2010年3月3日更新(2010年3月14日ページ移動。2014年3月16日一部写真削除)

──2010年2月第4週〜3月第1週のニュース──

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3月3日(水) MacがWindowsをチェック!? ──シンシナティへ行ってきます!! ──

 というわけで西村センセイは現在、成田空港でシカゴ行きの便の搭乗を待っています。
 でも今日のネタはそれと無関係。

 先日、必要があって珍しくMacとWindowsをしばしば切り替えながら起動していました。

 Mac側の標準ソフトでHDDをチェックしていて、ふと、このソフトでWindows側のボリュームを診たらうなるんだろう、と思ってクリックすると......おぉ。
 ご覧のようにそれなりに検証、修復しています!!

 問題点は発見されなかったようですが、Mac側を検査した時と違って、「終了」だとか「異常は見つかりませんでした」などといった表示はでませんでした。
 いつもWinodws側から検査しているので実利(?)はないのでけど。

 というわけでシカゴ経由でシンシナティまで行ってきます!!

 それでは、また。 



3月2日(火) 今度見る時は、どんな姿になっているんだろう ──新厚生棟の建設工事が急ピッチで進んでいます──

 写真は今朝、研究室の近くから撮影したもの。

 10日位前に始まった新厚生棟地上部の工事は急ピッチで進んでいます。朝出勤したと帰るときでも様子が違うほどです。
 一部には屋根ないしは床(?)もついたようで、鳶職の方がごく普通に歩いていたりします。(写真の右側はまだ骨組みだけ)

 センセイが次にこの工事の様子を見ることができるのはほぼ1週間後になります。明日からアメリカへ出張するのです。

 かなり早起きして、昨日に引き続いての大学一番乗り。

 誰もいない朝からその準備に専念したかったのだけど、まずは不在中の会議の原稿準備。
 それをメールで送って、今度は学会の仕事に取りかかります。昨日、今日と、内容は違うけど学会の気を使う仕事ばかりだ。

 午前中には何とか...と考えていたのが、気がつくともう、夕方。上機嫌で帰宅する職員の話し声が聞こえます。
 7時過ぎにやっと一区切りついたので、そこからやっと発表原稿の作成に取りかかります。

 全くの白紙から書くわけではないのですが、それでもけっこう頭を使い、何時間かかかって、やっと原稿をプリントアウト。(だって大学ないしはアパートを離れたら、その後は飛行機ばかりだから印刷できないでしょ?)

 やっと帰ることが...と準備していると、今日送信したメールの返事が複数到着していました。いつもなら受信するメールの方が多いんだけど、今日は何十通も送ったからなぁ。

 ヘロヘロになりながら帰宅し、これまでの数日間に使った衣類を宅配便で自宅へ──センセイは洗濯が苦手だし、洗濯機もない──送り、前回失敗した近くのファミレスでやっと夕食(夜食?)。
 不在の間、生ゴミを出せないんです。当たり前のことですが、夏場に海外へ行く時は切実な問題です。

 やり残したことはあるけれど、それでもまぁ、これでやることはやった。

 今晩はちょっと仮眠して、暗いうちに起きようと思っています。直接の理由は空港までのバスが早朝に出発するからなのですが、ホントの理由は行き先のアメリカとの時差を考えてなのです。

 もっとも、出発前日に調節したって、ほとんど意味はないんですけどね。



3月1日(月) 西村センセイ、自宅に届いた同窓会名簿で考える

 新潟の自宅に戻ると母校、柏崎高等学校──通称「柏高(はっこう)」──の同窓会名簿が届いていました。

 名簿は数年おきに発行しているもの。本当は数年前に刊行する予定だったのですが、2007年に、市内を震源地とした新潟県中越沖地震が発生。もちろん、同窓会名簿どころではありません。
 当初予定を大幅に遅れて今回、ようやく出版に漕ぎ着けたのです。

