2013年3月16日更新(2013年3月31日ページ移動。2016年5月30日一部写真削除)

──2013年3月第4週のニュース──

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3月23日(土) 西村センセイ、満開の桜並木の下で、学恩について考える

 出張2日目。センセイは公用を二つを無事にこなし、その合間に都内での大学生活が気に入って春休みになっても帰省しない娘のところを訪問して、最後に初めてのタイ料理のお店で慰労会を終えたところです。
 でも今日お伝えするのは、昨日訪問したセンセイの母校、国際基督教大学(ICU)の桜のお話。

 実は予想に反してキャンパス内、通称「滑走路」の桜が満開寸前だったのです。

 ご存知の通り、数日前に都内での桜の開花が宣言されました。通常ならばそれから数日遅れて都心での桜が見頃となります。
 多摩地区にあるICUの桜は、さらに1週間くらい後に満開になるのが普通。

 上野駅から東京駅、そして多摩地区へ移動する電車からは三分から五分咲きの桜を楽しむことができました。
 ここまでは想定内。

 西村センセイ、いつもは西武多摩川線を使って通称「裏門」――正確には高校高校正門――から入構するのですが、もしかするとと思って小田急バスに乗り正門から入ると、おぉ、ご覧のように満開寸前。
 その奥には厳かにチャペル。

 この大学の大学院を修了し、職員、そして教員として働いていた時から四半世紀(!!)が経過しました。
 もしかするとセンセイが(ほぼ)満開の桜を愛でるのは、このキャンパスを離れてから初めてかもしれない。

 考えてみると、この地で教えを受けた先生方は、残念ながらほとんど既に鬼籍に入ってしまっています。いつまでも若いつもりでいても実は、次は自分の番。
 感傷に浸っている暇はないので、本来の用務に戻ります。

 「先生を育てたのはこのキャンパスなんですね」、と、不意に指摘されたことがあります。言われてみると、確かにその通り。

 訪問先の大学幹部と話していて、ふと、この言葉を思い出すとともに、センセイが金沢工大でやっていることや、今回の訪問は、この大学そのものや、かつての先生方の学恩に報いようとしているということなんだろうな、と思えてきました。
 難しいことを言っているのではなくて、先人から預かった「智慧」を、センセイは次の世代にバトンタッチしようとしているんだと思います。

 ICUの滑走路の桜並木、見頃はこの週末から来週の前半。花見に関しては、地域の方もウェルカムなのでこれから数日、キャンパスはすごいことになるんだろうなぁー。



3月22日(金) 西村センセイ、「業務連絡書(乙)」を握りしめながら、電車に乗る

 西村センセイはいくつかの用務を果たすために、都内へ出張しています。

 今日は自宅を出発し、最初の用務を済ませてホテルに戻ったところ。でもここへ来るまでの切符(乗車券)が大変だったのです。鉄道ファンのセンセイも初めての経験なので、ドキドキしました。
 原因はこの切符。

 写真は乗車する前にスキャンしたので未使用状態ですが、下車駅で「無効」印を押してもらったので、現在も手元にあります。
 どこが問題かというと......下線が引いてあるので、もうおわかりですよね。

 この乗車券は11日から3日有効。つまりセンセイは14日以降は無効のはずの切符を使って上京したのです。
 もちろん解説が必要でしょう。

 今回の上京はかなり前から決まっていたので、センセイはまず新幹線を予約。そしてそれを柏崎駅で受け取る際に、「今日の」乗車券も購入しました。
 ここまではまったく問題ありません。

 ところが別な予定を組み込んだので下車先が変更になり、その乗車券を変更してもらいました。
 右上の「乗変」マークがそれを示しています。

 ところがその際、新人のJR職員が、本来の日付(22日)ではないデータを入力してしまったのです。困ったことに、センセイがこのミスに気づいたのはJR西日本管内。
 東日本管内だったら状況を確認した上で訂正が可能だったのかもしれませんが、そもそも会社が違うので、それは不可能。

