2008年8月2日更新(2008年8月10日ページ移動。2012年9月20日一部写真削除)
■8月2日(土) 被災した伯母の家の再建工事が始まっていました ──8泊9日のツアー開始!! ──
いよいよ今日から10日(日)までの8泊9日のツアー開始。今日と明日は、新潟市と上越市(直江津)で開かれる金沢工大の保護者会に参加しています。
ツアー最初の宿所はというと、何とこれが、新潟の自宅!!
入学試験など、大学の出張だと行動予定はきっちり決まっています。勝手な行動は許されません。
でもこの保護者会への参加──保護者への状況説明が主な仕事──は、保護者会の行事なので、きちんと仕事をしさえすれば、それ以外の時間は割と柔軟に対応できるのです。(ただし費用は個人負担)今朝、他の先生方と一緒に、大学を大型バスで出発しました。
金沢から新潟への移動ですから、途中、自宅の脇を通ります。
それどころか、実家近く、通学した小学校跡──現在は被災者向けの仮設住宅が建っている──の脇、そして地震で全壊した伯母の家の脇を通ります。仕事が忙しすぎて、しばらく伯母の家へ行っていなかったのですが、車窓から見ていたら、更地で自宅の再建工事が始まっていました。
いろいろ考えさせられながら保護者会を終え、電車で自宅に戻ると大きな音がしています。自宅前の駐車場で町内の盆踊り大会が開かれているのです。
踊りの会のメンバーである隣家の奥様もしっかりと踊っていらっしゃいます。日本海側ははっきりしない天気──というか梅雨空──が続いているのですが、世の中は土曜日、そして夏休みなんですねぇ。
■8月1日(金) “L'Homme Blanc”(白い男) ──西村センセイ、(休みはないんだけど)夏休みの準備中!!
──
突然ですが、西村センセイは明朝から旅に出ます。
休みなしに出張が3つ(!!)続き、それが終わる時には大学が夏休み(お盆休み)に入ってしまうため、次に金沢に戻るのは約3週間後の8月20日(水)。
さすがにこれだけ長期間アパートを空けるとなると、いろいろ準備が必要です。
その一つが、水回りの掃除。普段から注意して使っているし、掃除もしているつもりなのですが、それでも水回りはどうしても汚れがち。
いつもは普通の洗剤を使っているのですが、こういう時は塩素系の洗剤──というより殺菌剤──を使用します。
次亜塩素酸を主体とした塩素系の漂白剤です。昔は使うと「ジュワー」と音がして泡が立つほど強力だったのですが、最近のものはもっとマイルド。
でもやはり塩素系であることに変わりはなく、手についた独特の臭いがなかなか取れません。そこで今回、食品製造などで使うポリエチレン製の簡易手袋を使ってみました。
大学近くの薬局で所在を尋ねたのですが、店員は知らないとのこと。とにかくゴム手袋のコーナーに案内してもらって、30枚入りで300円くらいのものを見つけました。
1回あたり20円ですから、安いものです。でも意外としっかりした造りですし、外側はすべり止め加工されています!!
手を通してみたのですが、これじゃぁまるで、第二次世界大戦中に制作されたフランス映画“Les enfants du Paradis”(天井桟敷の人々※)の“L'Homme Blanc”(白い男)だなぁ。
手首を輪ゴムで止めていますが、こうすると異物や余計な液体が中に入らなくなるのです。農作業でよく使うやり方です。この簡易手袋は結果的に大正解で、皮膚が弱い西村センセイも以前のような苦労をせずに、水回りを綺麗にすることができました。指先の微妙な感覚も、かなり生きています。
厚手のゴム手袋なんかとは比較になりません。さて、身辺整理を終えたところで、いざ出発!!
