2011年3月25日更新(2011年4月3日ページ移動。2014年9月23日写真削除)

──2011年3月第4週のニュース──

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3月25日(金) 設計はドイツ。部品はアメリカと日本。製造は中国!! ──業務用のオーディオ機器を購入しました──

 東日本大震災でいろんなことが吹っ飛んでしまい、ご紹介が遅れたことがあります。業務用の音響機器を購入したのです。届いたのは地震の直前。
 開封直後に撮影したのが写真です。

 ドイツBEHRINGER(「ベリンガー」と読む)社製の“SRC2496 Ultramatch Pro”というこのマシン、主たる目的は、サンプリング周波数(サンプリングレート)の変換
 修理から戻ってきたミニ・ディスク(MD)デッキは製造後16年も経ているので、いつ再び故障するかわからないのです。

 しかしこのマシン、それだけではありません。多機能で、とても一度では紹介できないので、今日は最初にいろいろ感じたことを。
 まず外見から。

 とても薄く、高さは44mmしかありません。

 実は業務用の機器は、共通規格のラック(19インチラック)に収めるために、高さと横幅が決められているのです。
 高さは44mmを“1U”と称して、その整数倍(=88mm、132mm、・・・)という具合。

 本体の横幅は約430mmで、機器をラック前面でネジ止めするために左右にエラのような出っ張りがあって、その幅は必ず482mm(=19インチ)。
 多くの場合、出っ張り部分を取ることはできないので、民生用ラックの場合、かなり余裕がないと収納不能です。

 ちなみに、「足」はありません。ラックにネジ止めすることを前提に造られているのです。民生用機器に付いている「足」を加えると44mmを越えてしまいます。

 購入直後に解体してみました。設計はドイツ、部品は日本製やアメリカ製で、製造は中国という、今どきのマシンです。

 この機器の存在を知っていろいろ調べたのですが、サウンドハウスという楽器屋さんが取り扱っており、しかも安い
 業務用ですが、何と15,800円(税込)!!

 MDデッキの修理代とほぼ同じ。新品のMDデッキの数分の一の価格です。

 初めてこのお店に入った時は在庫切れだったのですが、センセイが発注したのでそれを受けて中国で生産したらしく、現在は在庫あり、という扱いになっています。
 ホント、最先端のビジネスですねぇ。

 上の写真の左端、小さな冊子がゴムでくくられています。その表紙を撮影したのが2枚目の写真。
 表紙や本文は英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語で書かれています。

 最後のページには工場の写真とともに、ユーザーの写真(?)が掲載されているのですが、白人はもちろんアジア系も、アフリカ系も、中東系の人もいます。
 最近の日本の、内向き思考とはまったく異なります。

 日本語の説明書も入っているのですが、変な日本語なので、英語のマニュアルを読む方がわかりやすい。

 ベリンガー社のホームページは前述の4カ国語に加えて中国語が準備されていますが、日本語のページはありません。費用対効果を考えた時、日本市場よりも、直接製品をアピールするのなら中国語圏の方が優先されるという判断なのでしょう。
 内向きな前者については、仲介する業者が翻訳その他を代行してくれる、ということなのかも。

 いずれにせよ現代社会の最先端を行く、そんな機器なのです。



3月24日(木) 構内で工事中の渡り廊下(陸橋)は、もしかすると「橋」にならないかも...

 とてもわかりにくいタイトルですね。悪文の見本と評価されるかもしれません。

 先日、学内で奥の校舎(工学設計棟)と手前の校地を結ぶ渡り廊下(陸橋)の工事が始まったとお伝えしました。写真は今朝撮影したもの。
 工事は急ピッチで進んでいます。

 ちょっとわかりにくいのですが、トラックの前を走る公道の向こう側にはすでに、鉄骨の枠組みが出来上がっています。
 今日はこちら側の敷地で同じ作業に入っているようです。

 でもよく見ると、写真右端に少しだけ見えているような、空中の廊下ができるという感じではありません。

 渡り廊下を造るために必要と思われる基礎工事が省略されていますし、どちらの校地も、公道ぎりぎりのところまで「屋根」が続いていて、そこで途切れています。
 公道部分には横断歩道を作るから、そこを渡ってね、という感じ。

 そういえば以前、公道をまたぐような建築物の許可が得にくくなった、という話を聞いたことがあります。
 ここも完全な渡り廊下(陸橋)は諦めて、その代わり、校地内はできるだけ屋根付きの通路で結ぶということなのでしょうか。

 それでもまぁ、冬の降雪や雨のことを考えればとてもありがたいのですが。 



3月23日(水) 会議×会議×会議×会議!! ──なし崩し的に、気分はすでに新学期──

 昨日はこのページを更新できませんでした。

 朝から小さな説明会が二つあって、その後は午後1時過ぎまでかなり大きな会議。遅い昼食を済ませると、今度はかなり濃密な会議が夕方まで。
 周囲が暗くなると、車で移動し、夜の会議(?)へ突入。しかも途中で仕切直しとなり、アパートにたどり着いたのは日付が変わってからだったのです。

 諸般の事情で、4月から学内での役目が少し変わることになりました。

 もしかすると昨日のように夜のお仕事──仕事です(キッパリ)──などで、サイトをこれまでのような頻度で更新できなくなるかもしれません。
 悪しからず。

 所用で学内を歩いていると、向こうから親子連れがやって来ました。新入生です。
 男の子は学生服を着ていますから。

 彼は右手に大学の紙袋を携えています。作業着や体操着など入学に必要なものを買い求めたのかもしれません。

 まだ数は少ないのですが、女子学生と母親、小さな妹を連れた家族連れ、車で移動する親子などを見かけます。
 最後のものはアパートを選んでいる途中なのでしょう。

 新入生諸君およびその家族も、そして彼ら彼女らを受け入れるセンセイ達もすでに、なし崩し的に新学期に入っているような状態です。
 これでいろんなことが落ち着いて、皆がすっきりした気分になれればそれに越したことはないのですが。