 有効期限内に何とか発券の誤りを証明する必要があります。いろいろ考えた末、JR西日本の駅で払い戻し請求の証明を求めることにしました。手数料はセンセイが負担しますが、料金の大半はJR東日本管内で返却されるのです。
 ところが、駅の奥から出てきた老齢の職員の対応はセンセイの予想外。

 相談した結果、手書きで写真の「業務連絡書(乙)」を発行してくださりました(書いたのは若手女性職員)。

 その内容はお読みいただいた通り。「券面の情報はミスだから、この乗車券を所持している乗客についてはちゃんと乗車させて欲しい」。
 ありがたや、ありがたや。

 JR東日本管内に戻って説明すると、この書類を保持したまま乗車して欲しいとのこと。確かにその通り。

 さて、この「業務連絡書(乙)」。もちろんその有効性は確かなのですが、センセイの関心はこれに対応するJR職員。
 まず柏崎駅はというと、たまたま前述の職員が対応したので、フリーパス。

 長岡駅で新幹線に乗り換えるのですが、窓口でちょっとだけ説明すると、書類も、券面もたいして確認せず、「どうぞどうぞ。ご迷惑をおかけしました」。
 次の関門は新幹線車内の検札。

 発車までのデータでチェックをかけていると聞いていたのですが......お咎めなし。どうやら発券の有無だけを確かめているようです。
 乗客が実際に改札口を通ったかどうかは確かめていないらしい。

 新幹線下車駅と武蔵境駅はもっとルーズで、センセイが右手に持った書類には関心がないらしく、券面の日付すら確認していませんでした

 西日本で対応した職員は、おそらくJR西日本を退職した方なんだと思います。だからこれまでの経験を生かして、書類作成に関して若手に適切な指示を与えたんだと思っています。
 でも東日本の社員の対応はというと、ちょっと疑問。

 柏崎駅での対応はお互い、すべてを理解してでの対応ですし、長岡駅も問題ないと思います。でも新幹線の下車駅と武蔵境駅では、基本的な情報である日付すら確認していませんでした。
 ......う〜ん。



3月21日(木) 次にこの場所を訪れる時には... ──キャンパスの枝垂れ桜が咲き始めました──

 目の前に仕事が山積している──しかも関係した出張が迫っている──にもかかわらず、昨日は「オフ」にしてしまった西村センセイ、さすがに今日は早くにご出勤。
 当たり前ですね。サラリーマンですから。

 走行する車もまばらな幹線道路を余裕で横断し、まだお日様の姿が見えないうちに大学に到着。守衛室の脇──早朝はここしかロックを解除できない──から入館しようとして、あれ?!
 この場に不似合いな、色気のようなものが......。

 その方向を確かめると、キャンパスで最初に花を咲かせる枝垂れ桜(こちらこちら)が、暗闇の中に桜色を主張しています。
 樹の南側の一部の枝で、桜が咲き始めているのです。

 写真は約1時間後に撮影したもの。最初に気づいた時は暗すぎて上手く撮影できなかったのです。
 写真ではピンク色が目立ちますが、実際にはまだ一部に留まります。

 南側だけ咲いているのは、日光の当たり具合でしょうか。 

 寒さに振り回されたこの冬ですが、寒暖の差は激しいものの、最近は総じて暖かい日が続いていることもあり、何と、去年よりも2週間早い開花

 思考を中断する電話に対応し、立場上読まなければならない書類に押印しながら、「オフ」だった分を挽回。
 やっと明日から予定通り出張できます。

 キャンパスに戻るのは26日(火)の早朝。この桜の木に限っていえば、もしかすると満開を過ぎているかもしれません。仮にそうだとしても、キャンパスに隣接する高橋川沿いにならぶソメイヨシノが咲き始めるはず。

