2011年9月17日更新(2011年9月25日ページ移動。2015年2月11日写真削除)
■9月17日(土) 西村センセイ、MacBook ProへのWindows XPインストールを断念する
週末なので、お客さんのある仕事を済ませてから新潟の自宅へ戻りました。
さて西村センセイ、私用を含めるとちょうど1ヶ月間、旅から旅への生活を続けていたことになります。なかなか落ち着いて考えることができないのが辛い。
でも逆に考えると、細切れに空いた時間を使って、あまり頭を使わない仕事を片付けることができます。その一つがMacBook(White)のトラブルへの対応。
お伝えしたようにHDDが昇天してしまったので、同機にwindows XPを新規インストールし、外部HDDに待避させておいたデータを戻して、かなりの部分を復旧させることができました。
残念ながら過去のメールやデータの一部は完全消失してしまいましたが。ところがせっかく新規に購入したMacBook Proがどうにもこうにも使いづらい。高速だし、とても格好いいのですが、BootCampを利用してンストールしたWindows 7が、Macを中心としたセンセイのシステムに繋がらないのです。
これでは仕事になりません。新MacBook ProにWindows XPをインストールできれば問題ないのです。でもお伝えしたように、新MacBook Pro(/Air)のBootCampは、Windows XPおよびVistaをサポートしていません。
さらに、もう一つ問題が。Windows 7はメールソフトを含んでいません。そこで最も標準と思われるWindows Live メールをインストールしたのですが、少なくともセンセイとは相性が合わない。
しかも耐えられずにアンインストールしようとしたところ、何と、削除不能!!というわけでかわいそうなMacBook Pro、しばらく日の目を浴びずにいたのです。
これは良くありません。MacBook Proの責任ではないのですから。ちょうどそのころ、Mac Fan誌(2011年9月号)に、新MacBook Proにwindows XPやVistaをインストールできたとの記事が掲載されました。(pp.170f)
仕事のデータはMacBook(White)に移行できたのだから、これはもうwindows XPのインストールに挑戦するしかない。
というわけで、意を決して、Windows 7のボリュームを消去。再フォーマット後、XPのHOME Editionをインストールします。ここまでは問題ありません。
正念場はここから。BootCampを利用した方はご存じと思いますが、ここでOSにMacのハードウェアを認識させる必要があります。
画面は1280×800ドットで○○製の部品を使っているとか、ネットワークはこうなっているとか。具体的には、それぞれの機器を正しく認識させる「ドライバ」というソフトをインストールする必要があるのです。
これを無視してそのまま作業を進めようとすると、画面のように「Windows 7じゃないよ」という警告が出てこれ以上、先に進めなくなります。Mac Fan誌によると、ここでドライバをマニュアルで組み込むと、かなりの部分までインストールできるというのです。
同誌ではVistaの場合を取り上げていましたが。やってみると確かにその通りで、ドライバの中には問題なくインストールできるものがあります。
というか、こちらが大半です。ところが、肝心要の画面のドライバと、Ethernetのネットワークだけはどうしても組み込むことができませんでした。
残念ながらこれはもう、諦めるしかない。別に雑誌の内容に抗議しているのではありません。ダメもとでの作業だったのですから。
こうなったら再度、Windows 7を新規インストールし、センセイのネットワークに接続できるよう挑戦するしかありません。
続きはどうなる?!
