2012年2月25日更新(2012年3月4日ページ移動。2015年9月17日一部写真削除)
■2月25日(土) どれが真実の情報なんだろう ──あの女子受験生は試験開始に間に合ったと思われます──
10日に直江津付近の鉄道が大混乱し、センセイも途中で引き返した件、続報が入ってきました。今朝の地元紙『新潟日報』が伝えています。((c)新潟日報社)
基本的にはNHKが一昨日報じたものとほぼ同内容。記事にある通り当日夜、列車の運行状況を知らせるホームページが更新されなくなってしまいました。
実はこの点についてはJR東日本も同様でした。当日の夜、たくさんの困っている人を現地に残したまま、混乱はホームページ上から消し去られてしまったというわけです。
ただし写真の記事は、朝刊に掲載されている記事の冒頭部分だけ。実は、続く紙面上の記事と、センセイが現場──といっても糸魚川──で経験したことが少々食い違っているのです。
お伝えしたように、センセイらは最初、直江津駅の停電でポイントを動かすことができなくなったと知らされました。
ところがその復旧後も除雪が進まず、運転再開を断念したとのこと。ところが紙面は停電には一切触れておらず、それどころか、センセイが金沢に戻り始めた(!!)午後9時頃、直江津駅付近で列車が運転できなくなったことが原因だというのです。
その時刻に列車が運行できなくなったことそのものは間違いではないのでしょうが、直江津駅付近で正常に運転できなくなったのは午後3時ころ。
新聞社は事態の全貌をきちんと把握しているのでしょうか。『新潟日報』によると、車内に閉じこめられた乗客は1,150名以上で、特急「はくたか」4本が直江津駅と六日町駅(南魚沼市)で最大約13時間20分停車したそうです。
新聞ではこれらを「越後湯沢発金沢行き」と報じていますが、これは明らかに誤報。直江津駅で抑止されたのは越後湯沢行きのはくたか15号と金沢行きの同14号に違いありません。
また六日町で夜明けまで停車したのは、金沢へ向かっていた16号および18号と推測されます。結局、あの女子受験生を乗せたはくたか15号は直江津駅で午後3時頃から朝4時頃まで停車し、5時頃に乗換駅の越後湯沢に到着したものと思われます。
越後湯沢始発の新幹線に乗車すると東京駅到着は7時36分。その日が受験当日なら、たぶん試験開始には間に合ったと思いますが......。ヘトヘトだっだだろうなぁ。
賢そうな子だったので、トラブルを乗り越えて、きっと今日は頭を切り換えて国公立大を受験しているんじゃなか、と考えて──というより願って?──います。
■2月24日(金) 頑張れ、受験生!! ──街も、駅も、いつもとちょっと違った今日の金沢──
週末ですし、いろいろと用があるので、一晩だけ泊まった金沢を後にします。
仕事に区切りをつけてからアパートに寄って荷物をまとめ、路線バスに乗車。ところが最初は順調に走っていたのが、金沢市中心部に近づくと何故か大渋滞。
いつもと違って、運転席には各営業所から渋滞情報が入ってきます。交通事故などが発生したわけではないようですし、人出が特に多いというわけでもありません。むしろ普段より少ないくらい。時間に余裕があったので、センセイに実害はなかったのですが......。
所定時刻よりもかなり遅れて金沢駅到着。駅前はバスターミナルになっているのですが、いずれもかなり長い列ができています。バスの運行が混乱しているからだろうと思いながら通り過ぎようとして、あれ?!
