2012年9月29日更新(2012年10月7日ページ移動。2016年3月22日写真削除)
■9月29日(土) 80%以上は“Keynote”のおかげなんだろうなぁ ──ガイダンスを実施しました──
今日は朝の9時から正午前まで、金沢工大の新1年生全員(+一部上級生と留年生)約1,800名を対象としたガイダンスを実施しました。
一番大きな教室でも収容人員の上限は600名なので、3回に分けての実施。お客さんの方は映画館に似て完全入れ替わりですが、話すセンセイと、それに立ち会う職員にとっては同じ話を3回。
職員の方は2回目以降、途中はどこかで待機。(問題にしているわけではありませんので、念のため。)今回のメッセージは要するに、「勉強しましょう」。写真は“Keynote”を用いたプレゼンの最後のスライドですが、最初の一枚なんて、モロに「やっぱり勉強しましょう」。
もちろん、それでは誰も話を聴いてくれません。当たり前ですよね。そこで5年前に公立中高一貫校で講演した時のファイルを大幅に修正──ずっとその作業に追われていた──したものを使って、夏休み明けでやや中だるみ気味の学生諸君に語りかけます。
結果はまったく意外なもの。センセイも学生諸君もまだ眠気が抜け切れていない1回目は、時計を睨みながらの安全運転。
用意したものの、かなり省略した部分もありました。「欲求不満じゃないかなぁー」と思いながら演壇を降りると、一人の女子学生がツカツカと歩いてきます。
目をウルウルさせながら「勉強しなければならない理由がやっとわかりました!!」(実話)やはり時間を気にしながらセーブ気味で進めた2回目が終了すると、利発そうな男子学生がスライドの中で用いた鍵となる図版について質問してきました。
出典を尋ねています。まず自分で勉強してみようというのです。彼が去ると今後は、後ろに控えていた女子学生──前の時間とは別な人物──が、「感動しました!!」
非常勤を含めると大学教員歴25年目に突入したセンセイですが、このように表現されたのは初めてです。味をしめた(?)西村センセイ、3回目のクラスでは用意した材料を全部使用します。
陪席した職員の方によると、「センセイ、3回目は熱かったですねぇー」。決して悪い意味ではありません。ところが、ガイダンスを終えた学生諸君の表情は「やれやれ」。質問もありませんでした。
条件が違うし、そもそも質問に来る人は稀なので少数の例を無理に一般化するつもりはないのですが、やはり講義は料理と似ていて、ナマもの。
例えば味噌汁を作るとして、最後に味見をしながら味噌の量を加減しますよね。ところが当人は何回か味見しているので、味覚がだんだん鈍くなっています。
よく言われることですが、適量と思われるその寸前で止めなければならない。西村センセイ、どうやら3回目は味噌の量が多すぎたようです。そして反省(?)材料がこの他にいくつか。
まず、白状すると学生諸君の好意的な反応の原因は、80%以上はMacのプレゼンソフト“Keynote”の説得力によるものなんじゃないかなぁーと思っています。
後半、“PowerPoint”に切り替えた途端、いつものザワザワした多目的ホールに戻ってしまったから。最後にもう一つ。
ガイダンスを終えて、自宅に戻るべく車を走らせていた西村センセイ、ふと、あることを思い出しました。中高一貫校でセンセイの話を聴いた生徒の一人が、3回目のガイダンスに参加していたはずなのです。
......あの時の中学生がもう、大学1年生なんだぁ。ゴメンね。
■9月28日(金) 今年の夏が暑かったからか、「花」を咲かせてしまった...
写真は撮影してあるのです。でもご覧になりたい方は、以下の注意書(?)をよく読み、事情を了解した上でクリック(別窓【削除】)してください。
昨日と今日は、明日土曜日の1年生ガイダンスの準備に専念していました。だからもうヘトヘトです。その影響で、他の仕事が遅れてしまっています。
関係者の皆様、すみません。昨晩も仕事をしていたのですが、最後の方はアルコール入り。気を使ったからか、おつまみを食べ尽くしてしまいました。
食器棚の一番下に保存できる食品類を入れているのですが、そこに賞味期限が迫ったホタテの「貝ひも」の小さなパックがあることを思い出しました。
春に電車でどこかへ出かけた際に、キヨスクでビールのつまみ用に買ったのですが、食べずに持ち帰っていたのです。Macの画面を見ながら開封したのですが、どこか変。それでも肉眼──センセイは視力が低下している──で観察する限りおかしな部分はなかったので口にすると......妙に粉っぽい。
ふと気づいて老眼鏡をかけ、残った部分をよぉーく見ると、部分的にカビが発生しているではありませんか。センセイが食べたものには着いていなかったのですが。
袋を確かめると賞味期限を過ぎたばかり。もちろん未開封のまま保存していたのです......。この夏が暑かったからでしょうか。それにこの種の食品は砂糖など栄養価の高いものを使っているので、おそらくカビにとっては極楽のような環境なんだと思います。
お互い、食べ物の保存には気をつけましょう。
■9月27日(木) カレンダーの描き間違い、もしかすると...
