2008年9月13日更新(2008年9月21日ページ移動。2012年9月20日一部写真削除)
■9月13日(土) 土佐の高知は、もちろんはりまや橋で... ──西村センセイ、桂浜へ行きそびれる──
高知駅に到着し、ホテルを探して歩いているといきなり携帯電話が......。センセイは講義の関係で他の方より遅く出発したのですが、すでに到着している先発隊から、飲み会への呼び出しです。
部屋に荷物を置き、急いでサイトを更新して会場に駆けつけると、もう皆さんできあがっています。「駆けつけ三杯」状態で、日付が変わってからやっと解放されました(一部その後も拘束されたままのメンバーもいたけど)。
おかげで今朝目が覚めたのは、予定時刻をかなり過ぎてから。
今回の出張は保護者会+OB会なので、午前中は自由行動が可能です。
西村センセイ、高知県は二度目の訪問となりますが、泊まったのは県西端の宿毛(すくも)市で、高知市内をちゃんと歩いたことはありません。土佐といえば坂本龍馬。
そこで漠然と「銅像のある桂浜まで行ってみようか」と思っていたのですが、調べてみるとずいぶん遠い。
今回は忙しくて事前にほとんど調べる時間がなかったのです。そこで高知市中心部を歩いてみることにしました。
もちろん出発点は高知駅。
風情のあった昔の駅舎は取り壊され、高架式のモダンなビルに建て替えられています。駅前は工事中で、路面電車は更地のど真ん中から出発しています。
三つ目の乗降場で運賃190円を払って下車すると、有名な「はりまや橋」。写真は江戸時代のものを再現したものだそうです。
ちょっと戻って西側へ向かってしばらく進み、にぎやかな、しかし老人の姿が目立つ商店街を抜けると、「内助の功」で知られる山内一豊(かずとよ)の高知城。
再建されたものですが、とても美しいお城です。最初その気はなかったのですが、結局天守閣まで登ってしまいました。やっぱり○○は高いところが好きということでしょう。
最後の急な階段を登ると、文字通り市街地を一望できます。お城の入り口になにやら舞台セットが作られていたので何だろうと思ってみると、自民党総裁候補の立ち会い演説会の会場でした。
今日の午後4時に候補が全員勢揃いするようです。時間を考えると、夕方と夜のニュースでその様子が放送されるのではないでしょうか。
お昼が近くなったので、すぐ近くで見つけた「ひろめ市場」というところに入ってみました。
中は相当広くて、鮮魚類を中心に小さな店がたくさん並んでいます。気がつくと共通の飲食スペースがあります。
鰹などの新鮮な素材を好みに合わせて選び、最後に会計するシステムなんですね。ビールなんかも売っていてついつい......さすがに仕事前なのでそちらには手を出しませんでしたが。
おみやげコーナーもあります。
一般的なお菓子とともに、高知名物「芋ケンピ」を目の前で製造し、販売しているお店を見つけました。
小袋をいくつか買って、写真も撮影させていただきました。というわけで今日はこれからお仕事。夜はOB会で、それも二次会までセットされているそうな......。
明日は愛媛に移動し、そのまま保護者会、OB会と続くので、明晩はちょっと更新できないかもしれません。
悪しからず。
■9月12日(金) 西村センセイ、Macを抱えて無事に南国土佐へ到着!!
