2005年5月28日更新(2005年6月6日ページ移動。2011年5月4日一部写真削除)

──2005年5月第4週──

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5月28日(土) 視線の向き ――Macなお父さんはちょっと寂しい――

 何回かお伝えしたように、小学生6年生の娘のためにWindowsのノートを買ってあげました。

 お父さんはがんばって、今まで使っていたPowerMacintosh G4 CubeやPowerBookのファイルをWindows用に変換してあげた(こちら)のだけど......彼女は全然興味を示さない。
 「ふ〜ん」の一言でオシマイ。

 Macなお父さん、ちょっと悲しい。

 でも考えてみれば、12歳の小学生が自分の過去にばかり目を向けていたとしたら、これはもう相当、変。

 新しいものに興味を示して、例えば「買って!!」とせがむのは基本的に、未来を見ているから。
 つまり視線の向きが、センセイの逆。

 まぁ要するに、それなりにちゃんと成長しているってこと。

 それはそれで嬉しいことなのだけれど......Macなお父さん、今度は、ちょっと寂しい。

P.S. なお、西村家では盲目的に何でも買い与えているわけではありません。念のため。例えば、我が家にテレビゲーム機は存在しません。



5月27日(金) 「フェールセーフ」 ──使い勝手の良い水筒──

 今日の金沢は朝からよく晴れ、気温がぐんぐん上昇しました。気象庁のデータ(速報値)によると、午前11時には27.0℃に達したそうです。

 そうなると欲しくなるのが冷たい飲み物。先日買った水筒(こちら)は毎日ご出勤です。

 ちょっとだけ重いのが唯一の難点ですが、アパートを出る時に氷と冷水を入れると、氷は夜まで残っています。
 たくさん残ってしまうので、このごろは氷の量を減らしているくらいです。その分、水の量も増えますしね。

 使い勝手の良さも魅力です。それぞれのパーツがきちんと止まるのです。
 国内メーカーのタイ工場製ですが、ずいぶんきちんと造られていると思います。

 感心したのが中栓の部分。

 写真の赤いボタンを押すと口が開き、右に飛び出た部分を押すと閉まります。

 で、もし口を閉め忘れても、左に見えるキャップをかぶせると、右のボタンに当たり、自動的に栓が閉まるようになっているのです。これで水がこぼれる可能性は低くなります。

 ただそれだけの工夫──他社でも同じように構造になっていると思う──なのですが、実は今日の講義で、工業製品の多重安全設計について講義したばかり。
 口を閉め忘れるという人為的ミスをカバーするこの設計に、妙に頷
(うなづ)いてしまったのでした。

 受講生の皆さん、そう思いません?



5月26日(木) 知っているお店に泥棒が入った

 Web上のニュースの見出しを追っていたら、ある記事に目が止まってしまいました。
 今日の未明、長野県内のスーパーに泥棒が入って、設置されているATMを持ち去った、というものです。

 ふだんならそれだけで終わってしまうのですが、ツルヤ(こちら)というお店の名前と、立科店という店舗名に引っかかるものがありました。

 ちょっと調べてみるとやはり、何度か利用したことのあるお店。

 長野県南部のリゾート地、蓼科高原に知り合いが二組住んでいて(一組は別荘)、新潟から車でそこへ行く時の、最後の大きなお店がこのスーパーなのです。
 ここで飲み物や食料を仕入れないと、後は観光地なのでコンビニすらない。

 地元資本のお店なので、品揃えがユニークだった──長野の地酒をたくさん置いていた──のと、一緒に行った娘が、店内の遊技コーナーで遊んでいたのを覚えています。

 このところ事件や事故が続いていますが、自分の知っている場所かどうかで、受ける印象がずいぶん違います。

 2005年3月2日、土佐くろしお鉄道宿毛(すくも)線の特急列車が、終点の宿毛駅で止まりきれずに頭端式(行き止まり式)のホームと駅舎に高速で激突し、先頭車両はペチャンコになり、ホームと駅舎が滅茶苦茶に壊れてしまうという大事故がありました(運転士が死亡)。

 その当時はかなり騒がれましたが、高知県西端の市での事故だったということもあって、もう覚えていらっしゃらない方も多いと思います。
 けれど、現地では現在も一部区間が不通、駅舎も大きく壊れたままです。当然、地域への影響は大きいと思われます。

 実は西村センセイ、事故を起こしたのと同じ列車でこの駅に降りたことがあるのです。もちろん事故には遭わなかったのですが、その日と、翌日の帰りに、JR西日本と同じような不安感を持ちました。
 そして実際に事故が起きてしまったので、センセイにはとても他人事には思えないものがあるのです。

 事件や事故は、実はとても身近なところで起こっているんですねぇ。(今日は特別なメッセージがあるわけではありません。)



5月25日(水) これが、その携帯電話 ──JR福知山線事故から一ヶ月──

 100名以上の犠牲者を出したJR西日本福知山線の脱線転覆事故からちょうど一ヶ月。現場で行われた追悼式の様子がテレビで報道されていました。

 事故後、当該列車の車掌と運転司令所との連絡の様子が報じられていました。
 その中に携帯電話が登場するのですが、それが右の写真のものです。

 現在の列車は無線で司令所と連絡をする──運転席近くにいると分かる──のですが、JR西日本の場合、車掌にも携帯電話を持たせているのです。
 無線だとある地域や路線で同じ周波数を使うので、連絡が輻輳
(ふくそう)した場合などに、重要な連絡が取れないことがあります。その補完のために導入されたもののようです。
 センセイは金沢と往復するようになって気づきました。

 電話はソニー・エリクソン社製で、特注品のようです。
 以前見たもの──同一機種かどうか覚えていない──は、子供用の携帯電話と同様、3カ所の限られた通話先にしか接続できないようになっていたようです(それしかボタンがなかった)。

