2004年1月31日更新(2004年2月9日ページ移動。2004年3月8日写真削除)

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−−2004年1月第5週−−

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1月31日(土) 目の入ることのない達磨(だるま)

 出張の目的先、予備校の教室に入った途端、あれ?と思いました。目が教室の黒板の上に行きます。

 達磨(だるま)です。それも2個。

 よく見ると黄色や白のチョークをかなりかぶっています。ずいぶん前からここにあるもののようです。
 他の教室には達磨はなかったので、生徒が勝手に持ち込んだものかもしれません。そのまま置いておくことが良いのかどうかは、ちょっと判断が難しいですね。

 2個とも、目は片方しか入っていません。

 この教室で学んだ生徒の多くは、自分の達磨には目を入れたのでしょうが、この達磨たちは片目のまま、ずっと新しい生徒を迎えてきたのでしょう。

 予備校に通っていた1年間を思い出しながら、いろいろ考えた西村センセイなのでした。



1月30日(金) その後の、長野 

 センセイは子供の頃から長野にはよく来ていました。

 もともと、長野を中心とした長野県北部と新潟県上越地方は、人的・経済的な結びつきが強いのです。

 長野県は海に接していないので、この地域の人々は夏になると大挙して上越地方の海岸にやってきます。
 この辺の市町村の「海の家」をたくさん見ることができます。

 一方、新潟県人代表、西村センセイの家族はと言えば、秋にはおばあちゃんを含めて車で特産品のりんご狩り兼、善光寺へのお参りに来ていました。
 高校生になると夏は志賀高原でキャンプ、冬は戸隠(とがくし)でスキーといった具合。

 敬和では学生募集をずっと担当していたので、高校訪問のためにオリンピック前の長野にやってきて、その変貌ぶりに驚かされました。 

 長野は善光寺に代表される、お寺を中心とした古い町です。通りは細く、入り組んでいるし、一歩裏通りに入るとお墓がたくさん並んでいます。
 その分、古きよき風情を残していたのですが、オリンピックのために1990年代中ごろから大きく町並みが変わってしまいました。

 それだけではありません。

 こちらをご覧いただきたいのですが、バブル経済はすでに破綻していましたから、オリンピックの終焉とともに、かろうじて保たれていた地域の経済も急速に悪化してしまいました。
 これが田中康夫知事の選出に繋がることは良くご存知だと思います。

 その代表が善光寺の門前にあるダイエーとそごうの破綻。

 そのダイエーは市が一部を借り上げて、市民活動の拠点として会議室やサークル活動の根拠地などにしていました。
 それでもすべての階が埋まっているわけではないそうです。

 そごうは相変わらず無残な姿をさらしたままでした。タクシーの運転手さんによると、こちらは解体してSMCがビルを建てるのだそうです。
 センセイにとっては、その後の、長野。何か一区切りついた感じがしました。

 明日は長野で見つけた、ちょっと面白い(?)もののお話です。



1月29日(木) オリンピックの残り香(のこりが) −−西村センセイ、長野へご出張−−

 西村センセイ、なぜか今日は長野に滞在しています。お仕事です。
 残念ながら仕事の中身についてはお話できません(バレバレですけど)。

 長野はずいぶん久しぶりです。前回長野市内に入ったのは2000年の9月(こちらおよびこちらを参照)。

 長野到着はお昼過ぎ。
 公的な仕事は夕方からなので少し市内を探検してみました。

 長野駅には1988年に開催された長野オリンピックの大きなポスターがあり、アジア系の外国人が順に記念写真を撮影していました。

 そういえばあの冬はあの人とあんな仕事をしていたなぁー、などと考えました。
 もうずいぶんになるのですね。

 長野市はオリンピックを境に大きく変わりました。

探検の様子は、また、明日。(これからお仕事なのです。)