■9月16日(金) 工大祭のパネルが設置されました。今年のテーマは「絆」です
ここ数日の金沢は残暑が続いています。最高気温は32℃程度なのですが、先週が比較的過ごしやすかったので身体がそれになれてしまっており、かなりきつい。
特にセンセイらは涼しい北海道から戻ったので、ことさらです。今日は所用でちょっと外出しなければならなかったのですが、この暑さなので早めにキャンパスを出ることにします。やはり午後2時頃は逃げ場のない暑さになりますから。
校舎を出ると、作業服姿の方が何人か。学生ではありません。夏休み期間中を利用して点検や工事なのかと思ったのですが、ちょっと様子が違う。
学生と一緒に動いているのです。その学生はというとあれ、まぁ、お揃いのTシャツ姿。何だろうと訝って様子を確かめると、正門脇で何かの組み立て作業を始めました。
10月下旬に開催される工大祭の看板を設置しているんですね。写真は帰る時に撮影したもの。最後はやはり業者の方が締めくくってくださったようですが、看板の裏では赤いTシャツの学生がしっかり働いています。
今年の工大祭のテーマは、「絆」。今度で44回目となる工大祭ですが、これまでに2、3回このテーマで開催したことがあるそうです。
それにもかかわらず再びこのテーマを、というのは、直接か間接かはともかく、やはり3月の大震災を経験して、いろいろと考えた結果なのでしょう。
看板の緑色の部分が繋いだ手、ですね。きっと。金沢は夜になって雨が降り始めました。太平洋高気圧も後退し、これから数日は雨がちになり気温も少し下がるそうです。夏休み──センセイらに休みはないんだけど──も、もうすぐ終わり。
木々の色も少しずつ変わって、程なくキャンパスも学生の元気な姿に溢れることになります。
■9月15日(木) 田圃の真ん中で、両手を大きく振っていたのは、子どもではなく立派な大人でした
今朝はちょっと早く起きて、新幹線と特急を乗り継いで金沢へ。午後から外せない会議があるのです。
やはり長旅の疲れが残っているらしく、覚えている新幹線からの車窓は赤羽トンネルを過ぎたところまで。その後は乗り換え駅の越後湯沢までぐっすり眠ってしまいました。
金沢行の特急「はくたか」は満席状態、そして定刻に出発。ところが石打駅を過ぎた頃からずっと徐行運転。センセイは右側(南西側)、崖下側の席に座っていたのですが、工事をしている様子などはありません。
でも目を反対側に転ずると、線路脇で大規模な土砂崩れが、しかも広範囲に発生していました。先月末の豪雨によるものに違いありません。その復旧作業のために徐行していたんですね。
六日町駅からは平常運転となったのですが、あちこちで稲刈りが行われていました。
魚沼地方は高度があり田植えが遅いので早稲品種の刈り取り、平野部は主力のコシヒカリに違いありません。新潟ー富山の県境を越えると、海沿いの線路と海岸までのごく狭い場所に田圃が広がっているのですが、そこでも稲刈りが行われていました。
するとコンバインの脇に立っている人が、両手を使った大きな仕草で、特急に向かって手を振っています!!子供は良く片手で「バイバイ」をしますが、今回手を振っている主は、60歳くらいのお父さん。
天候不順や放射性物質による汚染などの心配事を乗り越えて、手塩をかけた稲の、その収穫まで漕ぎ着けたことが本当に嬉しかったんだと思います。
そういう晴れ晴れとした表情でした。
文字通り「実りの秋」、です。
■9月14日(水) 少なくとも東京に関する限り、外国人観光客が戻りつつあるような気がします
西村センセイの秋のツアーも、終盤に入っています。
今日は一泊で文部科学省(写真)へのご出張。といっても、別に偉くなったのではなく、後ろの建物で開かれた内輪の研究会に参加したのです。
現在は懇親会を終えてホテルに戻ったところ。今日は自宅から新幹線に乗って上京したのですが、乗換えとなる長岡駅に入線してきた新幹線の、そのセンセイが座るべき場所にはご高齢の欧米人夫妻が......。
乗車してみると、窓側のセンセイが予約していた席に一時的に座っていたようです。もちろん何事もなく出発したのですが、隣のご主人が長岡駅の南側にあるスキー場を指差しながら、「あれきっと、スキー場だよ」。(もちろん英語)
すると奥様がセンセイに「済みません、あれって、スキー場ですか?」......という具合で、越後湯沢近辺にあるスキー場を説明したり、スキー人口が減少していること、逆に若い人はゲームばっかり――これは各国共通とのこと――などと話しているうちに上野駅到着。
ご挨拶をして別れたのですが、センセイらの席の、もう一列後にも欧米人旅行者が数人。目的地は新橋なのに、手前の上野駅で下車したのは、少し先の秋葉原に寄り道するためです。
上越新幹線の本数は少ないので、会合まで少し時間があるのです。ヨドバシカメラの前で信号を待っていると、聞こえてきたのは姦(かしま)しい中国語(ただし彼女らは在留外国人かもしれない)。店内にも買い物目的の外国人の姿が目立ちました。
