2012年6月9日更新(2012年6月17日ページ移動。2015年11月3日一部写真削除)
■6月9日(土) 場所は上越新幹線浦佐駅のちょっと南 ――西村センセイはどこへ行っても鉄分補給――
山形・秋田ツアー2日目。センセイらは現在、山形市内での保護者会を無事に終えて、仙台市内へ移動しています。
写真は昨日、上越新幹線浦佐駅の少し南、レールの保守基地を車中から撮影したものです。
奥に広がるのは、まさに「魚沼コシヒカリ」の田圃。この基地があることはずっと前から知っていたのですが、先日、あることに気づきました。
右側にレールを運ぶ保守車両が写っていますが、その奥のレールがちょっと変。拡大してみると ご覧のように三線軌条“Dual gauge”(デュアルゲージ)。先日田端駅で見つけたものと同じです。
ここでやっと、新幹線用のレールを管理場所には三線軌条があるんじゃないかと思うようになりました。浦佐の場合だと、一番奥に見える複線が在来の上越線なのですが、ここを使ってレールを搬入し、この基地で乗せ換えて新幹線の目的地まで運びます。
それならば、三線軌条がないとレールの管理ができないんじゃないでしょうか。もっと早く気づくべきだった。
予定では保護者会終了後は、仙山線で移動することになっていました。車窓から見る山寺や狭軌と標準軌の交差を楽しみにしていたのですが、会合が長引いたため予定していた電車には間に合わず、高速バスで移動。
う〜ん、残念。さて明日は予定通り、秋田新幹線で田沢湖線を走ります。久しぶりの乗車なので、楽しみなのですが......天気はどうだろう。
今日も仙台で牛タンに挑戦するはずだったのが、強い雨で流れてしまったのです。
■6月8日(金) 信越線・越後線を跨ぐ歩道橋が、その姿を現し始めました ――山形・秋田ツアー初日――
山形・秋田ツアー初日。他のメンバーは8時に大学へ集合して特急電車に乗り、越後湯沢駅で上越新幹線に乗り換えます。
センセイはというと、自宅から長岡経由で同じ新幹線に先に乗車し、越後湯沢駅で同僚を迎えるような格好になります。特急券を買い直したにもかかわらず、たまたま同じ車両だったので、越後湯沢駅で無事に合流することができました。
現在は山形市に到着してみんなで夕食を済ませたところ。この間もいろいろお伝えしたいことがあるのですが、今晩はセンセイが柏崎駅へ移動するに見た写真の光景のご紹介。
以前お伝えした、柏崎市の新旧市街地を結ぶ歩道橋の工事です。基礎的な工事がずっと続いていたのですが、先月22日に桁(けた)が架設され、いよいよ歩道橋らしい格好になっています。
週末に帰宅した時は単に桁がかかった状態だったのですが、今朝現場を確かめてみると、工事はさらに進んでいました。
線路を挟んだ両側で、直方体状の鉄骨構造がその姿を見せ始めています。もちろん老人や身体にハンディを負っている人達のためのエレベーター設置工事でしょう。
背景は地域のシンボル、米山(993m)。好天のせいでやや霞みがちなその姿を確かめながら、歩道橋が完成すれば、いわゆる買い物弱者、交通弱者もかなり便利になるんだろうなぁーと考えていた今朝のセンセイなのでした。
■6月7日(木) かなりマニアックな乗車券を使って、明日から東北出張に出かけます
これらの乗車券類(乗車券、特急券、指定券)、基本的にはセンセイが用意したものではありません。この週末に開かれる保護者会のために、大学が用意したものです。
ただし後述するように、自宅に立ち寄るために一部を買い直していますが。(差額は自己負担)
今回の保護者会会場は、山形市と秋田市。
でもいずれも、金沢からだと交通の便の良くない場所にあるのです。しかも数人での移動。大学の行事なので、学内のサービスセンターが手配します。
鉄道ファンのセンセイとしては、どうするんだろうかと興味津々。先日受け取った乗車券類に記載された経路は意外なものでした。
まず北陸本線の特急と上越新幹線で大宮駅まで出て、東北・山形新幹線に乗り換え、最初の目的地である山形を目指します。
ここまでは想定内。山形での保護者会を終えてから、翌日の秋田会場への移動がポイントなのです。
最短経路は奥羽本線の各駅停車での移動なのですが、秋田到着は深夜になってしまいます。
山形に一泊し、翌朝同じ経路で移動するとすると朝早くに行動を開始する必要があります。
団体行動なので、これは難しい。で、サービスセンターの「解答」はというと、何と、会を終えてからその日のうちに仙山線の快速電車で仙台まで移動。
一泊後、秋田新幹線で移動するというもの。なるほど。もしセンセイがこのツアーを企画するとしたら、山形での会を終えたら山形新幹線で新庄へ移動し、そこで一泊。翌朝の各駅停車で秋田へ移動するんだけどなぁ。
これなら余裕で秋田駅へ到着します。でも確かに、普通の人に各駅停車に何時間も乗っていろというのは、やはり酷だろうなぁー。
今回の出張はある程度自由行動が許されるので、センセイは今日、車で自宅へ戻り、明日の新幹線で一行と合流します。明日以降、その様子をお知らせできると思います。
■6月6日(水) 西村センセイ、普通に働く ──特別奨学生向けの特別講座に出席しました──
一応「病み上がり」なので、徐々に仕事に戻ろうと思ったのですが、甘かった。
昨日午後に大学へ戻ると、待っていたのは仕事の山、山、山......。1泊2日(28時間)の間に、数十通のメール──ただし重複もある──が届いていました。
