2012年4月14日更新(2012年4月22日ページ移動。2015年11月3日一部写真削除)

──2012年4月第2週のニュース──

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4月14日(土) 西村センセイ、学生と面接しながら、この時季を確かめる

 天気予報が悪い方に外れて、まだ細い雨の降る早朝、トナーを自転車の籠に入れてご出勤。

 センセイは北側からキャンパスに入るのですが、裏門付近の桜はもうすぐ満開。このところ雨がちではあるものの、割と暖かい日が続いているので、一気に開花したという感じです。
 「1ヶ月後」というセンセイの予想は、残念ながら1週間ほど外れてしまいました。

 研究室へ入り、恐る恐るプリンタの電源を入れると微かな異音はするものの、昨日のあの悲鳴はありません。やはり連続駆動が問題だったのでしょうか。
 印刷は何とか無事に完了。

 長くかかった仕事に一区切りつけて、上役の学生部長とともに交通安全講習会に出席します。
 大半はバイク通学を希望する新入生ですが、一部自動車通学を希望する上級生の姿も。

 二人であれこれ話をしながら会場を後にすると、おぉ、先日の枝垂れ桜がほぼ満開。
 その手前、左側には女子学生が、右側には男子学生が座っています。位置関係から、二組がたまたま居合わせたことは明らか。

 その新入生(?)、カメラを構えても露骨に恥ずかしがったりする様子はありません。
 桜と春と、彼ら彼女の学生生活の始まりを満喫しています。

 センセイは去年から、いろいろな問題を抱えた学生の担当に替わったのですが、すぐに気づいたことがあります。
 この時季だけなのですが、悩み事を抱えていている学生も、その多くがちゃんと学校へ来てくれるのです。

 まるで桜はこの時季だけ魔法──実際に見たことはない──を使えるかのよう。

 好天が予報されている明日は、野々市キャンパス全体がお花見日和となりそうです。



4月13日(金) 500枚連続印刷がまずかったのかなぁ ──プリンタが本当に「悲鳴を上げて」しまった!! ──

 いくつかの仕事にようやくメドがついてきたので、そちらの仕事をしつつ、別に片づけなければならないことに着手します。その一つが、ずっと前に原稿を作成した学会費払込取扱票の印刷。
 総計600枚近くになるのですが、学内郵便局に在庫がなく、取り寄せてもらったのです。

 頂戴した取扱票は50枚ずつの束になっていました。かなりの厚紙で、プリンタにまとめてセットすることはできないので、約15枚に分けてセット。
 お伝えしたように1枚ずつ印刷させます。ここまでは極めて順調。

 ところが約半分にあたる250枚の出力を終えたところでふと不安になりました。もしかすると余計な情報を印字をしてしまったかも......。

 急いで郵便局へ行き、確認したのですが「大丈夫でしょう」とのこと。ふう。

 ところが、追いかけるように研究室へ電話がかかってきて、本局で確認したら、やはりそのままでは使えないとのこと。
 印刷済の250枚を廃棄し、刷り直す必要があります。

 不足分の払込票を頂戴し、またせっせと印刷し始めたのですが......今度はプリンタから異音。
 最初は微かな音だったのです。

 「なかったことにしたい」というセンセイの気持ちを逆撫でするかのように、その音はどんどん大きくなります。
 最後はホントに悲鳴のような音を上げて紙送りをしなくなりました。

 約250枚、その前と合わせると約500枚を連続して印刷したのがまずかったのかなぁー。
 そんなに発熱しているような様子もないんだけど。

 トナー切れが原因で、その送り部分が音を立てているんじゃないかと思うのですが、これまでの何回か交換の際、こんな音を立てたことはありません。

 研究室は本と書類で占領されているため、予備のトナーはアパートに置いています。だから明日の朝には交換できるのですが、もし本体の問題だったらどうしよう。
 このプリンターは高性能で信頼性も高いのですが、10年近く前に購入したもの。つい先日調べたら、2年前に修理対象外となっていました。

