2021年6月19日更新(2021年6月27日ページ移動)
■6月19日(土) 初めて見る鳥だ... ──出勤する途中、頭部に長い羽根を持つ鳥と出くわしました──
センセイは子供の頃から現実逃避気味。
宿題の締め切りが迫ったり、(オトナになってからは)仕事が溜まると、わざと、特に至急とは思えない別な何かに取り組んだりします。白状すると、このサイトもその一つ。もちろん授業のページは別ですが。
お気づきかと思いますが、最近はこのページが長くなっています。つまり忙しいにもかかわらず、仕事が一向に進んでいないことの証左(しょうさ)。う〜ん、これではいけない。というわけで今日は、見たままのお話を手短に。
写真は今月上旬に撮影したもの。その日は家事の都合で休暇を頂戴したのですが、用を終えて夕方にはアパートに戻りました。この間、ずっと自動車に乗っていたため、センセイは運動不足。
翌日の講義の準備もあったので、徒歩で「出勤」──休暇中なので、正確には出勤ではない──しました。大学に近づいた時、「あれっ?」と思って道路脇の田圃を見ると、見慣れない鳥が。正確には明らかに、初めて見る鳥です。体長は40cmくらい。
決して、小型の鳥ではありません。気づいた時には道路脇にいたのですが、センセイが鞄の中からデジカメを取り出そうとすると、田圃の中央へ移動。小型カメラの望遠端で撮影したのが写真。僅かに縮小しています。
いつもならシャープネス最低限度掛けるのですが、今回はそのまま。写真では左を向いていますが実は、前方を注視しているわけではありません。鳥類の目は頭部側面にあるので、鳥はセンセイの一挙一動に集中している状態。
もちろん身を守るためです。身体は全体的にふくよかで、頚部も太い。そんなに長距離を飛行できるような体型とは思えません。写真でもわかりますが、目は赤い。最も特徴的なのが頭部。
後頭部から白く長い数本の羽根が伸びており、それを上手に上下させています。たぶん今は、あまり緊張していない。いったい、何という名の鳥なんだろう...。
...う〜ん、「手短」じゃないですねぇ。全然。
■6月18日(金) 北陸地区地方が梅雨入りしました ──これはまったく想定外。大学脇のお宅が...
──
新潟地方気象台は今日、北陸地方が平年より7日遅く梅雨入りしたと見られると発表しました。
なぜ「新潟地方気象台は...」なのかについては、こちらをご参照。昨変は平年通りだったので、当たり前ですが、それと比べても7日遅くなります。センセイの予想通りですが、威張るほどのものではありません。
今週月曜に宣言が出なかった以上、誰でも予想できたので。写真はその月曜のお昼に撮影したもの。
その日の雨は午前中、それも通勤通学帯が中心で、お昼前には小降りに。今週の大学食堂の定食には、センセイが食べられるものがありません。
たぶん、半年くらい大学食堂を使っていないと思う。例によって「高タンパク、低塩分(+低脂肪)」をゲットすべく、大学近辺のスーパーを考えたのですが、気がかりなのはやはり、雨。そこで最寄りのお店に。
最近は割と忙しいので、白状するとこのお店ばかり。大学施設に接したこの交差点を過ぎると、スーパーが見えてきます...え"っ?! 例の「音」が聞こえるのです。ナシテ? そしてどこから?
西村センセイ、ここでやっと道路脇の工事車両の存在に気づきました(情けない)。正面の、交差点に面した立派なこのお宅が解体中なのです。
これはまったく、センセイの想定外。何回もお伝えしているように、金沢工大近辺は新興住宅街です。同じような世代の方がこの地で暮らし始め、そして客観的には同じように老いていきます。そのため、早くから開発が始まった大学のすぐ近くを中心として、いろいろな形で世代交替が進行しています。
もちろんこのお宅とて例外ではありません。されどこのお宅の御主人、屋根の上に何本もの無線アンテナを立て、道路にまではみ出す仮設建設物その他を設置し、その先端部には何故かカメラレンズ...というお宅だったのです。何度か部屋の中からこちらを見るご主人と目が合ったことがあります。
しかも近隣にはマンションも所有していらっしゃるのです。いわば、この地に根ざしつつあるお宅。
だから改築はあっても、まさか...と油断していたのですが、そういえば波長の長いアンテナのために立てていた鉄塔は、いつの間にか存在しなくなっていました。翌日この場所を通ると、チェーンソーの音と青い煙。
樹木も伐採するのです。昨日のお昼に残っていたのは屋根と柱、そして一部の壁だけでした。来週には跡形もなくなっているんじゃないかしら。
マンションの方は、どうされるんだろう...。
■6月17日(木) う〜ん、ちょっと微妙... ──「ゲンキー扇が丘店」オープン!! ──
今日はタイトル通り、お約束の話題。白状すると、すっかり忘れていたのですが...。
木曜日はお昼を挟んで学部の講義があります。今週は遠隔授業なのですがこの場合、通信回線の不調などで講義に参加できなかった学生のために、授業の様子を録画することになっています。作業そのものは自動。
でも講義終了後数分間、コンピュータはデータ変換のためにかなり激しく動作し続けます。ここで別な作業をすると効率が下がるので、このタイミングを利用して、何か食べ物を買い求めることに。何も考えず、大学斜向かいのドラッグストアへ出かけました。今日買ったのはバナナ。
代金を支払ったところで...あ"。お伝えした「ゲンキー扇が丘店」が今朝オープンしたはずなのです。幸い、次の講義は別なクラス対象とした同じ内容の繰り返しなので、いろいろな意味で比較的余裕があります。
そのまま「ゲンキー」へ。店頭には開店記念のボックス・ティッシュなどがたくさん積み上げられています。混雑しているんだろうなぁー、と覚悟していたのですが意外にも、さほどではありません。
そのお客さんは皆、物珍しそうに店内を探索しています。当たり前ですが。店内は、ドラッグストアとしては相当な広さ、入口側には市販薬が並んでいますが、正直なところ特に安いというわけではありません。そもそも薬はそんなに価格差がないのです。
でも中には、他店の1.5倍くらいするものも。ナシテ?
