2010年12月18日更新(2010年12月26日ページ移動。2014年9月23日一部写真削除)

──2010年12月第3週のニュース──

バックナンバーはこちら

12月18日(土) 現代のモノ作りの一面 ──時計が1日1秒遅れること以外、何の問題もなかったBMW 318iだけど──

 西村センセイ、当初予定では午前中に金沢へ移動するつもりだったのですが、都合で週末の行事をキャンセル──関係者の皆様、ゴメンなさい──して、新潟の自宅に留まっています。
 出先で所用の一つを片付けていると、携帯電話に着信。BMWのディーラーから「部品が届いた」とのこと。

 これだけじゃ、何が何だかわかりませんねぇ。

 センセイは2004年、つまり6年前にBMW 318i(MT車)を購入しました。購入直後に、エンジン冷却水の配管が一部破損するというトラブルこそあったものの、それ以外は絶好調。
 走行距離は現在、ちょうど8万Kmになるところです。このまま当初目標である20万Kmも、決して手が届かないわけではない。

 現状で強いて問題点を挙げるとすれば、ダッシュボードの時計が、1日あたりきっちり1秒遅れることくらい。実用上は差し障りないのですが、センセイは主に週末に318iに乗るので、気がつくと10秒近く遅れています。
 基本的には、期待していた以上の車。

 でも残念ながら1年くらい前、走行距離だと65,000Kmくらいを過ぎてから、トランスミッション(ギヤ)の切り替えが固くなってきてきました。

 マニュアル車を運転したことがある人はおわかりいただけるのではないかと思いますが、冬場の寒い日に、ギアが固くなる、あの感じ。それが徐々に強くなっていきます。
 特定のギヤの組み合わせではなく発生しているので、ある程度深刻な問題なんだろうなぁ、と判断して、ディーラーの点検へ。ちょうど2ヶ月ほど前、定期点検の案内が届いたのです。

 点検結果は「トランスミッションのオイルを交換する必要があります」とのこと。要するに、潤滑油切れ。
 それはそれで、わからないではないのだけど、ホントにそうかなぁー。

 「でも、まぁ、これで直ればいいやぁー」と思って先月末、ディーラーへ車を渡したのですが、返却するころになって、「実は......」。
 やっぱり。 

 潤滑油だけの問題ではないようで、メカニズムの基盤となる部分のベアリングが摩耗(?)しているようです。
 しかし必要な部品が国内にない、とのこと。

 それはそれでわからないのではない──日本国内に存在するBMW車の大半はオートマ車なので、MT車用の部品在庫はごく僅か──のですが、自動車メーカーにとって、エンジンだとかトランスミッションなどは、要するに基本中の基本のはず。
 揚げ足を取るつもりはありません。

 センセイはマツダ、日産と、マニュアル車を3台続けて乗っていますが、トランスミッションのトラブルは初めてです。そして繰り返しますけが、この車には高いレベルで満足しているのです。
 でも、物造りって、こういう局所的な問題が、製品全体の印象を左右しかねない、という問題があることを思い知らされます。

 国際分業化が進んだ現在は、想定外の問題──センセイの講義でいう「リスク」──が顕在化しやすいように思えるのです。



12月17日(金) 自宅脇では、工場建物の解体が本格化していました

 今日は平日ですが、センセイは所用のため休暇をもらって自宅に滞在。二階の書斎にいると、不規則にグラグラ、グラグラ。それを追いかけてドカンドカン......。
 自宅脇にある、倒産した工場建物の解体工事が本格化しているに違いありません。

 昨日は夜中に到着したので状況はさっぱりわかりません。そこでお昼に外出したついでに、撮影したのが写真。

 左奥は事務所があったところで、すでに道路に面した壁一枚だけが残っている状態。
 自宅を新築する際、ご挨拶兼、工場敷地の一部に建設資材を置かせてもらうお願いのために、この事務所にお邪魔したことがあります。

 右手は工場ですが、ここは手つかずで残っているものの、写真に入っていない隣接する一棟は既に解体済。
 こりゃ、うるさいし、揺れるわけだ。

 人づてに、工場跡地を住宅関連会社が購入して住宅地として販売し......ということは聞いていましたが、昨日の地元紙の報道で、改めてその概要を確認することができました。
 記事によると、会社は民事再生法手続きを廃止し、破産手続きに移行したとのこと。

 かつて、茶色の制服を着たたくさんの従業員が近くの駐車場に車を止め、この工場に通っていたのが夢のようです。
 そういえばマレーシア工場からの研修生が、自宅前を歩いていたこともありました。

 あれから10年くらい経つんだなぁー。



12月16日(木) まるで迷路のようだけど、それでもありがたい...