※直訳すると「天国の子供達」。ただし「天井桟敷」は誤訳ではありません。興味のある方は調べてみてください。
■7月31日(木) 35年ぶりの土蔵の中から、お宝がざっくざく!! ──四人囃子の“From
the Vaults 2”を手に入れました──
夏休みなので授業はなく、楽なはずなんだけど、その代わりに「会議」というものが入ってきて、事前の打ち合わせから本番、続く後始末まで、これがもう、ホントに大変。
食欲が崩れてきて──でも、なくなるわけではない──体調が変なことになっています。体重は減る一方。ヘロヘロになっているところに、待ちに待っていた一本の電話が届くと、ただそれだけで、身の回りが白黒のから急に総天然色になります。
CDが届いたに違いないのです。実はごく最近、四人囃子というグループの“From the Vaults 2”という5枚組CDボックスが、今年販売されていることをたまたま知ったのです。
写真は縦に細長のジャケットの両面を撮影したものですが、表面の隅にはシリアルナンバーが打たれています。ついさっきお店に取りに行ったばかりで、1枚目を聴きながらこの文章を打っているのですが、とにかくもぉ、凄いっ!!
四人囃子は事実上1970年代前半にピークを迎え──というか時代より早すぎた──伝説的なロックグループです。
このサイトでも何回かお伝えしているはずです。リーダーでありギター担当の森園勝敏氏には、長時間の単独インタビューを含めて2回お目にかかっています。
グループの作詞を担当された末松康生氏にも吉祥寺で長時間お話を聴かせていただいたたことがあります。センセイが彼らを知ったのは1976年。
今になって考えてみると、ずいぶん──あるいは決定的な──影響を受けているんだろうなぁー。ギターやキーボードを手にしなくなって25年くらい経つけど、あの当時はコピーして弾いていたし。
実は数年前から四人囃子が再評価されいて、旧盤がどっとCD化されました。
そしてちょっと前に“From the Vaults”──レコーディング途中の音源(!!)や未公開ライブを含む──というやはりCD5枚組が発売されたのです。西村センセイ、「さすがにこれでもう打ち止めのはず」と思って情報収集を怠っていたのですが、実は“Vault”(金庫室/貯蔵室/地下納骨所)には、まだまだたくさんのお宝が眠っていたんですねぇー。
演奏しているメンバーは当時、皆、20歳を過ぎたばかりくらい。
もちろん音は今と違ってスカスカですが、ものすごい緊張感と演奏テクニック、そして格闘しながら何かを掴もうとしている姿がありありと浮かびます。
振り返ってみると、彼らの年齢もボォーとしていた西村センセイ。彼らの年齢から30年くらい過ぎても相変わらずボォーとしているように思えるのですが、さて。あ"、現在、3枚目に入ったところです。このまま5枚全部ひとまず聴き終えそうな状況ですが、やっぱりホントに凄い!!
今晩は眠ることができるだろうか。
■7月30日(水) 大容量のBDならそれなりの画質で、1枚の中にTV放送1シリーズを全部録画できます
昨日に引き続てのAVネタです。申し訳ありません。忙しくて首がまわらなくなると、どうしても同じような話題が続いてしまうのです。
先日の業務用S-VHS機購入の件も含めて、何度もAV資産のBD/DVD化のお話をご紹介してきました。子供の成長記録など、比較的最近録画されたものは別にして、重要なものから作業しており、すでに山場は超えたと思います。
現在は20年くらい前、東京にいる頃に録画した放送大学──関東ではUHFで放送していた──やNHK教育テレビの番組をデジタル化しています。
というか、夏休みのはずなのに忙しくて、手間のかかる作業ができないというのが実態なのですけど。この種の作業は基本的に、機器をセットしていくらか調整すれば、後は機械が勝手にダビングするだけ。
その後不要な部分を削除して、BDなりDVDに落とせば終わりです。こういう使い方だと、BDの大容量という特徴が生きてきます。
例えば放送大学は45分の内容を15回放送します。合計で11時間ちょっと。
これをDVDに焼こうとすると、最も標準的な2時間モードなら8枚に分けて記録することになります。
これじゃあいくら何でもと思って、画質──記録時間、画質は機種に依存します──を1ランク落とし、3時間モードに切り替えると、1枚あたり4回の記録で計4枚。ところがこれを、同程度の画質で13時間半まで記録できるBDにすると、1枚にすべてが収まってしまうんですね。
一見すると、放送大学の件は特殊で自分には関係ないと思われるかもしれません。
