2014年5月3日更新(2014年5月11日ページ移動。2017年3月13日写真削除)

──2014年4月第5週〜5月第1週のニュース──

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5月3日(土:祝日) キャンパスの「ニュートンのりんごの木」が花を咲かせ始めました

 西村センセイ、連休初日の今日は終日家族サービス。夜の最後の仕事を終えて、やっと自宅書斎へ戻りました。これが明日、明後日と続きます。
 というわけで、今日は金沢を発つ前のお話。

 写真は昨日のお昼頃撮影した、金沢工大キャンパス内の「ニュートンのりんごの木」の様子です。
 小さいながら、白く可憐な花を咲かせています。

 去年はいきなりドカンと満開になったのですが、今年は様子がずいぶん違います。
 先週後半からいくつかの蕾が緩み始めたのに、なかなか咲かない。

 今週に入ると花を開かせ始めたのですが、まだぽつんぽつんという感じ。謙虚なんでしょうか。
 それとも、このところ暑いと感じる日もあるほど、寒暖の差が大きいので、戸惑っているのでしょうか。

 連休最終日の6日(火)には大学へ行くつもりなので、その時にはずいぶん様子が違っているんじゃないかと思っています。
 今回はいわば、その前の証拠写真です。



5月2日(金) 2本の「ゴム」、どっちが倖せなんだろう

 世の中は明日から連休後半。センセイの場合、この4日間だけが連休です。しかも仕事が溜まっているので、その後半は金沢に戻る予定です。
 ふだんからちゃんと働いていれば、こんなことにはならないのですが。

 明日はどうしても外せない用があるので、仕事を早めに切り上げて夕方の特急電車で新潟の自宅へ戻りました。研究室のある建物を出ると、土木工学科の学生が測量の実習中。
 何だかんだ言いながら、それなりにちゃんと動いています。こういうところがいかにも金沢工大生。

 バスに乗って到着した金沢駅は、雰囲気がいつもと違います。帰省客、特に大学生の帰省客が目立ちます。
 いつもならガラガラの特急「北越」の自由席も今日は、満席にこそならなかったものの、かなりの乗車率。

 通路を挟んだ反対側の席に女子大生が二人座ったのですが、最初から最後まで、ずっと喋りっぱなし。

 正確にには、一方がよく話し、他方は相打ちを打つだけなのですが、それが延々と続きます。
 大学の時間割から始まり、音楽サークル、そして希望する研究分野へ。

 研究室配属の場面で、わかりやすい成績に触れたためか、話題は何故か大学受験に移ります。
 二人の会話は一気にヒートアップ。

 現役時代──二人とも浪人している──の模擬試験から、2回受験したセンター試験の細かい得点率、偏差値による大学の評価など、1時間以上も受験ネタが続きました。
 ふ〜ん、そうなんだぁ。

 センセイは業界関係者なので、それぞれの出身校、浪人時代に通学していた予備校、そしてこの春に入学した金沢にある国立大学の「学域」までわかってしまいました。
 別に聞き耳を立てていたわけではないのですが。

 新潟行の特急車内での出来事ですから、もちろん二人とも新潟県人。ずっと話し続けていた学生は、新潟県トップの高校の出身ではありません。
 彼女が卒業した高校の先生と飲んでいると、先生からしばしば「伸びきったゴム」という表現が出てきます。

 3年生のクラス担任になり、模擬試験の成績が悪いと、これでもかというばかりに生徒に課題を課すのだそうです。先生は採点や評価、指導なんてしません。諦めてます。
 要は、忍耐。

 やがて生徒は正常な感覚が麻痺して「ゴムが伸びきった」状態に陥ります。贖罪気味に先生は、ボソリと「俺たち、それに加担しているんだろうなぁ」。
 その認識と感覚が、唯一の救い。

 センセイもその学校の出身者を数年間教えたことがありますが、同じ印象を持ちました。今日の彼女を含めて、努力は認めますが、ある種の「知的な筋の良さ」がない。
 先生も生徒も経験したことがないんだと思います。だから「けんたか」には永遠にかなわない。

 偏差値の低い大学への、あからさまにではないものの、しかし確実に侮蔑的な表現を耳にしながら、彼女も犠牲者の一人なんだろうなぁーと感じていました。
 彼女は自分自身に呪いの言葉をかけてしまっています。

 彼女が「伸びきった」なら、金沢工大の学生諸君はどうでしょう。良くも悪くも「まだ伸びたことがないゴム」。う〜ん、これは石川学長に怒られるだろうなぁ。
 それなら、金沢工大に入学して「初めて本格的に伸び始めたゴム」。

 どうでしょう。



5月1日(木) 傘を傘立てに差そうとして...えっ"!?

