2023年6月3日更新(2023年6月11日ページ移動)

──2023年5月第5週〜6月第1週のニュース──

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6月3日(土) そこに拘るかぁ... ──西村センセイ、今日も自動車でびっくりする──

 結果的に、2日続けての自動車ネタです。ただし、運転中にびっくりしたわけではありません。

 センセイは昨日はほぼ全日、そして今日も午前中、家族サービス。ちょっと疲れましたが、そのために早めに退職したわけですから不平不満はありません。帰宅後は少し休憩。その後仕事をしてから、徒歩で外出。
 お察しの通り、晩酌のツマミ(お刺身)を買い求めるためです。

 今日は自動車で実家まで行き来したため、ほとんど歩いていません。昨日も同様だったのでセンセイは運動不足気味。そこで4kmほど離れ、ふだんなかなか訪れることができないお店を目指すことに。
 そのお店では、地元産の珍しいお魚に出逢うことが多いのです。

 頑張って歩いたのですが、当初の目的を達することはできませんでした。そこで経路の半分以上を引き返し、いつものスーパーを目指すことにします。でも、同じ道を歩くのはつまらないので途中から1本隣の、何年も歩いていない道へ。
 本当に久しぶりだったので、沿道の変わりように驚かされるばかり。

 娘が通っていた中等教育学校を過ぎると、写真左端の大型バスが目に入りました。最初は1台だけだったのですが、近づいてみると広い敷地に大型から小型まで20台くらいのバスが。
 車体には「柏崎交通」と書かれています。

 地元で「柏(はく)タク」として知られるタクシーおよび観光バスの会社のバスです。本社は拙宅の近くにあります。後から調べたところ、ここは同社の「バス部バスターミナル」とのこと。
 「こんなところにあったんだぁ...」と思いながら通り過ぎようとした時、あることに気づきました。

 写真のバス6台すべてに共通点が。おわかりでしょうか...とクイズ形式にしたいところですが、残念ながら写真が小さいため、今回は無理。
 それはナンバープレート
(「自動車登録番号標」)

 写真の6台の場合、番号の少ない方から「300」、「900」、「1100」、「1200」、「1900」そして「2300」と、十および一の位が見事に「00」。(実話)
 奥は中型バスですが、中型だから番号が少ないというわけでもないようです。

 驚いて構内を見渡すと他にも数台「xx00」ナンバーのバスが。ただし全車両ではなく、ごく普通のナンバーのバスもちゃんと存在していました。

 特徴のあるナンバープレートで思い出すのは富山県砺波市の畑製菓(こちらこちら)。でもあちらは自家用車なので趣味に走っても不思議ではありません。こちらはれっきとした運送を生業(なりわい)とする会社の営業用車両。
 にもかかわらず、「そこに拘
(こだわ)るかぁ...」という感じ。

 ま、いいんですけど。



6月2日(金) ここは日本のロンドンか? ──スーパーの駐車場で、珍しい車に出くわしました──

 このタイトルでピンと来た方は、相当旅慣れていらっしゃるはず。

 写真は昨日のお昼、郵便局での用を済ませてから食料を調達すべく、スーパーに立ち寄った際に撮影したもの。お店の駐車場を抜け、左側にある店舗に入ろうとして、あれっ?!拡大写真(1280×960、204KB)
 並ぶ軽自動車の中に見慣れない──しかし、どこか懐かしい──車が。

 最初は、外観をクラッシックカー風に改造した光岡自動車の車かなぁと思ったのです。でも...何だか違う。近づいてみると、最近の車ではありません。しかも、どう考えても国産車の内装ではない...あ"っ。
 西村センセイ、この車に乗ったことがあります。

 1989年のヨーロッパ出張の際、イギリスのヒースロー空港からロンドン市内のホテルへ移動する際に。そうです、これは映画でもよく見かける「ロンドンタクシー」。残念ながら、乗車したのは1回だけ。
 他は地下鉄「チューブ」
(“Tube”)か長距離バス「コーチ(“Coach”)」、白タクが1回(この他に、レンタカーを借りて長距離を運転したことも)。

 センセイが乗ったロンドンタクシーは真っ黒だったけど、この車はワインレッド。でも独特の観音開きのドアや対面式(!!)の客席、そして広く高い車内はロンドンタクシーならでは。
 ただしタクシー独特の屋根のランプ──日本の「提灯」に相当──はありません。