 もちろん理屈の上では別なプリンタで印刷することもできるはずなのですが、原稿はMac OS 9上のPageMakerで作成しています。実際には対応しないだろうと思います。

 というわけで学会関係者の皆様、明朝までにトラブルが解決しない場合は、手分けして必要な情報を手書きで記入することになりますので、悪しからず。
 そうならないように、今晩はみんなでお祈りしましょう。



4月12日(木) いえ、決して芝生の上でサボっているわけではありません ──キャンパスの桜が咲き始めました──

 今日は見たままのお話。

 今学期の木曜日は、午前中の最後つまり昼食の直前に講義があります。お伝えしたように食堂が混んでいるので受講生諸君を先に解放して研究室へ戻り、食堂へ向かおうとして......断念。
 学生が溢れていてちょっと近づけない状況になっています。

 根性のない西村センセイ、例によってお弁当屋さんへ向かいます。

 途中、キャンパスの中庭を通り抜けたのですが、芝生の上、あちこちで学生がくつろいでいます。今日の金沢はちょっと久しぶりに天気が良かったのです。
 でも、よぉーく見ると、彼ら彼女らの膝の上にはスケッチ帳。

 新入生が、入門科目でドローイングの課題に取り組んでいるのです。

 このドローイング、工業高校出身の学生にはあまり抵抗はないようなのですが、普通高校を卒業した諸君にはかなり厳しい内容らしい。
 もちろん個人差は大きいのですが。

 今日も早朝から出勤したのですが、ふと気づくと、目立たない暗がりで真面目そうな男子学生がスケッチ帳を膝に乗せ、熱心に作業に取り組んでいました。
 まだ周囲は薄暗いんですよ。

 彼は特別なのかもしれませんが、咲き始めた桜の樹に惹かれるかのように、新入生が中庭に集まってきます。

 ここまで来ればもう大丈夫だろうなぁー、と、留年生担当の西村センセイは感じたのでした。



4月11日(水) 一見すると、かなり空席があるように見えるんだけど...

 今日、水曜日の午前中は隔週で気を使う会議。慰労のため(?)か、本日のみ有効の昼食券が支給されます。つまり今日は食堂で昼食を取ることになります。

 このところ気絶しそうなほど忙しい──どうして他の先生方はあんなに余裕なんだろう──ので、食堂を利用するのはちょっと久しぶり。
 でも、ちょっと気がかりなことがあるのです。

 金沢工大はこの春、基本的となる授業時間を変更しました。学生や教職員は今まで、都合に合わせてそれぞれのタイミングで昼食を取っていました。
 でも諸般の事情で、4月からは1時間の昼食時間を設定。

 空き時間にお昼を食べる人もいますから全員とは言いませんが、大学と高専のメンバーの大半がこの1時間に食堂へ押しかけることになったのです。
 会議は予想外に早く終了。センセイが食堂に到着したのは11時半過ぎ。

 予想外だったのですが、みんなのんびりとお昼を楽しんでいます。利用者より空席の方がずっと多い。
 肩すかしを食らった感じです。

 ひとまず研究室へ戻ったのですが、講義が終わる時刻より10分以上前だというのに、講義棟から続々と学生が歩いてきます。
 カメラを持って食堂に戻ると、ご覧の状況。

 (撮影テクニックがないので)ちょっとわかりにくいかもしれませんが、空席は多いのです。
 半分ちょっとしか埋まっていないんじゃないでしょうか。

 でもテーブルの周囲を、食事を持った学生諸君が右往左往しています。よく見ると、確かにテーブルは空いているのですが......。
 椅子の上に、荷物。

 最初に座席を確保して、それから食事を買い求めているんですね。全体としてはとても非効率。

 う〜ん、何か良い方法がないものだろうか。



4月10日(火) 東芝の“REGZA ZP2”、テレビとして優れていますし、PCの外部モニタとしても使えます

 娘が東京の大学へ進学することになり、彼女の要望を聞いていろいろ準備を進めていると、なぜか、「テレビ兼用のデスクトップパソコンも欲しい...」。
 Windowsマシンとして使えるMacBook Proを買った──ただし当時はまだ届いていない──のに、何という贅沢。

