2017年7月22日更新(2017年7月30日ページ移動。2019年5月1日写真削除)

──2017年7月第4週のニュース──

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7月22日(土) 還暦を迎えたのだから、無理はやめよう ──物理教育の研究会に参加しました──

 やや無理があることは、あらかじめ承知していたのです。

 お伝えしたようにセンセイは昨日、17時まで名古屋大学東山キャンパスにいました。で、今日の午後、センセイが存在したのは新潟市西部にある新潟大学。
 自然科学研究科の建物で開かれた物理教育の研究会に参加し、発表したのです。

 以前は年2回の大会にほぼ必ず参加させていただいていたのですが、このところあまりに忙しくて欠席がち。数年──下手をすると10年ぶり──ぶりの出席。
 他の、オトナの事情もあって、久しぶりに参加させていただきました。

 昨夕まで名古屋にいたのですから、本来ならば名古屋/東京/新潟で宿泊し、余裕を持って研究会に参加すべきところ。しかし学期末ということもあって発表資料作成に余裕がありません。
 もちろんもっと早くに着手していれば何の問題もないのですが。

 そこで昨晩はひとまず金沢に戻って作業を続け、今日の早朝に出勤(?)して配付資料を印刷。
 それを手にして約300km離れた新潟大学へ移動という強行スケジュール。

 今日のセンセイは露払い。30分ほどお話しして、新潟大学理学部の先生による基調講演。
 宇宙論がテーマだったのですが、何とその最初は科学史(スライドの中央はガリレオ・ガリレイ)。

 最近の宇宙物理学の、そのインターナショナルな活動の様子がわかってとてもためになりました。
 で、宿所に戻ると......あれっ?!

 ない。発表で使用したパソコン用のポインター「エアビーム」が、ない。何度探しても、鞄を全部ひっくり返しても、ない!!
 発表を終えてズボンのポケットに入れたことまでは覚えているのです。でも、その後の記憶がない.....。

 演台付近に忘れたか、座っていた場所付近に落としたのか。これがないと仕事にならないので先ほど、酔った勢いもあり、先ほど同じ製品の購入ボタンをクリックしてしまいました。
 いろいろな意味で、トホホ......。

 西村センセイ、数え年ならもう還暦を迎えています。満年齢なら今度の誕生日ということになりますが。仕事の品質を確保するためにも、やはり、無理はやめよう。



7月21日(金) 名古屋大学で開かれた入試改革に関する研究会に、日帰りで参加しました

 今日はタイトル通りの話題を手短に。

 そもそも学期末でテストが迫っているし、いろいろな仕事が重なって非常にまずいことになっているのですが、今日は日帰りで名古屋大学へ出張しました。
 現在は特急「しらさぎ」に乗り、3時間以上かけて金沢に戻ったところ。

 ご存じの方も多いと思いますがごく近い将来、大学入試センター試験に替わる新試験が実施されることになっています。記述式解答を一部に取り入れたり、民間の英語能力試験の導入など、試験制度が大きく変わることになります。
 立場上、もう、これは行くしかない。

 と言いつつ、センセイのことですから鉄分を補給しながら、早めに名古屋大学に向かいました。遅いお昼の時間帯に到着。
 学生諸君と一緒に食堂で昼食を取ります。

 13時になると午後の授業が始まったようで学生は少なくなったのですが、残った学生は食堂でちゃんと勉強しています。
 もちろん金沢工大でも目にするようになった光景ですが、やはりこちらが上。

 そしてもう一つ気づいたことが。留学生が多い。日本人だと思っていたら会話は英語だったりします。それでいて、その内容はやはり年相応。
 いよいよ研究会が始まりました。

 スライドには危なそうな文言が載っていますが、公開されている情報なので画像処理はしていません。それにしても、中身が濃い。
 日頃密かに感じていた懸念を明確に意識させられた、そんな内容でした。

 西村センセイ、明日はまた別な場所へ出張します。



7月20日(木) 西村センセイ、愕然とする ──「最後の1個」が、もう一つ発掘されてしまった──

 ......あれっ?!

 アパートに持って帰ったつもりだったけど、そうじゃなかったようです。先日購入した中古品のADC-DVI変換アダプターを、です。研究室の引き出しの中を整理していたら、出てきたもの(写真左)。
 つい先日も見かけたので、変だなぁーと思っていたのです。

 ADC-DVI変換アダプターを新しく使う可能性があるのはアパートだけ──他の場所ではすでに使用中──なので、アパートに持ち帰り、パーツの収納スペースに収めたはずなのです。
 嫌な予感。

 帰宅して改めて確認してみると、やっぱり......。今回購入したアダプター(写真右)がしっかり存在していました。
 つまり、いつのことかは思い出せませんが、もう1個購入していたのです。