東日本大震災以降、東日本では外国人の姿がすっと消えていたのですが、今日の東京は、ちょっと変化が出てきたかな、という印象を受けました。
■9月13日(火) 柏崎市に何と、自作パソコン・パーツ専門店が開店しました
ご存じのようにセンセイは先月下旬から昨日まで南から北へと行脚の毎日。
この間、自宅には2回戻り、北海道行きの前に1時間半ほど立ち寄っただけ。このままでは家庭崩壊は必至なので、今日は休暇を貰って終日在宅しました。
といっても実際は、庭の木に毛虫が大量に発生したため殺虫剤を買ってきて防除作業をしたり、実家と伯母の家にお土産を届けたり、その他に市内で雑事をいくつか。
要するに家族サービスです。久しぶりに戻った(?)大学同様、自宅のある柏崎市にも少々異邦人状態。それを思い知らされたのが新しいお店の出現です。
柏崎駅裏、国道8号線沿いに、工事を続けていたお菓子屋さん──市内にあったお店が移転した──が新規オープンしていて、ふーん、と思ったのですが、そのすぐそばに見知らぬお店が。
「自作パソコン・パーツ専門店 エールPC」とあります。柏崎市の人口は約9万人。それほど大きくはありません。
センセイが高校生の頃──当時はもちろんパソコンなんて存在しない──市内に電気・電子部品を取り扱うお店が1軒だけあったのですが、とうの昔に閉店したはず。
センセイも電子部品は秋葉原まで出かけて買っていました。現在、パソコン本体や関連機器、メモリなどの主要部品は市内に何軒かある家電量販店で購入することができます。
どこでもそうでしょうが、もっとマニアックな製品や部品になると現在では、ネット上で購入するのが普通ではないでしょうか。ですから大きな都市ならともかく、小さな柏崎市にこのようなお店が開店したというのは、驚き意外の何ものでもありません。
ちょっと調べてみると、会社の設立は2009年とのこと。最近ではないんですね。どうしてなんだろうと思ったのですが、電話番号の局番は市内中心部のものではなく、ちょっと離れた場所のもの。
ただしFAXと連番になっていますから、新規に開設した回線のようです。察するに、この地にご縁のある人が一昨年、ちょっと離れた地元にお店を構え、経営がようやく軌道に乗ってきたので(電話番号をそのまま持ち運んで)市街地中心部に出店してきた、ということじゃないでしょうか。
窓には「英語版Windows[OSディスク]あります」という張り紙も。どう考えてもMacユーザーのセンセイには関係なさそうだったし、そもそも今日はちょっと急いでいたので、お店には入ってみませんでした。
でも後から考えてみると、判断を誤ったかな。個人的には、いろいろな意味でこれからが気になるお店です。
■9月12日(月) 大学脇のネッツトヨタ石川店が、更地になっていた!!
2週間以上にわたる九州、北海道ツアーを終えて大学へ戻ると、気分はちょっと浦島太郎状態。
「慣れ親しんだ」という感じがちょっと薄くなっています。雨がちだったこともあって、北海道は割と涼しかったのですが、今日の金沢は真夏日。
そのおかげで、記憶が金沢出発前まで強制的に引き戻されたからかもしれません。しばらく不在にしており事務処理が溜まっていたため、午前中を中心に他の方との仕事(?)を片付けます。その一つが胃のレントゲン撮影。
昨晩の夕食を済ませた後は絶食する必要があります。せっかく朝早くに出勤したのでここは、早くに撮影を済ませてしまいたい、というのが本音。でも同じ考えを持つ人がレントゲン検診車に押し掛けているに違いありません。
ここはぐっと我慢し、事務処理を進めます。備品のチェックや書類の提出を済ませてから検診会場へ。係の方は手持ちぶさたで検診車の周囲を散策中。予想通りです。もちろんすぐに撮影は終了。
でも、バリウムと膨張剤で膨らんだお腹は、一方で空腹を訴えており、とても妙な気分。とにかく何かを食べなければ。まだ普通のお店が開いている時間ではなかったので、近くの松屋でカレーを食べたのですが......あれ?!
そのすぐそばにネッツトヨタ石川店が、ご覧のように更地になっています。工事に入っていることは知っていたのです。
このお店、結構複雑な構造になっていて、半地下に車が展示されていたりします。
職員の朝礼とラジオ体操を見たこともありますし、他メーカーを含めて「車検、学割します」との表示も。もちろん金沢工大の学生を念頭に置いたものなのでしょう。だからセンセイにとっては「そこにあって当たり前」という存在だったのですが......。
どうも整地の様子からすると、店舗の新築ではないらしい。証拠になるかどうかは分かりませんが、ネッツトヨタ石川のサイトに、この店舗に関する情報が掲載されていないようです。
他店舗建替えの告知はあるので、もしかすると......。
■9月11日(日) 薩摩揚げをつまみにして北海道入りしたからでしょうか。実は、帰りも...