 梱包を手にして最初に気づいたのは......薄い、そして軽い。

 開封すると、今回から本文が2段組になっています。要するに、同じ情報量なら半分の厚さに収まるわけです。
 最初の印象は、何だかちょっと、もったいない感じ。

 「アイツはその後...」などと本文を開き、2段組にした理由を理解しました。空白が多いので、1段組、つまり段組なしでは間が持たないのです。
 お察しの通り、氏名だけが掲載され、住所や電話番号を空欄になっている人が増えているんですね。

 でも記載がないからといって、彼ら彼女らが所在不明だというわけではありません。

 消息のわからない人は別欄にまとめられているので、空白の同級生は住所などの情報を編集元に知らせた上で不掲載にしているのです。
 もちろん蓮池薫氏(こちらこちら)も空欄です。

 幸いにもセンセイの同級生は、卒業後程なく逝去した2名を除いて、判明している限り300名以上が健在。

 ありがたいことだなぁー、と思っていると、もう一つのことに気づきました。別欄の、消息不明者が増えているのです。
 調査依頼の葉書に記入して返送しさえすれば、情報を載せることも空白にすることもできるのに。

 念のためにチェックすると、え"。彼も?!

 でも彼の家はあそこで、以前のように暮らしているはずだし、アイツの家も残っているし......などと考えていて、あることに気づきました。

 恐らく明確な意志があって調査の葉書を返送しなかったのです。何があったのかはわかりませんし、プライバシーに立ち入るつもりもありません。
 でも、地元に住んでいながら、今回新たに消息不明リストに加わった顔ぶれを考えていると、程度の差こそあれ、昨今の厳しい経済状況が関係しているんだろうなぁーと思えてしまうのです。

 センセイらは、そういう世代に属しているのです。



2月28日(日) ちょっと贔屓にしていた駅裏のスーパーが、閉店してしまった

 柏崎駅裏のスーパーマーケット「ナルス」が、オープンから28年を経た今日、閉店してしまいました。
 数年前には同じ建物の中に、地元資本の割と大きな書店がオープンしたので、センセイや家族には一度で用が足りる、便利な場所だったのですが。

 このお店、全体としての品ぞろえはイマイチなのですが、鮮魚類は美味しくて値段も手頃。
 特にお刺身が得意でした。(それにしても鮮魚って、お店によってどうして味が違うんでしょう。)

 図に乗った西村センセイ、ある時から電車で金沢へ移動する時はあらかじめ保冷バッグを用意するようになりました。
 このお店でお刺身を買い、保冷用の氷で冷やしたまま金沢へ持参していたのです。
 金沢へ着く頃にはスーパーの営業が終了しているからです。

 でも、車が使えるセンセイらはともかく、ナルスの閉店は交通手段が限定されている高齢者などには切実な問題です。

 駅裏は30〜40年位前に新興住宅地として発展した場所。そこに家を新築して子供を育てた人たちが70歳前後になっているのです。
 特に老女の姿が目立ちます。

 ここ20年ほど、柏崎市はますます自動車中心の社会構造へ移行して市街中心部は寂れ、住宅とスーパーなどの店舗は郊外へ広がっていきました。
 日本中のあちこちで見られた現象です。市の中心部に近い場所に残ることになったこのナルス、やはり客足は少しずつ遠のいていきました。

 閉店の理由は、古くなった設備を更新する余裕がないとのこと。

 それはその通りなのでしょうが、実は、少し離れた大きな工場跡地(写真手前)にこの夏、下越が拠点のスーパーを中核とした大規模ショッピングセンターが開店することになっているのです。
 写真奥にナルスの看板が見えます。

 そうなればもう、この距離ですから、古く規模小さなお店が太刀打ちできないことは明らかです。

 ところで西村センセイ、この文章を打ちながら、ナルス柏崎店を贔屓にしていたもう一つの理由に気がつきました。
 レジの店員が良いのです。

 アルバイトはともかく、数人のベテランレジ係──たぶんセンセイと同世代──がいて、よく気がつくし、老人には特に優しいし、そして動きがいいので仕事が速い!!
 文句のつけどころがありません。