3月21日(月:祝日) 連休中の柏崎、例年とちょっと違う

 昨日、今日と所用で市内へ何度か車で出ました。ところが何だか、いつもと様子が違う......。

 もちろん最大の理由は連休だということ。夕方の早い時間だというのに、回転寿司のお店はほぼ満席。普段ならこの時間はまだ空いているのに。
 スーパーもかなり混雑しています。

 お客さんを見ていて気づいたのですが、家族連れが目立ちますし、それもメンバーが多い。

 いつもなら若夫婦と子供の組み合わせがこの連休は、それに祖父母が加わっているという感じ。同年代の複数家族が1台の車に乗り、6〜8人で行動している姿も見ました。
 もちろん連休を利用して帰省し、実家で暮らす年老いた両親を連れて......というケースもあるのでしょう。

 でもおそらく、この中には地震で被災した東北・北関東からの方がかなりいらっしゃるんじゃないかと思います。柏崎市が市内数カ所に開設している避難所に身を寄せている方は計166世帯569人。(20日現在)
 でもこの数字は実態をあまり適切に表してはいないのです。

 東京電力は福島(第一および第二)と柏崎(柏崎刈羽〔かりわ〕)に原子力発電所を持っています。福島と柏崎に「しかない」というべきでしょうか。
 東京電力および関連会社の原子力関係の職員は、福島か柏崎の勤務を繰り返すだけ。(幹部社員は東京やベルギー勤務もあります。)

 赴任途中で地元の人と縁があって結婚し家庭をかまえるという人は、ものすごく多いのです。
 知り合いにも何組かいます。

 ふだんでも福島原子力発電所がある福島県浜通りの「いわき」ナンバーの車はたくさん走っています。
 でもこの連休はその数がとにかく多い。

 写真はホームセンターの駐車場で撮影したものですが、3〜4台に1台はいわきナンバーでした。
 公式な避難民としてではなく、家族だけで柏崎の実家に身を寄せているというケースは相当数に上ると思われます。

 また東北地方のナンバーも目立ちます。

 新潟県は現在、被災した東北地方への玄関口となっており、水や食料、各種燃料、電池などは品薄になっています。
 特に先週後半はひどかったようです。

 もちろん、この地で安心して休んでいただいたり、必要な物資を補給し、英気を養っていただけるのなら、それに越したことはないのです。



3月20日(日) やはり、借り物のビジネスプランでうまくはいかない ──うどん屋さんから学ぶもの──

 お伝えしたように、昨日は正午過ぎまで卒業式が続きました。例年より、かなり長い。

 そちらに忙殺されていた教職員が本来の場所に戻るのを待って、急いで打ち合わせを済ませます。学年末なので、「絶対この日までに...」という仕事が多いのです。
 それに区切りをつけ、大学を離れ、アパートで堅苦しい背広を脱ぎ、荷物を取り纏めます。週末なので自宅へ戻るのです。

 2時を過ぎているので、何か食べなくてはなりません。ラーメン屋さんだったら、流行のお店──一度しか入っていない──近所にいくつかあるのですが、このところどうも、そんな気分じゃない。
 たぶん、加齢が急速に進行していて、油っぽいものを食べられなくなっているんでしょうね。

 どうしようか、と考えて思いついたのは、しばらく行っていない大学近くのうどん屋さん。

 ホントは地元金沢うどん──それが何なのか、イマイチわからないのだけど──のお店。
 高価格高品質(?)でそれなりのお客を迎えていました。

 それがちょうど1年前、当地にも進出してきたはなまるうどん式の、低価格でセルフサービスのお店に切り替えたのです。
 ところがそのは、見事なまでにお客が入らない。駐車場は見事なまでにガラガラ。

 そもそもこのお店、大学およびアパートの近くにあるにもかかわらず、センセイは年に一度くらいしか入りません。
 お店の人には申し訳ないのですが、入る理由がないのです。

 金沢では割と知られているお店らしいのですが。

 でも、油っぽいものは食べたくないし、かといって午後もずいぶん遅くなっているので、軽くうどんを......と思って、久しぶりに訪れることにしました。
 白状すると、これが最後かな。

 ところが意外にも、駐車場にはそれなりに車が止まっています。どうしたんだろうと思ってドアを開けると、讃岐うどんのお店やはなまるうどんを真似ていた前回とはずいぶん雰囲気が違います。
 何のことはなく、オーダーのシステムはこのお店本来のものに戻っていました。その分、主力は割高のメニューでしたが。

 センセイは新商品の「しょう油ぶっかけ」(税別398円)をお願いしたのですが、かなり待って──この辺は反省材料──から届いたのは、それなりの美味しさ。
 麺のコシは、このお店で初めて経験する強さです。この点はとても評価できると思います。新しい商品に挑戦して学んだんでしょうね。

 すぐに食べ終えてお店を後にしたのですが、要するに、借り物のビジネスモデルはではうまくいかない、ということでしょう。

 彼我(ひが)の長所弱点をよく踏まえた上で、目先にとらわれず判断する。

 このお店の経営者は手痛い経験を経ながら、そのことをきっちりと学んだじゃないかと推測しています。

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