2014年7月12日更新(2014年7月20日ページ移動。2017年3月13日一部写真削除)

──2014年7月第2週のニュース──

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7月12日(土) 正式名称は「はてにゃん。のお茶」 ──大阪経済大学を初めて訪問しました──

 今日は見たままのお話。

 このところ関西へ行く機会が続いているセンセイですが、今日も日帰りで大阪へ出張。民間企業主催のシンポジウムが開かれたのです。
 会場は写真の大阪経済大学。初めて訪問しました。

 大阪は、南部に伯母2人(一人は物故)が住んでいるなど、それなりにご縁がある場所。
 もちろんこの地域のJR線は完全に乗車しています。

 でも大学がある東淀川区のあたりは、訪れる機会がまったくありませんでした(すぐ脇を東海道新幹線が走っていますけど)。
 そこで往路は指示された通り、梅田から阪急電車で最寄り駅へ。

 そこからは歩くことも可能なのですが、時刻は正午。とても暑かったので、ちょうどやってきたバスに乗り込みました。
 運転手さんに確認すると、大学前で止まるとのこと。

 シンポジウムの様子は撮影不可なので、写真はありません。

 その代わり、というわけではないのですが、会が始まる前に撮影したのが写真。参加者に提供されたペットボトル入りの緑茶です。
 この種の会合ではお茶類が提供されるのが普通。

 だから最初は何の気も留めなかったのです。でも手に取ってみると、「大阪経済大学」の文字。
 ビックリして確かめると、大学の関連会社が販売しているらしい。

 名前は「はてにゃん。のお茶」。耳と尾が“?”の形をした猫(?)の絵が描かれています。

 金沢に戻ってから調べてみると、この「はてにゃん。」──「はてにゃん」ではない──は、2011年から使用されている大学のマスコットキャラクターなんだそうです。
 最初は名前がなく、「あのネコ」で通っていたとか。

 現在では専用ブログを持つ「はてにゃん。」ですが、そのURLは確かに“neko”。何だかんだと言われながらも学生や地域住民に愛されているようです。
 とても大切なことだと思います。

 ちなみに、2ケースまとめて買うと、ぬいぐるみを貰えるそうです。お茶のボトル裏に書いてありました。

 今日は土曜日だったので学生は少なかったのですが、その様子を見ていると目立ちはしないものの、割と地に足をつけ、それなりに頑張っている学生さん、という印象を受けました。
 要するに、金沢工大の文系版、という感じですね。



7月11日(金) 金沢に戻ってきたら、粉太製麺がピザハットに替わっていた

 もちろん、一夜にして化けていたなどというほど単純な話ではありません。でも、とにかくビックリしたので。

 「とにかくお昼を食べなきゃ」と考えたセンセイ、はっきりと目的を決めずにとにかくキャンパスの外へ。

 暑さのせいか、どうもお昼に米飯を食べる気になれない。それでも最初はキャンパス脇の食堂の前を通ったのですが......チラと見て、パス。その手前のパン屋さんにも、どうも惹かれない。次は、薬局。
 意外に思われるかもしれません。

 学生さんはご存じだと思いますが、結構、食料品があるのです。でも、お店に入って棚を確かめたものの、何だかイマイチ。お店の名誉のために申し添えると、たぶんセンセイの体調のせいです。
 手ぶらで出たその奥は、眼鏡店。さすがにこれは食べられない。

 次の候補は眼鏡店隣の松屋です。メニューを確かめようとして、松屋の中で食事をしている老女に気づきました。
 相当な高齢です。

 コンビニがそうであるように、ファストフード店も、若者やサラリーマンのものという常識が崩れつつあるのかもしれません。
 というわけで西村センセイ、ここまで悉
(ことごと)く振られっぱなし。

 仕事もあるので、もうちょっと奥あるセブンイレブンで何かサッパリしたものを買うことにしました。
 そう決まれば、歩みも軽くなり......あ"っ。

 ご覧のように、閉店後ずっとそのままになっていた「粉太製麺」跡が、「ピザハット工大前店」になっていました。
 たぶん、行動パターンがとても単純なので、センセイだけが知らなかったということなのでしょう。ちなみに、建物の大部分はペットショップ。