 マニュアルだけに従っているのではなく、自分で判断しているんですね。人柄が良く出ていて、とても感心していました。

 近くに同じ会社の店舗が二つあるので、必ずしも即解雇ということにはならない──そもそも彼女らは有能だし──のでしょうが、一生懸命働いていてもなかなか思うようにならないのはとても残念なことです。
 もちろん、それが社会の現実なのですが。



2月27日(土) 西村センセイ、よく働いたご褒美に有楽町のビックカメラでマウスを買い占める

 2日間に渡る怒濤の研修会が無事に終了しました。

 いやぁー、疲れた。今から読み返すと、昨日のニュースも、文章がちょっと疲れていますねぇ。飲み過ぎで余裕がなくなっていたのかなぁ。

 帰りの新幹線に乗る前に、有楽町駅で途中下車し、駅前のビックカメラに入りました。初めてのビックカメラ有楽町店(正確には「有楽町店本館」)です。
 目的はマウス。それも、ごくシンプルな小型マウスです。

 センセイは通常、大学、アパート、新潟の自宅、そして移動時と、計9台のパソコン(Windowsは2台のみ。他はMacintosh)を使用しています。
 そしてその多くで同じモデルの小型マウス(2枚目の写真の左側)を使っていました。
 15年位前、同僚に教えてもらって使い始めたお気に入りのマウスです。

 当時はまだADB規格の時代でしたが、やがてMac、PCともにインターフェースはUSB規格に収斂。
 このマウスもUSB版が出回るようになったので、その後長期間にわたって使用していました。

 でも基本設計が古いため、その後登場した「ホイール」に対応しておらず、いつの間にかメーカーは製造を完了し、店頭からも在庫が消えてしまいました。
 慌てて店頭在庫をできるだけ集めたのですが、購入できたのは、わずか数個。

 ご存じのようにトラックボール式のマウスは、要するにメカ仕掛けなので、どうしても寿命があります。買い集めたマウスを丁寧に使ってきたのですが、さすがにこれだけ古くなると不具合が目立つようになりました。
 もちろん新しく登場した光学式のものを使えば良いわけですし、実際、センセイもWindowsマシンやMac mini以降のMacintoshにはMicrosoft純正小型光学マウス──ただし製造中止──を使っています。

 でも古いMacだとドライバーが用意されておらずマウスを認識しないマウスが多く、さらにキーボードを介して使おうとすると「消費電力の上限を越えるので使用できない」と警告されてしまいます。
 要するに古いMacではこれまで、光学式をまったく使えなかったのです。

 転機は、先週末に訪問した京都

 京都コンソーシアムの向かいにビックカメラがあったので入ってみると、割と使いやすそうな小型マウスが存在しました。しかも「Mac 0S 9.0.4以降に対応」と書いてあるではありませんか。
 つまり古いMacでも問題なく使用できるのです!!

 大喜びの西村センセイ、店頭にあったマウス5個をすべて購入しました。(写真中央)

 持ち帰って使い始めると、シンプルなモデルなので消費電力も少ないらしく、キーボードの端子に接続しても問題なく使用できます。
 これはもう、買うしかない!!

 通信販売はメーカーのサイトだけだったので、上京したこの機会に、出張先の近くにあるビックカメラ有楽町店(正確には「有楽町店本館」)に初めて入ってみた、というわけなのです。

 かつてデパートだった有楽町店、やはり独特の雰囲気が残っています。
 しかもとにかくひどい混雑。世の中は土曜日だし、駅の目の前で地の利が良いからでしょうか。

 目的のコーナーはすぐわかったので、接続する予定のMac OS 9が走るMacintosh──PowerMacintosh G4 Cube(2台)およびPowerBook G4(Titan)──のキーボード(写真左側)にあわせて、銀色のマウスを在庫全部、3個購入しました。
 センセイのように目の前に複数のマウスが並ぶ場合は、色違いの方が混乱を回避できるのです。