写真のバス停だけ、特に長い列ができています。北陸鉄道の係員も数人。ここは主に、小松空港へ向かうバスが出発する場所。でも待っているお客さんはビジネスマンではなく若い人が主体......というより高校生ばっかり。
お間抜けな西村センセイ、ここでやっと気づきました。明日から始まる国公立大学の前期日程2次試験に向けて、試験会場の金沢大学を下見しようとしている受験生なんですね。
本当はプライバシー保護のために顔にぼかしをかける必要があるのでしょうが、縮小して誰が誰だかわからなくなっているので、そのまま掲載することにします。不安そうな彼ら彼女らの表情を見ていたのですが、やはり芽生えつつある知性を感じさせられます。
もしかすると今回は不合格になるかもしれないけれど、長い目で見たらきっと大丈夫。
そんな感じ。自宅到着は夜になるので、例によって2階のスーパーでお弁当とビールを買って改札口......がただならぬ気配。
「大阪へお急ぎの方はサンダーバード○○号にご乗車ください」。何かトラブルが起きていることは確かです。掲示を一通り確かめましたが、直接センセイには関係ない情報ばかりだったので、そのままホームへ。
ところが、センセイが乗る新潟行きの特急「北越」の前に、札幌へ向かう寝台特急「トワイライトエクスプレス」が入線するとのアナウンス。
え?!「トワイライトエクスプレス」は本来、1時間ほど前に金沢駅を出発するはずの列車なのです。
しばらくすると案内通りに「トワイライトエクスプレス」が静かに到着し、運転手が交替しました。せっかくの機会だったので、車両の最先端から最後尾の特別車両(SA1・SA2)まで見送ります。
意外にもBコンパートメントの乗車率は20%くらい。AおよびB個室は大半がホームの反対側になるので確かなことは言えませんが、こちらもあまり乗車状況は良くなかったようです。
やはりこのところの運行トラブルが影響しているのでしょうか。今夏、北海道で学会が開かれるので、できればその機会に乗りたいなぁーと思いながら、後ろ姿を見送ります。
「トワイライトエクスプレス」がホームを占有していたので、特急「北越」はいつもより遅れて北側の車両基地から入線。それでも定時に発車することができました。
改めて車内を見渡すと、参考書を食い入るように見ている男子生徒と、そのお父さん。富山で下車しなかったので、長岡技術科学大学か、新潟大学に挑戦するのでしょうか。都内を含めた関東地方の大学受験も考えられるのですが、それなら普通、トラブルに襲われたあの女子受験生がそうであったように、金沢から特急「はくたか」に乗車して越後湯沢駅で新幹線に乗り換えるはず。
......などと考えながら、遅れている仕事の資料に目を通していると、もう下車駅。金沢は特にそうでしたが、柏崎も雪がかなり減っています。もちろん場所によっては数mの雪の壁となって残っていますが。一昨日、昨日と降った雨で融けてしまったようです。
人間の世界も、季節もやはり、確実に替わりつつあるんですね。頑張れ、受験生!!
■2月23日(木) 「あの日」はやはり、相当凄まじい状況に陥っていたようです
今朝の東京は、予報通りの雨。
それも割と本格的に降っています。用事は午後からだったし、急ぎの──というより締切を過ぎた仕事──を二つ(!!)抱えているので、午前中はホテルに閉じこもってお仕事。
7時頃から階下で朝食を済ませたビジネスマンがドアを閉めて出かけ始め、少しするとそれと入れ替わるようにルームメークの方が入ってくる音がします。
でもこの際、そんなこと気にしていられません。チェックアウトの時間になってもまだ、外で咲くのは傘の花。センセイは両手に荷物を抱えているので、濡れながら新橋駅に駆け込みました。
予定通りシンポジウムに参加し、何人かの関係者と懇談させていただきました。終了後は上越新幹線と特急「はくたか」を乗り継いで夜、金沢へ。
だから今日、本当はシンポジウムの様子をご紹介するつもりだったのです。「はくたか」車内で2番目に急ぐ仕事を先に片づけた──S社のIさん、ゴメンナサイ──のは午後9時前。10分遅れの「はくたか」は富山駅に接近中。
イヤホンをして携帯電話のワンセグテレビでNHK富山のローカルニュースを観ると、え!?富山県が今日、JR西日本金沢支社に申し入れをした[リンク先ファイル削除]というのです。
写真はアパートに戻ってからNHKのホームページを確認したもの。((c)NHK)最初は何のことか、良くわかりませんでした。
注意して聴いているとどうやら、センセイが大雪で帰宅を諦めて糸魚川駅から折り返した日はやはり、ホントに悲惨な状況だったらしい。
