2012年5月12日更新(2012年5月13日ページ移動。2015年11月3日一部写真削除)

──2012年5月第2週のニュース──

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5月12日(土) 今日の318iはお尻が重い... ──車は荷物を積んだ方が良く走る?! ──

 研究室の本棚から外した本を自宅書斎へ運ぶためにはまず、本を詰めた紙袋を車へ運ぶ必要があります。13袋あり、それぞれそれなりの重量があるので、事務室から台車を借ります。
 本当は2回に分けようかと思ったのですが、手抜きをして2段に重ねて1回で運ぶことに。

 エレベーターで1階まで降りて自動ドアから外へ出るところまでは良かったのですが、その先は少し下り坂になっていて、ちょっとした衝撃で荷物が崩れてしまいました!!
 居合わせた事務の女性陣に手伝って頂いて、何とか立て直します。

 さて、もちろん車に運び入れるのですが、場所はどこにしましょう。全体ではかなりの重さになるので、本来ならば後部座席か好ましい......。

 でも実際に車の脇まで台車を運んでみると、「かさ」から、トランクの方が良いように思えてきました。ただし重心から遠くなるし、車の後部が下がることになります。
 またトランクの場合、空きが残ると車が左右前後に揺れた時に紙袋が倒れて本が散乱してしまう危険性もあります。

 だからある程度きっちり詰める必要があるのですが、実際にやってみると少しだけスペースが残るだけ。そこで着替えを詰めた鞄を入れて、できあがり!!

 高速道路を走っても良かったのですが、今週はかなり疲れているので、単調な運転だと居眠り運転をしてしまいそう。
 そこで往路同様、すべて一般道を利用することにしました。

 走り出すと......やはり少し重い感じ。ブレーキをかけた時など、少し背中から押されるような感覚があります。
 またカーブを切る時もちょっと感覚が違います。

 ただし見方を変えると、僅かな違いをハンドルや座席を通じてちゃんと運転手に伝えているということでもあるのですが。
 あぁ、そうなんだ、と妙に納得したのはトンネルに入った時。

 もちろん前照灯を点けるのですが、後部が重いのでライトを下向きにしていても、いつもより上の方を照らしてしまいます。
 BMWにはライトの角度を補正するダイヤルが装備されているので、調整。対向車のドライバーが眩しいですからね。

 富山県内は天気が良かったので、エアコンを切って走ります。BMWは湿度の低いヨーロッパで設計されているので、高温多湿の日本では原則として常にエアコンを入れている必要があるのです。
 だから北陸地方でエアコンを切ることができるのはこの時季だけ。

 その富山県内は、田植えがピークを迎えていました。新潟県内よりさらに1週間遅い感じです。やはり大雪で農作業の開始が遅れているんですね。
 柏崎に近づくと急に天気が悪くなってきたので、エアコンを入れました。

 重い荷物を運んだので、さぞかし燃費は低下するんだろうなぁーと思っていたのですが、往路の17.0km/Lに対して、今日は何と18.2km/L。逆に伸びてしまいました。
 エアコンを入れていたら17.5km/Lくらいだったんじゃないかと思います。

 もちろん重い方が良く走るのではなく、今日は信号にあまり引っかからなかったのと、荷物を積んでいることを意識して急加速などを控えたからだと思いますが。

 それにしても318i、ホントに良く走る車だ。



5月11日(金) Windows XPの致命的な不具合はやはり、更新プログラムが原因でした

 深刻な状態に陥ったMacBook上のWindows XP。復旧を諦めて、昨日のうちにいったんBootCampパーティションを消去。もちろんデータは全て消えてしまいました。

 所有するディスクの関係で、まずWindows XPのHome Editionをインストールし、それをProfessional Editionにアップグレードしたところで昨晩は時間終了。
 もっとも、インストール作業そのものはかなりの部分が自動で進みますし、最近のMacは高性能なので、昔ほど時間はかかりません。

 今朝は出勤後、その状態のマシンに128個の更新プログラムをまとめてインストールすると......ドッカーン!!
 全く同じ不具合に陥ってしまいました。もちろん何度目かの再インストール。

 少なくともMacBookの場合、全てのファイルをアップデートすると同じ状況に陥るようです。
 旧Mac OS時代に頻繁に使っていた「拡張書類やコントロールパネルのコンフリクト」ですね。

 更新プログラムの中には、中には、いかにも怪しげなファイルがあるのです......が、手間がかかるのでチェックはしていません。
 今日は長い会議の時間などを利用して、XPのSP3その他の更新ファイルを(自動で)インストールしました。

 仕事で使っている──私物だけど──ので、何としてでも来週前半までにはMacBook上のWindowsシステムを実用レベルまで持っていき、バックアップ態勢を確立せねば......。
 え"、写真は何かって?