1月28日(水) 閉店間際のスーパーで

 学生さんの反応にもあるように、今日の金沢は、昼間は晴れ間ものぞき、以前よりは暖かくなりました。雪も少しですが、融けています。

 昨日までセンセイのアパートの前の道路は除雪されませんでした(ホントにひどい話です)。
 で、ここ数日間、センセイは徒歩で大学に出勤しました。

 センセイ、帰りにはたいていスーパーによってその晩の食料を仕入れるのですが、徒歩だと、一番近くにあるものの、普段は行かないスーパーを利用します。

 近いのになぜ行かないかと言うと、品揃えは悪くないのですが、高いし、お惣菜がおいしくないのです。
 でも、雪で遠出できないんだから、しょうがない。

 閉店時刻が迫っていることに気づいて、大急ぎで仕事を切り上げ、スーパーへ急ぐと......なんか変。

 お客はごく僅かなのに、店員がたくさん。それも大きな声−−ちょっと「素っ頓狂」という感じ−−を上げています。
 どうやら新人のレジでの応対訓練をやっているようです。指導的な立場の人も二人います。

 いよいよ閉店が迫って、レジが急に混んできたのですが、のぉ〜んびりした調子で練習を続けています。
 何だかこちらまで力が抜けてきます。

 今頃なぜ新人なのかはわかりませんが、一人前の対応ができるまでに教育するのは、やっぱりむつかしいんだろうなぁー。

 ......それにしても、レジが混んできたんだから、指導者もレジを実際に開けるくらいの配慮があってもいいと思うのだけれど。 



1月27日(火) 謎のプレハブ小屋、出現!!

 先週末のこと。

 大雪で自分の車を金沢に残したままだったので、スキーに出かけるため、娘と一緒に路線バス−−乗客はわずか4人!!−−に乗って40分ほどかけて実家に向かいました。父親の車を借りる必要があったのです。

 バスは国道8号線を進むのですが、柏崎市内某所で、見慣れないプレハブ小屋が建っていることに気づきました。
 写真の中央部、奥がそれです。

 左のシャッターに見覚えがある人がいるかもしれません(無理かな?)。

 実はこの家、北朝鮮から帰国した同級生、蓮池薫君の自宅なのです。(こちらこちらこちらこちらもご参照ください。)

 いつもはシャッターの前で関係者がインタビューに応じています。
 写真には写っていませんが、右手には手前に古い家が、その奥に薫君たちが住む新居があります。

 で、彼らが帰国してから、新潟県警はずっと不寝番をしているのです。

 ふだんは中央左手の茶色のシャッターの下にパイプ椅子を二つ並べて、私服警官が座っています。
 警官の喫煙率は他業種に比べて格段に高いので、いつもはパイプ椅子の前に大きな空き缶を利用した灰皿がポンと置いてあります。

 去年の冬はそれで年を越した−−去年の県警本部長の年頭挨拶は「蓮池氏らを守り抜いたぞっ!!」−−のですが、今年はご覧のように専用の小屋を建てたのですね。

 今日は警官も警備の車もありませんから、彼らは不在、というわけです。



1月26日(月) 西村センセイ、鉄道で間違える −−雪害は人災か?−−

 すみません。訂正です。西村センセイ、間違えました。それも基本的な鉄道の知識で。

 この週末に北海道旅行を計画していた(こちら)のですが、北海道出身の方から、センセイの辿るはずだった経路は少雪地域ばかり、とのご指摘をいただきました。

 スキー場のあるニセコや倶知安(くっちゃん)を通るので、変だなぁーと思って......あ"っ!!

