2005年8月20日更新(2005年8月28日ページ移動。2011年5月4日一部写真削除)

──2005年8月第3週──

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8月20日(土) 記念写真 ──大切なイベントが終了しました──

 週末なので新潟に戻ってきました。

 金沢は晴れていて、とにかく蒸し暑い。車の外気温度計は33℃(!!)を指しています。

 ところが新潟県に入ると急に曇天になり、雨まで降ってきました。場所によっては、激しい雨で前がよく見えないほど。

 目の前で落雷がずっと続いていて、一瞬昼間のような明るさになります。
 どうやら西村センセイ、その雨雲を追いかける──というか車の方が速いので追いつく!!──格好になってしまったようです。

 やっとで自宅に着くと、気温は22.5℃。
 新潟も昼間は晴れて蒸し暑かったのだそうですが、午後から激しい雨と雷があり、10℃くらい下がったようです。

 さて、3日間続いたイベントが夕方終了しました。
 関係者にとっては日曜日から行事が続きましたから、ちょうど1週間になります。
 実は、今晩も関連行事が続いているのですが、貴重な週末なので、さすがに今晩は勘弁してもらいました。

 大変意義深い会になったと思いますが、これも講師とお客様、そして関係者のおかげです。

 皆様、本当にご苦労様でした。



8月19日(金) 「添付ファイルの事でメールした井川りかこです。」

 センセイの朝は、メールの整理から始まります。

 センセイは大学、アパートおよび自宅の三カ所を移動しているのと、MacintoshおよびWindowsの両方を使っている関係で、通常、4〜5のメールソフトで受信──この段階ではサーバーにすべて残す──して、最後に、あるソフトでサーバーから消去します。
 必要なメールを不注意で消去しないためです。

 ところがこのところスパムメールが増えていて、それぞれのソフトで削除していては大変なので、毎朝、まず迷惑メールをサーバーから削除して、それからそれぞれのソフトでダウンロードする方法に変更したのです。

 アヤシイ金儲けや、薬とパソコンソフトの(たぶん違法な)大安売りのメールは、タイトルが英語なので、迷うことなくすぐに削除。

 問題なのは日本語タイトルのメールで、一見すると本物に思えるようなものです(実際はすべてHなスパムメール)。

 「認証されました」なんてスパムに決まっているから、即ゴミ箱行きなのですが、「緊急のお知らせ」ならちょっと迷います。先月お伝えしたように、タイトルが「ご無沙汰しております」なら、どうします?

 この頃は、もっと手の込んだスパムメールが届くようになりました。

 最近、「私のアドレスにメールした記憶はありますか?」──もちろん、身に覚えはありません──というメールが届いて、アヤシイなと思いながら開いたら、添付ファイルを受信したのだけど、良く分からないから、送信を確認して欲しいとのこと。
 一見、ちゃんとしたメールにみえますが、もちろんスパムメールです。

 で、無視していたら数日後、同じ「井川りかこ」なる人物から「添付ファイルの事でメールした...」と言うのが届き、それ以降はもう毎日のように、「何度もメールしてしまって...」とか「(メールを書くのが)何だか日課になりつつあります」というように、それなりにストーリー性を持ったメールが届くようになりました。
 ゴミ箱に入っていて、まだ消去されていないものを確認したら、少なくとも7通届いていました。

 改めて確認してみると、誤ったメールの受信から始まって、離婚したばかりであること、寂しくてメールのやりとりを始めたのだが、明日からメールが使えなくなるのであるサイトにアクセスして欲しい...と展開します。

 この井川りかこなる「人物」、スパムメールの世界では有名人なようで、その名前で検索すると被害の様子が良く分かります。
 もちろんほとんどの受信者は何も反応せず、メールを受け取るだけなのですが、指定のサイトにアクセスすると、お察しの通り悪質なアダルトサイトに接続するようです。

 そのメールは11通まで続いて終わるそうですが、どうやらセンセイの場合はその前に諦められてしまったようです。

 スパムメール対策のため、私的なアドレスで検索をかけ、掲載されている分はサイト上からすべて削除しました。これで私的な方にはもう届かないと思うのですが......さて。



8月18日(木) いよいよイベント本番です!!