 新年度の予算を使って購入したテーブルタップ(2個)です。

 金沢工大では安全のために電力の延長ケーブル等の使用が厳密に管理されています。そのために今までは、機器を接続するたびに電源を繋ぎ直していたりしたのです。
 でも新年度に入り、コンセント(英語では「アウトレット」)の多いものを購入することができたので、とても使いやすく、しかも、より安全になりました。

 ちょっと見ただけでは雑然としていますが、実は発熱の可能性などを考慮して配置されているんですよ。



5月10日(木) 西村センセイ、まだ誰も来ていないキャンパスで、40年ぶりにツツジをじっくりと観察する

 夜遅くまで働いているはずなのに、仕事が全然片づかない。

 老化で要領が悪くなっているということなのでしょうか、センセイからの電話やメールを待っている人が多いことを考えるからか、早朝に目が覚めてしまいます。
 もちろんそのままご出勤。

 そんな日は出勤後の7時半に、キャンパスの外へでます。大学前のパン屋さんが開店する時刻なのです。センセイは買い求めるのは(割と美味しい)サンドウィッチ。
 センセイはほとんど利用しませんが、前日の残りが半額で販売されています。

 大学の建物、自動ドアを出たところで今朝撮影したのが写真。ツツジが満開です。パッと見ただけでも3色。
 深いのと浅いピンク、そして白色。

 でもよぉーく見るといずれも、花弁(かべん/はなびら)の中心部──というより「奥」と表現すべきか──は色が濃くなっています。
 皆が皆、そうなんだろうなぁーと思って立ち去ろうとすると、「私たちも観て!!」

 立ち止まってじっくり観察すると、中心部から外縁部までほぼ同色の花弁(はなびら)を持つツツジの木があったりします。
 よく考えてみると、一つとして同じものはない。

 ツツジの花、僅かばかりですが蜜を蓄えています。

 小学生の頃、向かいの家の従姉妹──ほぼ子分だった──に教えてもらって、花弁の付け根の部分を吸っていました。
 かろうじて甘さがわかるかどうか、それくらいのレベルなのですが。

 良く考えてみると、ツツジをちゃんと観るのは、その時以来なんじゃないだろうか......。



5月9日(水) 祟りかぁ? ──MacBook上のWindows XPに再インストールの危機が!? ──

 今朝、MicrosoftからWindows、Officeその他のアップデータが配信されました。多くの方がお気づきになったと思います。

 西村センセイ、何も考えずに自動更新したのですが、よく見ると相当大きな、そして沢山のファイルをダウンロード、インストールしています。
 それでもMacBook Proは何の問題もなくアップデートを完了したのです。

 でも他のマシン、特にMacBook(White)はずいぶん時間をかけたはずなのにまだ更新中。やっとインストールを終了したので再起動し、バックアップ用にメールを確認しようとすると......できない。
 「インターネットに繋がっていない」というのです。

 変だなぁーとおもってシステムを調べてみると、ご覧のようにLANアダプタが機能していません。

 ライブラリの中にファイルがなかったので、ネット上から探してきてインストールを試みたのですが「原因不明のエラー」。
 現時点では復旧していません。

 インターネットへの接続は、無線を利用するなどいくつか方法があります。

 でもセンセイの場合、研究室内の他機器と有線ネットワークで繋がらないのであれば、あまり意味はありません。
 どうやら最初からシステムを再インストールする必要があるようです。

 でもこのMacBook(White)で使用しているHDDは、振動が少し気になっています。
 外付けとして使用している128GのSSDと換装しようか......。

 それに西村センセイ、そろそろ自宅書斎、アパート、そして研究室のMac(とWindowsマシン)の役割を再考しなければならない状況にあると思っています。
 果たして続きはどうなる?!

 ......それにもしかするとこの件、祟りかぁ?



5月8日(火) やはり、「医者と教師と警察官(と新聞記者)は人間ができにくい」らしい...