 今日は金沢工大関係者でないと良くわからない、内輪ネタです。悪しからず。

 お伝えしているように、北陸地方は一昨日から大荒れの天気になっています。後で知ったのですが、一昨日は強風で鉄道がかなり混乱したそうな。
 今朝は、少し高い丘やその向こうの加賀の山々は雪で真っ白になっていました(忙しすぎて写真を撮る余裕がありませんでした)。

 午後の最後の授業を終えてからセンセイは車で新潟へ移動した──所用があるので明日、休暇をもらった──のですが、石川−富山県境は圧雪でとても危険な状況でしたし、新潟県上越市付近は、20cmくらいもの積雪がありました。
 ただしこちらは昨日降った雪らしく、高速道路上は無雪でした。

 こういう天気の悪い日は、教室のある建物の間の移動が問題になります。太平洋側だとそうでもないのですが、冬の日本海側では、本当に切実な問題なのです。
 そこで金沢工大は、主要な建物の間を渡り廊下や地下通路で結んでいます。

 網の目のように構成されているわけではないので、目的地によっては回り道をすることになります。
 でも濡れたり、強風に曝されないだけでもずいぶん有り難い。

 ところが最近、大きな問題が起きました。「ハブ」のような役目を果たしてきた旧厚生棟が、新21号館の供用開始に伴って使用されなくなったのです。
 特に、24号館は孤立してしまったような状況。(高専生も不便になった。)

 夏のある日、傘を持たずに24号館へ行ったセンセイは、驟雨(しゅうう)で30分くらい立ち往生することもありました。

 「せめて旧厚生棟を通り抜けられたら便利なんだけどなぁー...」と思ってその方向を見ると、あれ?!
 閉鎖されたはずの建物から学生がこちらに向かって歩いてきます。ニコニコした顔で。よく見ると、照明も部分的に復活しています!!

 確かめてみると、建物全体は使用していないものの、最低限の通路部部分だけは利用できるようになったんですね。例えば写真右手はかつて、パンコーナーがあった場所。
 不要な部分は写真左側のように壁で遮られています。

 1号館から24号館へ行くためには、階段を登って降りて、ぐるっと回ってから階段を登り、渡り廊下に出る必要があります。まるで迷路のよう。

 それでも、今日のような日は、これがホントにありがたいのです。



12月15日(水) 初雪だぁ!! ──金沢でも、自動車が雪で真っ白になってしまいました──

 いや実は、それが雪なのか、霙(みぞれ)なのかは微妙なのです。

 雪国育ちのセンセイとしては「霙じゃん」と思っているのですが、NHK金沢放送局が夜のニュースで同じような降り方の映像を流しながら「雪」と断言したので、それに従うことにします。

 北陸地方は昨日の夕方から大荒れの天気になりました。

 空の低い場所で落雷が続くし、もう本格的な雪国の冬、という感じ。昨日の予報では強力な寒気が入り込むため、新潟以北の日本海側は平地でも雪だと予測されていたのです。
 今朝、期待しながら窓の外を見ると......何もない。風も収まってしまい、雨が降るだけ。

 日中は冷たい雨が降ったり止んだりしていたのですが、仕事優先ですから外の様子は良くわかりません。
 午後は気を使う会議とその準備に追われていたし。

 夜になって帰り支度を始めていると、担当の学生から割と深刻な相談が飛び込んできて、そのまま1時間ほど面接。
 窓の外が騒がしいことに気づいていたのですが、何が起きているのか確かめる余裕はありません。

 相談に一区切りをつけ、その内容を大学のサーバーに記録して外へ出ると、あれ?
 地面こそ積雪はないものの、車は真っ白。さっき、雪が降ったんですね。

 車外気温計は0.5℃を指したまま。朝よりも気温が下がっています。

 予報では、明朝にかけてさらに強い寒気が入り込むため、平野部でも2cmほど積雪が見込まれるとのこと。
 雪が苦手な方には申し訳ないけれど、個人的には「今度こそ」と、期待してしまうのです。



12月14日(火) センセイがハードオフにて500円で買い求めたジャンク品

 お伝えしたように、今週は車で金沢へ来ているのですが、それにはいくつかの理由があります。一つは今回購入したブルーレイ・レコーダーの自宅への搬送。
 そしてもう一つが、使わなくなったDVDレコーダーの処分。

 アパート用に購入したDVDレコーダー、よく働いてくれました。でもアナログ映像素材の大半をDVD化したので、最近はその存在理由が薄れてきていたのです。
 実際、ブルーレイ・レコーダーとは対照的に、ここ数ヶ月はほとんど録画していない。

 そこで新ブルーレイ・レコーダーの導入を機会に、完全に初期化して金沢(野々市)のハードオフで引き取ってもらいました。付属品はもちろん外箱も完備。
 いわゆる「完動美品」です。

 いろいろチェックすべき事項があるらしく、買い取り査定でかなり待たされます。

 その間、店内をフラフラしていると、ジャンク品コーナーで妙な形をした銀色の物体に目がとまりました。
 おぉ。

 分かる人しかわからない話で申し訳ありませんが、これ、センセイの主力MacであるPowerMac G4 Cubeの外付け電源ユニットなのです。

 電源やロジックボードは壊れる可能性がありますから、予備用としては掘り出し物です。
 しかもジャンク品なので、価格は500円。これはもう、買うしかない!!