 今日は見たままのお話。ちょっとびっくりしたことがあったので。

 全国的にここ数日は雨がちですが、金沢も例外ではありません。雨が3日間続いており、時々激しく降ることもあります。そこで今日は傘を持ったままお弁当屋へ。
 その時は、かろうじて降っていなかったのです。

 入口ドア(写真右上)の前が風除け室になっていて、左側に傘立てが用意されています。たまたま店内には誰もいなかったので、傘を持ち込むことも可能だったのです。
 全然濡れてないし。

 でも迷惑になるといけないので、傘立てに傘を差そうとして、まず青色の物体に気づきました。
 写真左上に、その一部が映り込んでいます。

 除湿剤かなと思ったのですが、これからの季節は湿度が高く、すぐに使い物にならなくなります。
 だからたぶん、脱臭剤か弱い芳香剤だろうと...あれっ!?

 この白い物体が皿状のものの上に載っています。最初は客が落としたゴミのように見えたのです。
 でも透明なプラスチックの上に、白いものが意図的に置かれています。

 雨で高い湿度が続いているからでしょう、下部で潮解(ちょうかい)が起きています。つまりこれは塩。盛り塩です。
 金沢の一般的な商店では初めて見ました。

 清めの意味かと思ったのですが、調べてみると盛り塩は縁起担ぎ、厄除け、魔除けのためのものだそうです。だから商売繁盛を願って、ということなのでしょう。
 でも全国で店舗を展開する名の通ったお店、そして近代的な経営のお店なので、ちょっとびっくりしたのです。



4月30日(水) 「ごく一部」か、有効期限か、それが問題だ ──iPhone 5の電源ボタンに不具合が──

  報道でご存じの方も多いと思いますが、アップルは25日、iPhone 5の一部に電源ボタンの不具合があること、そして該当するモデルについては修理すると発表しました。
 問題が発生する可能性があるのは「2013年3月以前に製造されたiPhone 5」!!

 Appleのサポートページ(写真)でも問題と対処方法が告知されているのですが、画面の中央部に製造番号を入力する欄があります。センセイの番号を入力すると、ドッカーン!!
 ご覧のように、見事に修理対象でした(当たり前ですが)
((c)Apple)

 修理にはざっと1週間程度を要するとのこと。センセイの場合、修理中はiPhone 5を使用できません。
 う〜ん、どうしよう。

 センセイにとって携帯電話は緊急時の受信用。自分からかけることはほぼまったくありません。
 仕事はほとんどメールなので、電話をかける必要がないのです。

 メール送受信は家族に帰宅の時間を知らせる程度。こちらも有線電話を使えばいいので、問題ありません。
 問題はインターネット端末としてのiPhone 5です。

 現在は金沢のアパートに電話/固定インターネット回線がないので、毎日iPhone 5を使用しています。
 つまり金沢にいる時は修理に出せません。困った。

 可能性があるとしたら、自宅に1週間程度留まっている時......って、年末年始かお盆休みしかないじゃないですか。
 果たして、そんな時に修理してもらえるんだろうか。

 アップルからの案内を改めてよく読むと、その時期のiPhone 5すべてに問題があるのではなく、「ごく一部のiPhone 5モデル」。もしかしたら、センセイのものは問題が出ないかもしれない。
 センセイはボタンを酷使していないし。

 でも文章を最後まで読むと、「この[交換]プログラムは、iPhone 本体の最初の小売販売日から 2 年間、対象となる iPhone 5 モデルに適用されます」。
 これって、無償修理はiPhone 5の発売開始から2年後、つまり今年の秋までってこと?!

 「ごく一部」に掛けるか、有効期限を取るか、それが問題だ。



4月29日(火:祝日) 大学近くに北陸初の「天丼てんや」がオープン。お店を運営しているのは...

 2ヶ月ほど前に大学の近くを、ただしふだんあまり通らない場所を歩いていると、回転寿司店(写真奥)の手前で店舗の基礎工事をしていることに気づきました。
 そこには天丼店オープンの予告が。

 1ヶ月前もまだ建物の工事が続いていたのですが、そこにはいよいよ「天丼てんや」。お手ごろ価格が売り物の、関東でよく見るお店です。もっともセンセイは入ったことがないのですが。
 そして20日、ついに金沢高尾台店がオープンしました。

 これはもう、入ってみるしかない。一番ポピュラーと思われる天丼をお願いしました。味噌汁付で約500円。
 改めて店何を見渡すと、注文を取りに来た店長はまだ20歳代。

 でもその奥に本部から派遣されたと思われるベテラン男性スタッフ2人が店員を差配しています。
 応対はマニュアル化されていて、天丼も工業製品のように提供されます。

 味噌汁に至っては、専用のサーバーがあるくらい。肝心の味はというと、天麩羅油に気を使っているらしく、しつこくありません。
 値段相応で可もなく不可もなく、という感じ。

 入ってみたのにはもう一つ理由があります。

 開店前に報道で知ったのですがこのお店、「富山のますずし」で有名なが、「天丼てんや」(テンコーポレーション)とフランチャイズ契約を結び、北陸初のお店として運営しているのです。
 ますずしと天丼、センセイにはどうもうまく結びつかない。

