2014年8月23日更新(2014年8月31日ページ移動。2017年7月15日一部写真削除)

──2014年8月第4週のニュース──

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8月23日(土) ふう、疲れた ──高校の先生方を対象とした講習会が無事に終了しました──

 「ふう、疲れた」。現在は新潟の自宅へ戻ったところ。

 センセイが疲れている理由の一つは、車の運転。センセイの318iはとても良い車なので、いつまでも運転していたくなります。でも今日は連日の仕事を終えた後の、相当気を使いながらの運転。
 「秋の夜は釣瓶
(つるべ)落とし」。(意味が分からない人は調べてね)

 どんどん暗くなって視界が効かなくなる中、金沢から自宅まで約240kmの運転したのです。
 しかもかなり疲れています。

 この1週間は早朝に出勤し、真っ暗になってから帰宅するという毎日だったのです。毎日、駐車場の同じ場所に車を止めました。
 だから関係者の一人は、センセイが車を止めっぱなしにしたのではないかと考えたほど。

 その「仕事」とはもちろん、5日間続いた高校の先生方を対象とした講習会です。それが今日、終了したのです。
 写真は文部科学省からお越しになった担当官が、参加者に修了証を渡しているところ。

 ご満足いただける内容だったかどうかはちょっと不安が残るところ。しかし少なくとも、先生方は期待以上の成果を上げてくださいました。
 先生方の、晴れ晴れとした表情がその証拠。

 こちらについては、センセイも(ミスもあったし反省点も残るけど)「やることはやった」。今晩は、複雑骨折をした──実際には経験ないけど──ような、妙な感じなのです。

 だからやっぱり、「ふう、疲れた」。



8月22日(金) 人力飛行機の操縦系統は何と、フライ・バイ・ワイヤーだった ──夢考房を見学しました(2)──

 昨日の続き。

 夢考房内で写真を撮影しながら係の方の説明を聞いていた時、ふと、入口のドアが全開であることに気づきました。

 通常の出入り口ではなく、工作機器や大きな物品などを搬入・搬出する時に使用するドア。(写真左奥)
 西村センセイ、このドアが開いているところを初めて見ました。

 何か機械を運び込むのかなぁーと思って、室内からドアの向こうを見ると、おぉ、先ほどの大型トラックが。
 しかも写真のように、いつの間にか扉は全開。車内は空っぽ。何かを搬入するのではなく、ここから何かを搬出するのです。
 西村センセイ、ここでやっと人力飛行機チームが集まっていたことを思い出しました。

 センセイのお間抜けぶりを白状しているようなものですが、トラックを使って機体をどこかへ持っていくんですね。
 トラックへの収納のために、チーム員が集まっていたのです。

 人力飛行機は極めて華奢(きゃしゃ)な製作物。

 多くの人があちこちに注意しながら、木枠に収められた機体の各部分を慎重に運搬します。上の写真は、いくつかに分割された主翼を3/4くらい運び込んだところ。
 これだけでも「凄いなぁー」と感心していたのです。

 でも次に運ばれてきた物体、特にその内部を見て、ホントにびっくりしました。操縦席(「コックピット」)です。外側は何度も見ているのです。
 でもその内部をちゃんと確かめる機会に恵まれたのは、初めて。

 写真中央から右は、操縦者が着席する椅子と、発泡スチロール製の背もたれ。左の外にはプロペラを駆動するペダルがあります。
 中央に転がっているのは、ヘルメット。

 問題は、「それ」がないこと。

 機体の状態を制御する操縦桿がどこにもない。代わりに、操縦者の指の位置に設置された黒い物体と、頼りなさそうな配線が見えます。
 ......そう。

 操縦者の力を尾翼などに直接伝えるのではなく、指先のコントローラーからの電気信号を、尾翼などに設置されたアクチュエーターに伝え、制御するのです。
 「
フライ・バイ・ワイヤー」という方法です。

 まさか人力飛行機に採用されているなんて思っていませんでした。事情を訊いてみると、最近はこちらがメインだとのこと。ある程度軽量化が可能なんだそうです。
 でも動力源となる重いバッテリーを搭載しなければならないから、損得は微妙。

 しかも現時点では、応答が鈍いなどの問題があるそうです。それに「電化製品」なので、琵琶湖などに池ポチャしてしまったら、二度と使い物にはなりません。
 しかし、「それでも頑張りたい!!」

 集結した学生から、そんな意気込みがひしひしと伝わってきます。これぞ若さの特権。

 センセイらの出番ではないことを悟り、皆で夢考房を後にしたのでした。



8月21日(木) 人力飛行機チームが、何でこんなに集結してるんだぁ? ──夢考房を見学しました(1)──

 今日は見たままのお話。写真は昨夕、金沢工大夢考房内で撮影したもの。

 昨日は講習会の終了後、希望者のみキャンパス内の主要施設を見学していただくことになりました。とても暑かったのですが、何と、全員が参加されるとのこと。
 しかも広報専門の方が解説してくださるという、とても贅沢なキャンパスツアー。

