2009年9月5日更新(2009年9月13日ページ移動。2013年9月17日写真削除)
■9月5日(土) 必携。大判の時刻表と正確な地図。(ただし、副作用があるかも...。)
センセイは現在、以前ご紹介した全てのJR東日本線が乗り放題になる切符を使って、東北地方を旅しています。
このページは夕方、八戸到着後のホテルで作成しています。
本当はもっともっと乗るはずで、指定券も数枚確保していたのですが、八戸到着が23:00――夕方到着してみたら、多くのお店が今日の営業を終えていた!! ――になるのと、後述するような情けない理由で腰がちょっと痛くなったため、当初の予定を変更したのです。センセイは出かける時、少なくとも列車に関してはかなり綿密に情報を集めます。それでも予想外の事態は起きますし、現場で急遽調べたいことも出てきますから、常に大判の時刻表を持参します。
今日は五能線と花輪線を完全乗車しました。乗客は、地元の方と鉄道ファン。
後者が予想以上に多かったのですが、その中心は女性客ら初老の団体客。要するに、バスツアーを列車に換えたような方々です。
とてもにぎやかで「まるで小学生みたいね」と言いながら冷房の効いた列車の窓を開け、顔を出して(!!)はしゃいでいます。文字通り、「童心に戻って」いらっしゃるんでしょうね。次に多いのが60歳〜75歳くらいの夫婦。
「一人年会費2,500円は高いわよね」などと、明らかにセンセイと同じ切符を使っています。温泉地の駅で降りた先を目で追いかけると、駅前にはちゃんと迎えのマイクロバスが待っていました。
これまでの人生経験を生かして、この種の手配はきちんとしていらっしゃるんですね。で、以上のお客さんは時刻表を持っていません。パソコンで打ち出した乗り換え情報を持っているだけです。
厚い時刻表を持っているのは、「青春18きっぷ」を使って旅する鉄道ファンの少年少女――初めて女子学生1人と同席しました――と、60歳代でセンセイと同じ切符を使っていらっしゃる方々。
いずれも多く方は、大きなカメラを首からぶら下げて、熱心にあちこち撮影していらっしゃいます。でも旅する時にはもう一つ、とても大切なものがあります。
地図、です。
今日ご一緒させていただいたお客さんのほとんどは、同じ観光マップをご覧になっていました。もちろん、ないよりはましなのですが、路線は略されていますし、等高線や山の高さは記載されていないと思います。
例えば花輪線。
この路線は歴史的な経緯から、大館寄りの「十和田南」駅(旧「毛馬内」駅)が島式のスイッチバックになっており、ここで列車の向きが変わります。
センセイも大館駅から乗車したのですが、わざと日の当たる側の席に、それも後ろ向きの席に座りました。
地図の情報と走行する時刻から、行程の大半の部分が日陰で前向きになるはずだ、と考えてです。もちろん団体客はそんなこと気にしませんから、途中から日差しが入るとカーテンを閉めてみんな眠ってしまいました。
今日の東北地方はよく晴れて暑かったのです。というわけで西村センセイ、旅する時は時刻表とともに、等尺の、きちんとした地図を持ち歩きます。
例えば「北海道は広いから縮尺を変えてこの画面や誌面に...」などと考えてはいけません。北海道はやっぱり本当に広い。そして東北地方も、とてもとても広いのです。ただし、厚い時刻表と、こちらも結構厚い日本地図の組み合わせ。こちらにもちょっと問題があって、2冊あわせると結構重い。
センセイは鞄に水筒を入れているし、もちろんMacBook White(Windows)は一緒だし......というわけで、日ごろの運動不足もたたってか、センセイは腰痛寸前!!でも明日は、今回のツアーの山場。
ここ八戸を基点にしたおかげで、未乗車区間のいくつかを一挙に走破できるはず。センセイとしては久しぶりの傑作プランだと思っているのですが......。ちなみに明日の終点は、今回のツアーでは唯一遅い時刻の秋田を予定しています。
というわけで今日は朝から、年に2回都内で開かれる技術者教育の研究会に参加しています。
今回はいつものメンバーに加えて、企業内研修施設の担当者や、通商産業省の中堅幹部をお迎えしているので、いつもとはちょっと違った雰囲気です。
センセイも少し、最近の研究成果について報告させていただきました。この種の会は、昼はもちろんのこと、夜の懇親会が重要。
互いにお酒を酌み交わしながら、なかなか言えない、聴けない情報を交換します。(もちろんその内容は、オフレコ。)