 そして最も愕然とさせられたのは、購入したことを覚えていないということです。まったく思い出せません。
 もしかすると、3年前に「最後の1個」を購入する以前のことなのかもしれない。

 いざという時のために探していたら、たまたま秋葉原で見かけたとか、通信販売で目にとまったとか。
 センセイは遠くない将来に引退するので、ADC端子のMacを使う可能性があるのは1台のみ(それすら使用しないかもしれない)。

 というわけで、入手困難なADC-DVI変換アダプターが1個、余ってしまいました。いろいろ考えたのですが、ADC端子のMac──それ自体が貴重品──を使用中の方に限り、無償で差し上げたいと思います。
 もし該当する方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください。



7月19日(水) 西村センセイ、アメリカからの留学生とともに少林寺拳法部に体験入部(?)する

 今日は見たまま、そしてタイトル通りのお話。

 金沢工大では先月中旬から約40日間の予定で、アメリカで日本語を学んでいる学生の日本語研修を学内で実施しています。開始からすでに約1ヶ月が経過。
 もうみんな、キャンパスに溶け込んでいます。

 プログラムが始まるころ、受け入れ担当の先生から「いかにも日本らしい学生向けの活動はないだろうか」との打診がありました。なぜセンセイの所にその話が来たかというと、センセイは少林寺拳法部の顧問だから。
 「お願いします」という意味です。

 センセイ実は、演武などを除けば、日常の活動を見学するのは初めて(すみません)。というわけで関係者で予定を調整。
 先週、約20名の留学生とともに少林寺拳法部に体験入部しました。なお今回は、留学生および部員両方から写真撮影の許可を貰っています

 まずお互いの挨拶から始めて、グループごとに「構え」を覚えます。少林寺拳法は基本的に護身術(身体だけでなく、自己成長のための精神鍛錬でもある)。
 攻撃にも即座に対応できるように備えるためのようです。

 続いて攻撃者から腕を掴まれた時にその状況から脱出する技。すみません、名前を失念してしまいました。
 次は写真の蹴り。右側2人の部員に倣って動作を繰り返します。部員の動きにはやはり、無駄がない。

 この辺で気づいたのですが、グループごとに活動しているにもかかわらず、指導はほとんど一緒。
 習い方、教え方がきちんとパッケージ化されているようです。

 というわけでセンセイは、まず部員諸君に感心させられたのですが、留学生の柔軟さにも驚かされます。もちろん身体ではなく、思考の柔軟性。初めてのことに偏見を持たずに取り組んでいます。
 最後は2人ペアおよび単独での演武を見学。その後、日本語あるいは英語でやりとりします。

 いつから学んだのか──たいていは大学入学後に始めたとのこと──とか、少林寺拳法の意味だとか。活動を終えようとした時、留学生の一人が「また部活動を見に来ても良いか」と発言。
 もちろん大歓迎とのこと。

 今回の体験入部は、部員にとっても良い経験になったようです。



7月18日(火) 背中は雄弁に語る ──イギリスからのお客様を迎えて、英語だけの特別講義が行われました──

 今日は火曜日。

 火曜は午後にロボティクス学科の講義があります。主要部分の講義は前回までに終えており、本来ならば今日は、自習の期末試験に備えたまとめの時間。
 でも今週は講義に関連する分野の、イギリスからのお客様を迎えています。

 そこで今日のクラスのみ、90分の講義の前半を使って、特別講義を実施することにしました。学生諸君には事前に予告し、了解を得ています。
 写真はその一コマ。

 最初にまず全般的な説明をして、お客様を紹介します。お客様はドイツの出身で、現在はイギリス(イングランド)のレスター大学で教鞭を取られています。
 母国語はドイツ語だと思ったので、大学で学んでから約40年ぶりに使うドイツ語で紹介。後で確認したら、現在は英語で思考するとのことでしたが......。

 しかしやはり緊張していたようで、学生の感想は「初っぱな[初っ端]からテンパってましたね・・・」。いやぁ、その通り。
 40年ぶりなんだから、勘弁してよぉ。

 写真はイントロの部分でお客様と、写真右奥の学生が英語でやりとりしているところ。おぉ、堂々たるやりとりです。
 最後の質疑応答では女子学生が英語で確認を求めます。たいしたものだ。

 講義内容をどこまで理解できたかはともかく、そして直接の反応がポジティブ/ネガティブであったかはともかく、今回の特別講義が約70名の受講生に強いインパクトを与えたことだけは確か。
 受講生の背中と、彼ら彼女らの視線がすべてを語っています。



7月17日(月:祝日) 世の中、3連休だったのね... ──アパート近くの本屋の看板の上に、大きく質屋の字が──

 今日は早めに起床して、まず洗車。

 先週末は電車で移動したのと、その前は大雨だったので、たぶん3週間ほど洗っていない。しかも移動時は海岸線沿いの一般道を走行するため、霧状の波しぶきをモロに被ります。
 昨日の帰宅時も、みるみるうちにフロントガラスが白くなってきました。