でも民放の1時間の連続番組をシリーズ初回から最後まで記録すると、放送回数は13回──1年は約52週で、それを4で割るから13回──が原則ですから、多少の特別編で延長があったとしても約13時間。CMを抜けばさらに短くなります。
つまりBDなら、1枚。画質(15Mbpsまで記録できる)だけでなく、価格や使い勝手の面を勘案してもBDは十分実用になるんですね。特に連続晩組を淡々と記録するような場合は長所が目立ちます。
じゃぁ、すべてをBDに、というと、必ずしもそうでもない。
音楽番組などのように、全体が1〜2時間の内容で、その中の「あの場面だけ見たい!!」というような時は、管理を含めてDVDの方が使い勝手が良いと思います。
映画やドラマは微妙で、画質を重視するならもちろんBDなのですが、よく考えるとわかるように、「画質」を見ているのではなく「映画」の内容を見ているわけですから、BDとDVD、どっちもどっちという感じ。
素材がフィルムだと画質の差はより一層少なくなります。BDには、弱点があります。現時点では再生機器、再生環境が限られるのです。
DVDなら移動中のパソコンでも、教室備え付けのDVDプレーヤでも観ることができます。でもBDだと、そうはいきません。
現在はまだ、専用機器にディスクをセットし、モニタにちゃんと正対して、綺麗なはずの映像をかなり意識しながら「視聴させていただく」という感覚から抜け切れていません。
再生機器が普及すれば事情は......とも思うのですが、こんなに面倒くさいことをするのなら、(データを携帯電話やiPod用に変換して)ワンセグでもいいや、ってことになります。
この問題はそもそも「現在はまだ」なのではなく、画質に重点を置き過ぎたがための、永遠に続く宿業(しゅくごう)なのかもしれないのですね。結局、ちょっと前なら「何でもVHS」、そしてそれに続く「とにかくDVD」という時代を過ぎつつあることだけは確かなのですが、その後については混沌としたまま。
素材にあわせて、またその人の環境にあわせて記録方法を選択するしかない、という救いにならない終わり方になりそう。微妙な領域でしばらくじっと耐えるしかないようです。
でもまぁ、よく考えてみると、そもそも人生がそんなもんなんでしょうけどね。
■7月29日(火) 業務用のS-VHSデッキが届きました!!
発注していた業務用のS-VHSデッキが届きました。
いずれ自宅に持って帰りますが、現在はご覧のように、研究室の機器用ラックに仮に収納しています。
上は民生用のDVDレコーダ、さらにその上はDV/S-VHSデッキですが、面(つら)構えが全然違いますねぇ。
もしかすると、前回のDATデッキや今回のS-VHSデッキ購入で、業務用機器に関心を持たれた方もいらっしゃるかもしれません。
それはそれでかまわないのですが、実はいくつか注意しなければならない点があります。その一つが、サイズ。
先日のDATデッキは民生用モデルがベースで、それを転用したためサイズは元のモデルとほぼ同じだったのですが、これは例外なのです。右の写真は、今回購入したS-VHSデッキを真上から撮影したもの(右が正面)。
業務用機器は事実上、サイズが44mmピッチのEIA規格──49mmのJIS規格はまるで無視されている──に標準化さています。
横幅こそ民生機とほぼじですが、高さもあるし、特に奥行きは見かけよりずっと深くて、冷却のためのスペースを考えると、600mmくらいの奥行きが必要なのです。家庭にある通常のラックだと、絶対に収まりません。奥行きのあるものを我が家のラックでもギリギリです。
入出力端子の形状も、形式(バランス/アンバラ)もレベルも違います。電源ケーブルの形状(3P)も違います。
まぁこれらは、わかってしまえば別にどうってことはないのですが。違いはハード面だけではありません。
業務用/放送用と、民生用とは基本的な発想が異なります。
業務用/放送用の機器は、どんな悪条件下でもきちんと動作すること、つまり信頼性が基本です。例えば右の二つの写真。電源スイッチを撮影したもので、左がON、右がOFFの状態です。
電源を入れるのは簡単。でも電源を切るためには相当意識してスイッチを押す必要があります。
最近の機器は知りませんが、ソニーの業務用機器はみな、この電源スイッチでした。
放送中に不用意に触って、すべてをパーにしてしまうわけにはいかないのです。同じ要領で、操作ボタン類は必要最小限のものしか存在しませんし、存在するボタンにはすべて存在理由があります。(何だか白い犬のCFみたいだな。)