 思わずセンセイも、列の最後に並んでしまいました。ま、いっかー。

 金沢工大移籍後13年目に入ったセンセイですが、「へぇ、そうなんだぁ」とか「し、知らなかった...」の連続。この12年間、何を見ていたんでしょうねぇ。
 でもツアーの最後は、有名な夢考房

 よく知っている場所なので、白状すると、「ここは行かなくてもいいかなぁ。疲れたし」と思ったのです。
 でも先生方の反応が気になったので、例によって列の最後尾に。

 夢考房に近づくと、敷地内に大型トラックがバックで進入してきました。何か物品を搬入/搬出するのでしょうか。
 建物の中に入ると、やはりいつもの夢考房。

 写真手前はフォーミュラーカー、左のカバーを被っているものはソーラーカーです。

 ふと、写真左奥にたくさんの学生諸君が集結していることに気づきました。中には去年、あるいは今年、授業を担当した学生の姿も。
 人力飛行機チームです。

 一瞬、訝(いぶか)ったのですが、夏休み明けのミーティングか何かなんだろうと考えることにしました。

 ところが......。(続く) 



8月20日(水) 子供たちの表情が、すべて ──サマー・サイエンス・スクールが始まりました──

 高校の先生方のための講習会は2日目。センセイの講義はしばらくないのですが、何しろ、お世話係。あっちへ行ったり、こっちで来客を迎えたり。
 ふう。

 かなり大きなイベントなので、関係者で業務を分担しています。「出番」に備えて休息することも、大切な仕事。お昼休みに業務が当たっているので、11時過ぎにお弁当を買いに行きました。
 校舎内、廊下に出ると、いつもと様子が違います。

 保護者がラウンジで本を読んでいたりします。今日から「KITサマー・サイエンス・スクール」が始まったのです。
 彼女たちの子供は現在、各教室で作業中。

 「またこの季節になったんだぁ」と思いながら外へ出てみると、おぉ中庭では、ペットボトル・ロケットを今まさに打ち上げるところらしい。
 センセイ、打ち上げは明日(2日目)だと思っていたのです。

 今日は子供たちが製作したものではなく、関係者による試射でしょうか。(詳細は未確認)
 とにかく現場に駆けつけます。

 飛行中の安定性を増すために羽根を装着されたペットボトルに、異なった量の水道水が入っています。
 自転車用の空気入れで、12回、空気を注入し、内部の圧力を高めます。

 それを写真下部の発射台──写真撮影用の三脚?──から発射。

 西村センセイ、実際に飛ばす場面をちゃんと見るのは初めて。条件が良ければ、50m以上飛行します。写真は発車直後に撮影した子供たちの様子です。
 子供たちの前で舞っている水滴をお分かりいただけるでしょうか。

 西村センセイ、本当は、飛び始めたロケットと、子供たちの表情を重ねて撮影したかったのです。でもペットボトルの初速は相当なもの。撮れないことをすぐに悟りました。
 そして今回初めて気づいたことがもう一つ。

 打ち上げ時にはそれなりの音がするので、その瞬間、子供たちは無意識に下を向いたり、目を瞑ったりするのですね。だから残念ながら、打ち上げの瞬間は絵にならない。
 そしてそもそも、そんなオトナの事情はどうでも良いこと。

 この写真の子供たちの表情、あるいは視線がすべて。この顔を見たらやっぱり、「いろいろ大変だったけど、また来年も...」と、疲れは一気に吹っ飛んでしまいますよね。

 関係者の皆様、ご苦労様です。



8月16日(火) 高校の先生方を対象とした講習会が始まりました

 お盆休み明けのサラリーマンは、辛い。

 ずっと続く暑さ──と、人によっては効き過ぎの冷房──で疲れ果てている体を、休暇中に溜まってしまった仕事がドカンと襲います。それはセンセイらも同じ。
 長い出張の後に葬式騒ぎが続き、しかも本来のヘビーな仕事の締切がどんどん迫ってきます。

 テストやたくさんの課題を点検して、前期の成績を提出しなければならないのです。昨晩、やっとで仕事を終えてアパートへ戻ったのですが、体調がイマイチ。
 やはり疲れが溜まっているようです。

 睡眠不足ですがとにかく体を休めて、今朝は早朝からご出勤。昨年に引き続き、高校の先生方を対象とした講習会が始まるのです。

 今回は、募集定員を超えた30名もの参加者が全国から──北海道から沖縄まで!! ──集まってくださいました。
 センセイは教員側の世話役のような立場。これはもう、働くしかない。

 ......と言うと、何だか辛く感じられるかもしれませんが、実際は何か動機があって、交通の便があまり良くないこの金沢までお越しになった先生方。
 やはり彼らの能力は高い、と思う。目の輝き方が違います。

 今日の講義はセンセイが大半を担当しました。講義時間はお昼休みを挟んで4.5時間(90分×3コマ)。
 正直なところ、老体には応えます。

 でも先生方の、何かを希求(ききゅう)する眼差しの前では、やはり頑張るしかありません。醒めた表現をすると、万一、例えば手を抜いたりしたら、たちまち厳しい視線に曝される立場。
 センセイとしてはいろいろ厳しい状況の中、精一杯頑張ったつもりなのですが、さて、どうだったのでしょう。