 レジへ向かうと、ここも行列。20人位が会計を待っています。もちろん混雑に対応してレジも上限まで稼働していたので、数分待つだけで支払いを済ませることができました。

 まぁいろいろありましたが、よく働いたご褒美を手軽な値段──980円/個──でゲットしたので、今日はとても良い機嫌の西村センセイなのです。



2月26日(金) 旅は要するに、「ひと」との出会いの積み重ね? ――東京都内での研修会に参加しています――

 というわけで西村センセイ、朝から1泊2日の予定で東京都内で開催れている研修会に、普通の参加者――要するにヒラ――として参加しています。
 センセイにとっては初めての参加なのですが、会場は大学の東京キャンパスなので、とても不思議な感じ。

 いつもと違うことにワクワクしながら到着すると、やはり参加者メンバーの大半は初めてお目にかかる方がほとんど。関係者ばかりの講師陣と対照的です。
 ワークショップの要となる数人でのグループ討議のメンバーは、全員が初対面の方。

 日本の場合、こういう場面では気まずい雰囲気が先行しがち――アメリカだと全然違う――です。残念ながら今回もそういう傾向を否定することはできないと思います。

 でも、それでもいろいろお話を聞いていると、いろいろ考えさせられたり、「こういう時はこんな方法が...」などという生々しい経験談を拝聴する機会に恵まれました。

 所定のプログラム終了後、隣の居酒屋に移って延長戦(?)に突入したのですが、こうなればもう、お互い本音ベース。
 ようやく「あぁ、そういうことなんだぁー」――理解力が不足して、申し訳ありません――ということが、ホントにたくさんあります。

 白状すれば結構きついけど、でも、こういう機会がなかった時のことを想像すると、背筋が少しだけ汗ばみます。

 旅に出るということは、簡単に言えば、旅先で他人の話を「きちんと聴く」ということ。
 ちゃんと聴けば聴く――それは自分にとってとても厳しい作業――ほど、聴いている自分が変わっていくことを実感します。

 他の人の力を借りて自分を再発見する、ということなのでしょうか。 



2月25日(木) 「柏崎発→柏崎行(最終回)」 ──センセイの旅は1.5周目へ突入?! ──

 今日の北陸地方は天気予報通り、猛烈に気温が上昇し、場所によっては20℃以上、つまり5月の気温になりました。

 身体を動かしたり、車やバスの中にいると冗談抜きで、「暑い」。

 それでも日が沈むと一区切りという感じがします。(この感覚そのものが暑い季節のものだなぁ)

 この時期は、センセイが乗る特急が富山駅を出発すると日没になります。写真は富山−東富山間で撮影しました。

 さて先週の金曜から始まった「柏崎発→柏崎行」ツアー

 柏崎の自宅に戻ったのでひとまず完結したのですが、実はすでに次の出張中。
 明日から都内で開かれる研修会に参加するのです。

 ぐるっと1周したと思ったら、すでに2周目に突入していることになります。でも今回は東京から普通に戻るので、気分は「1.5周」かな。

 西村センセイ、来週は「 」抜きの海外出張に出かけることになっています。

 夕日と、刻々と色が変化する夕空を見ていると何だか、センセイの人生は旅の中にある、そんな感じがしてきます。



2月24日(水) 今までとは全然違い、まるでプラモデルを組み立てるかのように...