 予想よりもずいぶん早く咲き始めたので、満開の桜の下で新入生を迎えられそうにないことだけが残念です。



3月20日(水:祝日) QuickTimeは基本思想と設計が優秀だと、つくづく思い知らされます

 西村センセイ、昨日まではいくつかのヘビーな仕事を抱えて本当に大変な状況。オトナの世界は難しいことが多いのです。研修会と懇親会を終えれば相当楽になるはず......だったのですが、夜中に何回か目が覚めてしまいました。
 どうやら身体はまだ緊張したままのようです。

 今日は春分の日。だから意識してゆっくり起床。

 地域の方が総出で下水溝や公園の掃除をしている──アパート暮らしのセンセイにはお声がかからなかった──脇を、ご出勤......じゃなかった、研究室を借用させていただくために大学へ。
 明後日からいくつかの用務を兼ねて出張するので、それまでに終えなければならない仕事があるのです。

 ところが......仕事にならない。

 かなり疲れが溜まっているようです。飲み疲れだろうとの声がもっぱらではありますが。
 いろいろ考えた末、今日は「オフの日」に。

 営業を始めたスーパーに立ち寄ります。いつもは閉店間際に訪れるので、まるで別店舗かと思うほど。
 老人の姿が目立ちます。

 値引きされていた白菜と鍋ものの材料、そしてうどんを購入。白菜は昼にも夜にも使います。
 白菜の葉の部分を使って作った味噌煮込みうどんを食べてから、ちょっと休憩。

 珍しくアパートに存在しているこの機会に、iMovieを使って動画の整理をしました。

 背後で動いているQuickTimeのおかげで、ビデオ用の動画だけでなく、パソコン用の各種動画、あるいは静止画を自由自在に組み合わせることができます。
 センセイが使っている“QuickTime Pro”(Ver.6およびVer.7)はかなり古いものなのですが。

 やはり基本的な思想と設計が優れているために、人目に触れることは少ないものの、長期間にわたってその役目を果たしているんだと思います。

 昨日の研修会で、問題提起役のセンセイは似たようなメッセージを投げかけたつもりだったのですが、さて、それを受け取った方々はどのように感じられたのでしょうか。
 正直なところ、こればっかりはよくわかりません。



3月19日(火) 研修会の最中に、携帯電話の呼び出し音を鳴らしたのは誰だ?!

 見たまま──ただし今回、主役は写っていない──のお話を手短に。

 今日は朝から夕方まで大学教育に関する学内の研修会があって、その後は送別会を兼ねた懇親会が開かれました。今はそれを終えてアパートに戻ったところ。

 昨日までとても気を使う別の仕事をしていたので、今朝、早起きをして発表用のスライドを作成しました。センセイは研修会の進行役であり最初の発表者。
 「問題提起」というヤツです。

 何とかプレゼンを終えて次の発表者に席を譲ると、会場内で微かに携帯電話の呼び出し音。研修会だというのに、電源を切らなかったのは誰だ?!
 ......でも、変なのです。呼び出し音は鶯の鳴き声だったのですから。

 窓の外に注意を転ずると、再び鶯の鳴き声が聞こえてきました。今度はしっかりと、そして明瞭に「ホーホケキョ」。
 女性同僚も振り向きます。

 都会で暮らす方はご存じなくて当然なのですが、鳴き始めの鶯はちゃんと歌うことができません。
 途中で息が切れたり(?)します。

 でも今日は、十分練習した上で自信満々で、「ホーホケキョ」。

 休憩時間にその場所(写真右)を確認したのですが、その姿を確認することはできませんでした。
 キャンパスを改めて見渡すと、業者が入って庭園の整理をしています。

 木々を雪から守っていた冬囲いは1週間ほど前に外されたので、今日は先日の強風の後始末をしていたのかもしれません。
 明日は彼岸の中日。金沢でも梅の花が咲き始めました。

 「暑さ寒さも彼岸まで」という先人の経験と智慧に、改めて感服させられます。



3月18日(月) 割と大きな本屋さんが、柏崎駅裏の一等地から、しかもこの時期に移転してしまう...

