2013年2月16更新(2013年2月24日ページ移動。2016年5月30日一部写真削除)

──2013年2月第3週のニュース──

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2月16日(土) JRグループが「周遊きっぷ」を廃止。ただしJR北海道は代替「フリーきっぷ」を販売へ

 西村センセイ、週末なので本来は新潟の自宅へ戻るところなのですが、今日は名古屋市内に滞在しています。大学の公務出張ですが、内容についてはその性格上、ご説明できません。
 ......バレバレではありますが。

 今日は数人で、午前中の特急「しらさぎ」に乗って、米原経由の乗り換えなしで名古屋まで移動。683系3000番台のモハ(モーター付)車両でしたが、個人的にはやはり、サハないしはクハのモーターなし車両の乗り心地が好きだなぁ。
 その他、関が原付近の通称「垂井線」など、公費でしっかり鉄分を補給させていただきました。

 だから、というわけではないのですが、今日は臨時に鉄道の話題を。

 昨日報道された(写真は「鉄道コム」)ので、ご存知の方も多いと思いますが、JRグループは今春で「周遊きっぷ」を廃止すると発表しました(例えば、JR東日本のプレスリリース)。((c)ASAHI INTERACTIVE, Inc. )
 この「周遊きっぷ」、若い方などは特に、ご存じでない人も多いと思います。

 もともとは旧国鉄時代に周遊券(周遊割引乗車券)として発売され、その後、縮小されながらもJRグループに引き継がれていたものです。
 たとえば北海道など、ある「ゾーン」を指定し、その中は普通列車だけでなく、急行や特急の自由席を含めて乗り放題。

 寝台券や指定席券は別途購入する必要がありましたが、普通・快速列車に乗車が限定される(例外区間あり)「青春18きっぷ」とはこの点が違います。
 しかも「ゾーン」までの乗車券については2割引。

 北海道や九州などは、往路復路のどちらかについては飛行機の利用も認められていました。
 料金的には微妙なところで、学生など「時間はあるが、お金はない」人種が、智慧を絞って移動するのには、とても便利な切符でした。

 ただし出張などの際に、「時間はないけど、ちょっと近くの観光地を...」という場合は、普通に買った方が安いケースが多かったです。
 すでに廃止されたものを含めて、センセイ個人としては大変お世話になりました。

 実は、一番便利だったのは行き先を最終決定せずに乗車できること。

 もちろんすでにセンセイの身体はそのゾーンに存在しているのですが、時刻表を読み直して――時刻表は「調べる」ものではなく、「読む」ものです――いたら、より便利な乗り換えがあったり、最後の最後で目的地を変更したり。
 検札の際も車掌さんは一瞥しただけで、「あ、オッケーです」。

 外国人観光者向けの特別な切符が存在するのですが、それと同じような取り扱われ方でした。今になって振り返ると、この周遊券や周遊きっぷは、「自分で考える」人のためのような存在。
 もちろん、与えられた「ゾーン」その他の枠中での「自由」に過ぎなかったのですが。

 鉄道、特にJR線の利用形態が変わってきたため、JR以降後周遊きっぷは縮小の一途をたどりました。かつては新潟市および金沢市付近の「ゾーン」も存在したんですよ。
 だから今回の廃止はやむを得ないんだろうなぁーと思っています。

 でもセンセイが本当に懸念しているのは、切符の廃止そのものよりも、「自分で考える」力が弱くなっているんじゃないか、ということなのです。どうでしょう。
 周遊きっぷそのものに限るならば、実はそれほど心配する必要はないのかもしれません。

 廃止が告げられたその日に、最も需要が多いと考えられるJR北海道は北海道全線と道南のフリーきっぷを発売すると発表しています。やっぱりそうだろうなぁー。
 個人的には北海道の未乗区間は僅か(根室本線の厚岸
〔あっけし〕―根室区間のみ)なので、利用する可能性は低いのですが。