今日は終日研究室に籠もって、明後日の土曜に全1年生を相手に話すガイダンスの準備。
Macの“Keynote”でしか思いを表現できないプレゼンファイルと、事務から頂戴したパワーポイントのファイル内容をそれぞれ加工し、切り替えながら作業します。
お客さんはどこで切り替えているかはわからないだろうけど、やっぱり雰囲気の違いは伝わるんじゃないかなぁー。(期待を込めて)というわけで、今日は新潟の自宅で気づいたこと。もうすぐ9月が終わってしまうので。
我が家では何ヵ所かにカレンダーが掲出されています。いずれも家人が選んだもの。
センセイは紙のカレンダーを使用していないのです。その一つが写真のもので、“Kabamaru”氏が制作したイラストが載っています。
9月に入ってこの絵を初めて見た時、何か違和感を覚えたのです。しばらく見ていて、その理由がわかったのですが、皆さんはどうでしょう。少しでも楽器をいじくった方ならすぐに気づくと思うのですが......。
でも後になって考えてみると、これって、わざと間違えたのかもしれない。
どうなんでしょう。
■9月26日(水) 供用を開始したばかりの新講義棟。もしかしたらそこで授業ができるかも...
今学期の西村センセイ、水曜日はかなり忙しい。午前から夕方まで、講義が二つ、気を使う会議が二つ。講義の準備を完了していなかったので、例によって早めにご出勤。
職員が出勤する前に作業を終わらせます(後でミスが発見されたのだけど)。8時を過ぎると学生諸君や一般の教職員が集まり始めたので、センセイも立哨指導──学校の先生が校門前に立っている「あれ」ですね──に。
上役の学生部長や担当職員だけを働かせるわけにはいきません。お伝えしたように、新講義棟(写真右奥)の工事期間中黙認してきた不適切な場所での駐輪を、本来の場所である写真右側へ誘導する必要があるのです。
午後は講義が続きます。早めに大学食堂でお昼を食べてから、こちらも早めに教室へ。
ほとんどの講義は昨晩までに受講生が確定しているのですが、午後イチの講義は大学院の科目。院生の受講者数は判明しているのですが、大学院合格などで受講を認められた学部4年生が何人受講するかがわからないのです。
事前の予想は50名。20分前に教室へ入ってみると、すでに約35名の学生が講義の開始を待っていました。もっと増えるかなぁーと心配してあちこちに連絡を取ります。
教室へ戻ると、何とほぼ満席で、一時的に立ち見が出たほど。予想の倍以上の人数です。冷房は入っていなかったので窓を全開にしたのですが、学生諸君の熱気(?)で息苦しい...。
それでも何とか初回を終えたのですが、次の授業へ行く前に事務室に立ち寄り、教室変更が可能かどうか調べてもらいました。体力を使うもう一つの講義と、会議と、打合せと打合せと打合せを終えてから、再び事務室へ。
すると、現時点では使える教室はないものの、もう少し待つと新講義棟──センセイはまだ入ったことがない──の教室で実施できるかもしれない(!!)、とのお返事。
講義棟そのものは完成しているのですが、大きな教室はまだ機器類の整備が終わっていないのです。近日中に再調整することにしましたが、もしかすると完成したばかりの教室で講義ができるかも。
わーい。
■9月25日(火) 大学近辺がどんどん変わっていく ──新学期のオリエンテーションが実施されました──
いよいよ今日から後期(「後学期」)開始。といっても今日は終日各種のガイダンス。(ふだん仕事を怠けているので)正門が開く時間に出勤して、朝イチにあるオリエンテーションの準備をします。
8時を過ぎると学生諸君が集まってきます。やっぱりキャンパスの主役は学生ですね。講義棟新設工事が完了して駐輪場が変わったのですが、登校する学生はまだその説明を受けていません。そこで学生部長以下、職員が要所に立って指導しています。
挨拶をして、自分の受け持ちのクラスへ向かいます。オリエンテーションが終わると、午後の特別なガイダンスの準備。
ちょっと問題を抱えてしまった学生諸君──確かにそういうことって誰にでもありますよね──を対象に、たくさんの先生方にも参加していただいて指導する機会を持ったのです。
いろいろ気を使う場だってので、正直なところかなりぐったり。ガイダンスを乗り切っても、終わりではありません。
