2014年4月5日更新(2014年4月13日ページ移動。2017年3月13日写真削除)

──2014年3月第6週〜4月第1週のニュース──

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4月5日(土) 「ひゃくまんさん」に、わざわざポーズを取っていただきました

 う〜ん、今週は毎日、朝から夜までホントによく働いた。

 今日はご迷惑をおかけした相手に直接頭を下げ、オリエンテーション最終日の様子──先生によって全然違っていた──を拝見してから、研究室でデータを入力。
 気がつけばもうお昼。新潟行の特急「北越」の出発時刻が迫っています。

 ここで、今朝は徒歩で出勤したことを思い出しました。未明は晴れていたのですが、アパートを出る時だけ雨が降っていたのです。もう一国の猶予もありません。
 早足でアパートへ戻り、荷物をまとめて路線バスに飛び乗ると、金沢駅。

 ふと、いつもとは違う人の動きがいつもと違うことに気づきました。濃密ではないのですが、妙な雰囲気が漂っています。まだ何も目に入っていなかったその時、拡声器から「ひゃくまんさん!!」。

 おぉ、駅構内、観光案内所の前に、石川県北陸新幹線開業PRマスコットキャラクターの「ひゃくまんさん」が立って(?)いらっしゃいます。
 TVニュースではお見かけましたが、ご本人(?)との対面は初めて。

 センセイが出くわした時はちょうど、ひゃくまんさんの右隣に3歳くらいの男の子が立ち、お母さんが記念撮影をしていました。
 残念ながら、重い荷物の中からデジカメを取り出した時にはひゃくまんさん一人。

 だからちょっとわかりにくいのですが、ひゃくまんさんはとても小柄。幼稚園児と同じくらいの背格好です。
 中に入っている方は、椅子か何かに座っているものと思われます。

 結果的に、男の子が硬い表情で去ってから、センセイだけがひゃくまんさんにカメラを向ける格好になってしまいました。
 それに気づいたひゃくまんさん、ご覧のようにしっかりとポーズを取ってくださりました。いえいえ、こんなセンセイのために、申し訳ない。

 その場でもらった小型四つ折りパンフレット──よく点検するとDTP上のミスがわかる(Macのみ)──には、ひゃくまんさんに描かれた「ことじ灯籠」(写真左奥)等の秘密が書かれています。
 センセイはというと、う〜ん。

 でも、1年後に走り始めるE/W7系新幹線となら、似合っているかもしれない。



4月4日(金) 人生は必ず、負け戦 ──西村センセイ、200名以上の留年生に語りかける──

 写真は昨日、1限が始まる少し前に、校門前のバス停からオリエンテーションの会場へ向かって歩く学生諸君撮影したもの。だから、写っているのはまず間違いなく新入生。
 後述する留年生ではありません。

 東側に背の高い校舎があるので、どうしてもこの場所は日陰になってしまいます。春分は過ぎましたが、まだ太陽高度が足りない。
 でも木々の葉の若い緑色が生命力を感じさせます。

 西村センセイ、今日は1限に1年生の留年生を、そして3限(午後の最初)に2、3年生の留年生を対象にしてお話をしました。
 対象者は単純計算で270名以上。

 まだ正確な集計は出ていませんが、留年生の中にはすでに退学手続きを取っていたり、登校できずにいる人もいます。
 だから実際の出席者は200名を越えるくらい。

 事務と打合せながら数日前から説明会の準備を進めていたのですが、その過程で思いついたキーワードが、「負け戦」。もちろん留年を指しています。
 でも決して、嫌味や皮肉ではありません。

 昨日も少し触れましたが、人生──大学生のころは特に──うまくいくことなんて少ない。思い通りにいかないことばかりです。彼ら彼女らの場合、留年したという現実を突きつけられています。
 でも発想を変えてみると、これは古いしがらみに捉えられていた自分から抜け出すとてつもないチャンスなのもしれません。

 事務から提供してもらった興味深いデータを示しながら、彼ら彼女らに語りかけた......つもり。

 1限の1年生は大受けだったのですが、午後の2、3年生はイマイチ。対象学生が多いので、学生と相談していただくため沢山の先生方にお越し頂いたからでしょうか。
 「負け戦」というやや厳しい表現を使ったのには理由があります。

 ある年齢になると気づくのですが、人生は必ず負け戦なのです。人間も生物。例外は絶対にありません。重要なのは、いかにきちんと負けることと、そこから何を学び、それをその後にいかに生かすか。
 要するに、それが人生。