今朝は早くに出勤して、まず衣類を宅配便で新潟の自宅へ発送します。ツアーに持ち運ぶことができないからです。
午前中に講義を二つこなし、あちこちにメールを送ってからとにかくひとまずアパートへ戻り、タクシー──今日は公務出張なので──で金沢駅に駆けつけます。
駅内のコンビニでお弁当を買ってホームに出ると、もう大阪行きの特急が入ってることろ。
今日を含めてこのところ忙しかったので、列車の中でずいぶん眠ってしまいました。気がつくともう琵琶湖湖畔(湖西線)です。身支度をして京都駅で下車。乗り換えの時間がちょっとあったので待合室へ入ると、写真の「モバイルコーナー」というものができていました。コンセントも備えられています。
さっそく、持参したPowerBook G4を起動し、SA(スチューデント・アシスタント)に打ってもらった午前中の授業の生記録を受信します(Kさん、ずいぶんな量をありがとうね)。
新幹線「のぞみ」に乗り込んだのですが、山陽新幹線はトンネルばかりでつまらないので、HPへの加工作業がずいぶん捗ります。
作業を終えたところで岡山到着。目的の土讃線特急「南風」高知行きは入線して、発車を待っています。
3両編成の短い編成──四国の特急はたいていこんな感じ──で、ディールエンジンのくせにずいぶん軽々と加速します。
四国に入った途端、どんどんとお客さんが降りて、もうすっかりローカル列車の風情。とても残念なことがあって、本州四国連絡橋あたりですっかり暗くなってしまい、外の様子が良くわかりません。
2001年に列車で四国を一周していて気づいたことがあって、四国は、県境と分水嶺があまり一致していないところがあるのです。今年をふくめて毎年のように渇水を伝えられる香川県、その水瓶である早明浦ダムがあるのは高知県!!。
四国の北部から南部へ抜けようとすると、一度高い山をトンネルで抜けて阿波池田のあたりに出て、もう一度険しい山を越えて急角度で高知へ降ります(この辺の感覚は実際に乗ってみないとわからない)。
まるで大糸線のように「こんな場所に鉄道を走らせるの?」という感じの場所をたくさんの急カーブとトンネルで乗り切る......はずなのですが、真っ暗で何も見えない。
都会と違って人家も少ないので、灯りがまるでないのです。阿波池田を過ぎた大歩危(おおぼけ)・小歩危(こぼけ)は絶景だし、そうでなくても、ものすごい急斜面の、しかも自動車が入ることができない高い所に人家が点在していて、四国は海に半分沈んだ山地なんだということも実感できるはずのなのですが......残念。
いかにも四国、と思ったのが、阿波池田駅からお遍路姿の方が数名乗車してきたこと。
また、以前来た時のことを思い出したことがあって、特急が止まる時に車掌が下車する客に「乗車券を持ったまま最後尾(または最前部)へ」と指示するのです。
特急が停車する駅なのに、無人駅なんですね。オマケに最後は、車内で特急券を回収されます(乗車券は手元に残る)。というわけで、7年前を思い出しながら高知到着。
ちなみに前回は1周した関係で土讃線の一部に乗っていなかったのですが、これで完乗ということになります。
■9月11日(木) “KitKat”(マスカット&ホワイト)でパワーをつけて、ツアーへ出発!!
とにかく、何だか忙しい。
疲れすぎていて、睡眠を十分に取ろうと思っても夜中に目が覚めてしまい、結果的に昼間の会議は生あくびを連発してしまいます......。これじゃいけない。
脳の唯一のエネルギー源である糖分を摂ろうと思ってコンビニに入ると、おぉ、“KitKat”の「マスカット」!!。以前ご紹介した「きなこ」同様、期間および販路限定商品なんですね。
西村センセイ、弁当・サンドイッチ以外でコンビニを利用することはほとんどないのですが、改めて意識して探してみると今日は「ホワイト」が並べられています。
たぶんこちらは「紅白」などで時々販売しているものでしょう。興味が湧いて「期間限定」の正体を探るべく、キットカットのホームページを観てみると、あれまぁ、こまめにいろんな商品を販売しているんですねぇ。
でも、よぉーく見ると、「きなこ」や、センセイがキットカットに興味を持つきっかけとなった受験シーズン用「ストロベリー」などは載っていても、ネガティブな予想を大きくプラスに裏切った、あの「赤穂の塩」は掲載されていません。
こちらはレア・アイテム扱いということでしょうか。いずれにせよキットカットで元気をつけて西村センセイ、明日の午後からちょっと遠く──ずいぶん遠く、かな──へ出かけます。
その様子は、たぶん明晩。あ"、そうそう。
昨晩の「東京物語」。自分でも気になったので最初の方はリアルタイムで観ました。
朝になって録画を確かめてみると、2時間15分の放送で21.1GB。もちろん1枚あたり4.7GのDVDには入りません。ざっと計算すると、地上デジタル放送の上限を超える約20Mbpsで放送していたことになります。
画質はというと、ちょっと微妙。
金沢のアパートにあるナナオの液晶(1920×1080ドット・バイ・ドット対応)で観る限り、それ程の差があるとは思いませんでした。来週月曜には自宅に立ち寄るので、自宅のブラウン管式カラーモニタ(KX-32HV50)で確かめてみようと思います。実は「東京物語」のマスターフィルムは残念ながら火災で焼失しており、デジタル化の元になったのはそのコピーです。画質については、それも大きく影響していると思います。
■9月10日(水) 秋の夜長は、一人静かに「東京物語」を...