 今回は見たままのお話。

 日本海の低気圧に向かって南から暖かい風が入ったため、今日は全国で気温が上昇したようです。北陸地方もお昼過ぎには15℃以上と、4月の陽気。
 先週の寒さがまるで嘘のようです。

 その雪の中でセンセイが見た新厚生棟の建築現場、今になってみると、まさしく建設工事の節目にあったようです。

 センセイはその後東京経由で京都へ出張したのですが、この間に上層階の鉄骨工事が始まったとのこと。しかも相当急ピッチで、なのだそうです。

 実際、日曜日に京都から金沢へ戻り、残務を片付けるために大学へ出勤して、びっくりしました。
 ご覧のように、いきなり6階の高さまで鉄骨が組み上がっているのですから。

 これまでは写真右奥にある5階建ての講義棟から工事現場を撮影していたのですが、 ほぼそれと匹敵する高さ。
 近くで見るとすごい迫力です。

 でもセンセイの第一印象は、「プラモデルみたい」。

 工事関係者には申し訳ないかもしれませんが、プラモデルのようにパーツを「パカポコ」と組み立てる感じ。
 目の前で工事がどんどん進んでいきます。

 以前お伝えしたように、この種の工事では基礎工事がとても重要なんでしょうね。
 それが完了した(らしい)ということは、これからの工事はやはり、かなりのスピードで進むんだろうなぁと思います。

 暖かかった今日のように、訪れるつつある春と競争、というところでしょうか。



2月23日(火) おぉ、君が発表しているのは、最新の有機ELではないですか!! ──西村センセイ、4年生を見送る──

 今日も本当に忙しかった。いくつもの仕事に加えて、成績報告の締め切りが近づいているのです。

 学生諸君にとっては卒業、進級がかかっているので「待ったなし」の仕事。怠け者のセンセイには珍しく(?)、気合いを入れ、集中して作業を進めます。

 その途中、3年生の学生が約束通りに来室しました。

 就職活動の真っ最中で「エントリーシート」執筆の助言することになっているのです。センセイの方がいつもお世話になってるということもあり、2時間ほどかけて説得力のある文章を作成します。
 もともと優秀な学生なので、これで可能性はかなり開けるんじゃないかなぁ。

 何とか区切りをつけたところで、講義棟へ。

 ご紹介した4年生の卒業研究の発表会が開催されているのです。忙しいので全部を見るわけにはいきませんが、いくつかの教室を覗きます。
 後ろのドアからはいると何人かの学生──下級生も多い──が、「あ、西村先生だ」という表情。

 写真は有機ELによる映像表示デバイスに関する研究の発表の様子。

 多くはグループだったのですが、彼は一人で発表していました。まさしく最新の研究成果です。

 見学した発表はどれも堅実なものばかり。夢ばかりを語っていた1年生の時とは大違いです。
 何だかんだ言ってもずいぶん成長したなぁーと、学生諸君の後ろ姿を見ながら考えていた今日の西村センセイなのでした。

 センセイも老けるわけだ。



2月22日(月) 「柏崎発→柏崎行(4)」 ──電車なのになぜか、ディーゼルエンジン?! ──

 先週の金曜日、上京するためにセンセイはまず、長岡駅へ移動。

 柏崎から特急に乗れば自宅を遅く出ることもできたのですが、新幹線との乗り換えに余裕がないため、一つ早い普通列車に乗りました。無事に長岡駅に到着し、乗り換えのためにホームを上ると、別なホームから何故かディーゼルエンジンの音がします。

 ......あれ?!

 この近辺は電化されているので、原則として気動車(ディーゼルカー)は走らない──ただし非電化の飯山線に乗り入れる1往復が存在──のです。
 変だなと思って窓越しに音のする方を見ると、ちらりと白い車体が!!

 おぉ、久しぶりに見る軌道総合試験車両ではありませんか。

 そもそも珍しい電車だし、久しぶりなので、ホームに降りてみると、まさに出発するところ。
 慌てて1枚だけ写真を撮りました。

 でも何か、変。

 3両編成で、真ん中の車両の屋根には架線から電力を取り込むパンタグラフがついていて、しかもそれが上がっているにもかかわらず、何故か、2両目と3両目から大きなディーゼルエンジンの音がするのです。
 電車なのにナシテ?!