 う〜ん、でも同席した先生方を含めて、ウケはイマイチ。というわけで、2日続けて見事に空振りしてしまったセンセイだったのです。



4月3日(木) 今年の新入生は... ──西村センセイ、置いてけ堀を喰らう──

 お伝えしているように、金沢工大では昨日から新入生のオリエンテーションが始まりました。学生はクラス担任との、先生は受け持ち学生との「ご対面」の日です。
 何事も最初が肝心。

 何十ものクラスがあります。内容に関して最低限の基準は定められています。でも先生も学生もロボットではありませんから、実際のクラス運営は各先生の創意工夫に任せられています。
 昨日は何と、学生の長い列の先頭に立ち、赤いハンドマイクを片手に構内を案内している先生に出くわしました。知らなかった。

 でも実は、センセイにはその「クラス」がありません。3年前から留年生の担当になったので、普通のクラスを持っていないのです。
 だから、することがない。

 そこで例年、オリエンテーションの最初の日は小学校の校長先生よろしく、建物が集合する場所で挨拶しながら立哨(りっしょう)指導に立ちます。
 建物も、その中の教室も多いので、新入生が迷子になってしまうのです。

 ところが昨日は空振り。もちろん建物がわからない学生はいたのですが、例年より少ない。しかも寝坊して遅刻する学生は皆無。
 西村センセイ、見事に置いてけ堀を喰らってしまいました。

 そしてもう一つ気づいたことがあります。顔が、良い。

 入学式で壇上から見ていた時にも感じたことです。関係者の努力で今年は多くの受験生を迎えることができたため入試倍率も上昇。
 合格ラインも少し上がったのですが、その影響があるのでしょうか。

 写真は昨日のお昼休みに撮影したもの。初日、それも午前が終わっただけというのにもう、少し話せる相手ができたようです。手前の学生は大判の書類を広げています。
 きっと午後の予定──クラス分けのテストがある──を確認しているのでしょう。

 でも皆が皆、そしていつもすべてがうまくいくわけではありません。不安定な年頃ですから、思うようにいかず悩んでしまう場面もあります。それが普通です。
 というわけでセンセイは明日、担当する学生諸君にお目にかかります。



4月2日(水) えっ" 都内−松本間では途中下車できなくなるの!?

 今日から新入生のオリエンテーションが始まりました。「ふ〜ん、今年の1年生は...」といろいろ感じることがあったのですが、今日は急遽予定を変更して、鉄道ネタを。
 すみません。

 だって、ネット上でニュースをチェックしていたら「途中下車の旅ダメ、4月からJR切符」という見出しが飛び込んできたのです。我が目を疑いました。((c)神奈川新聞社)

 ある程度長距離の乗車券なら、途中で駅の外へ自由に出ることができる「途中下車」制度は、鉄道旅行の楽しみの一つ。
 しかも最重要の部類に入ります。

 例えば金沢を出発して東京で仕事をし、新潟の自宅で一泊してから金沢へ戻るとします。単純に、自宅を経由して往復してもいいのです。

 でも都合が合えばいったん関西に出てから東京へ移動し、自宅を経由するという方法(「金沢→金沢」)も可能。こちらの方がはるかに楽しい。
 その前提となっているのが「途中下車」制度なのです。

 だから見出しを読んだ時はびっくりしたのです。でも、本文をよく読むと、これは主に「東京近郊区間」拡大運用の問題らしい。
 字数制限があるとはいえ、誤解を招きやすい見出しです。

 先日もお伝えしたように、首都圏では交通系のICカード──JR東日本の場合は“SUICA”──が非常に普及しています。
 個人的にもずいぶん前から使っています。

 ところが困ったことにしばしば、首都圏でICカードを利用して列車に乗った乗客が、その範囲外に出てしまうのです。
 降車駅にて現金で精算するのですが、苦情を訴えている場面を見かけます。

 そこでこの問題が多発する中央線での「首都圏」の範囲を、4月から松本まで拡張。確かにこれで、首都圏からの乗客の問題は解決します。

 でもそのとばっちりを受けて、本来ならば全然関係のない山梨県や長野県の利用者が、しかもICカードを利用しない人までが、有効期間の短縮など不便を強いられることになるのです。
 せめて(ICカードではない)普通の切符を利用する人には、途中下車を復活させ、有効期間も元に戻してもらいたいものです。

 結局、センセイの場合はほとんど影響はなかったのです。でもJR西日本とは対照的に、最近のJR東日本には出札窓口の削減など、地方の利用者を軽視する姿勢を感じる時があります。



4月1日(火) 視点が変わると世界は変わる ──入学式が執り行われました──

 今日から4月。そして新年度。

 お伝えしたように金沢工大では今日、1,600名以上もの新入生を迎えて、学部の入学式が執り行われました。写真は式が始まる30分ほど前に会場入口で撮影したもの。
 息子を立てて、あるいは親子3人でカメラを誰かに預けて記念撮影をしています。

