2011年11月24日更新(2012年1月1日ページ移動。2015年2月11日写真削除)
■12月24日(土) 新潟県柏崎市は、比較的静かなクリスマス・イブを迎えています
昨晩は風が強くて、一晩中ゴーゴーという音が聞こえていました。柏崎市の自宅は砂丘の陰にあるので大したことはないのですが、海岸に面した旧市街地はうるさくて大変だっただろうと思います。
夜が明けると周囲は真っ白。除雪車が出動するほどではありませんが、数cmは積もっています。でもその後は晴れ間ものぞいたし、まだ地面が暖かいのでお昼頃になると、写真のように雪はかなり融けてしまいました。
同じ新潟でも山間部は1mくらいの積雪になっており、除雪その他による死亡事故も発生してしまいました。
平野部でも県北部や上越市はかなりの積雪になっています。いつもならあまり雪が積もらない新潟市西部(西蒲区)でも、昨日はJR越後線の列車を多数運休させて除雪したようです。
「大雪」というと、その地域全体が一様に豪雪に襲われるような印象があります。(確かにそういう場合もある)でも、今回のような寒気の吹き出しによる降雪だと、雪雲の間に入ってあまり雪の降らない地域もあるんですね。
もちろん風は強いのですが。......などと打っていたら俄に、「雪おろし」の雷が鳴り始めました。停電による障害が怖いので、今晩はこれくらいで。
皆様、良いクリスマスをお迎えください。
■12月23日(金:祝日) 新潟県中越沖地震で大きな被害を受けたスーパーが、被災後約5年後の来春に営業再開へ
今日はローカルな話題です。悪しからず。
センセイの自宅がある柏崎地域──正確には柏崎市に隣接する刈羽(かりわ)村──で閉店したスーパーが営業を再開するというニュースが入ってきました。((c)柏崎日報社)
普通なら経営破綻したお店がどこかの傘下に入って営業再開......というパターン。でも今回は様子がかなり違います。直接には、4年前に起きた新潟県中越沖地震の影響なのです。
福井県内に本社がある株式会社PLANT(プラント)が経営するこの「PLANT-5刈羽店」、地震のためにこれまで何度も苦い思いをさせられました。
開店は2004年秋だったのですが、開店直前に新潟県中越地震で被害を受け、予定を変更しての営業開始。センセイは、地域に不釣り合いな大きなお店だと思ったのですが、意外にも運営は順調。
はっきり言えば、センセイに見る目がないということですね。このお店の経営方針は他店と違っていて、ちょっと田舎の、その地域が一種の含み資産を有している場所だけに出店するのです。
イメージとしては、主たる生計は若夫婦が支えるものの、老夫婦もそれなりにお金を持っている3世代家族が自宅で暮らしている住んでいる地域。
自家用車は家族で乗る大きなワンボックスと嫁用の軽自動車、そして老夫婦が孫を乗せて走る営農用軽トラックの、計3台(!!)という感じ。PLANT進出後、詳しい人といろいろ話したのですが、ニッチながら、実はこのように魅力的なマーケット地域は、国内のあちこちにあるんだそうです。
ちょっとした都市でも今や普通となった、狭い自宅あるいは賃貸住宅+自家用エコカー1台という生活とは大きく異なります。ただしこの「3世代家族」も、昔だったら自分で育てたお米や野菜を中心に食べながら慎ましく生活していたのでしょうが、今の若夫婦は都会風の消費生活に慣れ切っています。
休日に一家で大きな車に乗ってこのPLANTで1週間分の食料を調達、というパターン。実際、このお店の利益の大半は食料品部門で稼いでいたんだそうです。しかしこのお店、2007年に発生した新潟県中越沖地震で大きな被害を受けてしまいました。
しばらくは仮営業を続けたものの、最終的には営業継続を断念して翌月に閉店しました。閉店後、店舗はそのままに残されていたのですが、この間、会社はこれまでの巨大店舗での経営形態だけでなく、ダウンサイジングしてお店を経営する方法も研究していたとのこと。
たぶん今後の少子高齢化が進んだ社会──先ほどのモデル家庭で、世代が一つ進んだ状態──を睨んでなのでしょう。この地域の魅力が大きく減じたわけでもなく、また立地する刈羽村(写真右側の人物は村長)の間接的な資金援助もあって、このたびの再進出となったようです。
ところで、唐突に思われるかもしれませんがFTAやEPA、あるいはTPPなどが論じる際は、自動車や電機産業など花形の分野だけに関心が集まる傾向があるように思われます。でも、この種の議論ではいつも引き合いに出される「先進国」韓国だって、ソウル首都圏、あるいは花形輸出産業以外では大きな影響を受けているはず。