 正直なところ、先生方にとっては初めてつき合うテーマ。「難しい」とか「良くわかりませんでした」と言われて仕方ない内容なのです。ホンネではどう感じていらっしゃったのか。

 明日以降の先生方の様子で、わかるんじゃないかと思います。



8月18日(月) PowerBook G4(Titan)のトラブルは、本体電源部の電解コンデンサー劣化が原因か

 昨日発生したPowerBook G4(Titan)トラブルの続報です。

 このマシンは主力機の一つ。ちゃんと起動しないと本当に困るので、アダプターの接続を点検したりいろいろ試してみましたが、状況は一向に改善されません。
 ところがアパートに置いてあった予備のACアダプター(初回のトラブルの際に使用したものとは別)を繋いでみると、無事に充電を開始しました。

 写真は今晩撮影したもの。メニューバーのバッテリーのアイコンに雷の印がついており、充電中であることを示しています。
 ひとまずやれやれというところ。

 ただし電源部のトラブルは3回目(初回2回目)ですから、原因の見通しを立て、それに応じて対応策を具体的に実行する必要があります。
 問題はたぶん本体の電源部で発生しています。

 コンデンサ、特に電解コンデンサが寿命を迎えつつあり、性能が劣化しているんだと思います。「次回」は修理が必要でしょう。
 修理期間中の代替機も考えなければなりません。

 幸い、使用しなくなったG4 Cubeを知人から譲り受けており、ジャンク屋で予備の外付け電源部も1個確保しています。
 ただし本体はもらった時のまま。

 外付けのHDDケースにSSDを収め、一番動作が安定している自宅のG4 Cubeのデータをコピー──MacOS 9マシンはただコピーするだけ──して、いざという時に備えることにします。
 ところで、2回目と今回のトラブルには共通点があることに気づきました。

 年末年始やお盆などで、10日〜14日ほど電源を投入しなかったのです。ACアダプターの交換で充電を再開したのは、アダプターごとに供給するDC電源の電圧が微妙に違うからだと思います。
 本体電源部の動作の基準となる特殊なダイオード(ツェナー・ダイオード)も、供給される電源電圧の影響から完全に逃れることはできません。電源部の電解コンデンサーの劣化を強く疑わせる理由です。

 ......それにしても、西村センセイっていったい、どれだけの数のMacOS 9マシンや関連するアダプター類を持っているのでしょう。



8月17日(日) 「Windows更新プログラムの構成に失敗しました」 ──今年のお盆は、悲しい──

 明日から通常の業務を再開しなければならないので、今日のうちに金沢へ移動します。今日はまったくの休日ですから、本来ならば明日の朝までに着いていればいいのです。
 でも今回は、朝食後に荷物をまとめ、車で自宅を出発。

 車を使った理由はまず、出張や集中講義の関係で荷物が多いこと。第二に、昨日から北陸地方の天気が不安定なので、列車がちゃんと運行されるかどうかわからなかったこと。
 実際、石川県内では水害が発生し、帰省ラッシュだというのに列車ダイヤは混乱しました。

 そして理由はもう一つ。今晩のお通夜に、確実に参加したい。

 途中、所々強い雨が降っていましたが、幸いにも運転に支障が出るほどではありません。安全運転を心がけて、午後、アパートに到着。少し休んでから喪服に着替え、まずは研究室へ。
 仕事が溜まっているので、明日からの準備をする必要があるのです。

 ふと、留守にしていた間にWindowsが更新されていたことを思い出しました。

 成績を管理しているコンピュータ──この種のデータの学外持ち出しは禁止されている──を立ち上げ、更新します。
 別な仕事をしてから例のパソコンを再起動すると......真っ暗。え"?!

 強制終了後にセーフモードで再起動します。

 8月の更新ファイル提供後、数台の実機および仮想マシンを更新したのですが、このトラブルは初めて。
 ただし調べてみると、今回はトラブルが多発しているようです。

 成績を管理している重要なコンピュータなので、とにかく元に戻ったことを確かめて、お通夜へ。
 ちょっとお世話になった方が、定年退職後1年ちょっと、61歳の若さで亡くなられたのです。

 実は集中講義の最中に、珍しく母親から電話がありました。少し離れた身内が42歳で亡くなったとのこと。
 しかも不調を訴えて入院してから、わずか15日後に。

 昨日、年頃の姪が婚約者を実家に連れて来るなど、明るい話題があったことも事実。しかし総じて、今年のお盆は人生の儚(はかな)さを不意に突きつけられたお盆でした。
 通夜を終えてアパートに戻り、約2週間ぶりにシステムの電源を入れると......PowerBook G4(Titan)が立ち上がらない。

 いろいろ調べてみると、やはり電源部に再度不具合が発生しているようです。買い替えたACアダプターを点検してみたのですが、問題はないようです。
 購入後約12年を経過したPowerBook G4(Titan)が、いよいよ「その日」を迎えたのか。

 今年のお盆は、格別に悲しい。

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