2022年12月24日更新(2023年1月1日ページ移動)
■12月24日(土) 「クリぼっち」の西村センセイ、今日のプレゼントは、チト、痛かった?!
今日は土曜日。
本来ならば新潟の自宅に戻るのですが、お伝えしたように車検の関係でセンセイは金沢に留まっています。まぁ、仮に自動車が使えたとしても、この大雪の状況下では正常な移動ができなかったはずですが。
で、センセイは今日もご出勤。(正確には勤務ではない)午後、早めに帰宅し、手荷物を確認してアパートを発ちました。実は3週間くらい前に予防接種の案内が2通届いたのです。最初にもらったのは、5回目となる新型コロナウイルスワクチン接種券。
9月に4回目を受けたのですが、その際のワクチンは旧型で、オミクロン株対応ではなかったのです。いろいろ確認、調整した結果、たまたま金沢に滞在す今日の午後、市役所での集団接種を受けることにしました。これまで接種していただいたワクチンはすべてモデルナ社製。
でも金沢市は現在、基本的にファイザー社製とのこと。センセイにとっては初めてなのでワクチンの副反応が気になりますが、モデルナ社製の4回目もかなり辛かったので、この機会に受けることにしました。
年明けにはプライベートでの重要行事が控えているし。通常は路線バスで移動するのですが風は弱く、雨──雪ではない──も大したことなかったので、体調管理のためにも往路は歩くことに。
その途中、広小路付近の坂で撮影したのが写真。一見すると自動車が普通に走行しているように見えます。でも良く見るとわかりますが、中央の黒い軽自動車は雪でスタックし、動けなくなっています。
しかもかなりの長時間。スタックそのものは理解できないではありません。でも相当時間が経過しているようですから、助けを求めるなりして移動できるはず。もう一つわからないのは、この車のハザードランプが点滅していること。
白熱電球なので、かなりの電力を消費するのですが...。歩いている時、中年の女性の後を追いかけるような格好になりました。彼女はショッピングセンターを出て、左手に四角い何かを持ちながら歩いていたのです。横断歩道のある交差点で追いついたのですが...あ"。
もっと早く気づくべきでした。彼女が手にしていたのはクリスマスケーキが入った箱。大きさからして、割と大人数のご家族のためのものだと思う。そう、今日はクリスマスイブ(実は忘れていた)。で、センセイは「クリぼっち」。
それでも今日は、ワクチン接種というプレゼントを頂きました。接種そのものに痛みはなかったのですが、さて、明日以降はどうなる?
■12月23日(金) 金沢は、12月としては珍しく雪が積もり、大荒れの天気となっています
今日はタイトル通り、そして見たままのお話。
報道でご存じの通り、北陸地方は大荒れの天気となっています。ただし正確に言うと、多くの雪が積もっているのは石川県の加賀地方で、能登地方と富山県西部が少々という感じ。富山県東部や新潟県はほとんど積もっていません。
局地的な降り方です。朝目覚めた時、外は妙に静か。冬休みに入ったようで子供たちの声がしないからなのですが、それにしても静かすぎる。以前お伝えしたように、雪が積もっているのです。
今朝時点での積雪は25cmくらい。気象庁の公式記録によると、朝は20cm、夕方は26cmでした。正直なところ、雪国の人間にとってこの程度の積雪はどうってことないのです。
それでも未明の6時間で20cm積もったため、金沢地方気象台は「顕著な大雪に関する気象情報」を発表しました。ただし今日は、当地には珍しく冷え込んでいます。そこに強い西風が。アメダスの記録によると、最低気温は6時過ぎに観測した-1.9℃。
日中はずっと氷点下でした。北陸地方は気温がそれほど下がらないので、ふだんは湿った重い雪。でも今日は粉雪。雪とのお付き合いの仕方が変わります。それを象徴するのが写真。
出勤途中に撮影しました。おきづきかどうか、まず見通しが効きません。吹雪いているのです。ちょっと向こうでは小型の除雪機を用いて作業中なのですが、ぼんやりと見えるだけ。奥からライトを点灯させた自動車が向かってきているのですが、何も見えません。
