2014年5月10日更新(2014年5月18日ページ移動。2017年3月13日写真削除)

──2014年5月第2週のニュース──

バックナンバーはこちら

5月10日(土) 今度は一つの花びらに、2色が同時に存在しています ──芽条変異──

 結果的に、3日続けてセンセイが不得意な生物ネタになってしまいました。悪しからず。

 土曜日の今日は講義や会議がないので、通常ならば昨晩のうちに新潟の自宅へ戻っているところ。

 でも昨日の夕方、出張に出かけた他の先生に変わって講義したのと、仕事が溜まりすぎているので、昨晩は金沢に留まりました。
 今日は午前中のみご出勤。

 職員は交代で土曜日も一部が出勤していますが、先生方はというと、教職科目などの例外を除けば講義がないので、ほとんど不在。
 いつもの喧噪が信じられないほどの静けさです。

 というわけで頼まれていた原稿をさらさらっと書き上げます。

 本当は昨日のうちに片付けるつもりだったもの。頭が疲れてしまっていて、とても世の中に出せるようなものにならなかったのです。
 やればできるじゃん。

 廊下を歩いていると、窓の外のツツジが目に入りました。桜が散ると、次はツツジの季節なのです。
 .....あれっ?!

 白とピンクのツツジが交互に植樹されているのですが、上の写真の矢印の部分がちょっと変なのです。
 ドアを開け、近づいてみると......おぉ。

 花の一部が、しかも隣り合った2枚の花びらの一部だけがピンク色。

 1本の木の、ある特定の枝の花の色が他と違う(こちらこちら)のは見たことがあります。
 今回も右奥の白いツツジの中に、一つだけピンク枝を見つけました。

 でも一つの花の中に二つの色が共存しているものは初めてです。

 調べてみると、植物ではこのような変異は割と良くあるようで、「芽条変異(がじょうへんい)」とか「枝変わり」と呼ばれているようです。
 この花もしっかりと生きています。

 よく言えば柔軟性があり適応力が高い。別な見方をすると、結構いい加減で大雑把。

 センセイも実はかなりいい加減な存在なのですが、さすがにこの生命力にはかないません。



5月9日(金) 花言葉は「返礼」 ──研究室の真正面でアメリカミズキが花を咲かせています──

 仕事がちっても減らないので、センセイの出勤時間は早まるばかり。研究室でまず一仕事してから、サンドウィッチを購入するため、開店したばかりのパン屋さんへ。
 校舎の外へ出ると、木々の緑色がとても鮮やかです。

 昨晩雨が降って──一時的にはかなり荒れた──よけいなもの流し去り、生き物に水分を補給したからでしょうか。
 ふと写真の右側に、ピンク色のとても大きな花を咲かせた木があることに気づきました。

 幸いにも札が下がっていて、アメリカミズキとのこと。普通は白色の花なのですが、この木のようにピンク色もあるんだそうです。
 英語では“Flowering Dogwood”。なんだかなぁー。

 調べてみるとラテン名は“Cornus florida”。ズバリ「ハナミズキ」です。(「フロリダ」は「花」の意)
 札には「明治時代に東京からアメリカに桜を送ったお礼」だそうです。

 こちらも調べてみると、センセイも見たことがあるワシントンのポトマック河畔を含めた桜のお礼とのこと。
 花言葉の「返礼」はそれにちなんでいるそうな。

 センセイは金沢工大へ移籍して13年目。毎日とは言いませんが、よくこの場所を通ります。でもこの木に気づいたのはたぶん初めて。見ているようで、全然見ていないんでしょうね。
 関心のないものは。

 ちなみに、昨日ご紹介した蝶は「アオスジアゲハ」で、本州中部以南では都市近郊を含めて割と広く分布しているんだそうです。T先生に教えていただきました。
 こちらも目にしていたのに気づいていなかっただけ、ということのようです。トホホ。



5月8日(木) センセイがキャンパスを歩いている時に見つけた、不思議な色(今日は別窓)

 今日は比較的余裕のある日のはずが、何だかとても忙しい。

 仕事を片づけようと、それなりにちゃんと働いているつもりなのですが、実際には逆に溜まる一方。う〜ん、加齢で生産性が低下しているんだろうか......。
 加齢それ自身は否定しませんけど。

 早朝から気を使う仕事に従事し、その後は講義。こちらは気力、体力の両方を使います。その甲斐あってか、受講生の一人は「今日の授業は短かった
 少なくとも肉体面の疲れは吹っ飛びます。

 午後は重要な会議が控えているので、とにかくお昼を食べることにします。すっかり遅くなり、食堂にはもう何も残っていないはずなので、例によってお弁当やさんへ。
 キャンパス内、石畳の場所を歩いていると、少し離れた場所に見慣れない色のハンカチが落ちていることに気づき......あれっ?!