 自宅に滞在した一昨日、お昼といくつかの所用を兼ねて外出。帰りに、駅裏にある「コメリ書房」へ立ち寄ってみると、おぉ、店舗を移転するとのこと。それも、参考書の需要が高まるこの時期に、約1ヶ月かけて移転するとのこと。
 知らなかった。
(店舗内公共スペースから撮影)

 もともとここには(センセイお気に入りの)スーパーを中心に、書店や貸しビデオ店があったのですが、それが2007年に撤退

 意外にもあまり間を置かず、広い跡地をフルに使って、この地域としては本格的な「コメリ書房」が開店したのです。
 コメリ初の書店経営進出だったようです。

 スーパー閉店後も、2階のカラオケ店「カラオケ王国 ナイスナイス」とともに営業を続け、両店ともそれなりにお客が入っていたのですが......。
 カラオケ店も閉店することを考えると、老朽化が進んだ建物を解体するのではないかと思います。

 移転先はというと、実はセンセイの自宅のすぐそば。でも駅からは遠くなるので、特に高校生の足が遠のくのではないかと心配されます。
 また近くにはビデオを取り扱っている蔦屋があって、まさに競合してしまうのですが......。

 大丈夫かなぁーと思ったのですが、移転先の脇には別会社が経営する「ビデオ1(ワン)柏崎店」──御経塚にも直営店を展開中──があります。
 だから高校生にはちょっとかわいそうでも異業種店舗が集中することで、蔦屋に十分対抗できると考えているのかもしれません。

 それに高校生はここにたむろすることはあっても、そもそも本をほとんど読まないし......。



3月17日(日) 今回の列車ダイヤ改正、センセイ個人にはあまり大きな影響はないようです

 電車の発車時刻が迫ってきたので、卒業記念パーティーの最後だけ端折らせてもらい、新潟の自宅へ戻りました。車窓から日没を見ながら、すっかり暗くなった夜道を歩いて自宅へ到着。
 19時間だけ滞在──しかしその1/3は布団の中──して、電車で再び金沢への移動を開始します。

 北西のやや強い風が吹いていて、本当は少し寒いのですが、晴れており、陽射しを浴びていると実際の気温以上に暖かく感じます。木の芽の若い緑色や独特の香りなど、五感が春を感じているからかもしれません。
 両手に荷物を持った旅装姿はセンセイだけ。

 駅前公園では、たくさんの家族がまだ茶色の芝生の上で、ずっと待っていた春を堪能しています。脇のベンチでは、水筒を持った老夫婦が背中を丸めて孫の姿を見守っています。
 そこだけ見るとまるで、水際の石の上で日光浴をしている小型の亀そっくり。白状すると、センセイは彼ら彼女らと同年代。

 脇を走るJR信越本線を、長い貨物列車が通り過ぎます。

 それまでボール遊びに夢中になっていた小さな子供たち、特に男の子がそれに気づいて急に立ち止まり、じっとその姿を見守っています。
 ......あれ?!

 長い編成を力強く牽引する先頭の電気機関車が、赤茶色のEF81型から真っ赤なEF510系(いずれもJR貨物富山機関区所属)に変わっています。
 昨日のJRグループ列車ダイヤ改正で交替したようです。駅へ急ぎます。

 センセイが普段乗車する列車のダイヤに大きな変化がないことは確認済なのですが、実は、実際に乗ってみないとよくわからないことも多いのです。
 乗り換え時間が短い接続で発着番線が変わったりすると、次の電車へ走らなければならないこともあるのです。

 結果的には、一部の車両が変更になっただけでした。これであと1年はあまり心配せずに鉄道を利用することができそうです。
 個人的にはやれやれ。正念場は2年後。

 北陸新幹線の開通で、関係する鉄道インフラストラクチャーの状況が一変してしまうのです。

 現時点での予想では、これまで5:1の割合で利用していた鉄道の利用は激減し、良くて半々、悪ければメインは自動車で、時々「北陸新幹線+第三セクター+JR東日本」を利用することになりそう。

 ......いつか、老人の運転する車が、無関係な方を巻き込んだ交通事故を起こしそう。

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