現在は、2時間以上の懇親会を終えたところです。さて西村センセイ、この週末と来週頭の休暇を使って、ちょっと遠いところへ行こうと思っています。
大きなトラブルがなければその様子は明晩からお伝えできると思います。請う、ご期待。
■9月3日(木) 金沢を発つ前に ――新厚生棟の基礎工事が着々と進んでいます――
明日の朝から夜まで都内で研究会があるので、センセイはすでに金沢を離れています。でも出発する前に気がかりなことがあったので、8号館の上層階へ。
隣で進む新厚生棟新築工事の進行状況を、この目で確かめたかったからです。巨大なクレーンも入ったからには、ずいぶん作業が進んでいるんだろうなぁー......。でも現場を囲む鉄製フェンスは、高さわずか2mでしかないのに、とにかく中が見えないので、高所から見るしかないのです。
約1ヶ月前と比べると、(当たり前ですが)現場のサイズは変わらないものの、掘削工事を終えただけでなく、すでに地下部分での筐体工事が進んでいます。
コンクリートを流し込んでいるように見えます(間違えているかもしれないけど)。計画では地上6階地下1階とのことですが、地面の高さと比べながらよく見ると、どうもこの構造部分は地下2階に相当するように思えます。
別に秘密の部屋があるという意味ではありません。
どの建物も、一番下の階の床にある点検孔を開くと、何もないはずの場所に広い空間があって、給排水の配管や機器類があったりします。
この部分もきっとそういう使い方をされるんでしょうね。ちなみに写真右下の部分はどうも他と違った構造になるようです。エントランスになるのか、あるいは他の用途に供されるのか。
いずれにせよ、ここまで来ればこの基礎の上に建物を建てていくだけ(?)です。作業工程の半分近くまで進んだんじゃないかと思うのですが......甘いかなぁ。
■9月2日(水) この渦巻きは、おぉ、地球が自転している証拠だぁ!?
金沢工大キャンパスにそびえ立つLC(ライブラリーセンター:図書館)の前には池があるのですが、先日、そこを通りかかると、おぉ!!
その日は雨が降ったせいか、珍しく、かなりの勢いで水が排水口(写真下部)に吸い込まれていきます。
いつもはもっと静かなのです。問題は排水口の上。水が吸い込まれる際に発生した渦巻きが、きちんと反時計回り!!
それがどうしたって?
ちょっと物理や天文の話になりますが、地球は自転しています。
そのため北半球では少しですが右向きの力「コリオリの力」(あるいは「転向力」)が加わります。(正確には見かけ上の力)
台風の渦巻きが、必ず反時計回りになる理由です。ということは、この池の渦巻きだけでガリレオなど先人が散々苦労した、あの地球の自転が簡単に証明できる?!
......ホントかなぁー。
■9月1日(火) 明るいお日様の下でよぉーく見てみると...。 ──教育では、時間がとても大切なのです──
先日ご紹介した低木の中の不思議な物体。「明日確かめて...」とか書きながら、もう数日が経ってしまいました。
忘れていたわけではないのですが、金沢工大のキャンパスは広いので、それがたとえ正面入口であったとしても、なかなか通る機会がないのです。今日、遅い昼食を外で取ることにして、気になっていた場所を再訪するとこれが、数日前とはかなり違う......。
前に見た時は割と「プルン」としていたのですが、今日はご覧のようにひび(?)が入り、角のような、尖った部分も見えています。この不思議な物体、モリアオガエルや蟷螂(かまきり)の卵──知らない人は調べてね──のように、虫の卵ではないかという説もあったのです。
でも、それが存在しているのは特定の場所(枝の先端部に近い場所)だし、何よりも、触ってみると結構硬い。センセイ個人としては、この木の一部、ただし花そのもの(「花弁」)ではなく、それを保護する萼(がく/うてな)ではないかと思うのですが......。
話は変わるようですが、今年度になってから娘に化学を教える機会が増えました。
自分の勉強にもなって、それはそれで面白いのですが、授業(?)をしていると、娘が基本的なことを理解していないことを思い知らされ、愕然(がくぜん)とする場面があります。オイオイ......と最初は焦るのですが、頭を冷やしてみると、実は初学者なんてそんなものなんでしょうね。この「真珠」の話も、植物に詳しいセンセイの母親が聴いたら、同じように絶句するんじゃないかと思います。
まぁ、焦らずに行きましょう。とにかく不思議な物体は短時間でこれだけ変化しているのなら、もう数日で状況が大きく変わるのではないかと思います。
乞う、ご期待(!?)