雪で立ち往生した「はくたか」の乗客1,000人以上が、列車内で夜を明かしたようなのです。恐らくセンセイの少し前に、金沢や富山、そして逆方向の湯沢から乗車したお客さんが最悪だったんだと思います。
雪でまったく身動きが取れずそのまま取り残されたはず。あの受験生も直江津駅手前、それも下手をするとトンネル内で一晩過ごしたのかもしれません。照明と暖房は問題なかった(はず)のが唯一の救い。
この件、少なくともセンセイが把握する限り、新潟および石川県内では報じられていないようです。雪によるトワイライトエクスプレス抑止の件もそうですが、いろいろな理由があって、この社会を支えている基盤の部分が少しずつ変質しているように思われてなりません。
だたし急いで申し添えますが、それは単に「JRが悪い!!」と断罪して解決するようなものではないこともまた、確かなのです。
■2月22日(水) 今年の雪の降り方は、局所的、そして短時間集中型のようです
というわけでセンセイは無事予定通り、都内で開かれた国際シンポジウムに参加してホテルに戻ったところ。
今朝は起床するととにかく、ちゃんと列車が運行されているかどうか情報収集。晴天の今日、もちろんトラブルは報告されていなかったのですが、やはり心配になって早めに柏崎駅へ。
途中、越後線の線路上から撮影したのが写真。地域のシンボル、米山(993m)です。例年以上に雪を抱えているように思えます。新幹線乗換駅の長岡までは各駅停車で移動。
いずれも定時に運行されており、結果的には何ら問題なかったのですが、沿線の積雪は、やはりひどい状況。
自宅のある市街地近辺では積雪60cm程度。「雪かき」――センセイの実家では「雪掘り」と表現しますが、そちらのほうが実態に即しています――をすると、取り除いた雪で高さはその倍くらいになります。
だからそういう場所では、雪の塊は1m以上。それだけでもすごいのですが、雪による鉄道トラブルが続いている地域に来ると積雪は1.5m以上。
場所にもよりますが、跳ね除けた雪の山の高さは、3〜4mくらい。広い駐車場を除雪した場所では8m程になっています。今回の豪雪の特徴は、被害が局所的で、しかも短時間に集中したこと。梅雨末期の集中豪雨に似ています。
最初は、ふだんあまり雪が積もらず、雪にもあまり慣れていない柏崎地域が、連続した短期間の豪雪で麻痺。でも一昨日は、雪には慣れたはずの長岡市内に被害が集中。
いずれも地域住民のホンネは、「さすがにもう...」。今日の日差しも、そして雪の融け方も、もうすっかり春のそれなのですが。
■2月21日(火) キャンパスに降り注ぐ光の強さは、程なく到来する春を告げています
本当は昨晩ご紹介するつもりだった写真。午後の会議に備えて、お弁当を買って戻ったところで出くわした場面です。場所は扇が丘キャンパス中央。
主に4年生や大学院生が学ぶ八束穂キャンパスへ向かうシャトルバスが到着したのです。金沢工業大学は先週末にプロジェクトデザインIII(卒業研究)の発表会を終えたばかり。だからもう、利用者はそんなにいないんじゃないかと思っていたのです。
でもそんなことはなく、学生諸君が続々と乗り込んでいきます。昨日の金沢はご覧のように、とてもよく晴れました。もちろんこんな日の朝は、キンキンに冷え込みます。
路面が濡れていると凍結してしまうので、思わぬところで転びそうになってしまいます。でも日中降り注ぐ太陽の光はすっかり春のそれ。そもそも夜がずいぶん短くなっています。
もう1ヶ月で春分なんですね。大学までの途中、田圃などにまだ雪は15cm程度積もっていますが、除雪されていない路面にも雪はほとんど残っていません。
もちろん今年の金沢は、周囲が大雪なのにあまり雪が降らなかったという事情もありますが。そんな今日、明日からの出張に備えて予定通りに電車で自宅へ戻ることができました。途中、積雪の多寡はありましたが、それでもせいぜい60〜70cm程度。
しかもこの暖かさで積もった雪はザラメ雪に変質しています。何だかんだと言っても、春は、しっかりと近づいているんですね。
P.S.
帰宅してから読んだ地元紙(『新潟日報』21日付朝刊〔ネット上に掲載なし〕)によると、昨朝はトワイライトエクスプレスの他に、普通列車が長岡駅隣の宮内駅で立ち往生したそうです。
昨朝は長岡市内のみ相当な降雪があったようで、トワイライトエクスプレスの運転中止はやむを得なかったのかもしれません。センセイの昨日の記述にはやや不利な情報ですが、客観性を保つためにお伝えします。
■2月20日(月) 「ラッセルの祟り」 ──大雪のために、自宅近くでトワイライトエクスプレスが立ち往生!!