そうでなければ先日の、あのような大規模抗議活動は起きなかったでしょう。つまり、大きな問題を論ずるためには、なかなか日の当たりにくい部分を含めて、もっと丁寧に考える必要があるのだと思います。(都市部が抱える諸問題も基本的には同じですので、念のため)
このPLANTの考え方や取り組みは、そのまま他に適用できるかどうかは別にして、これからの日本、特に地方にとって、たいへん有益な情報を提供しているように思えるのです。あ、今日はグローバルなテーマではなく、ローカルな話題という約束でしたね、ゴメンなさい。
■12月22日(木) おぉ、机の上が見えるぞぉ!! ──西村センセイ、荒天を回避すべく新潟の自宅へ戻る──
教職科目など一部を除いて、金沢工大の今年の講義は今日が最後。
教職員の出勤日はもうちょっと残っているですが、溜まっている有給休暇を使うためにもここは、明日の天皇誕生日から年末まできっちり休みたいところ。
でも白状すると、大学内外の仕事が遅れて関係者に迷惑をかけそうな状況になってしまいました。皆様、ゴメンなさい。言い訳させてもらうと、今秋のセンセイはとてもよく働いたのですが、相手のある微妙な仕事ばかりだったのです。結果的にはいずれも何とか収まって、やれやれ、という感じ。
一つの件では先方から過分なお礼の言葉を頂きました。それはともかく、仕事は仕事。こちらも相手があるので、少なくとも週末までは残って残務を片付け、気持ちを切り替えてから帰宅するつもりだったのです......が。
気象庁の予報(気象情報)によると、明日から日本海側は大荒れの天気。すでに金沢と新潟を結ぶJRの特急に遅れが出たり、夜行列車が運休になったりしています。
そこで急遽予定を変更して、今日中に新潟の自宅へ戻ることにしました。例によって早朝から出勤し、至急の案件を片付けてからセンセイが取り組んだのは......大掃除。(ちょっとだけですけど)
年末だから、というわけではなく、残った仕事の全貌をはっきりさせて優先順位をつけて処理するためには、研究室、特に机の上を整理する必要があったのです。
その格闘の結果が右の写真。まだ途中──全然「大掃除」になっていない!! ──なのですが、残りは年明けに何とかしましょう。
初めてご覧になる方は「ずいぶん雑然とした部屋だなぁー」と思われるかもしれませんが、センセイとしてはこれでも信じられないくらい片づいています。
何てったって、(たとえ一部にせよ)机の上が見える!!決して自慢にはなりませんが、この作業に続いてあれとこれとそれを乗り切り、最後に重要な会議を乗り切って、今日の仕事に区切りをつけました。
残りは新潟の自宅で処理します。今回は車で金沢へ来ているのですが、帰り道は日本海からの横風がとても強く、一部には積雪がありました。慌てて減速したほどです。それでも10時前には無事に自宅へ到着しました。
まだ仕事は続きますが、それでもちょっとやれやれ、という感じです。明日から大雪になるのかなぁ。
■12月21日(水) 西村センセイ、エレベーターから出ようとして躓く
それは1年くらい前の寒い日の朝に発生しました。
金沢にいる時のセンセイはたいてい、朝早く出勤して、メールをチェックしながらサンドウィッチで朝食を済ませます。
ずっと出勤途中のコンビニで買っていたのですが、配達の時間が変わったらしく、6時過ぎだと棚に商品が並んでいないことが多くなりました。
そこで毎日ではありませんが、とにかく出勤してしばらく待ち、7時半に開店する大学近くのパン屋さんでサンドウィッチを買うようになりました。
それにそもそも、こちらの方が美味しいし、安いのです。その日もパン屋さんへ行くことにしたのですが、たまたまエレベーターが到着していたので、それに乗って1階へ。
ドアが開いたので何も考えずに出ようとした西村センセイ、靴の先を取られて躓(つまづ)いてしまいました。
転倒するほどではなかったのですが。あれ?と思って足元を確かめると、籠が所定の位置より数cm沈んでいます。それなのにドアが開いてしまった(!!)んですね。
するとエレベーター、ドアを開けたままゆっくりと上昇(!!)していき、やがて本来の位置で静かに停止しました。ホントにびっくりしました。エレベーターがちゃんと動かなかったんですよ。
施設の方に連絡しようかと思ったのですが、その時限りで状況が再現しなかったため、結局そのままにしてしまいました。
ところが今月に入ってから、エレベーターのドアにご覧の表示が。寒い朝にはやはり、所定の位置より下がって停止することがあるようです。
わからないではないのですが、この文章だと動いている間、ドアは開かない設定になっていると解することも可能でしょう。そして何よりも、乗客の安全のためにはそうすべきでしょう。