 部屋を大掃除していると、すっかり忘れてしまっていたものが不意に出現することがあります。今回の研究室整理でも、いくつかのものが発掘(!!)されました。
 その一つが、1997年11月30日付の『新潟日報』紙の切り抜きです。

 『新潟日報』全国的にはあまり知名度はありませんが、宮城の『河北新報』に似て、新潟県内ではトップシェアを誇ります。だから日報社の社員、特に記者は一種のエリート。
 実は限られた地域の、という限定付なのですが。

 記事は沼澤茂美さん(記事中では「沼沢」と記載)という天文写真家・イラストレーターの方が毎週寄稿していた「にいがた星紀行」というもの。
 沼澤さんの名前は知らなくても、彼の描いた絵はどこかでご覧になっているはず。それほど有名な方です。

 この日は昔のヨーロッパの天文学の様子、宗教との関係を含めてイラストと記事にしたものなのですが......困った。
 大幅に間違っているのです。

 間違いは主に2点。まず、詳細は省略しますが、イラストを含めて昔の天文学を全く理解していません。
 実は紀元後約150年以降の天文学は、一般の方が想像している(であろう)ものより、ずっとずっと高度でした。

 肉眼観測(望遠鏡が天体観測に用いられるのは1609年)では不都合を見つけられないレベルだったのです。
 にわかに信じてもらうのは難しいと思いますが。

 きれいなイラストなのですが、これは現代の視点から過去の天文学を想像して描いたものであって、実際のものとはかけ離れています(土星の輪など惑星の様子だとか、見えないはずの軌道が描かれているというような問題ではありません)。
 この誤りは、文部省(当時)の検定を経た理科の教科書などでも数点存在するなど、割とよくある間違いなのです。(詳細はこちらへ)

 そしてもう一つ。西洋の天文学、さらには西欧近代科学の発展には、キリスト教が大きな役割を果たしている──一般に信じられているネガティブな影響とはほぼ正反対──のですが、そちらも見逃してしまっています。
 先ほど同様、今の私たちの考え方を、過去の人々に押しつけてしまっています。これもよくある誤りです。

 誤解して欲しくないのですが、沼澤さんを批判しているのではありません。

 誰だって専門分野、あるいは得意不得意があって、全てを知っている人なんて存在しません。センセイだって理解していること以外は「知りません」としか言いようがありません。
 イラストレーターとしては優れていても、歴史に詳しいかどうかは別。長島茂雄さんが野球選手としてずば抜けていたとしても、監督として優れているかどうかはわかりません。(例えが古くてすみません)

 間違いに気づき、その意味を理解することは、必ず次に繋がります。

 あの日は忙しかったのですが、新潟県内でこのことを知っている人間は限られていますから、新潟日報社本社に電話して、文化部に繋いでもらいました。
 たまたま対応してくださったのが、何と、この連載を担当しているデスク。おぉ、ラッキー!!

 ところが事情を説明し始めた西村センセイ、自分の耳を疑いました。彼はこちらの話をちゃんと聴く様子はなく、徹頭徹尾否定してくるのです。
 その根拠を尋ねると、「沼澤さんは有名な人だから」。(実話)

 「沼澤さんは有名だから、という論理はおかしい」と指摘すると、今度は、「あなた(=センセイのこと)がそう主張するのは、あなたがキリスト教系の学校に勤務しているからだ」とのこと。
 もちろん、こちらも実話。(信じてもらえるかなぁ)

 彼の思考は、実は意外とシンプルです。

 彼がここで確認したいのは、「お前よりオレの方が上だ」ということ。その上で彼は、「オレは他人の話を聴く気なんて全然ないよ」と言っているのです。

 おそらく彼は無意識のうちに、他人の話をちゃんと聴いたら自分が変わってしまうかもしれないということに恐れ戦(おのの)いているんだと思います。
 実はその通り。他人とちゃんと話をするって、とても怖いことなのです。

 でもお察しの通り、この恐怖は同時に、古い自分から抜け出るチャンスでもあります。しかし新潟日報社のデスクはここで、新しい自分への可能性を、自らの手で握りつぶしてしまっています。
 でもこれ、我々「教師」と呼ばれる人々にはしばしば起こること。(もちろん自戒の念をこめて、です。)