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夕方になって少々びっくりするニュースが入ってきました。
新潟県内の大雪のため、札幌から大阪へ向かっていた上り夜行寝台特急「トワイライトエクスプレス」が、今朝6時半過ぎにセンセイの自宅近くで立ち往生してしまい、乗客約70人が缶詰状態になったというのです。((c))新潟日報社
記事によると1時間弱の遅れで運行してい列車がは雪を抱えて駅間に停車し、正午現在、5時間以上止まったままとのこと。
幸いにも電力は最後尾の電源車から供給され続けたので、暖房や照明には問題がなかったようです。でも立ち往生するほどの雪が降ったんだろうか。写真を見ても、それほどの積雪とは思えません。
60〜70cm程度というところでしょうか。センセイは明晩、新潟の自宅へひとまず戻り、水曜の朝から都内へ出張することになっています。
運行状況が気になったので、JR東日本のホームページで更新履歴を調べてみると、妙なことに気づきました。それによると今朝は、多少遅れながらも信越線は上下線とも運行されていたのです。
ところがこの事故で運転見合わせが発生。最初は「午前中」とのしかも再開予定が「15時ころ」とどんどん遅れてしまい、HP上の情報によると19時現在、まだ運転見合わせのまま。(ただしその後、運転再開)
さらによく調べてみると何と、掲示板上で立ち往生の状況が乗り合わせた乗客によってリアルタイムで報告(末尾の20日の部分)報告されていることが判明しました。
それによると正午頃に柏崎駅から「ラッセル車」──正確には「投排雪保守車」ないしは小型の「除雪機械」──が除雪しながら上り線を逆走して到着。
これらはATSを積んでいないので、安全確保のために周囲の列車を全て止めて作業する必要があります。到着後は除雪機械を待避させた後、隣の塚山駅まで運行して運転を打ち切ったとのこと。
センセイが先々週経験したように、乗客は強制的に降ろされて代行バスで柏崎の先にある直江津駅か、少し戻った長岡駅まで送られたようです。
JR社員の対応など、現場の状況はかなり悲惨だったようです。センセイの(何度かの)経験によると、報告されている内容はほぼその通りの事実だと思います。
その中にある言葉が、「ラッセルの祟り」。ここ20年くらい暖冬、少雪化傾向が続いたので、JR各社はラッセル車の多くを廃車にしてしまいました。
写真はセンセイの乗った特急が運転が打ち切られた日に、糸魚川駅で撮影したもの。
こちらは車籍もありATSも搭載したちゃんとした車両。他の列車が運行する合間に作業できます(もちろんゆっくり走るので影響は大きいですけど)。ところがここ数年は、時々豪雪となるなど、それなりに雪が降っているのです。
国鉄時代はラッセル車で徹底して除雪され、列車の高さほどある雪の壁の中を上野行きの特急「とき」が走っていました。
見たことがない人には信じてもらえないんじゃないかと思います。でもここ10年くらいの間にJR各社とも、在来線は雪にとても弱くなってしまいました。先日の貨物列車立ち往生も、数日後に現場を通った限りではそれほどではありませんでした。
もちろんお客様の安全が第一ですから無理に走らせる必要はないのですが、雪にすっかり弱くなって、通勤、通学など公共交通機関としての役目をきちんと果たせなくなっていることもまた、事実なのです。明日は自宅へ帰ることができるんだろうか。
■2月19日(日) “iPhone 4S”を購入しました。ただし娘用にですが...
寒い雪の中、この週末にセンセイが取り組んだことの一つが携帯電話の機種および契約更新。
西村センセイ、データ通信については去年、PHSからモバイルWiFiルータに切り替えましたが、携帯電話は主に非常用なので、そのまま継続して使用しています。
でも娘はちょうど機種変更のタイミング。年末頃から娘にこの話をし始めたのですが、その頃はまだ従来の携帯電話でいいと思っていたようです。それに目の前に入試が控えていたし。
でも受験を終えて一段落して周囲を見渡すと、同級生の間にもスマートフォンが急速に拡大。彼女は親に似ず、機械音痴。
アンドロイドとiPhoneの区別もつかないのですが、iPod touchを目の前で操作して、すっかりその気にさせます。
悪い親だ。我が家は現在全員がau(KDDI)なので、キャリアはそのままで乗り換えはせず、機種のみ容量16G、白色のiPhone 4Sに更新しました。
auの場合、ちょっと前まではキャンペーンをやっていたようですが、それが終了してしまったので、本体価格は約6万円。
ただしこれまでのポイントが44,000ポイント溜まっていた──全然知らなかった──とのことで、さほど費用はかかりませんでした。スマートフォンだと送受信のデータ量が格段に増えるので事実上、月6,000円近くもする無制限プランにする必要があります。
ただし26歳以下だと2年間だけ月4,400円に抑えられるプランが用意されています。午後には自宅を離れてしまったのできちんと設定する時間がなく、まだ自宅の無線LANに繋がっていないなどの問題はありますが、ちょっ操作した限りでは、やはりいつまでも触っていたくなります。
やはりこの辺は、アップル製品の多くに共通するものがあります。