 フロントグリルには“Big Ben”と記された金属製のバッチが取り付けられています。帰宅後に調べてみると、(個人的には)びっくり。
 この車はまさに、ロンドンタクシー用の車両。

 しかも英オースチンブランドで1958年から1998年にかけて製造していた“FX4”という最も有名なモデル。センセイの記憶とも合致します。
 この“FX4”、前述の光岡自動車ルートを含めて、時々輸入されていたのだそうです。

 今回の車はエンジンを日産製に換装の上、日産ディーゼル販売から「リムジン・ビッグベン」として販売されていたもののようです。
 ちなみに一見
(いちげん)した限りでは、隣の軽自動車よりちょっと大きいかな、くらいの印象。

 でも実際はアルファードくらいのサイズ。エンジン排気量も2,700ccと、かなり大きめです。もちろん3ナンバー。

 珍しいものを拝見させていただきました。



6月1日(木) 各駅停車ならではの楽しみ方と、意外な難しさ ──トンネル通過時刻当てゲーム──

 ゲームあるいはクイズといっても、センセイが個人的に挑戦しているもの。そのような正式名称のものがあるわけではありません。

 ご存じのようにセンセイは今学期のみ、自宅のある新潟県と石川県を電車で往復しています。新幹線はあまり好きではないので、必要最小限(金沢─新高岡間)のみに抑え、他は在来線各駅停車での移動。
 大半は、旧北陸本線です。

 沿線は風光明媚で、見どころが多い。ただし列車が新潟県内のトンネルに入ると、ほとんど何も見えません。そんな時に挑戦するのが、トンネル通過時刻当てゲーム。要するに、いつトンネルを抜けるかを、時計を見ずに当てようというもの。
 「トンネルの長さはわかっているのだから...」と思われるかもしれません。

 まったくその通り。通過所用時間は計算できますから、これなら単なる時間当てゲーム。

 ただしトライするのは、今、列車がトンネル内のどこを走行しているかを考えて、トンネルを抜ける時刻を当てようというのです。実はこの区間は、センセイが毎週利用してきた国道8号線と並行しています。
 もっといえば旧北陸本線はまさに、国道のすぐ脇を走っていました。

 ただし土砂崩れなどの災害が多発したため、1969年に大半の区間を内陸側に移設。トンネル区間が大部分を占めるようになったのです。そこで自動車を運転している時の、道路やカーブその他の状況を思い出して、列車が今どこにいるか推定するのです。
 で、やってみると、当たらない。全然当たらない。

 最初のうちは本当に外してばかりで、本来の通過時間の数分の一で「もう抜けるはず」...なのに、まったく出ないという惨憺たる状況。

 皆さんも、やってみると同じ結果になると思います。それでも最近は、自動車を運転している時のことを良く思い出すようにしているので、かなり近い値を得られるようになりました。今や、短いトンネルだと、想定より早く抜ける場合も。
 個人的にはここから学ぶべきことがあるように思えます。

 車を運転している時は、急カーブでなかったとしても、右へ左へとハンドルをかなり切っているように感じられます。でも地図を良く見るとわかりますが、実際の曲がり方はごく僅か。
 人間の感覚と乖離
(かいり)しているのです。

 見方を変えると、運転している時はおそらく、「あそこのカーブ、次の横断歩道...」というように、要点にだけ注目して、その間の注意力はかなり低下しているはず。
 だから途中の区間は注意力が相対的に低下しており、微かな異変が存在したとしても、それに気づくことは至難。

 というか、そうでないと長時間の運転はできないんだろうと思います。安全確保の観点からすると昨年度まではともかく、出張感覚の今年度は、自動車から列車に切り替えて正解でした。
 そんな3県に渡る大移動も、今週で6週目。

 運転時の記憶の「省略」に気づいて以降、沿道の様子をより丁寧に思い出すことで「ゲーム」の成績はかなり向上しました。しかし、それでも写真の「頸城(くびき)トンネル」(能生駅から撮影)は最難関。
 何しろ1969年の貫通当時、国内3位となる長大トンネルです。