 気になって調べてみると、実はこの車両、以前に何度か見かけた電車(E491系“East i-E”交直流電気・軌道総合試験車両)ではなく、その気動車版(E193系“East i-D”)だったのです。(いずれもJR東日本の事業用車両なので、JR東日本のホームページでは紹介されていません。)
 もちろん存在は知っていましたが、出くわしたのは初めてです。

 じゃぁ、何で気動車なのにパンタグラフが装備されているかというと、電力を受けるためではなく、架線の状態を検査するためとのこと。要するに、この列車だけですべて調べることができるんだそうです。
 それなら電車の方はいらないじゃん、と思えてしまいますが、素人にはわからない、深い理由があるのでしょう。

 そうそう、車両を繋ぐ連結器には複数のタイプがあるのですが、この列車の両端は二つのものを兼用する特殊な構造になっています。線路脇の危険物を検知する車両を繋いだり、場合によっては機関車に牽引されたりするためのようです。

 それにしても、 何度見ても美しい列車だなぁー。見ることができて、ラッキー!!



2月21日(日) 「柏崎発→柏崎行(3)」 ――センセイはちょっと長い、途中下車――

 西村センセイ、当初の予定では昨晩遅く──京都駅0:02発なので、正確には本日未明──に夜行寝台急行「きたぐに」に乗って、京都から柏崎の自宅へ一気に戻るつもりだったのです。

 でもこれからの予定が変わったこともあって、一泊してから京都を発ち、ひとまず金沢で降りることにしました。乗車券は柏崎まで有効なので、数日間にわたってここで「途中下車」する形になります。
 最寄り駅から歩いても良かったのですが、荷物もあったので金沢駅前からバスに乗車。

 発車後しばらくして、バスが交差点での赤信号で停まった時、あることに気づきました。

 去年の春、金沢駅と繁華街の一つ「武蔵が辻」のほぼ中間、横安江(金沢市安江町)という場所に、ラーメン屋さん「麺屋九条 武蔵店」がオープンしました。
 ご覧のように、ずいぶん洒落た造りのお店です。(もっとも、センセイはバスの車窓から見るだけだったのですが。)

 新潟から移動するは、ちょうどお昼の書き入れ時にここを通過するのですが、何本もの幟旗(のぼりばた)が立っているのに......何となくお店に元気がない。

 去年の秋だったと思いますが、店主と思(おぼ)しき人物がぼんやりと、行き交う車を見ている場面に出くわしました。
 お客さんが入っていないに違いありません。

 ここは車の往来こそは激しいものの、歩道を歩く人は少ない場所。
 わずか200m程しか離れていない武蔵が辻には、地元の人や観光客でごった返しているのに。

 大丈夫かなぁーと思って、その後ずっと注意していたのですが、やはり店を畳んでしまったようです。
 先週は営業していたはずなのですが。

 調べてみるとこのお店、ある程度知られていたようで、センセイは番組そのものを見たことがありませんが、地元テレビ局(MRO:TBS系)の「がっぱです」(放送終了)の中で紹介されたこともあるようです。

 何度かお伝えしましたが、長続きせず、閉店に追い込まれてしまうお店にはどこか、共通したものがあるように思われます。

 例えば金沢工大のすぐ近く、何故か東京と金沢でだけに店舗を展開してる「らーめん ほくしん」の久安店

 センセイは年に数回来ていたのですが、先日、看板が白く塗りつぶされていることで、その閉店に気づきました。
 掲示によると1月上旬に店を畳んだそうな。取り残された垂れ幕が、無念さを伝えています。

 ここは交差点に面しており、交通量は多いのですが、何故かお店が長続きしないのです。

 もともとは別な系列のお店──よく思い出せない──だったものが閉店して、しばらく後に「ほくしん」として開業したはず。
 でも何となく、「また食べに来たい」という気にならない......。

 味のせいなのか価格なのか、あるいは店舗や従業員の雰囲気なのか、その理由はよくわからないのですが。

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