SUVは雪まみれ。...実はこの車、完全にスタックしています。このような雪の時は、静かに発進させればほとんどスタックしないのです。最近の高性能スタッドレスタイヤは、粉雪を本当に良くグリップしてくれます。
氷に対してはほぼ無力ですが。(もちろんノーマルタイヤより有効)で、写真のSUV、道路に入ろうというところで轍にタイヤを取られたらしく一時停止。そこで慌ててアクセルを踏み込んだようで穴を掘ってしまいました。脱出しようと駆動輪を前後に派手に回転させています。
こうなるともう、雪煙を巻き上げるだけ。それでもこれはまだ軽度の事象なのです。今日は日中、北陸自動車道と国道3本が石川─富山県境で通行止めに。
その中にはセンセイが利用する経路も含まれます。先日の大混乱と同様、大型トラックがあちこちでスタックしたためだそうです。富山県に入ればほぼ道路は無雪なのに...。現地は相当混乱したはず。
倖いなことに、高速と国道8号は午後4時に通行止めが解除されました。今回の件、決して他人事ではありません。まさに「明日は我が身」なのです。
■12月22日(木) 建物の威厳性 ──大学裏の立派なお宅が突然、とんでもない状況に──
写真は昨朝、出勤時に驚いて撮影したもの。少し赤みがかっているのはそのためです。
昨朝はかように晴れ上がり、気温は大幅に低下。薄く張った氷の上を歩いてのご出勤。もう目の前は大学通用門、というところところで右手の視界が開けました。
...え"っ?!割と大きな道路に面した角地に写真のお宅があります。90坪はあろうかという広い敷地、建物も大きく立派。されどこのお宅は10年以上空き家。
数年前に一度だけ、室内の明かりが灯いたことがあるのですが...。特にここ数年はほとんど草刈りもされず放置プレイ状態になっていました。でも先週、冬だというのに庭や玄関付近の雑草が刈り取られました。
だからちょっと注意していたのです。どう見ても解体、整地の準備と思われます。実際、今朝は周囲のに作業用の足場が組み立てられていました。問題は解体に向けた作業の仕方。
まるで獲物の臓物(ぞうもつ)を引きずり出して、乱雑にまき散らしたかのよう。1ヶ月くらい前、別な場所で同じような作業を見たのです。割と広い道路に面しているということもあったのでしょうが、トラックを玄関前に横付けして、多くの方が手分けをして家具類を積み込んでいました。
う〜ん、建物にも尊厳性はあるじゃないだろうか。敷地の広さからして、2分割後に分譲というところでしょうか。
■12月21日(水) 「嫁に来てから、一番の降り方だの」 ──自宅付近の雪害、その後──
写真は出勤時に気づいて撮影したもの。
あるお宅の前で、道路脇に小さな雪の塊があることに気づきました。除雪した際に生じた、単なる盛り上がりだろうと思って通過しようとしたその時、あ"っ...。おわかりでしょうか、肩から枝の「腕」が。
小さいながらも、雪だるまです。サイズからして、幼い子供が作ったんだろうと思います。昨日、今日と気温が上昇したので、さらに小さくなっているのかもしれません。
今日帰宅する時は、車道に雪はもうほとんど残っていませんでした。ただし歩道はまったく除雪されておらずとても歩きにくいため、歩行者は多くの場合、車道の端を車に気をつけながら歩くことになります。
自動車の方も気を使うので、お互いに大変。2日続けてお伝えした自宅付近の雪害。
母親は電話で「(66年前に)嫁に来てから、一番の降り方だの」と言っていました。センセイも覚えていますが、「三八豪雪」(1963年)などの積雪量は今回よりずっと多かったのです。
でもこんなに激しい降り方は過去に例がありません。市内はその後、少なくとも幹線国道については綺麗に除雪され、通行止めは解除されました。ただし国道から一歩入ると状況は一変。除雪がまだあまり進んでおらず、あちこちで車がスタックしているそうです。
明日は雨。金曜日は気温が低下し、再び大荒れの天気になると予想されています。果たしてどうなる...というか、帰宅する手段と時間がなくて、金沢に留まっているセンセイは、ちょっとヤキモキ。
ま、ここは我慢するしかないのですが...。
■12月20日(火) 立ち往生800台だけでなく、除雪中の人身事故も発生。自宅付近の被害は甚大です