 ちなみに、隧道(ずいどう)内には、海岸部から移設した筒石駅が存在。JR末期の頃はたくさんの方が同駅を訪れていました(こちらこちら)が、最近の乗降客はほぼ皆無。駅も最近、無人化されました。
 国鉄からJR時代まで駅舎内に宿直する駅員のためのお風呂が存在した(!!)、特別な駅だったのですが。

 ちなみにこのゲーム、もちろん特急その他の優等列車でも挑戦できます。でも、まず、現在この区間を運営する「えちごトキめき鉄道」は、「国鉄型観光急行」こそ運行しているものの、その区間は同社最西端の市振駅まで。
 同駅より西へ向かうセンセイは、(ほぼ)利用不可。

 それより何より、実は、各駅停車の走行速度と国道8号線を走行する自動車の走行速度はほぼ同じ。走行時は列車の方が少し速いのですが、駅での停車時間がある──糸魚川駅では数分停車する──ため、最終的には同程度に。
 脇の国道8号線を走る自動車と抜きつ抜かれつを繰り返して、ほぼ同時に富山県へゴールイン、という感じ。

 このゲーム、皆さんがお住まいの地域でもチャンスはかなり存在すると思います。

 よろしければ、ぜひ、挑戦してみてください。



5月31日(水) 単なるタイミングの問題だろうけれど... ──3週連続で「SEP船」を確認しました──

 朝イチの大学院講義を終え、いつものルートで新潟の自宅へ戻りました。

 実は昨日の移動時、「あいの風とやま鉄道」越中宮崎─泊間の海岸部で、入善沖に停泊(?)する風力発電設備建設のための「SEP船」を視認したのです。何と3週連続。まるで、センセイの移動日程に合わせたかのような展開。
 もちろん、そんなはずはないのですが。

 今回は、こちら(2枚目)の写真中央やや右に残された、最後の基礎の上に設備を据え付ける作業(のはず)。今までとまったく同じ展開なら、ここでご紹介する必然性は低いので昨日はお伝えしませんでした。
 前2回は(月曜日と?)火曜日に支柱と羽根を一気に組み立て、翌水曜日には基地へ撤収というパターン。

 一晩で様子が一変したので、本当にびっくりしました。さて、最終回の今回はどうなる。

 「あいの風とやま鉄道」の521系電車は生地(いくじ)駅を出発し、黒部川を越えます。ここから先が「黒東(こくとう)地域」。でもまだ設備は見えません。入善駅の手前でやっと、風力発電施設が目に入ってきたのですが...。
 何だか、ちょっと変。

 写真は、入善─泊駅間で撮影したもの。自立する白い支柱を確認できます。でも実は、センセイが昨日のお昼に逆方向から見た時も、支柱はこの状態だったのです。拡大写真(1280×960(原寸)、112KB)
 どうやら作業の顕著な進捗はないらしい。

 電車は高速で走行するため、この時は詳しい状況がわかりませんでした。帰宅してから写真を確認すると、まず船体、特に下部の様子は手前の木々その他の陰になり、良く見えません。
 別角度から、船体が空中に浮かんでいることは確認できました。

 で、拡大写真を良く見ると、甲板にとても大きな回転翼が横たえられていることがわかります。しかもどうやら、甲板上で翼を3枚のプロペラに組み立てているらしい。(間違っているかも)
 3枚羽根の状態で、支柱の上にある発電機の軸に装着するようです。

 またアウトリガー(支柱)の上には、作業員と思われる人の姿が。実際は、とんでもない高さのはず。

 ここまで漕ぎ着けたのなら前回、前々回同様、一気に...というのは素人の考えらしい。察するに、プラモデルを組み立てる時とは異なり、回転翼セットを軸に差し込む作業は、一連の手順の中の、最後の最後。
 おそらくその前の3枚羽根に組み上げる作業などに、時間と労力がかかるようです。

 そもそも作業を全体の予定は組まれているものの、風雨を中心とした天気、そして何より、海上の状況によって作業日程を臨機応変に組み替えているはず。曜日に合わせるなんてことは、あり得ません。
 もちろん、センセイの日程云々
(うんぬん。ちなみに、「でんでん」と読んだ総理大臣がかつて存在した)は、まったくの論外。

 前2回はたまたま、センセイが作業の最終段階に遭遇。そして今回は、その少し前に現地を訪れた...ということなのでしょう。いずれにせよセンセイが来週、富山県東部を訪れる時、今回の作業は完了しているはず。