 ハンカチではありません。蝶の死骸です。

 昆虫の死骸そのものはそんなに珍しくありません。でも今回は違います。アゲハチョウの類なのでしょうが、見慣れた黄色ではなく、南の海を思い起こさせる不思議な青色。
 この世のものとは思えない色です。

 図鑑などで見たことはあったと思いますが、自分の目で間近に見るのは初めて。何度見ても、ちょっと信じられません。もちろん写真【写真削除】【下記注意参照】を撮影しました。(別ウィンドウ)
 ただし、ご覧いただく平板的な写真と異なり、実物の色はもっと立体的。ふわふわっとした、ボリュームのある色です。

 死骸とはいえ、なぜこんな色の蝶がこんな場所にあるのでしょうか。よくわかりません。

 なお、上記リンクをクリックして蝶の写真をご覧になるのはご自由です。ただし死骸の写真ですので、その点のみご了承を。ゲテモノが写っているわけではありません。
 ご安心ください。



5月7日(水) 連休のオマケ ──リモコンの脚を修復しました──

 今晩は連休のオマケ。

 今回は車で金沢へ来ているので、お米などふだんの電車ではなかなか運べないものを持ってきました。そしてあまり重くはないけど、忘れずに運んだものがあります。
 接着剤です。連休中、自宅書斎を整理している時に見つけたのです。

 目的は昨秋発覚したリモコンの脚部の修復。リモコンはプラスチック製。だからプラモデルの製作なんかに使う有機溶剤の入った接着剤が適しているはず。
 この種の接着剤は、樹脂をいったん溶かして再び固形化させます。

 早く直そうと思っていたのですが、でもこの種の接着剤売り場へ行く機会がなかったので、そのままになっていたのです。
 今回書斎で発掘されたものはそのようなタイプではなく、エポキシ系のように自分で固化するもの。

 プラモデル用のものは細い刷毛がついていて、微細な部分にも溶液を塗ることができるようになっています。
 でも今回のものは歯磨き粉のようなチューブ式。細かい仕事には向かない。

 しかも何年も前に購入したものなので、口の部分が固化していました。クリップを使ってそれを除去してみます。
 予想通り、内部の接着剤はまだ使えそうです。

 太い口から接着剤を出して接合部の片方に塗ります。どうしてもはみ出してしまうので、その部分はティッシュで拭き取ります。
 瞬間接着剤とは違い、固化までに時間がかかるのです。目安は24時間とのこと。

 取れた脚を本来の場所に戻し、手の届かない場所に置きます。というわけで1日経った今日、接着部分を触ってみました。ほぼ問題なく接着できたようです。
 ホントは、脚がなくてもそんなに不便はないんですけどね。

 半年以上も放っておいても、何の問題もなかったのですから。でも、まぁ、めでたし、めでたし。



5月6日(火:休日) どこが使いやすく改善されたのか... ──Windows 8を8.1へアップデートしました──

 お昼休みにキャンパスの外へ出てみると、世の中はホント、ゴールデンウィーク。いつもとは人の動きが全然違います。センセイはというと、土日だけ新潟の自宅にいて、昨日のうちに金沢へ車で移動しました。
 仕事が溜まってしまっているのです。

 それでもやはり、講義が続く平日とは違います。そこで以前から気になっていたことを一つだけ片づけました。去年購入したWindows 8のアップデートです。
 センセイのシステムでは現在、MacBook Pro上に“Fusion”の仮想マシンとして1台だけインストールしてあります。

 でも正直なところ使いにくいし、そもそもあまり使う必然性がありません。この間、何度かWindows 8.1 Proへアップデートしようと思ったのですが、忙しくてそのままにしていたのです。
 でも新入生が使っているマシンは、ほとんどが8.1。

 しかも大規模でなかなか変更が難しい大学のイントラネットも、やっとこの4月から8.1に対応しました。
 これはもう、やるしかない。

 Windows 8を起動し、まず「ストア」からファイルをダウンロードします。ファイルサイズは2.81GB。
 かなりの大きさですが、自宅の光回線で作業したので、たいした時間はかかりませんでした。

 多少の設定はありますが、基本的には放っておくだけ。最初はあまりに順調だったので30分くらいで終わるかと思ったので。
 でも後半で手間取り、結局、約1時間でインストール完了。

 再起動後のスタート画面が右の写真。以前とあまり変わっていません。明らかな違いはというと、画面右上に表示された新しいアイコン。真ん中は見ての通り、電源ボタン。
 他はともかく、この点だけは便利です。

 Windows 8を使い始めた時に戸惑うことの一つが、電源関係。マウスを右下隅へ持っていくと必要な画面が出てくるのです。
 でも初めての人にはとても使いづらい。

 Windows ユーザーにとってもう一つ使いづらかったのが「スタートボタン」。正確には「スタートボタンが存在しない」ということ。
 こちらも隣の写真左側のように、「スタートボタンらしきもの」が付け加わりました。

 その点は評価できるのですが、でもこれ、ホントのスタートボタンではありません。(左)クリックすると右上のスタート画面に戻ってしまうのです。
 この点はWindows 8と同じです。

 正しい使い方(?)はここで右クリック。すると右の画面のように各種の選択が表示されます。
 ただし雑多なものが並んでいて、スッキリした気分にはなれそうにありません。

 とにもかくにもWindows 8.1へアップデートを完了しました。「何を考えているのかわからない」というのが正直なところ。
 システムを終了させて、Mac側に戻ります。