 大きく考えるとこの周遊きっぷの廃止は、3月のJRダイヤ改正と深く関係しています。その全貌はおそらく数日以内に発表されることになりますが、個人的には大きな変化があるかもしれません。
 たとえ今回は見送られたとしても、あまり遠くない将来にやってくる、それほどの変化。

 もちろん2年後に迫った北陸新幹線の全通とも関係しており、もしかすると新潟(自宅)―金沢間の移動を、現在の電車を原則としたものから自動車へ切り替えることになるかもしれないほどの、大きなものです。

 この件に関しては、新しい情報が入り次第、ご報告したいと思っています。



2月15日(金) 卒論発表会。つくづく、学生諸君は自分の力で成長するんだと思い知らされます

 金沢工大では昨日と今日、卒論発表会が行われました。会の正式な名称はもっと長いのですけど、要するに卒論、あるいは卒業研究発表会です。
 一般にも公開されているので、会場によっては企業の担当者や保護者(?)もいらっしゃいます。

 センセイも、お世話になった学生に発表をいくつか見学させていただきました。

 金沢工大に入学すると1年生の時から人前でのプレゼンテーションの訓練を受けます。今の世の中は、どんなに良いことを考えても、それだけでは不十分。
 それをきちんと論理的に、しかも説得力を持って伝えることが求められているからです。

 さらに4年生になると、いわば原点に戻って、そもそも何をどのように研究し、考察したのかが問われます。
 要するに、中身。

 正直なところセンセイのような門外漢には、専門的で細かな部分は十分には理解できません。
 でも全体として論理的な構造なのか、そして肝心の中身はどうなのか(+プレゼンテーション能力)はわかるつもり。

 だから「ここはそうじゃなくって...」とか「前提と結果の関係がちょっと...」とかついつい口に出しそうになります。
 実際、論文審査に当たる専門課程の先生方からは次々と厳しい指摘が入ります。

 でもね。学生はこうやって、自分の力で成長していくんですね。センセイらはちょっと手助けするだけ。
 教室の後ろに座ったセンセイは、学生に追い越される、その瞬間を確認させていただいたのでした。

 昨日とはちょっと違った意味で、センセイ再び取り残されてしまったようです。



2月14日(木) 西村センセイ、季節の変化に取り残される

 センセイは片づけが苦手。研究室も、そしてたぶん頭の中も。ただし自宅書斎はまったく別です。家人がセンセイの意志とは無関係に整理整頓するので。
 だから気がついた時にはたいてい、研究室のゴミ箱は一杯になっています。

 さすがに......と思って、ゴミを集積する場所へ持参すると、あれ!?

 最初は学生諸君が宿題に取り組んでいると思ったのです。でもその期限は過ぎているはず。
 よく見ると、おぉ、卒業する先輩のために寄せ書きを作成しているんですね。

 研究室かクラブかと尋ねると、未公認のサークルとのこと。

 センセイらが成績を採点、報告し、担当の委員会と教授会がそれにもとづいて卒業の可否を判断すれば、もう卒業式。
 それはわずか1ヶ月後。

 自分がその当事者でありながら、いつものことながら、センセイは季節の変化に取り残されています。
 たぶん小学生の時から全然変わっていないと思う。

 センセイの後輩で鬼籍に入っている人がいるというのに。

 考えてみるといつも行くスーパーで、鍋物用素材のコーナーが縮小されています。鍋は簡単に料理できるから便利なのですが、確かに「食べたい!!」という気持ちは少し萎えてきたかも。

 ようやく西日本産の野菜も出回るようになってきたので、今日は柔らかい新キャベツ(1/4個)と、1個だけ残っている北海道産の玉葱を使って何かを作ることにしましょう。



2月13日(水) 「金沢餃子」店舗跡が、「金澤ストロング丼」として生まれ変わりました!!

 書籍を送る封筒がなくなってしまいました。でも先週の様子だと、大学の売店にも在庫はないと思われるので、近くの文房具店へ行くことにしました。
 それに、ちょうどお弁当を買う時間。

 だから雪が降る中、文房具店に到着したのは、ちょうど11時......あれ?!