 間違えました。

 センセイは列車本数の少ない函館本線を使い、小樽を経由して札幌に入るはずだったのです。東京からの最終の新幹線の中で、ビールを飲みながら打ったので間違えてしまいました。すみません。

 北海道は、できればこの冬のうちに行ってみたいと思っています。豪雪地帯まで行けるかどうかは別ですが。

 さて、昨晩2回も雪に閉じこめられた西村センセイ、さすがに今朝は車を使おうという気にはなれませんでした。

 徒歩で出勤するためにアパートを出ると、通りは約20cmの圧雪。

 平らならまだいいのですが、ご覧のようにところどころ、タイヤで深くえぐられています。
 この車は何度も止まりながら、やっとで脱出していきました。

 見てみると、あちこちでタイヤで穴を掘ってしまい、身動きが取れなくなっています。

 金沢の除雪って本当にどうなっているんでしょう。

 最初のドカ雪は除雪の限界を超えた天災ですから仕方ないのですが、もう数日も経つというのにこの有り様とは!!
 新潟ではまったく考えられない光景です。

 が、突然、ある場所から写真のように道路の雪がなくなってしましました。(撮影が下手で、雪が白く飛んでいますが、悪しからず。)
 その格差が、あまりにも激しいのです。

 幹線道路しか除雪せず(少なくともセンセイが見た範囲では)、小路は住民が自主的に除雪しろ、ということなら、何のために高い税金を払っているのだろう、と、めずらしく本気で怒った西村センセイでした。

 これはもう、人災だと思うのですが、誰も文句を言わないのがとても不思議だ......。



1月25日(日) 西村センセイ、雪を楽しみ、雪に泣く

 西村センセイ、冬の北海道を諦めて、週末は新潟の自宅で過ごしました。

 予定外のお父さんの在宅に娘は大喜び。こちらの疲労状況など無縁。「どこかへ連れて行け」とせがみます。

 センセイのような中年のおじさんになると、家庭サービスも仕事なのです。
 で、昨日は実家近くでバトミントン。今日は母親(おばあちゃん)とともに、近くのスキー場に出かけました。

 この冬初めての栃尾(とちお)スキー場は、昨晩の新雪でゲレンデの状況は、これまでで最高!!
 喜んでいる娘以上に、お父さんの方こそ楽しんでいたようです。新雪に足をとられて一回転びましたけど。

 帰りは、「道の駅」にある佐藤豆腐店に寄って、特産の「あぶらげ」(こちら)を大量に仕入れました。
 やはりスーパーで売っているものとは全然違います。本物です。

 さて、本来ならば北海道産のサッポロビールを飲みながら、豪華寝台特急「トワイライト・エクスプレス」で夕暮れの噴火湾を味わっているはずの時刻。西村センセイ、柏崎駅から金沢行きの特急に乗り込みました。

 幸い、日本海側の窓際の席が空いていたので、(噴火湾ではないけれど)雪の日本海をずっと眺めていました。
 日が落ちてきたので、車窓から見えるすべてのものの彩度が落ちてきて、まさに山水画。

 うとうとしているうちに金沢に到着した西村センセイ、現実に引き戻されました。

 金沢市内、人影がホントに少ない。
 日曜日ということもあるのですが、それだけではありません。どうやら今回の雪害で、外出を控えているようです。

 アパート近くのバス停で下車して、西村センセイ、愕然(がくぜん)としました。生活道路がまったく除雪されていないのです。新潟では考えられません。雪が圧雪状態で20cmくらいにもなっているのに。

 ぶつぶつ(心の中で)言いながらアパートに到着した西村センセイ、さしあたりの食料を調達しようとして車を出すと、5mも進まないうちに、たちまちその圧雪につかまってしまいました。除雪されていない上に、放射冷却で雪が硬くなり、車体が圧雪の上に乗ってタイヤが空回りしてしまうのです。

 1時間ほどかけて、半ば氷結した車体の下の雪を取り除き、やっとのことで脱出しました。もう、全身、汗でぐちょ濡れです。

 ......ホント、今日は雪に笑い、雪に泣かされた一日でした。明日は車を諦めて早めに徒歩で出勤することにします。

 そうそう、こんな具合ですので、返事のメールをお待ちの皆様、明日以降まで、しばしお待ちを。

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