 写真は後ろ姿のお母さんが夫と息子を撮影しているところなのですが、看板に向かって左に立つ男の子が格好いい。
 でも、右側のお父さんはもっと素敵。ホント、とても魅力的な方でした。

 それはともかく、10時に式典が始まりました。保護者は会場内に入りきらないほど。

 ちょっと事情があって──何か悪いことをしたわけではない──西村センセイ、今回から式場で着席位置を指定されてしまいました。
 今までとは違う場所です。

 学長や理事長、そして新入生の代表(+テレビカメラ)が、その息づかいすら聞こえてきそうなほど間近に迫ってきます。
 ずいぶん印象が違います。

 ふと、ちょうど20年前に新潟の地元紙に書いた記事の中の、「視点が変わると世界は変わる」というフレーズを思い出しました。
 帰ってから改めて、新聞の連載を読み直してみました。

 文はもちろん、思考もあまり変わっていない。

 う〜ん、これって、あんまり成長していないってことなんでしょうか。



3月31日(月) 明日の入学式に合わせたかのように、キャンパス内の枝垂れ桜が満開になりました

 先方からの連絡がなかなか届かず、今日はいつもよりちょっと遅めに退社。「お刺身がまだ残っているかなぁー」と心配しながらいつものスーパーへ行くと、おぉ。
 全然「いつもの」スーパーではありません。

 まずお客が多く、店内は殺気立っています。もちろん明日からの消費税増税に備えて買いだめをしているからなのです。

 意外だったのが野菜や果物、豆腐などのコーナーが品切れだったこと。お店が意図的に仕入を減らしているのなら別ですが、このような商品を買い込んだって消費し尽くすことはできません。
 むしろ無駄な出費に終わるはず。

 お刺身がかろうじて残っていたのでそれを買い求め、レジに向かっていた時に、やっと悟りました。
 これは一種のお祭り、なのです。

 そう考えると、日持ちしない商品を必要以上に買い求める行為も理解できます。

 それはともかく、明日から新年度。金沢工大では明日4月1日に学部の入学式が行われます。
 新入生を歓迎するかのように、枝垂れ桜が満開になりました。

 キャンパス内、かつセンセイの行動範囲内では、この枝垂れ桜に続いて、1週間くらいでソメイヨシノなど他の桜が見頃を迎えます。
 たまたま一緒になった法人のお偉方も、「う〜ん、素晴らしいなぁ」。

 祭は祭。それを否定するつもりはありません。

 でも目先ではなく、長い目で大切なものが何かを考え続けることが、さらに重要だと思います。 



3月30日(日) 消費税増税前夜(正確には前々日だけど)

 昨晩は学会の仕事と、打合せを兼ねた食事会を終えて都内に一泊。

 早朝から行動を開始する必要があるので、センセイにしては珍しく、目覚ましをセット。でもその時刻よりも前に起床して、新幹線と在来線を乗り継ぎ、ひとまず自宅へ戻りました。
 身支度を整え、新潟市内と実家その他の用を済ませます。

 車を運転しながら注意していたことがあります。消費税増税を目前に控えた世の中──ただしセンセイの地域限定──の動きです。まず気づいたのが、ドラッグストアの駐車場。明らかに、普通の日曜日の午前中より多い。
 紙オツムや洗剤など、日持ちする商品を買い込んでいるんでしょうね。

 次のポイントはガソリンスタンド。消費税以外の税率も変わるため、例えばガソリンの価格は1Lあたり5円程度上昇するんだそうです。しかしこちらは意外に空いています。
 田舎では小型車、特に軽自動車は必需品。情報は行き渡っており、すでに給油を終えているということなんでしょうか。

 新潟市内で自営業の人と話す機会があったのですが、そのお店では今回、商品価格を据え置くとのこと。増税分は自己負担となります。
 理由を尋ねると、価格改定による客離れが怖いんだそうです。

 確かに普通の人にとって、そして田舎に住んでいる人のほとんどにとって、景気が良くなった、さらには給料が上がったという実感はまったくありません。
 やはり消費税はどうしても、弱い立場の人に強い影響を与えてしまうようです。

 写真は昨日、四ッ谷駅で撮影したもの。

 ICカードで支払う時の運賃が1円単位になる件、「一覧表を作って...」などと考えてみたのですが、JR東日本は価格を比較した表を、券売機の脇に張り出すそうです。
 昨日はまだカバーが掛けられていました。

 その表を見ながら「○○駅へはICカードで、でも△△駅ならICカードを使って券売機で購入」などと想像してみました。
 でも都内では現在、ICカードしか受け付けない自動改札機が大半。

 だから多くの人は、手間のかかる比較なんかせずに、ICカードだけで済ますように思えてきました。

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