2012年3月25日更新(2012年4月1日ページ移動。2015年9月17日写真削除)
■3月24日(土) 金沢工大、1号館の北側はもともと、かなり立派な日本庭園だったようです
昨日の続きをもう一晩だけ。まだ誰も来ていないキャンパスに到着し、時間外通用門から校舎に入ろうとして、ふとあることを思い出しました。
ちょっと前、やはり早朝なのですが、クレーンのついたトラックが横倒しになった大きな灯籠を運んでいたのです。その時は急いでいたので、そのまま通り過ぎてしました。
そこで、ちょっと前に小さな灯籠に出くわした場所へ行ってみると、やはり灯籠(写真右)が設置されていました。
先日の写真は、このほぼ反対側から撮影しています(左手奥に枯山水と小さな灯籠が見えます)。こうやって改めて周囲を確認すると、手前の石も「偶然そこにあった」などというわけではないことがわかります。
どうやら大学1号館(写真左奥の建物)の北側はもともと、かなり立派な日本庭園として設計されたようです。
お偉方がいらっしゃる場所で、センセイを含めた下々は少々立ち寄りにくい雰囲気のある場所なので、これまで意識することはなかったのですが。よくよく考えてみると北校地にも、そして7号館南側──こちらは後からの造作のようです──にも、それと思(おぼ)しき場所があります。
学園初期の指導者達は、和洋のバランスが取れたキャンパスをイメージしていたんじゃないかと思うのですが......どうでしょう。
■3月23日(金) 彼岸が明けても、北陸の櫻の蕾はまだ、堅いまま
今日は見たままのお話。急ぎの仕事が重なって首が回らなくなっているので、今日は暗いうちから大学へ。もちろん他にはまだ誰もいません。
今日は仕事を終えるとそのまま路線バスと電車を乗り継いで自宅へ戻る──明日の夕方には大学に存在しているのですが──ので、徒歩でのご出勤。
キャンパスに近づくと、木々の蕾に目が止まりました。大学の北側がちょっとした桜並木になっているのです。
近づいてよぉーく見ると、やはり堅いまま。まだコリコリに緊張している感じで、暖かくなった時のあのブワッとした感じがありません。
この冬、金沢の雪は大したことなかったのですが、それでも寒い日が続きました。
だから例年より開花が遅れそうな感じです。あと1ヶ月くらいでしょうか。今日は彼岸明け。
冬が長かった分、本格的な春が待ち遠しい、そんな北陸地方です。
■3月22日(木) センセイの場合、いざという時やっぱり頼りになるのは、Mac OS 9とPageMaker
学会運営に関する先日の会議、実務的な内容を粛々(しゅくしゅく)と協議するはずだったのが、何だか途中から、ちょとした議論になってしまいました。
実は大学の先生ってたいてい、議論好きなのです。他人の主張を聞くと、自分の見解を抑えることができない。それでもひとまず結論は出たのですが......おいおい、後始末をするのは誰なんだぁ。
決まったことの一つに、諸事情から学会会費払込取扱票を4月になったらすぐに発送しようというものがあります。ところがこれ、それほど容易ではない。
郵便局へ行って白紙の──といっても印刷済──のものをもらい、会員に宛てて発送するのは簡単です。ただの肉体労働ですから。でも学会名などいろいろな情報を印刷して使用するとなると、これがものすごく大変。印刷そのものは印刷屋さんにお願いするのですぐに済むのです。
必要な時間は1週間程度でしょうか。ところが立派な見本を添えてゆうちょ銀行に使用を申請し、その承認を得るまでに、とても時間がかかるのです。局によっても(!!)、受け付ける人(?)によっても違いますが、1ヶ月はかかると思ってください。(実話)
他はともかく、悪い意味でのお役所仕事がそのまま残っています。もう3月下旬ですから、これからどう頑張っても発送は4月下旬。あの日、会議の席でこのことについて考えをめぐらせる人はセンセイ以外誰もいませんでした。
仕方なく発言しかけた西村センセイ、「そうだ、Mac OS 9とPageMakerがある」。というわけで今朝、必要な枚数の払込取扱票を学内郵便局に手配していただきました。
小さな局なので、普段はそんなに在庫がないのです。研究室へ戻り、まず去年の払込取扱票をスキャナで読み、データを元祖DTPソフト“PageMaker”のマスターページに貼り付けます。
そこに口座番号その他、必要な情報を入力したものが写真。このまま印刷する──二重に印刷することになる──のではなく、マスターページの情報を見えなくして、新たに入力した情報だけを郵便局からもらった払込取扱票に印刷するのです。
もちろんWordなんかでも可能なのでしょうが、気が遠くなるような時間と手間がかかるはず。でもPageMakerならサクサクと作業が進みます。