その奥は、どのドラッグストアにもある家事用品。店のさらに奥、中央付近はワインや発泡酒を中心としたお酒や、日持ちする煎餅などの菓子類、そしてカップ麺など。開店記念で、破格の安さです。
ただし今後どうなるかはわかりません。お店の奥、面積にして1/4くらいが生鮮食料品。一番奥の一角に、野菜や肉類が集中的に配置されています。乾物を除き、海産品は並んでいませんでした。野菜は基本的に玉葱など、ある程度日持ちする品がメイン。
もちろんレタスなどもありましたが。弁当や総菜類を含めて店内に加工場がないため、地域の拠点から取り寄せたものをそのまま並べています。だから鮮度も普通だし、価格も特に安いわけではありません。「高タンパク、低塩分(+低脂肪)」を探したのですが、適当なものは見当たりません。
冷えた「岐阜牛を使ったコロッケ」(2個、98円)だけ買って帰りました。後から調べてみると「ゲンキー」、石川県に45店舗もあるんですね。福井が本拠地であるにもかかわらず何と、岐阜県では126店舗、愛知県でも98店舗を展開中とのこと。確かに生鮮食料品に注力していることはわかりました。
でもこれでスーパーに対向できるかというと、う〜ん、微妙。そういえば、今日の“V・drug”はガラガラだったなぁー。
■6月16日(水) 野々市は、奥が深い...。(終) ──先人の精神を、形を変えつつ継承する──
約1ヶ月半前に始めた「野々市は、奥が深い...」シリーズ最終回(のつもり)。
そもそも加齢に伴い気力と体力が急低下していることに加えて、急いでお伝えすべきことが発生したりしたため、かなり間延びする展開となってしまいました。申し訳ありません。写真は旧野々市本町中心部、旧北国街道沿いにあるお宅。
誰がどう見ても、数年前に新築されたお宅です。設計思想と建築方法はモダン。アルミサッシなど用いられている部材は現代風。でも、お気づきのように、周囲の伝統様式を強く意識してます。家の右脇には、ご紹介した表通りと裏通りを繋ぐ小路がしっかりと。
これで2階に袖壁でもあれば、完璧です。でもすべての材料が新しい。唯一、玄関を除いて。
写真ではわかりにくいのですが、玄関は今風の家には珍しい引き戸。そしてここだけ古いものを使っています。まず間違いなく、土蔵の内側にあった重い引き戸です。
土蔵の一番外側には、耐火性の土の開き戸を配置するのです。この場所にはおそらく、相当立派なお宅と土蔵があったのでしょう。されどこれまで見てきたように、そこで生活しつつ、昔の建物を維持することは、いろいろな意味で不便を強いられます。
このお宅が選択したのは先人の精神を引き続きつつも、玄関の引き戸以外はすべて、新しいものを採用する。賛否はいろいろあるでしょうが、これも立派な見識だと思います。本当に素晴らしい。正直なところ、センセイが当事者だったらここまでできない。
蔵の引き戸はそのままでは非常に重く、そのままでは実用になりません。まず間違いなく専門業者によって車輪の部分などが改良され、軽く動くようになっているんだろうと思います。ちなみに玄関先では、収穫したぜんまいを干していらっしゃいました。
「ここまでするか...」というのがセンセイのホンネ。地域住民の方をそう考えさせるだけの力を、野々市という地は秘めています。確かに。
■6月15日(火) 野々市は、奥が深い...。(7) ──古くから続く家に、丁寧に手を入れて住み続ける──
写真は数日前に撮影したもの。
金沢工大のすぐ近く、野々市の旧本町(ほんまち)に向かって歩き、踏切を越えたばかりのところにあるお宅です。ここは現在は本町に属しますが、かつては「一日市」と呼ばれ、旧本町とはひとまず区別されていた地域。
ご覧の通り、とても立派なお宅です。写真は全体を収めるべく、道路の反対側から撮影しています。そのためどうしても細部を判別しづらくなってしまうのですが、全体は相当古いお宅。
正確な築年数はわかりませんが、たとえば昭和初期以前──たぶんもっと古い──ではないかと思います。近づいて──ただし公道上──良く観察すると、例えば骨格となる柱は非常に太く、そして長い。現在では入手困難と思われる材料を使っています。