 設定画面からWindowsディスクの様子を確認すると、右の写真のように、使用していない大きな領域があると表示されました。
 26.8GBのディス領域中、11.1GBつまり約40%が無駄になっているというのです。

 実は少なくともセンセイのシステムの場合、Windows 7および8では何か作業するたびに、数百MBから1GB程度の未使用領域を作成します。
 “Fusion”固有の問題なのかもしれませんが。

 写真のように“Fusion”はその領域を消去する機能を備えているので、少し時間をかけて利用可能な状態に戻しました。
 作業終了後の使用領域は15.6GBとのこと。ほぼインストール前の大きさです。

 タッチパネル式のPCなら印象が違うのかもしれませんが、古いパソコンユーザーにとって、Windows 7の上にアプリの層が載た二重構造に感じられてなりません。
 やっぱり、あまりご縁がなさそうな感じです。



5月5日(月:祝日) 本来ならば防げるはずの海難事故が、再び繰り返されてしまいました

 ご存じの方が多いと思いますが、連休2日目の昨日、新潟県上越市柿崎区の海岸で海難事故が発生してしまいました。

 突然の波に小学生2人がさらされ、助けようとした大人2人を含めた全員が死亡してしまったというものです。センセイが最初に感じたのは「また繰り返されてしまった」というやりきれない思い。
 一般論として海難事故が繰り返されて残念だ、というのではありません。実は同じような場所で、ほとんど同じ事故が何回も繰り返されているのです。

 昨日は連休を利用して長野県から来た人が事故に遭いました。残念ながら、新潟県中越〜上越(中部〜西部)の海岸では群馬県と長野県北部からのお客さんが事故を起こすことが多いのです。
 両県とも海に接していないので、海に慣れていません。海とプールは全然違うのです。

 海岸部の地形も重要なポイントです。写真は朝日新聞社が伝えている上空からの映像(動画のキャプチャ画面)。南西から北東方向を見ています。((c)朝日新聞社)
 写真中央に建物が見えますが、その左側の海岸が事故現場です。

 お気づきかと思いますが、海岸はほぼ一直線。

 もちろん人工的に造られたものではありません。これは地下に特定の構造があることを示しています。
 要するにこの海岸線は写真の右端にかけて、断層が隆起したものなのです。

 典型は新潟県中央部、出雲崎から柏崎付近(柏崎刈羽原子力発電所を含む)にかけてで、そこでははっきりとという形で断層を観ることができます。
 その構造は、写真の辺りまで続いています。

 ただしここは、地上に出ている部分が低いから断層だと感じないだけ。断層本体は海に没しているのです。
 だから海岸からほんの少し離れると水深が急に深くなります。

 地元の人はそういうことを知っているので、海で遊ぶにしても、深いところへは行きません。またこのような場所は絶対に海水浴場には指定されません。
 昨日の場合は、海水浴をしていたわけではありませんが。  

 写真右側、写っていない部分は崖が沈み込んだ場所。現在は排水が進んだので陸地になっていますが、元々は湿地帯です。海岸線に沿った細い砂丘状の場所を、国道8号線、JR信越本線、北陸自動車道が走っています。
 要するに、断層の上で生活しているのです。

 ちなみにここは以前ご紹介したテレビドラマが撮影現場の一つ。事故現場のすぐ北東(写真上方)に白っぽいものが見えますが、これがドラマに登場した「マリンホテル ハマナス」です。
 主人公の二人が緩い坂を下りてくるシーンがあるのですが、その下がりきった場所が事故現場です。

 ......やっぱり気が重い。



5月4日(日:祝日) ホームセンターの種苗コーナーは、夏を先取りしていました

 今日は朝早くに実家へ行き、両親を乗せて市内のホームセンターへ。自宅のすぐ脇なので、ほとんど戻る格好になります。お目当ては野菜や果物の苗木の購入。
 センセイ、実は昨日の昼過ぎにも実家へ行っています。

 本当は昨日、本来の用事を済ませてから苗木を買いに来ることになっていたのです。

 でも予定より遅れていたのと、母親の「良い苗木は朝のうちに売り切れてしまうから」との一言で、一日順延。
 つまりセンセイは再度のお勤め。

 9時に開店したばかりだというのに、家庭菜園コーナー買い物客でにぎわっています。
 メインのお客はセンセイの場合のように兼業農家か、趣味で野菜を育てようという人々。

 誰でも知っているような野菜がメインですが、僅かながら、西洋野菜も並んでいます。これらを収穫するのは春の終わりから夏にかけて。
 夏はすでにここに存在します。

 1万円近くの苗を購入してトランクに収め、両親を実家へ送り届けます。お土産(?)は実家で採れたばかりの筍。
 ズシリと重い。

 センセイの母親やお米にしろ野菜、果物にしろ、本当に上手に育てます。でもどうやら西村センセイ、それを少なくとも直接には引き継がなかったようです。
 でも、まぁ、その才能を違った形で次の世代に繋げていこうと悪戦苦闘している。

 そう考えるようにしています。

「最近のニュース」(最新版)へ
バックナンバーのトップページへ
トップページへ戻る