2013年5月4日更新(2013年5月12日ページ移動。2016年8月12日一部写真削除)
■5月4日(土:祝日) 責任を引き受けた、その顔 ──柏崎市内では田植えが本格化しています──
このところあまりに忙しすぎたので、連休初日の昨日はほとんどダウンしていたようなもの。
溜まっていた仕事をかなり持ち帰ったのですが、さっぱり進みません。連休明けにそのまま金沢へ持っていったら間に合わないので、さすがに今日はお仕事。
ということは、関係者のところにたくさんメールが配信されるということなのですが.......。(ゴメンなさい)一区切りをつけるともうお昼。外へ出たついでに、幹線国道をちょっとだけ外れると、ご覧のように田植えの真っ最中。現在は主力のコシヒカリではなく、早稲品種でしょう。
前後に注意しながらハザードランプを点けて、邪魔にならないように318iを道路脇に止めます。本当は車から降りるつもりだったのですが、寒い──今年の春は例年になく寒い──ので、車内からカメラを構えます。
感じたことがあって、それはお父さんの表情。テクニックがないので、写真からは全然伝わらないと思いますが、まず、田植機の運転に関して。
経験に裏付けされたしっかりとした実力があるにもかかわらず、しっかりと前を見据えています。そしてもう一つ。
道路ではお父さんを補助する家族が待っていたのですが、彼ら彼女らの現在の、そしてその過去と将来すらを含めて、「俺が引き受ける」という覚悟、あるいは自信。
ネット上に溢れるヤワな気持ちとは無縁です。考えてみると、男性にせよ女性にせよ、彼や彼女が置かれた立場に相応しいあり方があるはず。それは労働とそれに伴う収入の確保だったり、家族への目に見えない心配りだったり。
そんなお父さん(あるいはお母さん、その他。以下同様)、目先のことでは決して動じません。本当に護るべきものが何なのか、お父さんの表情に教えられたような気がします。
■5月3日(金:祝日) 伝統の、そして評判が良いお店なのに、駐車場はガラガラ!?
センセイの自宅近くに評判のお店が移転してきたので、ちょっと行ってみました。正確には、他の所用のついでに「お店の前を通った」だけ、なのですが......。
交通量の多い交差点にあるこのお店、前はそれなりに流行っている喫茶店だったのです。その後に入ったこのお店はパン屋さん。ただし看板の類は出ていないようです。
この「プチハウス」、柏崎地域では有名なお店です。もともと地元資本のスーパーマーケットがあって、その中にあったお店──たぶん直営──が母体。
地元ではスーパーの名前を取って「タカラパン」、あるいは店舗名の「ルミアン」として親しまれていました。ところがそのスーパーは大手との競争に敗れて閉店。関係者が独立(?)して柏崎市内の別な場所でお店を続けていたのです。
ところが新しいお店は住宅地のど真ん中。利用客の駐車をめぐって周囲の一般住民とうまく行かなかったようで、再びの移転となったようです。
繁盛しているお店なのですが、意外にも駐車場はガラガラ。空いている時を狙って撮影したのではありません。午後はたいてい、こんな感じなのです。
午前中はというと、狭い駐車場への順番をめぐって場所取り(?)が起きるほど。パンの製造プロセスについてはよく知りませんが、少なくともこのお店の場合は大量生産をしておらず、比較的早くに売り切れてしまうようなのです。
品質と伝統を守ろうということなのでしょうか。それはそれでわかるつもりなのですが、普通の交通にも障害となっている午前中の混雑を考えると、店舗移転をめぐる今回の選択、ちょっと見通しが甘かったかも。
周囲からクレームが出ても不思議ではない状況です。センセイ個人はというと、金沢にいる時の朝食(サンドウィッチ)と、外国に滞在している時を除くと、実はあまりパンを食ません。だから「お店の前を通った」だけだったのです。
しかし今回は、そういう問題じゃないよな、という感じがします。
■5月2日(木) JR西日本金沢駅6番線ホーム、自動販売機にコインを入れようとして...
......ただしそれはセンセイではありません。
センセイはその日、新潟の自宅へ戻るために、金沢駅の6番線ホームに進入してきた特急「北越」に乗り込んだところだったのです。荷物を片付け、写真奥の電車の窓から外を見ると......あれ?!