センセイはこっちの方が好きですけど。さて肝心の画質と音質はというと、再生機器の関係でY-C分離端子(DIN4ピン)しか試していないのですが、まぁ、こんなもんだろうな、という感じ。
パッと観た感じでは──たぶん皆さんの予想を裏切って──民生用の方がきれいです。上手にお化粧をしている感じ。このマシンはというと、化粧を全部取った素っぴんの感覚。
ニキビ跡もそのまま正確に描きます。解像度があるので、色のノリが薄く感じられ、まるでβビデオを見ているような感じがします。(わかるかなぁ?)TBC(タイムベースコレクタ)は善し悪し両面あって、輝度や黒レベル、色相その他を自由に操作できる反面、画像──特にエッジの処理──の自然さという面ではTBCをOFFにした方が良いと思います。
まぁ、実際には出力をBDレコーダで受け、そちらでもY/CのNR(ノイズリダクション)や画質を管理できるので、たぶんTBCを切って使うことになるんじゃないかな。以前、DVDレコーダを使ってダビングを始めた頃、プレビュー画面では画質を十分に調整してDVDを作ったのに、実際にディスクを再生してみると結果的にNRが効き過ぎてペッタリとした画面になってしまったことがあります。
やはりこの辺は経験が必要です。味噌汁を作る時に、味見を重ねていると舌の感覚が狂ってくるため、「ちょうどいい」と納得するその一歩手前で止めておく、あの感じです。
う〜ん、昼間の会議を思い返すと、この辺の感覚は、対人関係でも同じですねぇ。
■7月28日(月) 「虫の知らせ」または“syncronisity”?! ──66歳の立派な駅舎が、残念ながら建て替えに!!
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今日は朝早くに所用を済ませてから始発の特急列車で金沢へ移動しました。12時ころには大学に到着するはずだったのですが......。
乗換駅のJR信越本線柿崎駅──つまり先日、66歳の誕生日をご紹介した駅──で降りて、待てど暮らせど、特急「北越2号」は来ない......。
反対方向、つまり金沢方面からの列車も乱れていて、下りの北越1号は45分くらい遅れて柿崎駅を発車。
もう長岡駅で上越新幹線には接続しないので、出張の人や成田空港を利用する人は大変だっただろうなぁー。
どうも石川、富山県内で大雨が降ったようです。センセイが乗るはずの北越2号も下越地方の大雨で徐行運転が続いており、どんどん遅れ幅が広がっていきます。
無表情な女声の自動アナウンスによると、60分以上の遅れ(!!)とのこと。柿崎駅は風情があって好きな駅なので、窓口の駅員に断って──センセイは回数券を使っているので、本当は外へ出られない──駅舎の外へ。
ご覧のように大規模な工事が始まっているのです。写真右側、待合室が存在した部分はすでに取り壊されています。
掲示をよく読むと駅舎を新築するとのこと。ここに新駅舎を建てて、残っている旧駅舎を解体するようです。
センセイが昭和17年のプレートに気づいたのは、いわば「虫の知らせ」だったのでしょうか。改めて駅舎を見ると上部にはステンドグラスがあります。何回も訪れているのに気がつきませんでした。
飾りか実用なのかわからなかったので駅舎内に入ってみると、右下の写真のように下半分(四角の部分)は実際に明かり取りに使われています。戦争が始まっていた昭和17年にこのままの構造であったかどうか、つまりステンドグラスがあったかどうかはわかりません。
しかしともかく、照明が足りない時代のことですからここに窓があったことはほぼ確かです。1時間以上待って、やっと列車が到着。
やれやれと思ったのですが、なかなか進まないし、そもそも車内の様子が変。
乗客がみんな、半ばあきらめ顔なのです。今晩のニュースでご存じと思いますが、今朝、石川、富山県内の一部──報道されていないけど新潟県内の一部も──は豪雨に襲われ、金沢市の浅野川沿いでは氾濫が発生し、大きな被害が出ました。
(こちらも報道されていないけど)金沢工大の脇を流れる高橋川も一部で氾濫しました。その影響で北陸方面の鉄道はメチャクチャになっていたんですね。
今日は午後2時までに背広を着て大学に行かなくてはならなかったのですが、タイムリミットがどんどん迫ってきます。金沢到着後タクシーに飛び乗ってとにかくアパートに立ち寄り──だって間抜けな格好をしているので、着替えてネクタイをしなければならない──汗をかきながら、ぎりぎりのタイミングで大学到着。
ふう。仕事を済ませてアパートに戻ると、今度は北陸本線全体が止まっているとのこと!!