 それにテレビなど白物家電を買うのとは違って、パソコンを購入すると、その後のメンテナンスが本当に大変。

 そこで、何をしたいのかいろいろ話していると、本当の目的がちょっと違うことがわかりました。お父さんを騙していたということではなく、自分の要望を上手く表現できなかったようなのです。
 娘の希望は要するに、拡張デスクトップ。外部モニタの接続でした。

 親に似たのか似なかったのか、彼女はイラスト作成が趣味。(写真中央奥にはそのためのタブレット)

 確かにこういう使い方だと確かに、ソフトを立ち上げた時に、パソコンの1画面だけでは狭苦しい。
 メイン画面には再生中の画を、そしてサブ画面にはパレットなどを置きたいところです。

 というわけでヨドバシカメラで店員にその旨を伝えると、現在はシャープのアナログ接続のものか、東芝のZP2というデジタル(HDMI)接続のモデルしかないとのこと。
 ホントかなぁー。

 デジタル接続は相当普及したはずなので、他にもあるんじゃないかと訝ったのですが、時間がありません。
 お勧め通り、26形(インチ)のモデルを購入しました。

 別途、接続ケーブルも購入しておき、先週末、娘のアパートを訪問した際にその接続を最終的に確認。
 客観的に見てこのモデル、テレビとしての画質も、PC用外部モニタとしてもかなり優れています。

 もちろん販売店店頭で目立つような画質設定にしてあるのですが、それを控え目な画質に変更すると、実はもう、あまり調整する部分はありません。
 基本的な画質も、ソフトウェアによる設定、調整も相当追い込まれています。 

 これなら買ってもいいかなぁー、というレベルだと思います。



4月9日(月) もし2階建て東北・上越新幹線の下り列車に乗車する機会があったら...

 もう1日だけ、鉄道のお話を。2ヶ月くらい前に気づいたのですが、今回のツアーでやっと撮影に成功したことがあるのです。

 もし2階建て東北・上越新幹線の下り列車、つまり仙台や新潟へ向かう新幹線に乗車する機会があったら、ぜひ一度、2階の2列席窓側(西側)に座って、窓の外を注視してください。
 場所は上野駅からちょっと北上した田端駅付近。

 写真右奥の建物が新築された田端駅で、左側(南側)に向かってホームが伸びています。手前のホームは山手線および京浜東北線の上野・東京方面ホーム。
 新幹線の高架との間にかなり距離があり、そこを数本の線路が走っています。

 その一番奥、保線用のモーターカーが走行中の線路が問題なのです。

 黄色の枠内は先頭部分を拡大したもの。通常なら2本のはずの線路が、1本余計に敷設されています。
 お分かりでしょうか。

 田端駅の北側にはJR東日本の新幹線車両基地「東京新幹線車両センター」(旧貨車操車場)があります。
 新幹線は田端駅の南側で高架を降りてこの基地へ戻ります。

 在来線は狭軌ですが、新幹線は幅の広い標準軌。線路の幅が違う──電圧も、その形式も違う──ので、そのままでは共用できません。
 普通は問題にならないのですが、保守を考えるとちょっと困ったことになります。

 補修のために新幹線の線路を使ってレールなどの資材を運ぼうとすると標準軌の台車を使う必要があります。当たり前ですね。

 でもその資材、特にレールは、在来線(狭軌)を走行する専用の貨車で持ち込まれます。場所が広くて両方を平行して敷設できれば問題ないのかもしれません。
 されどここは東京。使える場所は限られています。

 そこでここでは、在来線で資材を運び込む時のためには3本の線路の内側を、新幹線の保守には幅の広い外側を使っているようです。

 日本の新幹線の場合、この三線軌条“Dual gauge”(デュアルゲージ)は秋田新幹線の一部区間で見ることができます。かつては山形新幹線の一部にも存在し、センセイも自分の目で確かめたことがあるのですが、その後廃止されてしまいました。
 この他にも東北地方には、新幹線と在来線の
交差など、両者の複雑な関係を示す場所がたくさんあります。