最後の最後は実際の取扱票の上で印刷位置を微調整するのですが、PageMakerだと0.1mmの精度で位置や文字間隔を制御可能なので、やっぱり楽。
というわけで、午前中に完璧な出力見本が完成しました。後は白紙の払込取扱票をもらって数百枚印字するだけ。確かに便利だぁ。
旧Mac OS上のPageMakerとは20年近いつき合いなので、こういう困った時こそ「頼りになる」という感じ。でも客観的に見ると、これは古い仕事の進め方です。
データの使い回しがきくわけでもなく、最新の電子出版にも対応していません。(ただしPDF化は可能)本当は新しいOS上の“In Design”などのソフトを使った方がいいのでしょうが、どうもセンセイの場合、そちらにはあんまりご縁がないような感じがします。
というわけで学会員の皆さん、4月にお届けする払込取扱票は、センセイの研究室にあるエプソンの1200dpiプリンタによって、Mac OS 9.2.2上のAdobe PageMaker 6.52が1枚1枚、心を込めて(?)出力したものです。
......なんて誰も思わないんだろうなぁー。
■3月21日(水) 残念ながら他社線の取り扱いには限度が... ──JR西日本の「e5489」を使ってみました──
月末に娘と家人が上京することもあって、昨日、柏崎駅で乗車券類を購入しました。
ちょうど金沢までの回数券(\35,700)が切れたところだったので発券してもらおうとすると、いつも使っているJR東日本のクレジットカードの限度額を超えてしまうため、決済できないとのこと。
確かに今月は娘の進学のために家電製品を購入したり、各種手続や交通費などでかなり支出したりしたのですが......それにしてもホントかなぁー。
限度額はかなり高いはずなのです。(請求書をちゃんとチェックしなければ。)それはともかく、回数券を購入する必要があるので、先日少しだけご紹介したJR西日本のカードで初めて決済しました。残念ながらこのカードだとJR東日本の乗車券類は割引にならないのですが......。
さて、ちょっと困ったことになりました。来月上旬に再び上京する必要があるのです。駅の窓口へ行って現金で購入してもいいのですが、そんな時間はありません。
そこで入手したばかりのJR西日本のカードで、同社の「e5489」サービスから予約することにしました。((c)西日本旅客鉄道株式会社)Webサイトのデザインや使い勝手は各社で異なりますが、内容にはそれ程の違いはありません。
当たり前ですね。手順の最後の方では、上の写真のように、座席を直接指定できます。
センセイは揺れの少ない車両中央、それも日の当たらない側で、窓の大きい場所(中央のオレンジ色の席)を好みます。
乗車している時はほとんど何も考えず、ずぅーっと窓の外を見ています。でも予約状況を見ると、センセイのような人はむしろ少数派で、下車する際に便利な端の席を好む方が多いようです。
センセイが一番期待していたのは乗り継ぎ時の座席指定。東日本も座席を直接指定できるのですが、他社の列車は指定できません(すべてを確かめたわけではありません)。
例えば金沢から上京する時は在来線の特急と上越新幹線を乗り継ぐのですが、前者は座席を直接指定できないのです(窓側/通路側等は指定可)。今回も在来線と新幹線を乗り継ぐので、両方直接指定できるのでは、と期待したのですが、やはり他社線では不可。
どうしても直接指定したいというのなら、JR西日本および東日本で別々に購入すれば可能なのですが、これだと「乗り継ぎ割引」──在来線の特急料金が半額になる──が適用されないので、かなり損をしてしまいます。
今後は、割引率の大きさと、どの列車を重要視するかで予約システムを使い分けることになりそうです。最終的な申込ボタンをクリックすると、2枚目の写真に変わり。700系新幹線がトンネルの間を猛スピードで通り抜けていきます。JR西日本ですから山陽新幹線ですね。
というわけで、今度新潟の自宅へ戻る時に、西日本の駅の窓口か自動券売機で特急券を発券してもらうことにします。
■3月20日(火:祝日) 新橋や虎ノ門がどんどん変わっていく
昨日の出張、午前中の会場は港区赤坂。といっても霞ヶ関のすぐそばの場所なので、地下鉄虎ノ門駅から地上に出て、文部科学省の建物を右手に見ながら歩くと、すぐに到着。
都内の移動はやはり、地下鉄と徒歩が早くて、しかも確実ですね。午後の目的地は愛宕。愛宕神社やNHK放送博物館の北側なので、実はかなり近いのです。というわけで、関係者とともに徒歩で移動しました。
ところがこの間、目立つのは建設工事のフェンスばかり。それもそもはず、ここは通称環状2号線、正確には「東京都市計画道路幹線街路環状2号線」の建設現場。
センセイがこの地域へ頻繁に出入りするようになったのは10年前に金沢工大に移籍してからです。その頃はまだ、古いビルの解体工事がポツポツと行われているだけだったのですが、いつの間にかそれが細長い更地に。