金沢の司令所のシステムがダウンしてしまったそうです。夜には代替システムに切り替えて何とか復旧したのだそうですが、今日は本当に厄日だったな。
あ、我が家(金沢のアパート)は、浅野川や高橋川からちょっと離れた場所にあるので無事です。ご安心を。ただし、実家やその田畑、そして自宅が大規模な水害や地震に襲われた経験からすると、被災地の状況には胸が痛みます。(知事を含めた石川県民、あるいは金沢市民の反応を見ていると、正直なところ、ちょっと気になる部分を感じてしまうのです。)
■7月27日(日) ブログが1ヶ月間沈黙した、その理由は!? ──Macな物書堂、頑張れ!!
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ご覧のように、今日はリンクが沢山あります。悪しからず。
以前この場で、Mac用のワープロソフトEGWordを開発・販売していたエルゴソフト社が、惜しまれながらパッケージソフト事業を終了させたこと、ソフト開発に携わっていた方へのインタビューがアップル社のサイトに掲載されていること、またその中のお一人“norihito”氏が、この間の事情を含めてご自身のブログ「Cocoaを飲んで、ほっとして。」で述べていらっしゃること、そして“norihito”氏らはエルゴソフト社を退社され、新年度に「物書堂」を設立されたことをご紹介してきました。
会社設立時のたくさんのトラックバックから、EGWordなどが、どれだけ愛されていたかがうかがい知れます。Mac文化に深い理解を持つ物書堂のブログはとても興味深いものです。
それによると秋を目処にワープロソフトの開発・販売を目指すとのことだったのですが.......6月9日付のWWDC(Mac開発関係者の会議)への参加レポートを最後に、ブログの更新がパタッと止まってしまいました。
“norihito”氏個人のブログはそれなりに続いていたものの明らかに、言いたい何かを抑えている感じ。西村センセイ、最初は設立したばかりの会社の、例えば経理面などの問題を思い浮かべました。
でもエルゴソフト社での経験や、そして何より彼らの顔──本当に良い顔をしていらっしゃる──と、まずあり得ない。ということは......と思っていたら、案の定、7月10日のiPhone発売にあわせて「物書堂 iPhone/ iPod touch 用電子辞典アプリケーション 『ウィズダム英和・和英辞典』を発売」とのニュースが!! 以下、((c)物書堂)
僅か1ヶ月でまったく新しい商品を開発してしまったのです!!この間の事情は「開発秘話?」に詳しく述べられています。
多くの課題とリスクを抱えながら、黙々と自分が為すべき仕事に向かわれたお二人の姿が目に浮かびます。しかし残念ながら世の中、良いことばかり続くとは限りません。
「ウィズダム英和・和英辞典」の販売開始後、一部ユーザーの間でインストールに関するトラブルが続いたようです。
一般的な注意喚起の告知に続いて、一昨日ついに、「ウィズダム英和・和英辞典の販売を停止します」とアナウンスされてしまいました。今どきのネット上ならこういう場合滅茶苦茶に叩かれるのかもしれませんが、反応はまるで逆。
いかに物書堂のお二人が古くからのMacユーザーに期待されているかがわかります。反応の中には同業者からのものもあって、それによると実は、iPhone販売開始前には実機でのテストはできず、実際にソフト(およびiPhone)の販売が始まってからやっと、販売までのソフト検証が可能になった(!!)のだとか。
そりゃ、問題が出ないわけはありませんよ(そのためにβバージョンが存在するのですから)。それにそもそもこの問題、どうもiPhone の環境(OSおよびメモリ容量)に起因するらしい......。
設立したばかりの物書堂さんにとっては大変な経験となったようですが、Macユーザーがみんなで応援しているということが、ホントによくわかります。
早くこの問題が解決して欲しいですし、そして、ぜひ秋のワープロ販売に向けて頑張って欲しいものです。古くからのMacユーザー、ホントに応援していますよぉ。