2011年7月29日更新(2011年8月7日ページ移動。2015年2月11日一部写真削除)
■7月29日(金) この色の下で起きていること ──西村センセイ、大雨で一時帰宅を諦める──
センセイは明日の午後、学会の仕事で関西へ出張することになっています。これは以前から決まっていたこと。
ところが困ったことに、どうしても今日の夕方、新潟の自宅へ一時的に帰宅しなければならないことになりました。さて、どうしよう。金沢を挟んで関西と新潟は真逆の位置関係。
しかもかなり遠い。いろいろ考えた末、講義を終えてから昼間の特急で自宅へ戻り、用件を済ませてからひとまず金沢へUターン。そして明日の午前中に金沢を離れる、という──かなり無茶な──案を立てました。
センセイのことですから乗車予定の電車も決めており、必要な乗車券類も購入済。ところが、肝心な学会の仕事が間に合わない!!
このの計画だと移動に時間を取られて作業時間が足りません。多くの方を集めての会議ですから、「書類ができていません」というわけにはいかないのです。
そこで、所用を済ませてから自宅書斎で夜に仕事を続け、0時過ぎの夜行寝台急行「きたぐに」に乗車。早朝に大阪に到着後は、会場の大学のご好意でお部屋を借りてそこでも作業をする案に変更。
無謀であることに変わりはありませんが。ところが今日になってから状況が激変してしまいました。新潟の大雨です。
昨日から新潟県内中・北部に雨雲──韓国ソウル市付近に水害をもたらした停滞前線──がかかっています。
今日になるとそれがさらにひどくなって、気象庁のレーダー観測画面は真っ赤。(本日11:30のレーダー画像。(c)気象庁)しかもそれが、同じような場所で長時間続いています。残念ながらこうなるともう、かなりの被害は避けられません。
実はこの地域、7年前の2004年に洪水で大きな被害を出しているのです。センセイはたまたま、その豪雨の中で車を走らせていました。また個人的には、その10年前にも水害にやられています。
だからこの赤色の下で何が起きつつあるのか、皮膚感覚で伝わってくるのです。前回以降、堤防がかなり改良されたので、それが被害を少しでも軽減してくれるといいのですが。
あ、そうそう。この地域の鉄道は、乗るはずだった夜行寝台を含めてほとんど運休してしまったので、今回の一時帰宅は諦めました。
■7月28日(木) 栄養分が偏って、傾いているのかなぁ。 ──金沢工大りんごの木に、初めての実が!!
──
「実をつけた」という未確認情報を耳にすることはあったのです。
うわさ話の対象は、写真の木。
お察しの通り、金沢工大野々市キャンパス内──しかも学長室(左奥)の正面!! ──に植えられたニュートンのりんごの木。
昨日ご紹介した敬和学園大学のものを接ぎ木で増やしたものです。白状すると2002年の冬、金沢工大の他にもセンセイの出身高校など、あちこちに植えちゃいました。
はい。キャンパス内、他の2カ所に植えたものはなかなか大きくならず、こちらはちょっと心配。
でもバス待機所脇のこの木はここ数年、すくすくと成長しています。バスの排気ガスに含まれる二酸化炭素を吸収しているからでしょうか、それとも窓越しに学長先生に励まされているからでしょうか。
できるだけ注意しているのですが、これまで、花や実をつけた様子はありませんでした。最近も気になったので、様子を確かめてみると、上の写真のように木がずいぶん傾いています。
周囲をぐるっと一周しても、りんごの実は見えませ......あ"。ご覧のように、一番傾いた枝(上の写真左端)の先に数個、固く充実した感じの実が生っています!!
この木では初めて見ました。よぉーく見ると、他の場所にも数個。10個近くが実を結んでいるのではないでしょうか。
センセイが把握している限り、移植してから8年目で結実したことになります。当たり前のことを再確認するだけですが、ニュートンのりんごの木が、無事この地に、しっかりと根を下ろしたということなんでしょう。
何はともあれ、良かった、良かった。
■7月27日(水) 今年の、敬和学園大学のニュートンのりんごの木は、実が少なくて...
今日はやや場違いとも思える、先週末のお話を。
お伝えしたように、日曜日に前任校である敬和学園大学のオープンキャンパスに参加しました。
いつものようにセンセイらを迎えてくれるのは、(教職員や学生さんに加えて)ニュートンのりんごの木。
1991年の開学記念に、当時理事長や初代学長、大学の設立に深く関係したセンセイの師匠らが植樹したものです。写真を比べていただくとわかりますが、やはり着実に成長しています。
娘が模擬授業に参加している間を利用して見てみたのですが、今年は実がとても少ない。
最初はないんじゃないかと思ったほどです。よく探すと数個発見することができたのですが、数が少ない代わりに(?)、ずいぶん立派な実です。
何だか木の生命力を集中させたような、そんな感じ。 親はなくても、子はこうやって育っていくんですねぇー。さて、なぜやや唐突に、ニュートンのりんごの木に触れたかというと.....。
■7月26日(火) 西村センセイ、ラーメンコーナーでうどんを注文する ──これが「ピリ辛温玉
高菜うどん」──
朝から夜まで働いているはずなのに、仕事は減らない。何故だろう。
こういう状況ではどうしても、お昼だけが楽しみとなってしまいがち。今日は午後早くに講義がある──といっても、期末試験──なので、早めに大学の食堂へ出かけます。
食券を買って、ラーメンコーナーへ。ただし今日注文するのは、うどん。「冷やし麺フェア」最終週の「ピリ辛温玉 高菜うどん」を食べてみようと思ったのです。
券売機脇のポスターには「韓国産唐辛子」だとか「ピリ辛つゆ」などの文字。実はセンセイ、辛いものは苦手な方。後で胸焼けを起こしてしまうのです。
ちょっと逡巡(しゅんじゅん)したのですが、今夏の食堂の気合に負けないように、センセイも新メニューに挑戦します。いつもラーメンの丼が並んでいるところに今日は、蕎麦とうどん用の丼。
茹でてある麺を冷水で洗い、機械で水分を吸い取ってからトッピング作業へ。写真上部から右回りに高菜、葱、ワカメ、天かす、そして温玉。
最後につゆを少しだけかけて出来上がり。合掌して、まずスープを頂いたのですが、やはりちょっと辛い。ただし覚悟していたほどではありません。
どうやって食べようかと思ったのですが結局、全体をミックス。やはり写真をお目にかけるわけにはいきませんねぇ。辛いスープや高菜の濃い味、反対にアピール力に欠けるワカメと天かすが、最後はとろとろになった温玉に優しく包まれて......という具合。
これなら、まぁ、1回はいいかな。気合と気迫のアジアンフェア(冷やし麺フェア)も、今週で終わり。
食堂は、学期最後となる来週1週間は学生を迎えますが、その後は静かな若鷲の巣に変わります。
■7月25日(月) これでもか、と、トラブルは続く ──今度はアパートのエアコンが故障してしまいました!!