以前お伝えしたように、今日の深夜23:15〜1:33、NHK BShiで小津安二郎監督の代表作「東京物語」が放送されます。(写真はセンセイが所有する「小津安二郎DVD-BOX」((c)松竹))
「戸田家の兄妹」と比較するなどして、何回かご紹介した小津作品の、初めてのハイビジョン放送となります。舞台は昭和28(1953)年。
尾道に住む老夫婦(笠智衆・東山千栄子)が東京で生活する長男長女、そして戦死した次男の嫁の紀子(原節子)を訪問して尾道に戻る──ただし老妻は程なく病死──という、ただそれだけの映画。派手な展開があるわけでもなく、淡々と老夫婦の日常と上京の様子を描きながら、家族の崩壊と死、そして再生を考えます。
ちなみに主演のお一人、笠智衆氏は当時まだ48歳。
現在のセンセイより若いんですね。老け役を演ずるために、背中に座布団を入れて撮影に臨んでいます。難しいことは言いません(言ってるかもしれないけど)。
BD/DVDレコーダをお持ちの方は、センセイに騙されたつもりでとにかくタイマーをセットしましょう。明日は午前中に講義があるので、センセイも録画して、後から観ます。
冒頭の13分間を観て、「自分にはご縁がないや」と思ったら消去すればいいのです。放送時間を確かめていたら、10月17日(金)に以前ちょっとご紹介した「天井桟敷の人々」が放送されることを知りました。第二次世界大戦中、ドイツ占領下のフランスで制作された傑作です。
ただし両作品とも制作年が古く、ハイビジョン放送するほどの画質かどうかは問題なのですが、この点については後日、改めてご報告させてください。
■9月9日(火) 秋葉原の“BOSE”のお店へ行ってみました
部屋でレポートにコメントを書いていたら、携帯電話に着信。誰からだろうと思って表示を見ると、見知らぬ“03”ナンバー。都内からの発信です。
ちょっと訝(いぶか)りながら電話に出ると、予想外に、「ボーズの...」。え"、もう手配ができたの?!
西村センセイ、先週末の都内出張の際、昼休みを利用して秋葉原へ行ってみました。
研究会の会場は東京駅前、センセイの行きたかった場所も駅前なので、1時間半の休憩時間で十分目的は達成できるのです。その目的地の一つが写真の“BOSE”のお店。
秋葉原駅のすぐ近く、例の事件現場に面したところにあります。お店の存在には気づいていたのですが、時間がなくて前を通り過ぎるだけだったのです。以前お伝えしたことがありますが、センセイはBOSEのノイズキャンセリングヘッドホンを愛用しています。
とても優れた製品で、日本のメーカーに真似できない音や装着感の良さがあります。でも購入してからもう3年。
センセイはこのモデルを酷使している──海外へも行った──ので皮膚と直接接触するパッドの部分は革が擦れてきた(こちらは部品を購入済)し、ケーブルもちょっと心配な状況になってきました。
そこで秋葉原のお店で補修部品としてケーブルを入手しようと考えたのです。ショールームを兼ねているだけあって、外はもちろん、店内はとてもおしゃれ。売り出し中の小型モデルがBGMを流しているのですが、その大きさからは想像できない音のスケール。
ホントにBOSEの製品には驚かされます。店員に用件を伝えるとあいにく在庫がなく、取り寄せは9月末になりそうだとのこと。それでもお気に入りなので確保できたら発送してもらうことにしました。
この間ずっと、店員の動きや他の客への応対、在庫の確認や想定外の事項への対応を見せていただくことになりました(そのつもりで来店したんじゃないけど)。
100点満点というわけにはいきませんが、最近のアルバイトばかりのプラスチック製のお店とは比較になりません。凄いなぁーと思ってお店を出たのですが、今日、再び、「凄いなぁー」。もちろん予想より早く在庫を確保できたということが大きいのでしょうけど。