 最初に目に飛び込んできたのは、白い服を着た男女。普段見かけない姿が店の前で、ぎこちない動きをしています。2人は相当緊張しているようで、センセイの注意を引いたのです。
 ここでやっと、文房具店の向かいのお店の看板が替わっていることに気づきました。

 11時になったので、お店をオープンさせていたのです。

 この場所、昔のことはよく覚えていませんが、かなり長い間、ラーメン屋さんとして営業していました。
 年に1回くらい入ったことがあります。

 それが閉店してしばらくは空き家になっていたのですが、2年ちょっと前に「金沢餃子」として鳴り物入りでオープン
 けれどもわずか4ヶ月であっけなく閉店してしまいました。

 その後は時々人の動きは感じられたものの、お店として使われることはありませんでした。
 2週間くらい前に文房具店に立ち寄った時も、そのままだったのです。

 ちゃんと確認したわけではないのですが、今回は豚丼専門店として間もなく本格的に開店するようです。
  基本の豚丼は全品1杯380円のようで、現在はメニューを限定しての「プレオープン」とのこと。

 ちょっと疑問に感じたのが開店時期。

 場所柄、お客さんのかなりが金沢工大生になると予想されるのですが、肝心の学生諸君はまさに春休みに突入するところ。大半は帰省してしまいます。
 うまくスタートダッシュを切ることができるでしょうか。

 でもそれはあまり肉を食べないセンセイの杞憂なのかもしれません。近くにもう一軒、似たようなお店がある──入ったことがないので、詳細は知らない──のですが、しっかりと続いているからです。

 4月以降の学生諸君の動きに注目したいと思います。



2月12日(火) CD制作を前提としたソフトでも、最新のiPhoneにちゃんと対応できます(オマケ付)

 一昨日のオーディオ編集の続きを。今日は、不要な部分を取り除いたり音質を調整した完成品のファイルを、iPhone(iPod)用にどうやって加工するかがテーマ。

 少々説明が不足したと反省しているのですが、西村センセイ、所蔵する各種音源について今後は、原則としてCDかMacintosh上のオーディオファイルで管理しようと思っています。
 つい先日までは、約500枚ほど持っているCDもディスクイメージ化し、Mac上に置こうと考えていました。保管という観点からは十分意味があります。

 でも実際に作業してみたところ、普段聴くためにはあまり便利ではないことが判明したので、いつも持ち運びたいものなどを除いて──CDは自宅書斎のラック内にあるため──CDとオーディオファイルの二本立てという態勢で行くことにしました。
 でも実はもう一つ管理しなければならないものがあります。iPhone(iPod)です。

 もちろん直接にはiTunesで管理し、それをiPhoneへ転送するのですが、ポイントはその音源制作。CDだったらセットするだけでそのまま転送まで進むのですが、自作音源だとそうはいきません。
 ある程度の工夫が必要です。

 以下、一昨日ご紹介した長いオーディオファイル(ライブ演奏の録音などが典型)が、編集を終えた状態で存在するとします。すでにマーカーも打ち込み済。

 この段階でのマーカーは、単なる頭出しの位置を示しているのですが、これらを一括して、ファイルを分割するためのマーカー(「分割マーカー」)に変更します。
 簡単に、それぞれのマーカーの場所で分割されたファイルが作成されます。

 CDを作成する時は、これらのファイルを順番にディスク作成ソフトに読み込ませます。このソフトは、CD制作を念頭に置いて作られたものなんですね。
 その証拠に分割マーカーは16個(植木算なので、ファイル数〔=曲数〕としては17曲)が上限。(通常のマーカーには上限がない)

 CDの収録時間の上限は約80分なので、それ以上分割することはないだろうと考えているわけです。CDの規格上は、99個まで「チャプター」(=ファイル)を打つことが可能です。
 実際、それに近いCDも存在します。