──
今日はタイトル通り、見たままのお話。
昨日の夕方、金沢に戻るために電車に乗ると急に雨が降ってきました。夕立です。少し前から雷が鳴っていたのですセンセイ個人は幸いにも濡れることはなかったのですが、新潟県西部から富山県にかけて、かなりの雨。
金沢も路面は濡れていました。夜遅くにアパートへ到着し、籠もった熱気を冷まそうとエアコンのスイッチを入れると、あれ?!
ウンともスンとも言いません。先週末はちゃんと動いていたのに......。念のため、コンセントを抜き差ししたりしたのですが、状況は変わらず。
自宅同様、基盤が故障してしまったようです。雨が降ったので外気はかなり下がっており、窓を全開にした上で、台所とお風呂と洗面所とトイレの換気扇を回して空気を入れ換えました。
昨日はそれで何とかなったのですが、これからの暑さをどうやって凌ごうか。もちろん不動産屋に電話して修理を依頼したのですが、このアパートは自宅とほぼ同じ頃に建設されたもの。
交換用の部品はもう、供給されていないだろうなぁー。後日メーカーが修理に来るそうなので、「留守宅に合い鍵で入っていいから」と伝えたのですが、やはり本人がいないとダメとのこと。
まぁ、わからないではない。でもそうすると、出張やお盆休みが入るので、修理は恐らく8月下旬。下手をすると9月になるかもしれません。
ススキの穂が出るのと、エアコンが直るのとどちらが早いかということになりそうです。トホホ。
■7月24日(日) 西村センセイ、オープンキャンパスに参加する。ただし金沢工大の、ではありませんが...
今日は日曜日ですが、ほぼいつも通りに起床して、娘と車で外出。オープンキャンパスに参加するためです。ただし金沢工大の、ではありません。(関係者の皆様、ゴメンナサイ)
だって先週末に実施済なのですから。センセイの娘も受験生なので、今日は別な場所というか、センセイが前に勤めていた大学に保護者として参加したのです。
大学に到着するとまず、長年勤務している職員の方が受付で、「あ〜ら、誰からと思ったら...。それにしても、大きくなったわねぇー」。だって娘は、7ヶ月の時から乳母車に乗ってこの大学に遊びに来ているのですから。
もちろん本人に、その記憶はありませんが。正直なところ、センセイも、先方の教職員も公私の切り分けがちょっと難しいところがあるのですが、学長、副学長以下の教職員にご挨拶していよいよ開会式。
午前中、娘が模擬授業に参加している間、センセイはあちこちにご挨拶。ついでに英会話の授業をちょっとのぞかせていただきました。
右手の講師と、左側の青いポロシャツのアシスタントがカードを使って、とてもわかりやすい授業を進めています。
アシスタントの彼は、シアトルに8ヶ月留学したんだそうです。彼を含めて、できる学生はとても優秀です。(お世辞抜き)学食で無料の昼食を頂いてから、参加者はいくつかのプログラムに参加。大半はキャンパスツアーに加わったので、センセイもちょっと後を追うと、おぉ、ニュートンのりんごの木。
ところが引率の学生さん、「これはぁ、山形県のどっかの農家から貰ったものでぇ...」。オイオイ、それは秋田犬の果樹試験場から特別に譲ってもらったものだし、それはさらに東京大学小石川植物園から由来して.....。
でも、まぁ、いっかー。会の終わりに副学長が、「先生の時(=がオープンキャンパスを始めた時)と全然変わらず...」と謙遜していらっしゃいましたが、決してそんなことはありません。
特に学生さんが成長していること、そしてその力をうまく引き出していることを実感します。現役の学生さんは、この大学の創設時に誰がりんごの木を植えたかなんて知りません。深く関係したセンセイは、今ではただの保護者のオジさん。
でも、それでいいんです。というか、むしろ理想的なあり方なのだとすら思っています。先生の本分は、次の世代の栄養分となってしまうこと。もちろんその時には、それがどこの誰に由来するなんて、もうわからなくなっています。でも、それでいい。
智慧の連鎖を次の世代に繋ぎ、新たな発芽を促すことこそが教師の使命。少なくとも、センセイはそう考えます。