 オープン直後限定のサービスなのか、持ち帰りピザについては、2枚目が無料とのこと。「(センセイには無理だけど、)食い盛りの学生には受けるかもしれない」と思いながらセブンイレブンへ。
 結局、(茹でてある)冷やし中華を購入しました。

 研究室に戻って、それを頂きながら考えたのですが、大学の近くにピザハットのお店があったような......。

 良く考えてみると、現場から150mほど離れた場所に、ケンタッキーフライドチキンとピザハットが合体したお店──両者はいずれ日本KFCホールディングス(株)の一部門──があったはず。
 すでにバレバレですが、金沢へ来てから12年以上になるのに、センセイはこれらに入ったことがないのです。

 それはともかく、じゃぁ、交差点に面した旧店舗はどうなっているのだろう。



7月10日(木) 一歩前進、ではあるのでしょうが... ──金沢市のゴミ収集区分が一部変更に──

 西村センセイ、今日は前後の出張日程の関係で、1日だけ休暇を頂戴して新潟の自宅にいます。

 いつもなら、前日の夜に自宅へ戻るのですが、仕事が溜まりすぎているので夜まで仕事をして、昨晩は金沢に留まりました。それに昨日は新潟県内は豪雨。被害も発生しました。
 最終列車を除く特急「北越」はすべて運休になったので、まともに帰ることはできなかったはず。

 さて、オフの日の朝にすべきことは、ゴミを指定された集積所に、しかも8時半までに出すこと。この地域では月曜日と木曜日が「燃やすごみ」の回収日なのです。
 他方、資源ゴミ(プラスチックトレーや空き缶など)の回収は、隔週火曜日。

 その今週火曜日、小さなビニール袋にまとめてゴミを持参すると、ちょっと様子が違うことに気づきました。訝(いぶか)っているセンセイを見て、その場に立っていた女性が声をかけてきました。
 金沢では、不適切なゴミを出さないように、順番で監視が立つのです。

 彼女によると、センセイが持ってきたトレー類は4月から、汚れが取れないものは生ゴミと一緒に出せるように変わったとのこと。
 調べてみると、市の案内にも、確かにそう書いてあります。

 後から考えるとどうも、その女性は規則に従って行動するセンセイに助言してくださったように思えるのです。
 つまり「プラスチック類なら何でも一緒に生ゴミとして出せますよ。でも節度は保ってね」。

 一般に、プラスチック類は資源ゴミというイメージがあるように思いますが、実情はかなり異なります。
 素材や使用状況にもよりますが、一度使用したプラスチック類の再利用は非常に難しい。

 日本のこれら素材のリサイクル率は他国に比べて高いのですが、これには数字のトリックがあります。
 プラスチック類は要するに石油製品。

 日本は、それを燃やしてエネルギー源とした場合も「再利用」に含めているのです。これらは、燃えにくい生ゴミ──主な成分は、水!! ──と一緒に回収して燃やした方が良いのです。
 実際、生ゴミの焼却には多量の石油ないしはガスのエネルギーを使用せざるを得ません。

 センセイの自宅がある柏崎市では、プラスチック類を生ゴミと一緒に、分けずに回収しています。ゴミ分別回収に関する建前を維持しつつ、実情に合わせたという意味では、今回の変更は一歩前進。
 他方、件
(くだん)の女性が見せたのは、金沢が持つもう一つの顔。つまり、ホンネ。

 金沢に住んでいると、ふと、この二つの顔を意識させられることがあります。

 なお、素材に応じた適切な処理方法があり、それをきちんとシステム化することが重要なのであって、ゴミは一切分別しなくて良いとか、リサイクルしなくても良いという意味ではありませんので、念のため。



7月9日(水) 西村センセイ、先生に教わる。(当たり前か...)