一人の若い男性旅行客が写真の自動販売機で飲料を買おうとして、コインを用意しました。ここまでは、ごくありふれた光景。ところが、彼の手と身体の動きが貨幣投入口の前で凍りついてしまったのです。
白状すると、センセイは何が起きているのか良くわかりませんでした。自動販売機、実は右手の“CHAO”と書かれた構造物の中に置かれていたのです。つまり過去形。
この写真を撮影した時は、左側に移動され、ロープで仮に縛られていました。元の場所にはご覧のように警告のシール。つまり自動販売機は撤去される途中だったのです。
もちろん飲料を購入することはできません。今日、自宅へ戻るために夕方この場所を再訪すると、自動販売機はもちろん、右手の構築物すら撤去されていました。
それだけではありません。「金沢うどん」って、本来こんな感じだったんだろうなぁーというホーム上のうどん店も、キヨスクも、さらには隣のホームの元お好み焼きの店も全て撤去。
見事な更地になっていました。もちろん「商売にならない」からです。センセイ自身、移動する際の飲食物はホームの売店ではなく、駅構内の売店──ほとんどコンビニ──か、スーパーで済ますようになっています。
時代の変化といえばそれまでなのですが、(偉そうに)論評しているセンセイは同時に、それに加担している当事者でもあります。正直なところ、だからこそ、難しい。
一つだけ言い訳が許されるなら、そのような「後ろめたさ」を意識している限り、人間は、それほどバカなことをしないんじゃないかと思います。
でも、他者の視点を考慮することができないある種の障害を持っていたり、あるいはいろいろな理由で十分な教育を受けることが出来なかった場合などは、「自分(だけ)は正しい」という思考の陥穽(かんせい)に陥りがち。
ちなみに、全てを理解した上で「知らんぷり」をして行動しているのなら、彼/彼女は相当な悪人です。いずれにせよ、難しい......。
■5月1日(水) 母校を訪問した際に、小田急バスの中で気づいたこと
昨日の続きです。悪しからず。
先月母校を訪問した際に撮影した「ニュートンのりんごの木」の写真を探していたら、同じ日に撮りながら、お伝えし損ねていたものがあったことに気づいたので。
だから、見たままの話題です。センセイが新潟や金沢から国際基督教大学へ行く時は、一般的に使われているJR中央線三鷹駅ではなく、一つ先の武蔵境駅──現在は完全高架化──で降りて西武多摩川線に乗り換えます。
一駅で新小金井駅に到着するのですが、ここからならキャンパスまで徒歩で5分。JRに限定するのなら武蔵境駅が最寄り駅なのですが、センセイはあまり利用しませんでした。大学直通の小田急バスがないからです。だからずっと、パンフレットの類には三鷹駅からのバスが掲載されていました。
でも数年前にその直通バスが開設されたので、センセイも今回はそれを利用して母校を訪問しました。写真は武蔵境駅を出発し、師匠が最後の日を迎えた──センセイ自身も入院したことがある──武蔵野赤十字病院を過ぎたあたり。
武蔵野市から三鷹市に入ったところです。通称、「かえで通り」。
センセイは6年間、この近くで生活していたのですが、その頃と大きく違うことがあるのに気づきました。
おわかりになりますでしょうか。もちろん普通の道路。その脇にブロックとポールで保護された歩道があって......。
ところがその外側に、別な歩道が見えます。車道のすぐ外側は、自転車専用道路なのです。
もともと幅に余裕のあった車道の一部を削って、転用したんですね。
金沢でもごく最近、僅かな区間で自転車専用道路が整備されたのですが、単に白線が引かれているだけで、ライダーを保護するような構造物はありません。
「洋モノ」信仰はないのですが、平地の多いオランダなどでは、社会の仕組みの一部として、自転車が活用(こちらやこちら)されています。小田急バスの中で西村センセイは、「東京でこれを実現するって、やっぱりすごいよなぁー」と考えていたのでした。
■4月30日(火) 母校から花の便りが届きました。ただし、桜ではなく...