 写真は部屋に持ち帰ったところですが、奥にはもう1台ユニットが見えます。(実は予備の本体も存在しています。)
 西村センセイ、お気に入りはとことん使い続けるのです。

 購入したユニットには「15-10-11」というシールが貼付されていました。

 G4 Cubeは2000年の発売ですから「平成15(2003)年購入」という意味でしょうか。
 そうこうするうちに査定が完了して呼び出されます。

 告げられた買い取り価格は8,000円。現在、買い取り強化キャンペーン中のために20%アップとなり、9,600円で買い取ってもらいました。
 7万円で買い、3年半使用したので、まぁ、こんなものでしょう。

 意外だったのがB-CASカード。「登録してあるので」とのことで、そのまま返却されました。
 このマシン、本来の買い取り価格は10,000円で、そこからそのカードの分2,000円が差し引かれて8,000円になったんだそうです。

 でも普通に使っていたら、B-CASカードは登録すると思うんだけど。

 それにこのマシンを買った人はどうやってデジタル放送を見るんだろう。カードを新規に購入するんだろうか。



12月13日(月) トワイライトエクスプレスに乗るのも、これが最後かもしれないので...

 ......いや、何となくそんな感じがするもので。もちろん、また乗りたいとは思っているのですが。

 というわけで、改めてJR北海道・西日本が共同運行する夜行寝台特急「トワイライトエクスプレス」のご紹介を。「時間とお金を持て余している老人か、鉄道オタク乗る特別な列車」というイメージが浮かぶかもしれません。
 センセイの場合、確かに後者は否定しがたい。でも同時に、センセイにとっては意外と身近な列車でもあるのです。

 トワイライトエクスプレスはセンセイの自宅の脇を通過します。

 大阪発札幌行き下り列車は18:30ちょうどに、そして今回センセイが利用した上り列車はは6:00ちょうどに。
 いずれもその姿を目にすることはほとんどありません。

 でも大きな音を出す電源車──列車で必要な電気を発電するためにディーゼルエンジンを積んでいる──の音と、独特の揺れで「あぁ、今日は定時運行だな」とか、「強風で湖西線が乱れているので遅れたんだな」とかがわかるのです。
 だから札幌駅4番ホームに入線したトワイライトエクスプレスの、まず先頭へ。

 ご覧のように専用DD51型ディーゼル機関車──ただし「北斗星」も牽く──の二連です。
 北海道内は、幹線でもまだ電化されていない区間が多いのです。

 子供の表情は正直だ。

 機関車は、函館駅の隣、五稜郭駅で電気機関車に付け替えます。さらに青森駅──現在は青森信号所──で別な、専用電気機関車に交代。
 一路、大阪駅を目指すことになります。

 機関車の後ろは1号車。その最前部は二人用個室「スイート」。

 列車の中で、部屋から両側を見渡すことができるのはこの部屋だけです(それ以外の部屋でも、廊下越しに見ることはできる)。
 ただし大阪行きの場合、ご覧のように機関車の直後なので、見晴らしも良くありません。

 それにかなりうるさいはず。センセイは入ったこと、ありませんが。逆に、札幌行きの下り列車は最高の条件。
 だから、ホントに、この部屋の寝台券の入手は難しいと聞いています。

 金沢駅や自宅近くの柿崎駅で出くわした様子をご覧いただくと、その雰囲気がわかるかもしれません。

 ちなみにこの日、この部屋の利用客は、仕事帰りといった感じの若い男性二人......。
 ま、いっかー。

 センセイの部屋である一人用個室「ロイヤル」を入口から撮影したのが写真。かなり暗かったので、上下方向にぶれてしまいました。

 卓上ランプがあたかも燃えているように写っていますが、決して火を噴いているわけではありません。
 左側に大きなソファー、右手に椅子とテーブルがあります。

 これを逆方向から見ると、こんな感じ。

 右奥が出入り口で、左奥はシャワールーム。20分間シャワーを使うことができます。
 もともと二人用に設計されているので20分なのですが、普通に使ったら6分程度でシャワーの使用は済んでしまいます。