 今週前半のセンセイは大忙し。

 いつもの講義や会議に加えて、月曜午後の全部を使って、県立高校の先生方に講義。今回のためのスペシャルバージョンです。

 そして昨日の火曜日は、通常の講義の後に、クラスが大きなホールに集まり、写真の特別講義。
 まぁ、センセイは会場整理をするだけなのですが。

 学生諸君は朝から講義や実験が続いた後なので、相当疲れた状態で講義に臨んでいます。
 残念ながら、中央の赤シャツの学生のように力尽きてしまう学生も。

 でも大半の学生は講師の話を熱心に聞き、しっかりとノートを取っています。

 ノートを後で提出しなければならないから、というような低レベルの理由ではありません。何より、グイグイと引き込まれてしまう内容なのです。
 もちろん講師の方の真摯な姿勢も影響を与えたと思いますが。

 月曜午後のセンセイは逆の立場。そして高校の先生、つまり教えることのプロが相手。

 最初は間合いの取り方がちょっと難しかったのですが、すぐに何年も前からの知り合いのような関係になりました。先生方の表情がそうさせるのです。
 不思議なもので、良好な関係が形成されると、どちらが教師なのかわからなくなってきます。

 特に最後の質疑応答は素晴らしいものでした。もちろんセンセイのせいではなく、先生方のおかげ。というわけで今週のセンセイは、先生方からたくさん教わったのでした。
 ......う〜ん、当たり前といえば、当たり前か。



7月8日(火) 建築は、総合芸術だぁ!! ──夕焼けに見守られながら、3名の学生が取り組んでいるもの──

 昨日の夕方にセンセイが夕焼けに気づいた時、窓の外はまるで大火災が起きているかのよう赤色。もちろん真っ赤ではなく、少し黄色がかっているのですが。
 空だけでなく、目に入るものがすべて燃えるような色。久しぶりに体験しました。

 夕焼けの色はどんどん変わっていきます。身支度を整えて外に出る頃にはずいぶんマイルドに。そして急激に暗くなってきました。夏至を過ぎたので、日没の時刻は早まっているのです。
 これからが夏本番なので、ついつい見落としてしまいがちですが。

 校舎を出たところで、いつもと違う光景に気づきました。学生が3名、校舎の壁に抽象画のようなものを投影しているのです。場所は先日、建築系の学生が活動していた場所の近く。
 話を聞いてみると、自主的なイベント(?)に使用する映像を試しているとのこと。

 壁に映っているのは人物の横顔ですね。

 センセイは最初、サカナクションのライブ──と言っても、テレビでしか観たことがない──のように、リアルタイムで映像を作成しているのかなぁ、と思ったのです。
 あるいはプロジェクションマッピングとか。

 でも彼らによると、これは作成済みのムービーで、Mac(MacBook Pro)で状況に合わせて映像を選択するとのこと。
 彼らはやはり建築系の学生とのこと。

 特定の研究室に属しているのではなく、イベントのために、ゆるーく集まってきたようです。
 そのノリが、とても建築系。

 誤解されると困るのですが、センセイは敬意を表しているつもりなのです。

 建築系は、構造物の強度その他を考えながら設計する──この部分は工学系に近い──場面もあれば、そこに空調や給排水、その他の付帯設備を設置する必要があります。
 これはマーケティングですね。

 さらに、建物はある目的のために建設されるのですから、それに相応しいある種の「美しさ」が求められます。これは芸術そのもの。
 しかも周囲との整合性を考慮する必要があります。

 そのためには、いろんな人の叡智を出し合い、それを組み合わせながら課題を解決していくことが求められます。傍目には遊んでいるように見えるかもしれない彼らと彼女。
 でもホントは、こうやって成長していくんだろうなぁ。

 その現場を目撃するという、非常に貴重な経験をさせていただきました。

 ちなみに今回、色調は一切補正していません。背後の夕焼けは、ホントにこの色のままです。はい。



7月7日(月) 「手帳が出てきますように...」というセンセイの願いは果たして、七夕に通じたのか

 今日は七夕。

 全国の多くの地域がそうであったように、金沢も昨晩から雨になりました。未明に何度か目が覚めたのですが、強く降り続いているので、なかなか起床する気になれません。
 この雨の中、徒歩で出勤する必要があるのです。