 遠く離れた列車内からではありますが、3週にわたり、非常に貴重な作業を拝見させて頂きました。

 深謝。



5月30日(火) 今だけの、季節の便り ──いろいろ考え、しみじみしながら空豆を頂きました──

 日本海側は天気も回復。センセイはいつも通りの方法で金沢へ移動しました。

 でも今日は、昨日お伝えするつもりだった新潟での出来事を。時差ボケ感が漂いますが、悪しからず。

 お伝えしたようにセンセイらは日曜日、新潟市西部(「西蒲(にしかん)区」)に住む義理の伯母と、義父(故人)の関係者宅を訪れました。基本的には、ご様子伺い。お二人とも90歳に手が届こうかという年齢なので。
 伯母宅では、写真の空豆をたくさん頂きました。

 叔母さんはセンセイの母親同様、植物を育てるのが大好きで、そしてとても上手(ただし得意不得意の分野は異なります)。実家を含めて、センセイ宅付近では空豆をほぼまったく栽培していません。
 この地域にご縁ができるまで、空豆の実物を見たことがなかったほど。(実話)

 でも新潟市西部では腰を抜かすほど空豆の栽培が盛ん。茹でたばかりの空豆をおっかなびっくり食べてみると、これがなかなか美味しい。
 食べ慣れた枝豆のコリッとした感覚とは違い、とても柔らかいのですが。

 でも不思議なことに、叔母さんは「オラ、[空豆を]そんな[に]美味しいと思わんでのぉー」とのこと。実際、あまりお好きではないご様子。
 センセイも収穫を手伝ったのですが作業を終えて一服していると、叔母さんから意外な言葉が。

 春に腎臓の病気で一時入院されていたとのこと。家人も知らなかったので、びっくりしました。でも年齢を考えると、問題が起きても不思議ではない。
 もちろん健康とご長寿を願っていますが。

 叔母さん宅で箱詰めし、ヤマト運輸の営業所から関係者宅に宅配便で発送します。営業所は大変な混雑...というより大混乱状態。枝豆と違って、空豆の収穫は短期間に集中します。
 受け付けの順番を待つお客さんの95%くらいが空豆の発送という状況だったのです。(これも実話)

 続いて関係者宅を訪れたのですが、こちらはご健康ではあるものの、耳がかなり遠い。大声で話していても、残念ながら時々ミスコミュニケーションが発生してしまいます。でも、これぞ人生(“C'est la vie”)。
 決してネガティブな意味ではなく。

 お伝えしたようにセンセイは帰宅後、「風の陣」へ。

 1日のうちに、人生の春と秋──初冬かも──を体験したわけです。晩はサッポロビールを飲みながら、叔母さんが育てた空豆の塩茹でを頂きます。ちなみに奥の殻入れは、約30年前に娘が生まれた時に、お祝いとして頂いたもの。
 こちらは早春か。

 まさに人生、今だけの旬の便り。

 しみじみと味わいながら、空豆を頂きました。



5月29日(月) この「晴れ」区域では今、雨が降っているはず ──雨雲レーダーに生じた空白地帯──

 今日は予定を変更してお伝えします。というのは、珍しいものに出くわした──ただし画面上──ので。

 西日本は梅雨入りが宣言されるなど、全国的に雨。日本海側を中心に、警報や注意報が発令されています。倖い、現在のところ大きな被害は確認されていないようですが。もちろん当地も、昨晩からずっと雨。
 西村センセイ、午前中は大学院の準備。

 一区切りついたし、郵便局その他に用があったので気分転換を兼ねて、お昼に一度外出しました。激しい降り方ならば自動車にしようかとも考えたのですが、やはり徒歩。おかげでかなり濡れてしまいました。
 夕方には小降りに...との予報だったのですが、なかなか降り止みません。

 晩酌のツマミを買い求める必要があるので、気象庁の「レーダー・ナウキャスト」を開くと、あれっ?!拡大写真(1278×928、300KB。いずれも(c)気象庁)

 写真は新潟県中越・下越地方の状況。センセイが住む柏崎市は、やや左下に位置しています。最初はこの地域だけ雨雲が取れないなぁ...と思ったのです。
 でもすぐに、妙なことに気づきました。