夕方、知り合いからメールが届きました。
母校、国際基督教大学にあるニュートンのりんごの木に、花が咲いたというのです。「枝からりんごが落ちるのを見て、万有引力の法則を思いついた」という、あのりんごの木の子孫です。
もちろんさっそく拝見しましたが、やはりプロの撮影は違いますね。写真は先月撮影したもの。写真の右側から、左上を見上げながら撮影していることがわかります。
このニュートンのりんごの木、実は8年前に亡くなった師匠(東京大学名誉教授)とセンセイが、25年前(1988年11月)に植樹したものです。
最初に植えたのはこの建物の反対側(西側)で、植樹式には学長、学部長はもちろん、講座の開設に尽力された会社の社長や、気象庁長官などもお越しになりました。
理由は良くわかりませんが数年後、この場所に移植されています。白状すると西村センセイ、直接にはこのりんごの木が花を咲かせた場面を見ていません。
植樹直後のりんごは生き延びるだけでやっとなので、花をつける余裕はありませんでした。ところが2年半後、センセイが新しい勤務先へ移動してしまったのです。母校を訪れるたびにこの木の様子は確認していたのですが。
先月久しぶりに再開すると、根元に置かれていたプレートがなくなっていました。つまりこの木が何なのか、そしてどのような由来があるのか、すぐにはわからなくなっています。
う〜ん、近くにある退職記念の植樹のように、金属製のプレートを寄付しようか。センセイのことなんてどうでもいいのですが、何を祈念してこの木が植えられたのかだけは残しておきたい。
それが鬼籍に入ったり、遠く離れてしまってもう会うことのない人々への一種の弔いと励ましの言葉であり、そして初めてこの木を知る人たちへのメッセージだからなのです。
■4月29日(月:祝日) 北海道へ行きたい!! ──JR旅客6社、未乗線区の旅を再開しようと思います──
今日も連休向き(?)の話題を。
皆さんの多くもそうだと思いますが、曜日まわりの関係で今年の連休は平日を挟むので、センセイも明日からの勤務に備えて、いつもの電車で金沢へ移動しました。
途中、臨時列車を含めて何本かの首都圏向け特急とすれ違ったのですが、乗車率はいつもの週末より多い程度。写真は移動の途中、先頭車両の窓から撮影した大阪発札幌行の寝台特急「トワイライトエクスプレス」です。
ずっと前は泊駅の西側の地上区間で行き違ったため、その姿をしっかりと確認できたのです。
でもそれが、去年のダイヤ改正で市振トンネル内に。ところがこの春の改正で、今度は市振トンネルの出口付近になりました。日によって地上だったりトンネル内だったり。
北海道へ行きたい!!
ご存じのようにセンセイは鉄道の旅が趣味の一つ。JR旅客6社の大半の路線には乗っています。
でも完全ではありません。各社それぞれに未乗路線や区間があります。最もゴールに近いのは、JR北海道と四国。ともにある路線の一部区間だけ乗車したことがありません。
次はJR西日本。比較的短い3路線が未乗です。というわけで、出張の機会を利用してその前後に休暇を頂戴したりして、未乗区間に乗ってみようと画策しているのです。
申し訳ありません。鉄分を補給したい方だけになりますが、ご期待ください。
■4月28日(日) 西村センセイ、看板に驚かされる ──見ているようで、実は全然見ていなかったこと──
世の中は連休ま真っ只中。というわけで(?)、センセイも今日はアイドリングモード、見たままの話題。
昨日、書店「コメリ書房」が移転、再オープンしたことをご紹介しました。新しい場所はセンセイの自宅近く。車の免許を持たない家人は、1日数回(!!)通っています。
彼女は猛烈な読書家なのです。でもセンセイはというと、新店舗の場所をあまり強く意識することはありませんでした。
金沢市内を含めて、田舎の人間──ここでは社会人を指す──にとって、移動は自動車の利用が前提。
運転している人はお分かりでしょうが、車だと距離そのものはあまり問題にならない。318iで自宅の進入路から、左右の交通に注意しながら公道に出ると、おぉ、目の前に、赤地に白抜きで「本」の看板が。
もちろん新「コメリ書房」のものです。お伝えしたように新店舗は倒産した家具店そのもの。この看板もその時のまま(のはず)。
だから、かつてこの場所にその看板があったはず......なのですが、西村センセイ、まったく思い出せません。見ているようで実は、興味関心を持てないものには、全然注意を払っていないんでしょうね。