やっぱり勢いのある会社、あるいは少なくとも頑張っている組織って、末端の一員まで対応が変わってくるんですよね。
■9月8日(月) 西村センセイ、落ち穂を啄む鳩の姿に、いろいろ考える
西村センセイ、何故か今学期(秋学期)は午前中の講義が少ない。朝イチの講義も週に2日だけ。朝型のセンセイも、ゆっくり起床し、制服の小学生と一緒に出勤に登校します。
アパートのそばには田圃が広がっているのですが、もう早稲品種の刈り取りは終わってしまい、後はコシヒカリなどの晩生(おくて)を残すだけ。
その中の1枚に休耕田──たぶん減反対策──があって、田植え後に根付かず、ここに流れてきた苗が、ところどころにポツンポツンと成長していました。
今日までにそれも刈り取られてしまったのですが、その株の跡に、ご覧のように鳩が集まっています。田圃の真ん中で天敵が来ることもないので、周囲を気にせず、一心不乱に落ち穂を啄(ついば)んでいます。
センセイは農家の倅(せがれ)なので、皆さんの多くよりもお米の成長には詳しいと思います。
でも、数年前に実家が稲作を止めて以降、やっぱり感覚が鈍ってきています。「あぁ、○○の時期なんだなぁー」ということはわかるのですが、その先がちょっとイマイチ。
男性でも、奥さんが妊娠すると世の中にこんなにたくさんの妊婦さんがいたということに気づかされる──要するにそれまでは、物理的には見えていても、しっかりと認識できていない──のですが、それと同じことのようです。センセイの場合、農地そのものがなくなったわけではないので、そうだなぁー、金沢工大をクビになったら、あと20年くらいは田圃と畑ができるかなぁ。
■9月7日(日) 個人的には「やっぱり、生が一番」、と思うのだけど...。 ──旅の終わりは国鉄色485系!!
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金曜日から始まった小ツアーも最終日。
今日はちょっとワケありで、新潟を経由してから自宅へ戻り、身支度を整えてから金沢へ移動しました。(新潟は大雨だったのに、何故か警察官〔新潟県警および神奈川県警〕と白バイが多かったです。)
柏崎からは、いつもなら各駅停車に乗るところを、今日は時間その他の関係で特急。
それも指定席!!長距離を移動したのでちょっと疲れてボォーッとしていると、列車到着のアナウンス。
列車が静かに入線して......あ"。到着した列車はベージュ色の旧国鉄色。ちょっと前にご紹介した鉄道マニア垂涎の485系特急列車です!!
運転席右上(写真では左上)の窓枠内に“T-18”編成の文字をしっかり読み取ることができます。
こんなに早く乗ることができるとは思っていませんでした。1号車に(グリーン車・指定席車)に乗り込んだ西村センセイ。
きっと前回のように沿線にアマチュア・カメラマンが今か今かと沿線でカメラを構えているんだろうなと考えて、逆に彼らの姿を撮影しようと準備したのですが......完璧に空振り。よく知りませんが、保守点検などを含めて、車両運用はマニア向け雑誌のどこかに書いてあるんでしょう(そうでないとカメラ小僧の出現を説明できない)。
でも今日は臨時の「代走」だったのか、マニアは誰も知らなかったようなのです。西村センセイ、もちろんメカは好きだし、このページに載せるために車両を撮影したりしますが、センセイにとってそれらは本質的な問題ではありません。
よそ様の趣味を否定する気はないのですが、センセイだったら、実際に列車に乗って知らない場所へ行き、全然知らない人と1回限りの時間を過ごすんだけどなぁー。