 源としてはまったく新しい事業のようで、ホームページにはまだ一切記述がありません。全国展開を図る「天丼てんや」と源の思惑が一致したということなのでしょうが。

 センセイ個人としては、加齢で油っぽいものが苦手になっているので、天丼は今回だけでいいや、という感じ。でもそばやうどんも扱っているので、いつかはそちらを食べてみたいと思っています。
 斜向かいのはなまるうどんの味が少し変わったようで、ちょっと足が遠のいているので。



4月28日(月) 「消費増税で早くも倒産」のお店へ寄ってみました

 昨日は所用で車で新潟市へ。都合でいつもと少し違う経路を利用します。

 約半年ぶりにその道を走っている途中、ふと新聞記事を思い出したので、道路脇のお店に立ち寄ってみました。正確にはお店ではなく、写真の店舗跡。
 新潟市の西部に店舗を展開していた地元資本のスーパー「河治屋」が3月に自己破産したのです。

 地元紙『新潟日報』は淡々と報道していますが、全国各紙では「消費増税で早くも倒産」などと、かなりセンセーショナルに報じられました。
 見出しだけだとまるで、消費税増税で売り上げが激減し、倒産に追い詰められたかのような印象を受けます。

 でもちょっとでも考えてみると不合理であることがわかります。倒産は3月。消費税増税は4月ですから、その前に倒産しているのですから。
 派手な見出しを考えた人は、政府の経済政策を批判したいのかもしれません。

 しかし消費税アップそのものがこのスーパーを追い込んだのではありません(政策への賛否は無関係)。
 でも他の報道を含めて記事をよく読むと、中小企業にとっての意味を考えさせられます。

 河治屋の場合も他の地元のお店に加えて、新潟県内で広く店舗を展開するスーパーとの競合で経営が非常に苦しくなっていました。

 そして最後に「消費税率に対応可能な新型のレジに買い替えることができなくなった」、つまり経営を続けるために必要な最低限の設備更新すらできなくなってしまいました。
 崖っぷちの会社の背中を「ポン」と押したのは、消費税増税だったのです。

 消費税増税後の景気は「意外と悪くない」というのが大方の見方だと思います。センセイもやや予想外でした。

 ただし中小企業の過半は赤字かそれに近い状況であることに変わりはありません。このような会社にとって、今回の消費税増税はとても重いものがあります。
 しばらくはこの問題から目が離せないでしょう。

 ちなみに河治屋、家人の実家がこの近くなので、何度か利用したことがあります。2、3ヶ月前にも写真のお店に入りました。前は街中にあったのですが、広い駐車場を求めて、郊外へ移転。
 周囲は見渡す限りの田圃ですから、明らかに過剰投資です。

 ガラスにはなぜか「完売閉店」の張り紙。内容は同一なのですが、大きさだけ異なるものがあちこちに貼られています。左奥では日陰を利用して、ヤンキーっぽい女性が軽自動車を洗車中。
 もちろんお店とは無関係な方でしょう。

 杜撰な経営と、張り紙と、愛車のことしか頭にないらしい女性が、妙に釣り合っているのです。



4月27日(日) トヨタ・86、素直にかなりカッコイイと思う。線が細くて日本人向きだけど

 気づいたのは2週間くらい前、早朝に出勤中の路上。駐車されているスポーツカータイプの乗用車が目に入ったのです。以前はこの場所、軽自動車が止められていたはず。
 トヨタ・86です。

 若者の車離れは著しいものがあります。とりわけスポーツカータイプの車はすっかり見かけなくなってしまいました。
 この閉塞状況を打破すべく富士重工(SUBARU BRZ)と共同開発したのが86。

 マンガ──ただし読んだことはない──が原作で、映画化された映画「頭文字 D」に登場する“AE86”の伝統を引き継いでいます。
 西村センセイ、実車を見るのは初めて。

 性能は全然わかりませんが、デザインの印象は「かなりカッコイイ」。車体の微妙なカーブは、かなり造り込まれていると思います。
 車両先端部のデザインについては、あまり好みではありませんが。

 しかしそれと同時に、「やっぱり日本人向けだなぁ」感じてしまいます。線が細く、繊細。
 日本国内にいる時は、行き交う自動車を見てもほとんど何も感じません。大半は国産車なので。

 でも外国に滞在している時に見かける日本車は、線が細い。デザインが草食人種の感性なのです。特に車両後部のまとめ方は、妙に淡泊。

 ただし一般向けのトヨタ車でも北米市場が中心の車はかなりデザインが違います。最近は、特にレクサスブランドのものなどはかなり変わってきていると思います。
 個人的には好きになれないデザインですが。

 ちなみに昔のボルボは角張ったデザインでしたが、ご存じのように最近のものは妙に丸っこい。不思議だなぁーと思っていたら、詳しい方が事情を解説してくださいました。
 最近のデザインは、現在の大口顧客である中国人の好みなんだそうです。ふ〜ん。

 トヨタ・86は北米や欧州。オーストラリアを含むアジアでも販売されるようです。売れ行きも気になりますが、かの地の人々がこの車の感性をどのように受けとめるのでしょうか。

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