明日の水曜日にはちょっと特別なクラス(+大学院)があるし、土曜日には1年生全員、つまり約1,800名を対象にしたガイダンスをしなければなりません。
ふう。というわけで(?)、お弁当を買い求めてキャンパスの外へ出た西村センセイが、大学祭の看板に続いて目にしたのは......あちこちの工事現場。
上の写真は大学のすぐ近く、かつてレコード屋さんだった場所が何回か転用されて、最後は空手道場になっていた場所。
いつの間にか道場は去り、6月頃から何かの工事が始まっていたのです。でもその時は裏の駐車場を整地する程度だったので、センセイは内装だけ更新して別な用途に使うのではないかと予想していました。
でもご覧のように、大型のダンプが入って内装を取り外しており、建物の外(写真右側)では、ガス関係の工事(?)が行われています。
この勢いだと、建物を全て解体してしまうのかもしれません。お弁当屋さん(右奥)の手前に、10年ほど前洒落た小さなビルが新築されたのですが......。
長続きしない。何度も何度もお店が替わって、しばらくは放っておかれていたのですが、ちょっと前から、ご覧のように周囲をフェンスで囲んで何かの工事中。
昨日はさらに、公道を大型トラックで塞ぎながら(写真右側)作業していました。どうやら左側の看板を取り外しているようです。もしかすると、到着したトラックの荷台にはすでに、これから設置するはずの新しいお店の看板が載せられているのかもしれませんね。
それはともかく、大学近辺のあちこちで建設工事が行われています。その幾ばくかは「ここに約8,000人の大学生がいるから...」という思い込みによるものなのかもしれません。
でも仮にそうだとしても、ここで何かを成し遂げたいと考えている人の思いはひしひしと伝わってきます。そしてそれを可能にしているのは、ある種の経済的、政治的安定。誰もが「この地域からすべてが一瞬にして失われてしまうかもしれない」なんて、絶対に考えていないのですから。(局所的な失敗や撤退はいくらもあります。念のため)
マスコミによって不調ばかりが強調され気味ですが、実際は日本社会の「伸びしろ」ってずっと多く、そして広がっているんだろうなぁー、って思います。
だって、学生諸君相手に講義していて、そう感じるのですから。
■9月24日(月) たぶん、iPhone 5を購入すると思います。ただし約1年後、ですが...
たぶんiPhone 5を購入すると思います。ただし約1年後になるので、もしかしたらその頃には“6”(?)になっているかもしれませんが。((c)アップル)
この週末、買い物で外出したついでに自宅近くの家電量販店に寄ってみました。お客はまばら。KDDIのコーナーにiPhone 5のデモ機(ブラック)があったので手にしてみました。
軽い、薄い、小さい!!ご存じのように本当はiPhone 4Sと同じ横幅なのですが、縦長になったのと、とにかく薄いので、「とても小さい!!」という印象を受けます。
そして速い!!......らしいし、センセイもそう感じたのですが、娘の“4S”しか操作したことがないので、断言はできません。
こちらはあくまでも個人的な印象です。さてセンセイは現在、無線端末類を2台所有しています。
1台は普通の携帯電話。もう一つは昨秋PHSから切り替えたイー・モバイルの無線ルータ。関連する機器として、ご存じのようにiPod touchを使用しています。
本当ならば、経費の面からもこれらを一つにまとめたいところ。でもセンセイは、外出することも多いし、何より金沢のアパートには電話すら繋がっていない。だからどうしてもデータ端末が必要だったのです。
イー・モバイルに不満があるわけではないので、念のため。スマートフォンを媒介にして、無線LAN上の機器類をインターネット網に繋ぐ「テザリング」も考えたのですが、今春の機種更新の時点で日本国内では、iPhone 4Sは対応していませんでした。
そのままイー・モバイルを使い続けるしかなかったのです。でもiPhone 5なら、最初からテザリング対応。
正直なところ、iPhone 5だけを使って大量のデータをやりとりするのは難しい──学生さんならやっちゃうかもしれません──と思います。でもセンセイの場合、大学および自宅では高速インターネット網に接続済。