■8月31日(月) 電車の中での、密かな予感 ──相本店長、衆議院選に散る!! ──
昨日は、いつものように夕方の電車で金沢へ移動し、ニュースを更新してからテレビのスイッチを入れました。もちろん選挙結果を知るためです。
結果はご存じのように、そして事前に予想されていた通りに、野党の圧勝。注目選挙区の結果が次々と映し出されるのですが......出ない。センセイが見たい、たとえ途中経過でも結果を知りたいと思っている富山の様子がわかりません。
以前お伝えした(民主党小沢代表[当時]による出馬要請および出馬表明)「相本店長」こと相本芳彦氏のその後を知りたいのに。このサイトでは政治や政党に関する内容は扱いませんが、年が近いということもあり、また何よりも北陸を移動するようになって得た初めての「知り合い」(?)なので、相本氏のその後にはとても注目していました。
当初は民主党公認でということだったのですが、社民党への配慮と協力要請のために結局、無所属──結果的にはこれが大きかった──で出馬することに。出馬騒ぎは1月末。
この頃は、いつ衆議院が解散されてもおかしくない状況で、同地を基盤とする国民新党綿貫代表の比例区転出も影響して、この選挙区は、そして自民党は大混乱に陥りました。
そのままの勢いなら相本店長の圧勝だったのでしょうが、経済状況の大きな変化もあって、解散はずるずると引き伸ばされ......。自民党の混乱は続いたのですが、それでも時間をかけて体制を立て直し、結局、最近になって地域の中心都市である高岡市の現職市長──親子2代での市長のようです──が立候補することになりました。
その後の自民党の巻き返しは凄く、また自民党から転じた他党候補も出馬したため、選挙の行方は混沌としてしまいました。最近の報道によると「自民党が猛烈に追い上げて、横一線」という状況でしたし、民主党幹部が応援演説に乗り込んだ時も、「公認にしておけば...」とのこと。
要するに劣勢にまわったということです。公認候補ではないので、比例区での復活当選もありません。センセイが「あれっ?」と思ったのは、移動のために乗っていた昨日の各駅停車の中。
富山駅で乗り換えたのですが、出発間際に乗り込んできた中年男女の一群がにぎやかに話し合っています。そのうちに話題がやがて政治に移ると、小声になって「○○[相手候補]さん、可哀想だよね」。
よく聴き取れないのですが、相手候補は自民党の事情で衆議院選挙への転出を余儀なくされたこととか、親子2代の市長なので人望があるとかといったことのようです。
おそらくこれが、この地域の平均的な反応なのでしょう。だから日付が変わるころまで待ったのですが、いつまで経っても富山県の様子はわからない。
金沢では富山のテレビは映らないので、地方局がどのように報道しているのかわかりません。残念ながら、仕事があるので昨晩は休んでしまい、朝になって相手候補の当選と相本氏の落選を知りました。相本氏のサイトには、氏のブログへのリンクがあり、現在、今朝の時点での氏のお礼が載っています。
今回は確かに負け戦。でも50歳を過ぎて、新しいことに果敢に挑戦したことは評価されるべきですし、10万票以上の支持を得たこともまた、まぎれのない事実です。
個人的に、相本氏の今後に注目していきたいと思っています。
■8月30日(日) 「雨天中止」の地域運動会が、無事に開かれました
今日、センセイの自宅がある新潟県柏崎市比角(ひすみ)地区の運動会が開かれたので、ちょっとだけですが覗いてみました。
比角は鎌倉時代に書かれた『吾妻鏡』に「比角のしょう[庄/荘]」として登場するほど歴史がある地区。現在は新しい町名を持つ町内が多いのですが、それでも柏崎市内で一番まとまっています。
今回も地区をほぼ網羅する、約20の町内が参加。写真は2人1組で「デカパン」を履いて、大玉をリレーするというもの。
地区ごとのテントに分かれた応戦席はものすごい盛り上がりなのですが、それが、しっかりと地に足を降ろしたものになっているところがすごい。さてこの運動会、「雨天中止」とのことで開催できるかどうか危ぶまれたのです(昨日はかなり雨が降った)。
ご覧のように、何とか天気は持ったので、何とか無事に開くことができました。会場は比角小学校なので、雨天の場合、例年なら体育館を使うのですが......そう、投票所になってしまったのです。
もちろんこちらにもたくさんの方がいらっしゃっていました。さて、今日の選挙、どのような結果になったのでしょうか。(センセイはまだ見ていないのです。)
4年前の選挙結果とそれがもたらしたものは、正直なところ、この運動会とは比較にならないほど皮相で浮ついたものだったように感じられます。どのグループが勝つにせよ、目に見えるものの向こうにある、毎日繰り返される見えないものの大切さに配慮してほしいものです。
P.S. あ、そうそう。今日お誕生日の皆様、おめでとうございます。