 シャワーの右側には、上に手洗い、下に洋式トイレがあるのですが、写真は省略(何故か綺麗に撮影できているのですけど)。

 入口との間にはAVシステムがあり、映画を繰り返し流しているのですが、センセイ、ほとんど見たことはありません。
 じゃぁ、長い移動の間、センセイが何をしているかというと、ビールを飲みながら、窓の外をぼんやりと眺めています。

 意外に思われるかもしれませんが、車内を暗くすると、外は暗くてもかなりよく見えるものなのです。
 今回は、青森を出発し、弘前付近を通過するまでこの状態で外を見ていました。

 でもさすがにこれでは休めませんので、ベッドメイキング(?)します。トワイライトエクスプレスや北斗星に乗ると、車掌さんが「初めてですか...」と尋ねてきます。
 これって、「自分でベッドを作れますか」、という意味なのです。

 ソファーの上と引き出し式のテーブル──ここがポイント──を片づけて、入口にある切り替えスイッチを押すと、ソファーの上部がモーターの力で空中を移動し始めます。
 あれ、まぁ、という間にダブルベッドに変身。

 シーツはすでに敷かれて──というかソファーの裏に貼り付けられて──います。枕を起き、毛布を掛けて、作業完了。
 仲が良ければ大人が二人並んで眠ることができる広さです。

 今回は低反発枕と普通の枕を使えたので、二つ並べてみたのですが、もちろん広いベッドで眠ったのはセンセイだけ。
 酔っぱらっていたから、きっといびきをかいていたんだろうなぁ。個室ならではの安心感です。

 興味を持たれた方はJR北海道JR西日本、あるいは食堂車その他を運営している関連会社──このページが実際の運用に一番近い──のサイトをご覧ください。

 ......でもやっぱり、もう、トワイライトエクスプレスに乗る機会は来ないかもしれない。



12月12日(日) 個室夜行寝台「カニ」特急 ──トワイライトエキスプレスで金沢へ戻りました──

 金曜早朝からのツアーを終えて金沢に戻りました。正確に言うと一度新潟の自宅へ戻り、身支度を整えてから車で金沢へ移動したのですが。

 お伝えしたように、今回も時間に余裕のある帰路は夜行寝台特急を利用しました。

 かつては、A個室も備えた「日本海」が函館−大阪間を走っていたのですが、それが青森止まりとなり、しかも個室は廃止。東京方面へは「北斗星」も走っているのですが、日本海側は「トワイライトエキスプレス」だけ。
 しかも金沢、あるいは大阪まで一切乗り換えなし(センセイは途中で下車したけど)。選択の余地はありません。

 センセイにとっては四度目の、そして4年半ぶりの乗車ということになります。せっかくの機会なので駅に電話して、A個室寝台を取っていただきました。
 研究会を終えた昨日は、室蘭から北上してひとまず始発駅札幌へ。

 駅ビルでお土産とビール、おつまみ(?)、そして氷──これがポイント──を購入します。
 14時過ぎの発車なので、そのままだと夕方にはビールが温
(ぬる)くなってしまうのです。

 つまみの選択には神経を使います。

 勝手知ったる駅ビル内の鮮魚店で品定め。昨日は毛ガニが美味しそうだし、安かったので写真のものを購入しました。
 センセイはあまりカニを食べないのですが、頭の中にはすっかり「北海道≒カニ」という式が刷り込まれてしまっているのです。

 トワイライトエキスプレスも北斗星も、乗車直後にウェルカム・ドリンクをサービスしてくれます。
 小樽産の白ワインを飲んで──ふだんはワインを飲まない──すでに上機嫌のセンセイですが、毛ガニだけは夜まで取っておきます。

 前回の乗車は6月だったので、函館山と津軽海峡を愛でながら見ながらカニ──この時はズワイガニ──を味わうことができたのですが、今回はもうすぐ冬至。
 16時を過ぎるとどんどん暗くなります。

 それでもカニには手をつけず、五稜郭駅で11分停車して機関車を付け替えている間に、シャワーを浴び、身も心も清めてから(?)カニを頂きます。
 身の美味しさに関しては、タラバよりもズワイよりも、やはり毛ガニが上だと思います。乗車後数時間を経ても、サッポロビールは冷たいままだし。
 カニも、ビールも、個室寝台ならではの特権ですね。

 なお、今回のように休日を利用して余分な旅行をした場合、規程で定められている最短距離、最低基準以上の出費は全くの私費負担ですので、誤解なきよう。
 今回は寝台料金も自腹ですので、念のため。

 夜行個室寝台に乗れさえすればいいセンセイにとって、費用のことはどうでもいいのですが。

「最近のニュース」(最新版)へ
バックナンバーのトップページへ
トップページへ戻る