この写真だけではわかりづらいのですが、現在の家屋よりずっと高さがあります。今までご紹介してきたこの地区の他の家屋に通じる軒下の構造や、2階の袖壁など、古くからの家の特徴を備えています。そして本当に丁寧に手が入れられています。
実は玄関などは今風のアルミサッシ。まったく違和感がありません。正直なところ当地の文化財を間近で見ると、塀が傾いていたりします。そのため、「水毛生(みもう)家住宅」のように、現在もそのお宅の中で生活している例は稀。たいてい、敷地内に新しいお宅を建てていらっしゃいます。
でも、このお宅は違います。もう現在では建築できない、古くからの家。その魅力と基本構造を可能な限り残す。されど記念館にするのでもなく、古い家に現代の技術を上手く導入して、暮らしやすい「生きた家」を目指していらっしゃるんだろうと思います。
ヨーロッパだと、このような形で家屋を利用し続けることが多い。文化や歴史に対する尊敬の念、そして先人から引き継いだものをこれからも生かし続けようという強い意志を感じます。
野々市はホントに、奥が深い...。
■6月14日(月) 咲いたのはカラフルな傘の花。されど北陸地方の、今日の梅雨入り宣言は見送りに
北陸地方は昨夜から、雨が断続的に降ってます。
上空に寒気が入っているからだそうですが、「週間寒気予報」では判然としません。やはり気象庁はより詳細なデータを持っているようです(当たり前か...)。今朝目覚めた時にはほとんど降っていなかったのです。
でも身支度を整え、ドアを開けようとすると「ザーッ!!」でもそこはサラリーマン。いつも通りの時刻にアパートを出ます。一瞬、自動車にしようか迷ったのですが、昨日2,600歩くらいしか歩いていないので、やはり徒歩でのご出勤。
残念ながら途中で、降りが一段と激しくなりました。写真はアパート近くで撮影したもの。登校途中の小学生です(左端は中学生)。雨が降っているため、少し煙(けぶ)っています。傘の花がずいぶんカラフル。
今日はよくわかりませんがランドセルの色も、実にバラエティに富んでいます。報道によると、女子児童のランドセルの色は赤やピンクを抜いて紫・薄紫がトップになったとのこと。実際、見ていてもそのような印象を持ちます。
対照的に男子児童は黒か紺ばかりですが。登校時の様子を見ていて感じるのは、いやいやながらに歩いている児童を見ないこと。基本的には学校が楽しくて仕方ないようです。
もちろんその陰で、いろいろな理由により登校できない一部児童も存在するのでしょうが。雨の降り方は午前中がピーク。お昼頃には上がり、午後には晴れ間ものぞきました。センセイの関心事は、新潟地方気象台が北陸地方の梅雨入りを宣言するかどうか。関東甲信地方は宣言が出ました。
判断は実に微妙な状況。でも、今日の梅雨入り宣言は見送りに。明日から数日晴れそうなので、当地の梅雨入りは、例年より数日遅い今週末になるのではないかと予想されます。
■6月13日(日) 壊れた方は、魚焼き専用に?! ──西村センセイ、フライパンの買い換えを断念する──
壊れてしまった二層式フライパン、その後のお話を。
20年近く前に買い求めたお店へ行って、同一品あるいは似た製品を探したのですが、まったく存在しませんでした。確かにフライパンコーナーではサイズ、深さ、そして表面のコーティングなどさまざまな品が並んでいます。
でも鉄製のフライパンは片隅にサイズが異なる1種類のみが置かれているだけ。センセイのような古い人間にとってフライパンや中華鍋、バーベキュー用の鉄板は文字通り鋼鉄製。性能に問題がなければ別な金属でもいいのですが実際問題として、保温性能がまったく違うのです。
実は先日、自宅でフライパンを使いました。2ヶ月近く家人が病気で、その日の晩は料理を代わったのですが...火力が足りない。アルミ製フライパンの保温力が足りない。その際、初めて知ったことが。最近、自宅のガスコンロを買い替えました。
センセイが使ったのは今回初めて。で、最近のものは空焚き等の保護装置がついているのだそうです。どうやらそもそも「バオ」はおろか「チャオ」も難しいらしい。これって、センセイは料理をするなってことかぁ?!