動き続けているのにドアが開いたら、注意して済む問題なくなります。あの時、ドアは完全に開いていたのです。う〜ん、やっぱり係の人に伝えた方がいいんだろうか。
■12月20日(火) 「留学生が発見した日本」写真展が開かれています
ゴメンなさい。正確に言うと、「昨日まで開かれていました」です。昨晩、話題を急遽変更したので過去形になってしまいました。
写真は先日、1号館ロビーで撮影していたもの。ここ数週間、ハワイにある提携大学からの留学生が、センセイらの研究室の近くの教室で日本語の勉強をしていました。
今回、彼らの滞在レポートに相当する写真展が開かれたのです。日本語での説明もついています。時々姿を見なくなる時があったのですが、その時は国内を旅行していたようです。
彼ら彼女らの関心は当然、京都など有名観光地に向かいます。でも決してそれだけにではありません。滞在していた大学近く、普通の人々──つまり普通の日本人──の表情や生活の様子をよく捉えています。
例えば「お辞儀」という挨拶の様子だとか、ラーメンだとか。日本人と視点が違っていて、我々がつい見過ごしてしまいそうなものを、自分の目と心で改めて「発見」しています。
ちょっと残念だったのは日本人学生の反応。時々は「ハワイからの留学生が...」などという会話も聞こえてくるのですが、写真の前で立ち止まる人はあまり多くありません。
センセイが外国へ行った時、これほど「発見」しているだろうか。
ちょっと考えさせられます。
■12月19日(月) パソコンの画面に雪を降らせよう ──Google検索画面に“Let it
Snow”を入力すると──
夜になってから知ったニュース。Googleの検索画面で“let it snow”と入力すると、「画面に雪が降る」というのです。
本当かどうか、そしてセンセイが使用するSafariでも再現するのかやってみると......おぉ。((c)Google)
ウィンドウの上部から雪──大小の、雪の結晶の形をしている──が降り始めました。
しかもそれがどんどん増えてきます。さらには写真のように、ウィンドウが曇り始めて、肝心の情報が読めなくなっていきます。
まるで本物の曇ったガラス窓のよう。ここでマウスをドラッグすると、ちょうど指で曇った窓に触った時のようにその場所だけ曇りが消えていきます。
反応は鈍めですが、子供の頃よくやったように、窓に文字を書くこともできます。やがて検索ボタンの文字が“Defrost”に変わりました。クリックすると予想通り、一瞬で曇りが消えます。
とても楽しいので、ぜひ一度、試してみてください。
■12月18日(日) 「蔵」三姉妹だったのね ──「二代目つけ蔵」は近所のお店と深い関係が...
──
昨日は300名以上が参加して、片山津温泉のホテルを半ば借り切るような格好で学校法人全体の忘年会が開かれました。
お昼前に大型バスで大学へ戻ってきたのですが、土日、祝日の昼間にアパート近くにいるのは珍しいので、先日営業を再開したつけ麺専門店「二代目 つけ蔵」へ行ってみました。
こういう時でないと行くことができないからです。幸いにもすぐに座ることができた──後続の客はかなり待たされることになった──ので、ぼんやりと店内を観察。
特に変わったことはないなぁーと思ったら、あれ?!スタッフが以前と同じかどうかはわからないのですが、一人の女性が着ている紺色のTYシャツの背中にに「豚蔵(とんぞ)」の文字。
「豚蔵」というのは斜向かいにあるラーメン屋さんです。数年前に開店して、一度だけ入ったことがあるのですが、正直なところ良い印象を持てなかったので、ご紹介していないお店です。
変だなぁーと訝りながらそばに置いてあったら金沢ラーメンを紹介している雑誌をパラパラ。
知らないお店ばかりだなぁーと思っていると、おぉ、この「二代目 つけ蔵」もしっかり紹介されています。ふ〜んと思いながら読み進むと、目が点になってしまいました。記事によるとこのお店、その「豚蔵」の姉妹店だというのです!!
知らなかった。さらに驚いたことがあって、そもそもは道路を挟み豚蔵の向かいにある──つまり「二代目 つけ蔵」の並び──にある「海蔵(かいぞ)」という居酒屋が原点なんだとか。
そこで裏メニューとして提供されていたラーメンが好評だったので「豚蔵」を、そしてさらに「二代目 つけ蔵」を展開したというのです。金沢でのセンセイは、仕事以外では外で飲むことはないので、写真の「海蔵」に入ったことはありません(今日は営業していませんでした)。
雑誌を読んでいると、どのお店も高く評価されています。そうかなぁー、というのがセンセイのホンネ。
もう行くことはないだろうなぁ。でも、たぶん若い人の味覚には合っているんだろうと思います。いつも混雑していますから。