アパートや外出時に重いデータをやりとりすることはほとんどないのです。それにイー・モバイルの使用料金は3年目からかなり高くなります。センセイが携帯電話魔だったら、少し違ったのかもしれませんが、実は西村センセイ、携帯電話はほとんど使いません。
非常時、あるいは主に家族間のCメール送受信用としてのみの使用。これはもう、どう考えてもiPhone 5しかない。
今後の見通しとしては、イー・モバイルの2年契約完了を待って解約し、事前に切り替えて──こちらは中途解約──おいたiPhone 5に乗り換えることになると思います。
というわけで、見栄を張って買い換えを予告したはいいのですが、実際にそうなるかどうかは、来年にならないとわかりません。
■9月23日(日) 購入後約8年、BMW 318iの総走行距離が100,000Kmを突破しました
冗談抜きで仕事が溜まってしまっているので、今日は早めに金沢へ移動しました。
荷物があるし、少しだけ残っていた時差ボケも完全に解消されたので、今回は車での移動。柏崎市内で昼食を済ませてから、そのまま国道8号線を西へ。
西村センセイ、高速道路の運転は単調なのであまり好きではないのです。でも金沢までの片道約240Kmをすべて一般道で走行するのも大変。富山市内など交通量の多いところでは事故のリスクも高まります。
そこで最近は富山市付近だけを高速道路で迂回し、富山県内のその他の区間は交通量の少ない一般道(「スーパー農道」)を利用するようにしています。
今回もそのパターン。快適な運転でした。上越市を過ぎたあたりから、どうしても車のメーターが気になります。自宅を出発した時点で、318iの総走行距離が約99,900Kmを越えていたのです。今回の移動中に100,000Kmを越えることは確実。
その場所はおそらく、新潟−富山県境付近。計算通り、県境手前のJR市振駅前で数字が全て変わりました。
318i購入後約8年(正確には7年10ヶ月)での10万キロ達成。前のプリメーラは8年半で約20万Km乗りました。
単純に計算してみると利用率は、プリメーラの約55%となります。勤め先が変わり、利用形態もずいぶん変化したので単純な比較はできませんが、両方とも「良く走るなぁー」というのが最初の感想。
でも全体を振り返ってみると、初代および2代目のプリメーラは欧州車の影響を強く受けているにもかかわらず、やはり違うなぁーと思います。センセイの318iは、大きなところではギヤシフトの一部に少し不具合──たぶん部品の摩耗──が発生し、正直なところ「BMWの技術は大丈夫なのかなぁー」と感じる時もありました。
それ以外にも小さなトラブルは確かに発生しています。でも振り返ってみると、点検や整備などでディーラーへ行く機会は劇的に減少しました。1/10くらいじゃないでしょうか。
そもそも車体やエンジンの基本的な構造はびくともしていません。これは良くできていたプリメーラにもなかった感覚です。確かにサスペンションはヘタってきています。
でも詳しいディーラーによるとサスは完全な消耗品だそうで、交換すれば新車の乗り心地が復活するとのこと。それにそもそも、最初に乗ったマツダのファミリア──義父から譲り受けた──やプリメーラは、何年かすると改善点ばかりが気になってきたのです。
ホントにそうかどうかは別にして、何だか「満たされない」という感じ。今から考えると、車そのものにそう感じていただけでなく、CMなど外部から入ってくる情報でそう思い込まされていたのかもしれません。でも318iは違います。
乗れば乗るほど筋の良さを見せつけられます。センセイは、もうすぐ成人する娘が免許を取ればこの車を運転することになるので、彼女がいくつかの傷をつけてしまい、運転の大変さを実感してから、車を乗り換えようかと思っていました。
でも娘が運転免許に関心を持っていないらしいということもあって、できるだけこの318iに乗っていたいなぁーと思っているこのごろのセンセイなのです。それに、もし乗り換えるとしても、きっとBMWの普通のセダンのMT車──現在でも細々と輸入を続けている──にするだろうし。(ただしお金があれば、ですが。)
ヨーロッパは、やはり、奥が深い。