 30年くらい前、アルバイトで生計を立てていた時に「医者と教師と警察官は人間ができにくい」と教わりましたし、まったくその通りだと実感しました。
 そのリストに、新聞記者を付け加える必要があるようです。

 あのデスクがもしこの文章を知ったらどうするだろうと思う時があります。

 センセイが予想する彼の反応は、「あなたはあの時、自分(=デスク)の説得を断念したんだから、自分は悪くない」というもの。ポイントは最後の部分です。
 どうでしょう。

 彼はあそこで止まったままなんじゃないかな。

 ちなみに昨年5月、この古い天文学を高校1年生を相手に説明したのですが、大半の方は「あぁ、そういうことなんだぁ」と理解してくださいました。
 一度見抜いてしまえば、決して難しくはないレベル。

 新潟日報社のデスクより、高校1年生の方が人の話をちゃんと聴いていて、知的な次の一歩を踏み出した、ということなんですね。



5月7日(月) 今日は何の日? ──研究室の書籍を大幅に入れ換えました──

 何の日か、お分かりになりました?

 実は12年前の今日、このホームページが開設されたのです(トップページの右上に記載あり)。干支(えと)も一周して、今日からは13年目に突入!!
 そこで記念に......というわけではないのですが、昨日、今日と、研究室の書籍を大幅に入れ換えました。

 単に配置を変えただけでなく、金沢であまり使わなくなっている本は、車で自宅へ運びます。書斎の雑誌を廃棄したのは、実はこういう理由もあったのです。

 大学の先生は普通、自分の専門があって、それそのものか、それに近い内容を講義します。
 いわば人間に科目を決めるのですが、金沢工大はずいぶん違います。

 大学が必要だと考える科目群があって、それを教えるのに必要な人材を揃えるのです。科目が人間を左右するのです。
 だから状況が変わると、ある科目が新設されたり、逆に無くなったりします。

 センセイの場合だと現在は、本来の専門分野である科学史は担当しなくなっているので、昔持ち込んだ本はもう、金沢では使わなくなっているのです。
 それに最近は、関係する学会の仕事がメインになっているし。

 えーぃ、この際だ、というわけで、使わなくなった本は紙袋(床の上)に。冊数は100〜150冊くらいでしょうか。
 段ボール箱に入れてもいいのですが、重すぎて運べなくなるのです。

 写真は今朝撮影したもの。まだ本の再配置は完了していませんが、以前(乱雑な状態ちょっとだけ片づいた日)よりかなり整理されています。
 ついでに古い書類も片っ端から廃棄したので、机の上の広いこと!!

 仕事の合間にテーマや著者別に本を再配置したので、帰宅する頃にはどこに何があるのか、ずいぶんわかりやすくなりました。

 良いことずくめのようですが、お察しの通り、こういうことをするのはたいてい、本来の仕事があまり進んでいない時。でもまぁ、頭の中は少しすっきりしました。

 明日明後日で仕事を完了すべく頑張りたいと思います。



5月6日(日) 新潟と金沢では、季節が2週間くらい違うような気がします

 本当はお昼を食べてから自宅を出発しようと思っていたのです。

 でも連休中はあまり仕事ができなかったし、天気は悪くなりそうだし、もし晴れたとしても夕方は逆光になって少し危険なので、予定を早めて朝出発することに。
 途中、新潟−富山県境付近では前が見えないほどの雨に襲われましたが、金沢はご覧のように良い天気。

 前回は一部高速道路を使って富山市中心部を迂回したのですが、今日は一般道だけを使い、国道8号線で富山市内を通過。
 その分燃費が少し悪化しましたが、それでもトータルでは17.0km/L。まぁ、こんなものでしょう。

 石川県内に入ってから思い知らされたのですが、樹木の緑がとにかく鮮やか。新緑のひ弱さを感じる色ではなく、元気いっぱいという感じ。
 写真にするとあまり違いはわからないのですが......。(撮影テクニックは問わないように)

 ご覧のようにキャンパスはツツジがこれから満開になるところですし、高橋川側の敷地境界では2色のシバザクラが美しさを競っていました。

 もちろん新潟も緑が目立つようになってきたのですが、金沢とは1〜2週間くらいの差があるように思います。
 富山はその中間、というところでしょうか。

 いつもならこれほどの差はないので、やはりこの冬の雪の降り方が大きく影響しているんでしょうね。

 さて明日からは平常営業。気持ちを切り替えて出勤することにします。

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