 でも結局、この携帯電話が補助的な役割にとどまり、事故を防ぐことはできませんでした。
 この一ヶ月間、徐々に明らかになったように、そしてセンセイが以前から感じていた(こちら)ように、そもそも会社に基本的な安全姿勢が欠如していたのですから。

 携帯電話に罪はないのですが。



5月24日(火) 金沢の町並とBMW

 どの車を買おうか考えた時にも気づいたこと(こちらの(8))ですが、金沢市内はBMWがたくさん走っています。たぶん外車ではフォルクスワーゲンの次に多い。

 で、センセイのアパートの近く、いつもは通らず、コンビニに寄る時だけ使う道沿いに、大きなBMW──前の5シリーズだったかな──を置いている家があります。

 今朝早く、その家の前を通ったら、何だかいつもと雰囲気が違うことに気づきました。
 アレッ?と思ったら、そう、BMWが発売されたばかりの新3シリーズ(320i)に替わっていたのです。

 自転車のスピードを落として、いろんな角度から見てみました。

 ネット上でリーク──たぶん意図的なもの──された時や国内で発表された時は、正直なところ格好悪いなぁーと思い、実車を見た時(こちら)は、まぁ許せるかなぁーと変わったのですが、町並みの中で見てみると、また印象が違います。

 紛(まご)うことなくBMWの一族です。

 そしてデザインに確かな新しさを感じます。センセイの318i(たとえばこちら)にはない、新しさです。

 もう一つ気づいたこと。

 金沢の町並──センセイのアパートは新興住宅街ですが──とよく似合っているように思われるのです。

 じゃぁ(お金があったとして)、センセイが自分で新3シリーズを買うかというと、やはりご縁のなさを感じてしまうのですが。知的な色気(こちら)の差、です。

 物真似ではなく、確かに新しい。それを確かめられただけでも、なぜかちょっとだけ幸せな気分になったのでした。



5月23日(月) 最近の写真屋さん事情

 家族の行事があったので、久しぶりにフィルム(銀塩)のカメラを使いました。

 フィルムだと当然、写真屋さんでプリントしてもらう必要があります。
 で、ずっと利用している、自宅近くの全国チェーン(カメラのキタムラ)でプリントをお願いしながら、ちょっと考えてしまいました。

 デジカメだと画像を見てから必要な物だけ焼いてもらうのに、フィルムだと出来上がりが分からないので、結局全部プリントせざるを得ないのです。

 センセイ自身も写真屋さんの利用の仕方が変わってきました。

 このごろはデジカメばかり使っているのですが、デジカメだと自宅で必要なデータを選んでメモリに移してお店へ持って行きます。
 入口に設置されている機械にデータを読み込ませて、枚数などを申し込むと、データはデジタル化された焼き付け機──ほぼ全自動──に移されます。
 店内をブラブラしながら、ほんの数分待っていればプリント完了!! デジカメなら、たったこれだけの手間です。

 改めてお店を見渡すと、フィルムカメラのコーナーはずいぶん縮小されているし、ビデオカメラのコーナーはなくなっていました。
 デジカメ主体の経営にシフトしているのですねぇ。

 でもセンセイがそうであるように、売り上げの中核となるプリントは、デジカメの出現で枚数が相当減っているはず。

 最近、セブンイレブンが店内でのプリントサービスの開始しました(写真:セブンイレブン・ジャパンのサイトより)。
 セブンイレブンのCMを見ていて気づいたのですが、プリントを申し込む機械(右の写真中、中央部下)の画像は、キタムラにあるものと相当似ています。
 たぶん同じメーカーの機械だと思います。

 考えてみれば、この機械と自動化された焼き付け機さえあれば、店員に専門的な技術がなくてもプリントできてしまうのですね。
 しかもセブンイレブンの価格は、キタムラより割安です。

 キタムラは相当努力して、インターネットでのプリント申込を早くに開始しているのですが、今月末までの限定付ながら、プリント料金をセブンイレブンと同じにまで引き下げました。対抗策でしょう。

 努力している新しいタイプの写真屋さんでも、今度は異業種との戦いに臨まなくてはならないのですね。世の中、ホントに厳しい...。



5月22日(日) 本物の力 ──山水画のような北アルプスを見ることができました── 

 センセイは他の方より国内を移動する機会が多い方だと思います。

 で、電車や車で移動していると、国土の美しさ、特に海や山の美しさに心を打たれることが多々あります。

 先週は車で金沢へ行ったのですが、その帰り、富山県内でとても美しい北アルプスを見ることができました。(写真中央、ちょっと右手、奥の山が立山だと思います。)


 日本の山の美しさは天気の良い昼間ばかりではなくて、以前もお伝えした(こちら)ような雨の日や、今回のように早朝や夕方などにも味わうことができます。

 この日はいつもと違う時間帯に移動したので、山々が幾重にも折り重なり、微妙な色と霞み方の違いを見ることができます。何だかとっても慰められるような、心を洗われるような、神秘的なものを感じます。

 でも、コンピュータだといろんな環境で再現することになるので、必ずしもこちら意図したようには見えていないのかもしれません(Windowsだと一般的にかなり明るくなります)。
 他にも液晶だと再現できる色に限度があるのでディザがかけられたりします。それにそもそも、jpegは微妙な階調に弱いので、この写真も、空の部分、特に右の上部がグラデーションが飛んで、段々になっています。
 本物──この場合は山々──が持つ「力」は偉大で、技術など、人間考え出した力を遙かに凌駕しているということの、一つの表れなのかもしれません。

 富山を通る機会があったら、ぜひ北アルプスに注意してみてください。

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