 されどセンセイを含めて、それらは皆、東北だけの話だと思い込んでいたように思います。まさかこの三線軌条が、東京のど真ん中に人知れず存在していたとは......。

 なお、2階建てが走っていない長野新幹線や、こちらもはやり2階建てでない東北新幹線の「はやて」、秋田・山形新幹線では高い位置から見下ろすことができないので、田端駅付近の三線軌条を見ることはできません。
 またどの新幹線も、上り列車からこの場所を見ることはできません。

 悪しからず。



4月8日(日) 「終着駅 トワイライトエクスプレスの恋」に登場する無人駅はやはり、JR信越本線青海川駅でした

 今日は見たままのお話。

 先々週、数回に渡ってTBSが制作、放送したテレビドラマ「終着駅 トワイライトエクスプレスの恋」に関係して、主にロケ地の話題をご紹介しました。
 ただし正直にお伝えしたようにが、最終的には1駅だけ、それがどこなのか、確定できていませんでした。

 センセイが知っている全国のJR線の中で、トワイライトエクスプレスが実際に走行するとか、駅舎の形状など、条件を満たすのは1駅。でも本編(写真)は非常に暗くて、断言できるほどの自信がなかったのです。((c)TBS.明度補正)
 というわけで、まず映像をMacに取り込み、その場面を静止画で書き出しました。

 画像処理ソフトを使って、ほとんど何も見えないほど暗い画面を明るくしていくと......やっぱり。
 予想通り、JR東日本信越本線青海川
(おうみがわ)駅でした。センセイが住んでいる柏崎市内の駅です。

 この地域のシンボルである米山(よねやま)の北部が日本海に接している関係で、この付近は局所的にリアス式の地形となっています。
 その谷底の集落のために設置されたのが、この青海川駅。

 国内には「海に最も近い駅」と勝されるものがいくつかあるのですが、必ずその中で挙げられる駅です。
 テレビドラマ「高校教師」──映画化された──の舞台となった駅でもあります(いずれもセンセイは観ていない)。

 日本海側を走る幹線国道8号線も、かつては崖の上から谷底まで降りていたのですが、センセイが子供の頃に谷を一気に跨ぐ「米山大橋」(3枚目の写真の左端)が建設されました。
 その旧8号線から今日、望遠レンズで撮影したのが2枚目の写真。同一だということがわかります。

 ただしこうやってきちんと比較してみると、テレビはもうちょっと海側から撮影していますね。
 同じ場所から俯瞰したのが3枚目の写真。

 下を流れる谷根(たんね)川には毎年鮭が遡上し、養殖も行われています。

 この青海川駅、2007年7月の新潟県中越沖地震では、崖が大規模に崩落し、線路を埋め尽くしてしまいました
 突貫工事の末、何とか復旧に漕ぎ着けたのは地震の約2ヶ月後。関係者の皆様、本当にありがとうございました。

 ところで今回、柏崎駅やこの青海川駅でのシーンを何回か見直して、やはり画面が暗すぎることを再確認しました。
 撮影後の加工だけでは説明し切れません。もう一つ問題があります。

 柏崎駅でのシーン、留置されている越後線及び信越線の115系の長さが、本来のトワイライトエクスプレス通過時の状況と異なるのです。
 変だな、と思っていたのですが。

 いろいろ考えたのですが、一般の乗客が乗車していること、また撮影用の臨時列車は糸魚川以北には乗り入れていないことを考えると、柏崎駅および青海川駅で撮影されたトワイライトエクスプレスは、普通に運行されていた列車。

 ただしそれが何らかの理由──時期を考えると、まず間違いなく大雪による遅延──で、所定の時刻より遅れて運行していたものと考えられます。
 柏崎駅での他車両の配置を考えると、撮影時刻はたぶん、所定の時刻より1時間以上遅い19:30ころから20時ころの間。

 でも、まぁこれで、個人的にはロケの日時や場所、状況に関する疑問は解消しました。

 ドラマの内容がもっと感情移入できるものだったら、印象はまるで違うものになっていたと思うのですが......。

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