写真は今朝、出勤時に撮影したもの。
火曜日は朝イチから講義があるし、準備がまだ終わっていないので、登校する小学生と一緒にご出勤。金沢は寒気が抜けて昨晩から気温が上昇したため、雪から霙(みぞれ)あるいは雨に変わりました。
当地はかように、平穏無事だったのです。されど昨日お伝えした自宅付近の状況は悲惨な状況。
報道によると昨晩は約800台の車が立ち往生したとのこと。ただしこれは幹線国道(国道8号線)に限っての台数。夜にGoogleマップを確認したら、生活道路を含めて車はほとんど動いていませんでした。
まず北陸自動車道が通行止めに。長距離を走る大型トラックが慣れない一般道に流れ、上り坂で次々と立ち往生。そこに帰宅する地域住民の車が加わります。後者は国道を外れ、一般道へ。
しかしそちらも除雪されていないため、どこもかしこも車が動かず、除雪もできないというパターン。長距離ドライバーだけでなく、自宅に戻れなかった地域住民も多かったんだろうなぁ。
国道8号線については、市の中心部から東へ6km、西に16km通行止めにして除雪。ただし車両の排除はまだ終わっておらず、「今晩中の解消を目指す」とのこと。
また広域で停電が発生(約5,000戸)。そのため、市は避難所を開設し、ストーブで暖を取っているとのこと。残念ながら除雪に関係する人身事故も発生しています。それも実家の集落で。
今日の午前中、高齢男性──といっても、父親より若い──が除雪作業中に「用水路」へ転落し、その場で死亡が確認されたそうです。夜、母親に電話すると興奮した口調で「可哀想に、○○[屋号]のおとっつぁん[お父さん]が...」。
ご紹介した市内在住の知人は今日、ツイッターに「信越線の線路の踏切でロータリー車に遭遇」と投稿。でもJRのロータリー除雪車はすでに廃止されていいます。だから彼女が見たのはおそらく、JR東日本の投排雪保守車“ENR-1000”。
これがロータリーモードで走行したということは、雪が相当深いことを示しています。もしかするともっと小型の「ハイモ」(排雪モーターカー)かもしれないけど、さすがにこれを「ロータリー車」とは言わないと思う。
新潟大学災害・復興科学研究所が提供している「新潟県内積雪分布図」によると、今回は柏崎市、刈羽(かりわ)村から、長岡市、旧守門村(現魚沼市)までに降雪が偏っています。他方、豪雪で知られる妙高や湯沢、津南では少雪。
こんな降り方、経験したことがありません。地域住民も長距離ドライバーも、引き続き相当厳しい状況下に置かれているんだろうなぁ。
■12月19日(月) 「雪かき」ではなく「雪掘り」 ──局地的なドカ雪で、自宅付近は大混乱に──
今日は予定を変更してお伝えします。
昨晩はあれこれと用がちょっと遅めに就寝。その前に録画しておいた夜のニュースと天気予報を見たのですが、後者によると金沢は今日の午前中は雨とのこと。ホントかなぁー。昨晩はかなり寒かったので。
でも最近の予報は数値予報なので、そちらを信じることにします。でも良く考えてみると、すでに部屋の外を車が走ると「バリバリ」と音を立てていたのです。相当冷え込んでおり、積もった雪の一部の再凍結を意味します。夜はとても静か。これにももっと注意すべきだった。
雪が積もり始めていたのです。夜更かしした──サッカーはまったく見ていない──ためか、今朝は小学生が登校する音で目覚めました。いつもより15分ほど遅い。窓の外を確かめると、おぉ、真っ白。完全に積もっています。
昨日履いていた防水仕様の革靴ではなく、丈の深い冬靴でご出勤。写真はその途中で撮影したもの。積雪は15cmくらい。金沢市民にとってもこの雪は寝耳に水だったようで、道路は激しく渋滞しており、車はまったく動いていません。
雪の量そのものは走行に大きな影響を与えるほどでではなかったのですが。研究室に入り、近隣の状況を確認しようとしてびっくり。当地は交通が大混乱し、多くの職員が遅刻している状況なのですが、新潟県の自宅付近はもっとメチャクチャであることが判明。
近年稀に見る「ドカ雪」となっているのです。昨日の日中は雨が降ったらしいのですが、その後、一晩で約60cmも雪が積もりました。退勤する時点では90cmの積雪。自宅付近は海岸に近いので、本来、雪はあまり積もりません。