それはともかく、厚板のフライパンがない。リアル店舗がダメなら...と、ネットで調べてみると、新潟市の遠藤商事が取り扱っている「業務用鉄黒皮厚板フライパン」(約\2,500)が一番手頃。
たぶん、金属加工で有名な三条製だと思う。板厚2.3mmでかなり厚く、直径28cmのもので質量約1.5kg。センセイは問題なく使えますが、女性だとフライパンを振ることができるかどうか。
後述するように、軽量なアルミ製が増えている理由の一つです。業務用なので取っ手は金属製。ある程度熱くなりますが柄が長いのため、普通の火力なら問題ありません。それにそもそも、普通は柄に濡らした布巾を捲いて使うのです。
でも、ずっと良さそうな逸品が。千葉県白井市の「リバーライト」社が製造、販売する「極JAPANシリーズ 厚板フライパン」です。こちらは柄が木製。板厚が3.2mmもあるため、質量は2kgに及びます。女性は使えないと思う。
実売価格は\10,000弱。右指がクリック...しかけたのですが、ここは欲望を抑えます。
一般家庭でアルミ製のフラパンが好まれる理由は、おそらく二つ。前述したように一つはその軽量さ。そしてもう一つは、表面にテフロン加工等がなされており、こびりつかず、しかも使用後は油分その他を洗剤で洗い流せること。
コーティングの実際の寿命は数年と言われていますが。鉄製はその逆。まず重い(業務用は特に)。そして仕事でフライパン類を使う場合、常に、鉄の表面に油の膜が形成された状態で使用します。つまり、フライパンはいつも「生きた」状態に保たれるのです。
買い求めたばかりのフライパンには、ある程度の油を入れて温め、鉄板と油を馴染ませます。場合によっては空焚きも。使用時は、油をある程度入れて鉄板と油を馴染ませた後、余分な油をポットに戻します。改めて必要な分の調理用油を注ぎます。これが鉄製フライパンの美味しさの秘密。使用後はたわしを用いて水洗いしますが、洗剤は使いません。
油の膜が壊れてしまうので。毎日仕事で使うのなら当然なのですが、お察しの通り、一般家庭ではなかなか難しい。センセイだって炒め物をするのは現在、年に数回。
これからもずっと金沢でフライパンを使うのなら、迷うことなくクリックしたのです。されど何度かお伝えしているように、センセイは最短で1年半後に新潟へ戻ります。実際は流動的な要素が多すぎるため、引退時期は未確定ですが。
いずれにせよ、その間に炒め物のためにフライパンを使う回数は...。で、どうしたかというと、台所の収納棚の奥から、写真のフライパンを取り出しました。約20年前に金沢に引っ越した時に購入したものです。もちろん鉄製で、直径は26cm。板厚は約1mmで、質量は1kgくらいと推測されます。
エンボス加工されていることを除けば、当時はごくありふれた製品。本当はもっと本格的なものが欲しかったのですが、当時は引越でばたばたしていたため、短時間で適当に選びました。そんなに目立った不満はないのですが、やはり物足りない。当時は割と炒め物をしていたこともあり、1年くらいで買い替えました。
それを捨てずに残しておいたのです。民生用なので、このフライパンは洗剤を使って洗った後、空焚きして水分を飛ばします。実際、ほぼまったく錆びついていませんでした。素材が良かったのかも。本当に久しぶりに使ってみると...やっぱりイマイチ。
でも、まぁ、しばらくはこれかな。で、二層構造のフライパンですが、いろいろ考えた末、28cmもの直径を生かして、しばらく魚焼き専用フライパン──何のこっちゃぁ──として使ってみることにしました。二層の鉄板が離れてしまっているため、強い火力を使った炒め物はできません。
でも、焼き魚は別。内部にも「火」を通すため、最低限の火力で加熱を続けるためです。このような使い方なら、鉄板が薄くてもあまり問題にならないはず。実際、今日は移動時に購入した富山・新湊産の大きなカマスを温めて見ました。
生魚を焼いたのではなく、焼いてあるものの両面を加熱。電子レンジを使ってもいいのですが、どうしても「蒸した」感じになりやすい。そこでガスを使って水分を飛ばしながら温めてみました。結果はまったく問題なし。生だったらどうなのかはわかりませんが。
センセイに残された金沢での日々はどうやら、この二つのフライパンに支えられることになりそうです。ちなみに、写真左側に見える豚肉。大量に見えるかもしれませんが、実際は70g弱です。はい。