それらに返事を打っていたら、もう夜。今朝も早起きをして出勤したのですが、会議や講義で一日中バタバタ。ふう。
もっとも最近は、冠者を病院にゆっくりさせておくことはしません。体調にもよりますが、できるだけ早く普通の生活に復帰させて、体力を回復させます。
患者を病院に置いておくと、自分からますます「患者」になってしまうからなのです。それでも夕方には一区切り。特別な講座に出席しました。
金沢工大の「特別奨学生(リーダーシップアワード生)」向けの講座が開かれたのです。
センセイはその関係者なので、立場上のご出席。学内の皆様、決して同時に開かれていた会議を意図的に欠席したのではありません。
誤解なきよう。それはともかく、学生諸君の中でもとりわけ将来のリーダー層になってもらいたい学生のための講座。
やはり参加者の表情が違います。講義の中では質問やワークがあったのですが、率先して発言する学生もいますし、活発に活動します。
その様子を見ていて、一つのことに気づきました。今回はほとんどが1年生だったのですが、彼ら彼女らは入学から2ヶ月が経過したところ。仕草に慣れと落ち着きが出てきた反面、ちょっとしたことで気が緩んでしまいそうなところがあります。
放課後の講義だったことと、たぶんこの時期はテストや課題が集中しているため、中にはかなり疲れた学生もいたんでしょう。2年生以上だとちょっと違うのでしょうが、新入生にとっては前半(「前学期」)で一番難しい時期なんじゃないかなぁ、と思いました。
それでも講義の最後には全員が見事に復活。こういうところはやっぱり若さです。
昨日はこのページを更新できず申し訳ありませんでした。大学近くの病院で、日帰りのつもりで検査を受けたら、そのまま「お泊まり」することになってしまったのです。
ご安心ください。すでに退院し、現在は普通の生活に戻っています。今回は「内視鏡検査」という検査を受けたのですが、その最中に病変を発見。あれ、まぁ。内視鏡を差し込んだまま検査から手術に切り替えて、問題の部分を切り取りました。
お医者さんや看護士さんはもちろん、センセイもモニタで映像を見ながら、そして会話をしながらの治療です。麻酔はかけていないのですが、その部分は神経がないので、全然痛くはありません(ただし挿された内視鏡は結構たいへん)。
専用の器具を使って傷口を塞ぎます。出血は全くありませんでした。頭も気持ちもいたって平常なのですが、外科的治療を終えた患者であることは確か。
術後の経過を見るために一晩入院することになったのです。入院時の唯一の楽しみは食事。経験のお持ちの方は賛同していただけると思います。
今回は重い病気ではなかったので、さっそく夕食が提供されました。といってもやはり病人食。お粥はトロトロだし、豆腐状の物も口にした溶けてしまいます。サツマイモも完全にすり潰してあります。
でも、まぁ、ご飯をちゃんと食べられるだけでも倖せ。数年前に亡くなったセンセイの知人は、最後はまったく食欲がなくなっていました。
センセイも、日頃の不摂生を深く反省しながら、3回の病院食を頂戴したのでした。
■6月3日(日) 新幹線の車内でも、「乗り継ぎ割引」の特急券を購入できることがわかりました
今日は夜、あまり遅くならないうちに金沢へ移動する必要があります。しかも荷物の関係で自宅から車を使います。だからちょっと学会を早めに切り上げて、徒歩で上野駅へ向かいます。
東大の本郷キャンパスと上野駅、意外と近いのです。上越新幹線が地上に出て無線が使えるようになってから、iPod touchで長岡駅での乗り換えを調べます。鉄道ファンのセンセイにしてはとても珍しいことですが、今回はバタバタしていて乗り換える列車を確かめていなかったのです。
確か快速列車のはず......。ところが調べてみると特急「北越」との接続。困った。特急券を用意していないのです。普通列車だと1時間位待たなければなりません。もちろんその分、金沢への移動が遅くなってしまいます。
ここは特急に乗りたい。もちろん車内でも車掌さんから特急券を購入することはできます。でもその場合は割引が適用されないのです。
ご存じない方もいらっしゃると思いますが、新幹線である駅まで行って在来線に乗り換える場合、「乗り継ぎ割引」と言って、乗り換えた列車の特急料金が半額になるのです(例外駅あり)。
新幹線が走っていない地域の方への配慮です。でも、乗り換え後の特急列車に乗ってからでは乗り継ぎ割引──駅員は「ノリワリ」と呼ぶ──にならないのです。
もしやと思って乗り換える前の新幹線の中で車掌さんに尋ねると、「確認してきます」。
程なく戻った車掌さん、ご覧の特急券を発行してくださいました。中央部左に「乗継」の印字が見えます。センセイの場合、乗換駅の長岡と下車駅柏崎は近いので、あまり大きな問題はないのです。
でもこの乗り継ぎ割引、興味深いことに、乗り換えた列車の走行距離とは無関係。例えば京都から金沢へ移動する場合、ひとまず新幹線で米原へ出て(67.7km。さらに特定特急料金が適用されて割安)、そこから特急「しらさぎ」に乗り換えると、米原から176.6kmも走行する「しらさぎ」の特急料金が半額になるのです。
後は、トータルでどちらが安いかを計算するだけ。新幹線と特急の組み合わせ以外にも、奥羽本線と津軽海峡線、津軽海峡線と函館本線、そして夜行寝台特急「サンライズ瀬戸」と四国内の特急という組み合わせにこの乗り継ぎ割引が適用されます。
浮くのはたいした金額ではないのですが、知っているとちょっと「ウフッ」としてしまう割引です。