総量はともかく、これほど急激な積雪は経験したことがありません。家人は除雪に忙殺されているはずなので、連絡はしません。たぶん1日3回くらい除雪したんじゃないだろうか。
市内に住む知り合いは、「起きたら[、昨晩何も]無かった所から50センチの積雪[。]まずは、雪掘り[。]車が出ない[。]」とツイート。そう。「雪かき」ではなく「雪掘り」。
これが雪国で暮らす人間の感覚。その時点で、自宅のある柏崎市を含む新潟県中越地方の交通は完全に麻痺していました。高速道路、中越地方の鉄道は止まり、再開の見込みは立たず。高速から閉め出された車が一般道に流れ込んでおり、Googleマップおよび報道によると、一般道も動いていない模様。
それだけではありません。新潟県の「にいがたLIVEカメラ」によると、カメラに写っている範囲内に限っても、自宅すぐそばの2カ所(こちら(2台)とこちら)で大型トラックが立ち往生。市内曾地峠では大型トラックと大型タンクローリーが道路を塞いでいます。(措置峠の車両はその後いずれも移動、撤去)
隣の雪が深い長岡市関原では商用車が立ち往生して放置されたりと、惨憺(さんたん)たる状況。新潟地方気象台は「柏崎地域では除雪が困難になるほどの積雪になるおそれがある」と厳重な警戒を呼びかけるほど。
その後新潟市にも雪が降ったようで、午後になってから新潟駅を出入りするすべての列車が運休になりました。新潟市はもっと雪に弱いので、悲惨なことになっただろうなぁ。特に、頑張って出勤、通学した方々は、帰宅する方法がない。
意外だったことも。豪雪で有名な県西部の上越市はそんなに雪はありません。いつもは逆なのに。また自宅から13km弱離れ、例年なら自宅より1.5倍くらい雪が積もる実家に電話したところ、積雪は市中心部のの2/3くらいとのこと。
残念ながら、センセイは金沢で見守るしかないのですが...。さて、明日はどうなる。
■12月18日(日) 大学近くの「くぼでんき」、お店のシャッターを上げることはできるんだろうか...
...と言っても、「休業あるいは閉店」というような話ではありませんので、誤解なきよう。
当地は、昨夜から風雪はさらに強くなりました。時折霰(あられ)が窓にぶつかって音を立てます。さて、どうなっただろうと...と思って外を見ると、積雪は1〜2cm程度。地表がまだ暖かいので、積もった雪が融けてしまうのです。
自動車の上には数cmの雪。走行に大きな影響を与えるほどではありませんが、やはり流れはいつもより遅い。今朝自宅を発っていたら、約束の時刻に遅れたであろうことはほぼ確実です。
ひとまず大学にご出勤。片付けや連絡をしてから、早めにディーラーへ移動することにします。大学前の「工大通り」を西に進んで北陸鉄道の踏切を越えます。
旧北国街道とぶつかる場所には信号機があり、十数台の車が一時停止。...あれっ?!
センセイは写真の「(株)くぼでんき」前で停まったのですが、何かおかしい。よく見るとお店のシャッターが変形していることに気づきました。
特に中央左側のシャッターは上が狭くなっており、このままでは途中で詰まってしまい、上げることはできないはず。見れば見るほど不思議な光景。お気づきだと思いますが、これは一種の錯覚。左側の柱の下がかなり前方に出ているため、センセイの位置からだと歪んでしまい、そのように見えるのです。
頭では理解できるのですが、感覚的には納得できそうにありません。ちなみに「アトム電器」は「町の電器屋さん」のフランチャイズチェーン。小規模店が連携して仕入等をすることで、量販店ではカバーし切れない「技術と機動力を伴うサービス」を実現しようというものです。
間もなく信号が替わり、旧北国街道へ。道路はどこも混んでおり、通常の3倍くらいかかってデイーラーに到着しました。はやり早く出発したのは正解でした。横殴りの風雪が吹き付ける中、センセイは徒歩で大学へ戻ります。水溜まりは前後を確かめてから車道を歩いて迂回。
当地はしばらくこんな天気が続きます。されどセンセイはこれから約1週間、自動車なしの生活。
さて、どうなる。