 ガラスは洗えば問題ないのです。でも車体は鉄製。冬季、路面に散布される凍結防止剤──要するに、塩──と相俟(ま)って、良く洗い落とさないと車体を錆びさせてしまうのです。
 洗車を終えると実家へ移動し、いくつかの用を済ませます。

 お昼前に自宅へ戻り、支度を整えて金沢へ向けて出発します。道路はいつもより混雑。キャンピングカーや遠方の他県ナンバーが目立ちます。世の中、3連休だったのね。
 上越市(直江津地区)、名立、能生
(のう)、糸魚川などの観光施設や商業施設の駐車場はずいぶん混雑していました。

 でもそれらを過ぎれば、富山市の手前まではいつもと同じ。金沢市に入るとやはり混雑しており、渋滞も発生しています。いつもより15分くらい長く運転して、無事アパートに到着。
 渋滞でストップ・アンド・ゴーを繰り返したので、今日の燃費は20.3km/lにまで低下。ずっとエアコンを稼働させていた影響もあると思います。

 写真はアパート近くの本屋さん。先週の金曜日に、金沢大学へ向かうため移動中に気がついて撮影したものです。
 今日もこの場所を通過したのですが、自動車だと前を注視しているので、お店そのものを見落としてしまいました。

 お店の周囲に工事用の足場が組まれていたためどうしたのだろうと思ったのですが、よく見ると、看板にも変化が。
 本屋さんの白地の看板(中央部)の上に何と、「質(屋)」の文字、そしてその下には「Pawn shop かんてい局 金沢久安店」。

 調べてみると「質屋が運営するBigブランドリユースショップ」とのこと。全国にチェーン店を展開中のようです。

 アパート最寄りの書店ということもあり、15年前に引っ越してきた当初はずいぶんお世話になりました。
 本はもとより、文具の類はみなここで揃えました。

 でも良く考えてみると西村センセイ、その後はまったく利用していない。専門書や仕事で使う本は紀伊國屋書店の業務用のサイトで注文するし、一般的なものは大学書籍コーナーで入手。
 僅かですが、割引があるので。

 そもそも世の中は活字離れ。書店にとっては非常に厳しい環境だと思います。だから書店経営を諦めてリユースショップに営業形態を切り替えたのかしら......と考えたのですが、じゃぁ、残った本屋の看板はどうなる?!
 よく見ると、赤字に白抜きで「(書店は)営業中」。(写真左端)

 どうやら店舗全体ではなく、店内の一部をリユースショップに切り替えるようです。



7月16日(日) “Challenge Lab”にお洒落な家具が搬入されました ──「あの日」から今日で10年──

 今日は2017年7月16日。

 10年前の今日、新潟県中越沖地震が発生しました。現地、つまりセンセイの自宅がある柏崎市では午前中、県、市、そして隣接する刈羽(かりわ)村合同の式典が開かれ、15名の犠牲者を追悼しました。
 犠牲者の中には高校時代の恩師も含まれています。

 他の用もあるので本当は自宅にいたかったのですが、今日は夏のオープンキャンパス2日目。立場上、そちらに出席してから、夜、自宅へ戻りました。
 今日は雨が心配されたのですが、幸いにも未明に降った後は、たいしたことはありませでした。ただし気温は昨日ほどではなかったもの、湿度が高く、蒸し暑い。

 そのオープンキャンパス、2日目はどうなるかなと思ったのですが、会場にはたくさんのお客様。
 正式な報告は届いていませんが、去年よりずっと多い参加者をお迎えしているんじゃないかと思います。

 本当はその様子をお伝えしようと思っていたのですが、北日本はともかく、関東や関西、そして西日本は相当な暑さだったとのこと。
 というわけで今日は、多少なりとも涼しさを感じられそうな話題を。

 オープンキャンパスに合わせてかどうかは確認していませんが、先日開館した“Challenge Lab”に家具が搬入されていました。
 写真の骨組みに見えるものはテーブル。上にガラスの天板が載っています。

 右奥には何故かアナログのレコードプレーヤー。デザイン重視なので音質は......でしょうが。
 中央奥、1人の女性客を前に、稀覯
(きこう)書のパネル内容を説明していらっしゃるのは、おぉ、大澤敏学長。

 というわけで、男っぽい今までの金沢工大では考えられない、とてもお洒落な“Challenge Lab”。

 ただし室内のイメージ図などが公開されていない──もしかして、センセイが知らないだけかも──こともあって、どのように使われるかのかがイマイチわからない。
 とにかく、今までの金沢工大らしくない施設であることだけは確かです。

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