイレット・ペーパー。何に使うのかと訝ったのですが、要するに手についた油を拭き取るためなんでしょうね。

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