 正確に言うと、チャプター(=連続したファイル)には99個までの「インデックス」を打つことが可能なのですが、これを使ったCDはあまり存在しません。
 センセイも2枚持っているだけですし、現在の機器はそもそもインデックスに対応しないと思います。

 CDは1枚の中に曲に相当するファイルと、その間の無音部分から構成されています。連続したファイルが存在し、必要な場所に頭出しの信号を打っているわけではありません。
 かなり古い発想と構造です。

 センセイが使用しているのは、そのCD用に作られた古いソフト。オリジナルは十数年前のものです。現在使用しているヴァージョンもちょうど10年前に購入したものでした。
 でも後述するようにQuickTimeのおかげで最新の機器に対応しています。また使い勝手も悪くありません。

 ファイルを分割したら、QuickTimeを用いて一つ一つをAACフォーマットのファイルに書き出します。ビットレートや品質を設定できますし、「タグ情報」を用いてアーチスト名やアルバム内での曲順も簡単に設定できます。
 後はこれをiTunesに読み込ませるだけ。

 CDを読み込む時(ファイルを変換している)と違って、データをコピーするだけなので、あっと言う間に作業完了。元のAACファイルは廃棄してかまいません。

 ソフトそのものはちょっと古くても、QuickTimeは進化しているので、iPhoneやiPodにも問題なく対応できるんですね。やってみるとわかりますが、実際にはとても簡単です。
 17個以上の部分から成るファイルでも、数回に分けて作業すれば問題ありません。

 仮に全18曲からなっているのなら、「タグ情報」に「xx(曲目)/18」と入力しておけば、iTunesがちゃんと読み込んで、その順番通りに並び替えてくれます。
 CD時代の約80分という壁はもう存在しないのです。

 というわけで、右はオマケの写真。

 そうやって制作したAACファイル(iPhoneやiPodで使用しているファイル)と、元のオーディオファイル(AIFFフォーマット)を比較したものです。
 音質の一部──全てではないことに留意──を比較しています。

 横軸は周波数で、右側が高音です。通常のログ目盛りではなく、リニアなので、高音部分を拡大したような格好になっています。
 縦軸は音量で、上が大きく、下が小さくなっています。

 何本もグラフが見えますが、青や紫は現在演奏中のデータなので、無視してください。
 ポイントは上部の赤いグラフ。

 この写真は2枚を重ねているのですが、1本は右端まで比較的なだらかに伸びています(黄色の線でなぞっています)。
 元の音源です。

 左から2/3くらいまでは赤い線は完全に重なっている──同じ部分を再生しているから──のですが、1本は急に「ガクン」と落ち込んでいます(こちらもなぞっている)。
 こちらがiPhone(iPod)用のAACファイル。

 高品位の設定にして変換たのですが、それでも高音の一部が失われています。黄色の両端矢印がその差を示します。

 ただしこの差は、聴いてすぐにわかるようなものではありませんし、オーディオセットでちゃんと聴く時と、何かをしながらヘッドホンで聴く時の音質を比べても、あまり意味はないと思います。

 それよりも今回の目的は、まず、元々の音源は(CDないしはオーディオファイルで)きちんと管理し、しかも高品位で比較的簡単に聴くことができるようにすること。
 さらにiPhone用には、それなりの品質でしかも簡単にデータを書き出すという2点。

 前者に関して、CD-Rに残ったノイズも再度音声編集ソフトで読み込めば簡単に除去できると思います(まだ試していません)。

 というわけで今回はまぁ、十分目的を達成しつつあるのではないでしょうか。



2月11日(月:祝日) 柏崎駅構内に金、銀、銅の「全国ご当地どんぶり選手権」トロフィー(?)が飾られています

 未明に目を覚ます──老人は朝が早い──と、外は異様に静か。休日だということを勘案しても静かすぎます。少し離れた幹線国道を走るトラックなどの騒音が一切しないのです。
 外を見てみると、まず風は穏やか。それほど積雪はないのですが、雪がズンドコ降ってきます。