 中央部、黄色の線で囲った部分の降雨状況が、明らかに他と違う。雨雲が綺麗な直線で切れてしまっています。つまりこの区域は「晴れている」ということなのですが、実際は雨が降っているはず。
 拡大写真
(原寸、トリミングが異なる)の方がわかりやすいと思います。

 この件に関して、すぐに思いついたことが。三角形の頂点付近には気象庁の「新潟気象レーダー」(弥彦山気象レーダー観測所)が設置されています。
 「弥彦山」といっても実際には、隣の多宝山山頂にあるのですが。

 現在、そのレーダー設備を更新中で、これに伴い一部範囲の観測を休止中なのです。資料をお読み頂くとわかりますが、観測休止範囲がまさにこの区域。
 国土交通省のものを含めて、他のレーダーでカバーするためほとんど影響はないとのことだったのです。

 現在のセンセイの移動方法は徒歩がメイン。自然と雨雲レーダーを活用するようになります。そのためずっと注意してきたのですが、更新工事が始まってからこれまで、ほとんど問題はありませんでした。
 実はこの空白地域の中央、小木ノ城(薬師岳山頂)にも国土交通省のレーダ雨量計が。

 だからそれらでほとんどカバーされていると思ったので、ちょっと今回の事態に驚いた、といわけです。この現象は短期間で解消し、現在はほとんど問題がなくなっています。

 ちなみに、気象庁は「レーダー」ですが、国土交通省は「レーダ」。

 ま、いいんですけど。



5月28日(日) 違いは、DNAレベルまで落とし込まれているか否か... ──「風の陣」が開かれました──

 センセイにとって、土曜日は家族サービスの日。

 何度もお伝えしているように、実家を訪れて高齢の両親の食料を確保するのが主たる任務。最近はそこに、所有する畑や山林の管理も入っていますが。そもそもこれこそ、少し早めに退職した主たる理由。
 実は今日も終日、家族サービス。

 ただし実家ではなく、新潟市にある義理の伯母宅その他を訪問したのです。他県と比べて新潟県は相当広いので、移動その他にかなり時間を要しました。朝出発したのですが、帰宅したのは13時過ぎ。
 荷物を降ろすとセンセイは、お昼を兼ねて外へ。

 気になっていた場所があるのです。それは先日、地元紙が伝えた「風の陣」(Twitter)。

 毎年開催されていたので、存在そのものは知っていました。でも昨年までのセンセイは土曜日に実家を訪れ、日曜日の朝には金沢に向けて自宅を発つという行動パターン。
 実際に訪れる機会はありませんでした。

 他の用を済ませてから会場の「みなとまち海浜公園」に近づきます...というか、柏崎駅付近からすでに、海の方から音楽が聞こえてきます。相当な音量。
 会場に接近すると、近隣に用意された駐車場は自家用車でほぼ満車。

 基本的には地元ナンバーがメインですが、かなり離れた新潟ナンバーや他県のものも。駐車場を抜けると人、また人。お客さんはの大半は若い親子か、高校生までの子供たち。
 高齢者の姿はごく僅かです。

 ご覧のように全国から参集した屋台が並んでいます。説明によるとフリーマーケットも開催しているらしい。されど人並みに圧倒されたし、その後の予定もあったので、どこにあるのか確認せずに退散。
 帰路、改めて良く考えてみると、2週間後に開催されるこの地域最大のイベント「えんま市」とはやはり、性格が大きく異なります。

 初夏を祝う祭であるという点は共通するのですが、「風の陣」はいわば、オツムに偏った人工的な存在(批判しているわけではありませんので、誤解なきよう)。最大の相違点はおそらく、身体性の有無あるいは多寡(たか)
 約200年もの歴史を有するからでしょうか、この地域の人々にとって「えんま市」は、いわばDNAレベルまで身体化されています。

 センセイの仮説(?)が正しいか否かを確認できるのは、6月14日(前夜祭)〜16日の「えんま市」。センセイはここ20年ほど、上述したような理由で断片的にしか「えんま市」に参加できていません。
 果たして、改めて体験する「えんま市」の身体性はいかに。

 地域のシンボル(よね)(992.5m、写真右上)は、そんな人々の営みを見守っています。 

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