 でもそこはサラリーマン。特に今日は、午後に高校の先生方をお迎えした研修会が開かれることになっています。雨が細くなったところを見計らって出発。
 ただし途中で本降りになってしまい、やっぱりぬれてしまったのですが。

 事務所で鍵を受け取り、研究室へ。ドアの一部は中が見えるように嵌め殺しの窓になっているのですが......照明が消えていることもあって、よくわからない。
 もちろん、手帳が机の上に存在するかどうかです。

 室内に入り蛍光灯のスイッチを点けると、おぉ、老眼鏡のケースの下に手帳が。仕舞い忘れたんですねぇ。嬉しいような、悲しいような。
 七夕飾りにお願い(?)したおかげでしょうか。(写真は昨日、柏崎駅で撮影)

 気を取り直して仕事をします。

 早めにお昼を食べて、午後は研修会の会場へ。3時間以上の講義だったのですが、キラキラとした眼差しの先生方に支えられて、無事に終了。
 研究室へ戻り、優秀なSA(スチューデント・アシスタント)の助けを得ながら仕事を進めます。

 帰宅の時刻が迫ってきたので、閉めていたブラインドの隙間から外を覗くと、おぉ、見事な夕焼け。
 雲はまだ残っていますが、雨は完全に上がっています。

 守衛さんに鍵を返し、織姫と彦星のデートを見られる──二人の恋路を邪魔する気なんてありません──かな、と思いながら校舎の外に出ました。

 ......あれっ?! (続く)



7月6日(日) 第三セクター化まで1年を切り、北陸本線と信越本線では撮り鉄、乗り鉄が急増しています

 今日は日曜。完全にオフなので、昨日は出張先の東京から新潟の自宅へ戻りました。

 長岡駅で新幹線を下車し、在来線ホームへ。接続は良く、10分も待たずに快速列車が到着したのですが、やって来たのはおぉ、485系特急用T-18編成
 「撮り鉄」鉄道ファンの間で人気が高い国鉄色の車両です。

 新潟所属の485系も、E653系への置換が進行しており、オリジナル形式の485系は現在、T-13、T-15、このT-18、そしてK-1の4編成しか残されていません。
 K-2編成が廃車となったので特急色は2編成のみ。

 今日の午後、「まだ乗ることができるかなぁー」と思いながらホームで快速を待っていると、おぉ、昨日乗車したばかりのT-18編成。「これは凄いことになるだろうなぁ...。」
 凄いこと、というのは撮り鉄のことです。

 今日は日曜日。晴天ではありませんが、雨は降っていません(金沢は雨だった)。その中を廃止が迫った国鉄色特急電車が走るのですから。車窓から注意しているとやはり、ここにも、あそこにも。
 中にはJRの敷地内に立ち入っている若者もいました。

 非常に危険な行為で、運転士の判断で非常ブレーキをかけられてもおかしくない状況でした。
 線路脇に乗用車が止まっていたのですが、運転席にでは中年の男性がぼんやりしています。

 列車には興味なさそうだったので単に休憩しているのだろうと思ったら、その近くで、長いカールの女性が、大きな望遠カメラを構えています。
 奥さんなんでしょうね。女性の撮り鉄、増えてます。

 直江津で北陸本線の各駅停車に乗り換えたのですが、明らかにちょっと異質な若者のグループがいます。
 総勢12、3名で、女性は2名のみ。身だしなみや持ち物、行動からすると、地方国立大学の2年生くらい。

 どこまで行くんだろうと思っていたら皆、直江津駅から4つめの筒石駅で下車しました。
 筒石駅は昭和30年代後半に北陸本線を新線に切り替えた際、トンネルの中に造られた駅です。

 彼ら彼女らの様子を見ているとどうやら、鉄道そのものに強い興味があるわけでなく、どこかで北陸新幹線の開業と、それに伴う在来線の第三セクター化の話を聞き、日曜日を利用してグループで出かけてきたらしい。(ベタベタした関係ではありませんでした。)
 別に全然かまわないのです。

 でも、こういう人たちまでが思い立って行動に出始めているのですから、まとまった時間が使える今年の夏休みや、旧型車両の廃止が迫る来春は、ものすごいことになるんだろうなぁ。

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