 もちろん降る雪は音なんて、立てません。でも風がない時に降る雪は、高地の寒い環境では「しんしん」と、なのに対して、相対的に気温の高い平野部では「ズンドコ」なのです。
 実感です。

 今シーズンの新潟県は、山間部は大雪となっていますが、平野部はそれほどでもありません。むしろ少雪。例年と比べて、冷え込みが目立ちます。雪は昼前までに収まったのですが、今度は北風が強くなってきました。
 天気予報通りです。

 写真は正午頃に撮影した自宅前の進入路。

 テレビラジオの天気予報はあまり詳しいことを伝えませんが、今朝、新潟県の真ん中を小さな低気圧が通過したのです。
 気温が高ければ、その下は大雨。

 でも今回は寒気が入っているので、大雪となります。このような降り方は、地形にはあまり関係しない「里雪型」。
 相対的に、平野部での降り方が目立つからです。

 東西の気圧勾配が大きいために北風が吹き付ける場合、つまり今日の午後のような場合は「山雪型」。
 シベリアからの乾いた空気──ちょっとイメージしづらいけど──が、日本海の温暖な海流から水蒸気を供給されて、含まれる水蒸気量は飽和寸前になります。

 陸上に達した後も、まだ雪を降らせることはないのですが、気流が三国山脈を越えようとして高度を上げると、気温を低下させます。(-0.5℃/100m:飽和時)

 それにに伴い、含まれていた水蒸気は、飽和水蒸気量の限界を超えてた分が水蒸気が水滴に、そして雪になります。見事なまでに物理法則に従っています。
 本当は、ごくごく当たり前のことなのですが。

 同じ季節あるいは今日のように、たとえ同じ日であっても、里雪型と山雪型の降雪メカニズムはかなり異なることがわかります。

 ところで西村センセイ、明日の夕方にどうしても出席しなければならない会議があるので、何としてでもそれまでに金沢へ移動する必要があります。
 数日前から天気に関する情報を丁寧に追った結果、ある程度雪は降っても、強風で列車が運休することはないだろうと判断しました。

 最悪の場合は、雪が収まった明日12日に、再び318iで移動するという覚悟だったのですが、結果的に、今日の天気と交通機関の運行状況は予想範囲内。
 そこで今日はもともと別なネタを用意していたのですが......あれ!?

 かなりの雪で、自宅からの経路を変更して徒歩でたどり着いた柏崎駅には、何やら見慣れないものが......。
 先日の「第4回全国ご当地どんぶり選手権」でのグランプリ獲得を記念して、金、の丼が飾られているではありませんか。

 これらの丼、本当はそれぞれの賞を獲得した場所に、飾られているんだと思います。
 一昨年、この場所に銅の丼が置かれたように。

 地域興しのためのイベントなので、お互いに貸し出すなど融通を利かせているのでしょうね。

 ちなみに、未確認情報ではありますが、グランプリを獲得した丼は、その後、名誉賞的な立場でイベントに参加することはできても、コンテストそのものに参加することはできないようです。

 考えようによっては、柏崎市の関係者にとって、次なる課題とチャンスが与えられているわけです。



2月10日(日) Mac内で管理している音源を、その種類にかかわらず、アーティスト別に再編成しました

 今朝の柏崎市は、上空への寒気の進入と放射冷却とで猛烈に冷え込みました。アメダスの記録によると未明に何と-7.4℃の最低気温を記録したとのこと。
 当地では通常、考えられないほどの異常低温です。

 もっともセンセイの自宅は寒冷地仕様の高断熱設計だし、いつもの通り早朝から起きていたものの、寒い時間帯に外出することはなかったので、実感はありません。
 それに、もしかするとセンセイが子供の時にも同じような寒さを記録していたのかもしれません。