昨日は札幌出発後、ワインを飲みながらこのページを打ち、苫小牧でサイトを更新しました。
でもやはり、このところの長旅でかなり疲れていたらしく、いつも以上に酔いが回っています。ワイン──葡萄の味を生かした美味しいものでした──を飲み慣れないこともあるのでしょうが。
まだ日が高いのに、そして大きな窓いっぱいに北海道の景色が広がっているというのに、椅子に腰掛けたままついウトウトしてしまいました。まずい。五稜郭で停車するまでシャワーを待てそうにない。
すると、今春のダイヤ改正でトワイライトエクスプレスの運行時刻が変わったようで、道内最終の乗降駅となる洞爺に停車すると「10分ほど停車する」とのこと。
洞爺から先の室蘭本線はしばらく単線となります。ここで対向列車と行き違うだけでなく、後発の特急にも追い抜かれる──トワイライトエクスプレスは上り、下りともに特急に追い抜かれます──模様です。
そこでシャワーを浴びて、ちょっと早いけどビールを開けます。実はビールを我慢できなかったもう一つの理由があります。それは、おつまみ。
西村センセイ、北海道へ夜行寝台特急で行き来する時は何となく、風景を眺めながら蟹を食べるという習慣がついてしまっています。「パブロフの犬」というやつですね。
いつもは駅に隣接した「エスタ大食品街」の地下の鮮魚コーナーで蟹を買、その手前にあるお店でお弁当などを買います。かつては、さらに手前のお店で中華料理などの惣菜を買っていたのですが、この頃はさっぱり。きっと加齢のせいで油っぽいものが苦手になってきたんでしょう。
今回も......と、発車1時間ほど前にエスタに入ったのですが、どうも適当なものがない。ところが西村センセイ、鮮魚コーナーのずっと手前、写真のお店の前で、とても良い匂いに惹かれてしまいました。(店舗内だったので、店長さんの許可を得て撮影)
しかもお客さんがかなり並んでいます。最初は漠然と、揚げ物のお店かなぁーと思っていたのですが、よく確かめるとかまぼこ屋さん。
小樽の「かま栄」というお店の支店なんだそうです。確かに写真左側の冷蔵庫には普通のかまぼこが。でもお客さんはそちらに行かず、右側のコーナーばかり。
そして良い匂いはもちろん、そちらから。お話を聞くとこれは「揚げかまぼこ」と言うものだそうで、店舗だけで販売しているとのこと。
「ひら天」「ホタテ」「きんぴら」など、中身を想像できそうなものから始まって、「豆腐けんちん」、「チーズちくわ」。
さらには「パンロール」などというものの。いずれも値段は1枚200円弱。何だかとても美味しそうだったので、何枚か購入したのですが、これってもしかすると、上野を出発する時に薩摩揚げを買って、それが結構美味しかったからかもしれません。
理屈はともかく、こうなるともう、揚げかまぼこが気になって仕方ありません。シャワーを浴びた身体でサッポロ「クラシック」を飲み、「ひら天」を一口。
薩摩揚げとは違った甘さがあります。ついついビールもかまぼこもペースが進んでしまいます。気がついたことがいくつかあって、まず、とにかく大きい。ショーウィンドウに並べられている時はそうは感じなかったのですが。
大きさに重要な価値を見出す北海道だからでしょうか。もう一つは、結構いい加減な形状をしていること。
かまぼこなんだからきちんとしているのかと思ったら、そんなことはなく、出来の悪い空飛ぶ円盤のような感じで、厚さにずいぶん差があります。
薄いところは割とパリパリしており、厚い部分は素材の味がそのまんま、という感じ。でも物は考えようで、1枚の揚げかまぼこを何通りにも味わうことも可能。
というわけですっかり酔い気分で酔ってしまい、青森駅近くで方向転換のために電車を付け替えて出発したところまでは覚えているのですが、気がつくともう、庄内平野。
ちょっとうとうとしていると、もう、村上を過ぎて新潟県内に入っていました。単線と複線が入り組んでいる山形−新潟県境を寝過ごしてしまったわけです。朝5時57分に自宅を視認し、明け方の日本海をぼんやりと見ながら、9時前に金沢到着。
札幌から約19時間の旅も終わりです。その自宅へは、明日の夜に帰ります。