グーグルマップにも何も描かれていないほどです。目的地の金沢工大虎ノ門キャンパスは写真左手の建物。
13階建てのかなり高いビルなのですが、近づくと更に巨大な建設中の建物が姿を現し始めていました。
西村センセイ、初めて見ました。現在はまだ7階くらいまでしか工事は進んでいないようですが、骨材の太さなどを考えると相当高いビルが建設されるようです。
詳細を確認したわけではありませんが、フェンスに掲げられていた表示によると、虎ノ門方向からの道路が、ここから地下道になり、新橋、汐溜方面へ向かうらしい。
その要の部分にビルを建設しているようです。午後から参加した研究会でもこのことが話題になり、都内で働いていた方も「新橋がどんどん変わっているよね」とのこと。
つまらないことですが確かに、お弁当を買うつもりだった近くのコンビニはなくなっていたし。それはともかく、ちょっと冷静に考えると品川などを含めて、東京駅とその南側は、この不景気にもかかわらず相対的にはずいぶん活力に溢れているように思われます。
東京スカイツリーの浅草は最近行っていないので分かりませんが、上野や池袋、あるいは新宿だって、かつての「そこへ行けば、何かある」という感じではありません。
都心部でも、新しい種類の地域差が広がっているのかもしれません。それにしても、虎ノ門キャンパスの上層階から見る北側は、視界が広がっていてとても素敵だったのですが、近い将来、そのかなりの部分がこのビルに覆われてしまうことになりそうです。
う〜ん、残念。
■3月19日(月) 西村センセイ、お腹と腰の風邪(?)と闘いながら研究会に参加する
何だかちょっと変だなぁーと思ったのは、昨日、仕事を終えてホテルに戻ろうとした時。
定宿にしている新橋のホテルの近くに、寿司屋さんが始めた持ち帰り丼のお店があって、品揃えも良く、しかも割と安い。もちろんお客さんは主に、昼間のサラリーマンなのですが。
というわけで西村センセイ、誰かと飲まない時はこのお店で海鮮丼を買って、それをツマミ兼食事としてホテルで取ります。でも何だか生魚に手が伸びません。
酢絞めの魚は食べられるのですが......。それにそもそもビールが美味しくないし、飲めない!!
そのうちにお腹が痛くなってきてしまいました。変なものを食べた時の胃痛とは違って、お腹がメタモルフォーゼしているような、ねじれる感じ。
異様に眠くなってきたし、温度感覚もおかしくなってきました。最近増えてきた、個別にエアコンを備え付けているホテルだったので、温度表示を信じてセットしたところでダウン。
ほとんど飲んでいないのに、ところどころ記憶が飛んでいます。夜中に何度も目が覚めますが、とにかく寝直します。かなり汗をかいて所定の時刻に起床。
今日の午前中は、昨日の学会に関する別な打ち合わせがあるのです。この時は比較的調子が良かったのですが、午後、ある研究会に参加する頃になると、お腹は再びメタモルフォーゼ状態に。
しかも腰がガタガタと痛くなってきました。というわけで本当は懇親会にも参加するはずだったのですが、そちらは失礼させて頂き、宿所へ。
う〜ん、「お腹の風邪」というのはよく耳にするし、わかるつもりだけど、「腰の風邪」ってあるのかなぁー。
■3月18日(日) 早稲田の学生諸君が若返っているのか、それとも...
東京出張2日目。ホテルの外へ出ると、路面がうっすらと濡れたまま。
地下鉄を乗り継いで早稲田大学戸山キャンパスへ向かいます。2年半ぶりの訪問ですが、前回は道路の反対側、早稲田キャンパスが会場だったので、ずいぶん久しぶりという感じがします。
関係者から事前に工事中であることを教えてもらっていたのですが、その関係か、ゲートが固く閉じられており、構内へ発ち入ることができません。手続きはしてあるはずなのに。
早稲田の先生が到着するまで、しばし門の外で待機。構内の注意書きには「凶器やヘルメットの持ち込み禁止」と書かれていますが、若い人は何のことかわからないだろうなぁー。
正門の前にいるのはセンセイらだけではありません。ご覧のように学生の一団。
やがて到着したバスに、荷物を預けてから乗り込みました。何故か多くの学生が手に小型キーボードを持っている――そんなにたくさん運んでどうするんだろう――ので、音楽系のサークルか何かなのでしょうか。
たぶん早稲田の学生諸君なのですが、正直なところ、皆、幼い感じ。最初は本当に大学生なんだろうかと思ったほどです。大学に入って最初の1年を乗り切り、卒業式で社会へ巣立つ先輩を見送り、そして春の合宿に突入ということなのでしょうか。
う〜ん、でも良く考えてみると、早稲田の学生諸君が若返ったのではなく......というところで早稲田のO先生がご到着。学生諸君の出発を見送ることなく、センセイらは会合の会場へ向かったのでした。