 思い当たる節もあるのですが、その頃は現在のようなアメダスシステムなんて存在しないので、細かな地域ごとの詳細データなんて残っていないのでしょうね。
 そんなセンセイの、今年初めてのまとまった休日──毎日が休日だという噂もあるのですが──ネタ、2日目。

 しばらく前から所蔵する音源の再整理に取り組んでいます。若い方のためにはちょっと解説が必要でしょう何度もお伝えしているようにセンセイは年季の入ったオーディオファン
 高度成長期──良し悪し両面で現在の中国に似ています──に物心がついたので、最初は内容より外側。

 入れ物(メディアあるいはパッケージ)であったり、それを録音再生する機械であったり。現在ほどではないものの、それらはフォーマットを含めてどんどん変化していまsちあ。
 よく考えると、そうやって新しい製品を購入するように仕組まれていたんですね。

 30年前は誰でもたいていLPレコードとコンパクトカセット、そして新たに出現したCDを持っていたのです。それらは再生機器はもちろん、メディアの大きさや特質が異なります。

 だから多くの方は、まず「LPレコード」などのパッケージで大きく分けた後に、例えばアーティストなどで分類していたのではないかと思います。
 もちろんセンセイもそうです。

 多少違っていたとすればそれは、センセイがLP(EP)やCDだけでなく、7/5/3インチのオープンリールテープ──しかもフォーマットは多種多様──やPCM録音用のβカセットビデオ、MD、そしてDATを持っていたという点だけ。
 やはり、メディアで分類するしかないのです。

 でも最近のMac環境の充実はこのような状況を一変させつつあります。要するに、可能なものはデジタルデータに変換してMacintoshで一元管理すればいい。
 15年くらい前からこの方向性が見えてきました。

 でもその頃はHDDの記憶容量が少なく、当時としては大きかったオーディオデータをHDD内に残すことは難しかったので、当時のセンセイはCD-R化に取り組みました。
 でも、現在は違います。

 たとえば写真は、坂本龍一のメジャーデビュー作であるアルバム「千のナイフ」(現行版)のオーディオデータ。
 センセイはもともとLPディスク(現在は復刻版を販売中)で購入しました。

 その後CDも購入したのですが、今日、高品位版を販売していることを知ったので、再発注しました。

 ちなみに、正確に言うと坂本龍一のメジャーデビューは、師匠である高橋悠治のお手伝い(現行版)です。
 センセイはLPもCDも持っています。

 このCD、コロンビアの古いCDなので、当然エンファシスがかかっています。iTunesではきちんと対応できません。
 そこでディエンファシスをかけてMacintoshに取り込みました。

 CDにする時はこれを分割するのですが、でもそれは、「CDを焼く」ことが前提。これからデータのまま管理するのなら、必ずしももう古いCDフォーマットに拘る必要はないのです。
 CDにはそもそも、ディスクの上限(約80分)の制約があるし。

 音声データには曲の頭に青色の矢印「マーカー」(黄色の枠内)を打ち込むことができます。これで頭出しもCD並に容易。

 少なくともMacintosh内では、出所がCDだろうが、AD(アナログ-デジタル)変換したカセット/オープンリールからの元アナログデータ、PCMプロセッサないしはDATからのデジタルデータ、さらにはCD-Rからの出戻りデータであろうが、出自は関係ないということなのです。
 長短その他にかかわらず、それぞれの特徴を生かしながら一括して管理することができます。

 この問題は、単なるファイルの配置換えではないのです。

 ちなみに今日は、この完成したプラットフォームの上で、1980年末に坂本龍一が演奏した約120分のライブ番組をMacintosh用に完璧に編集しました。
 もともとはNHKのFM放送の貴重な音源で、それをオープンリールで録音。数年前にAD変換したものです。

 演奏時間が約90分なので、CDには収まらない上に、そもそもLR両チャンネル間での位相差やイコライズの問題が残っていたため、編集作業が中断していたのです。
 ここまで来ればもう、iPhone用の変換作業も簡単。

 こちらについては、近日中にご紹介できると思います。 

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