 何回かお伝えしたセンセイらのイベント「Ethics Across the Curriculumワークショップ」が、いよいよ今日から始まりました。

 このイベント、もともとはセンセイが2002年7月〜8月にかけてアメリカで経験したもので、その日本語版を試行的に実施しているのです。

 一方、今日から金沢工大の秋学期が始まった(講義は明日から)ので、クラス担任としてオリエンテーションを行う必要があり、もうホントに大忙しです。
 昨日は日付が変わるまで準備をし、そして今朝は誰よりも早く大学に駆けつけて、やっとで準備を終わらせることができました。(ただし、センセイ一人が働いているのではなく、関係者みんなで分担していますので、念のため。)

 イベントは午後から始まったのですが、北は北海道から南(西)は大阪までのお客様を迎え、そして講師としてこの分野の権威をアメリカからお迎えしています。

 参加者は皆、応用倫理──耳慣れない言葉でしょうが、現在とても注目されている分野です──の研究者で、集中的な議論が行われています。
 センセイ個人としては、ここまで集中的に討議したことはなかったと思えるくらいです。

 とても刺激的なこの経験は土曜日まで続きます。ホント、知的に面白いですよ。



8月17日(水) あとは、美味しい醤油さえあればなぁー ──今年の茄子は大豊作!!──

 実質的にはこの月曜日から、センセイらの国際的なイベントが動いています。本番は明日午後から土曜日にかけてです。

 一方、金沢工大の秋学期がちょうど始まるところで、日常業務も増えて滅茶苦茶忙しくなって──メールの返事と続きが書けず、ゴメンナサイ──います。

 でも、こういう時ほど食事が肝心。とりわけ、野菜を摂る必要があります。

 実家は今年、茄子が大豊作。しかも美味しい。

 今回は車での移動だった──荷物の量と重さを考えなくてよい──ので茄子を何個か持ってきたのですが、とても炒めている時間はありません。(だからピーマンは持ってこなかった。)

 それじゃぁ、どうするかというと、皮を剥いて適当な大きさに切り、電子レンジで2.5分くらいチンをするだけ。
 ホントに、ただそれだけ。

 でもこれで茄子のおひたしの出来上がりです。

 唯一のポイントは、茹で(?)時間。
 長く茹でると美味しさが水に流れてしまいます。

 電子レンジでチンすると、鍋で蒸す時よりちょっと苦い感じがするのですが、たぶん美味しさと苦さが同居していて、そのどちらもが逃げないからなんでしょう。

 これに少しのお醤油をかけていただくのですが、美味しい醤油を切らしていて、今はどのスーパーででも手に入る安物の醤油しかありません。
 とても塩っぽくて、要するに安い味なので、かけすぎると悲惨なことになってしまいます。どこかに、素材の良さを引き出す美味しい醤油を売っていないかなぁー。

 茄子が大きいので、2、3個食べると、もうお腹が一杯になります。

 ところで同じ茄子でも、スーパーで売っている茄子は茄子の味がしません。ホントに。スポンジのような感じです。
 でも、実家で取れた野菜は、茄子に限らず野菜本来の味がします。どうしてなんだろう。

 おひたしを食べながら、子供たちはきっと、本物の茄子の味を知らずに育つんだろうなぁー......と言うか、茄子なんかもう食べないのかもしれない、と考えてしまいます。

 センセイが子供の頃、この時期の朝晩のおかずは決まって、茄子のおひたしと茄子(+ピーマン)の油炒めだけ──茄子の天麩羅は母親の料理のレパートリーになかった──だったから、それよりは恵まれているのかもしれないけれど。



8月16日(火) 地球の反対側で見るポケモン

 右の写真、もう見た通りにポケモン(「ポケットモンスター」)の画面です。
 ピカチューと、主人公のサトシですね。

 で、この画面、テレビに映っているのですが、下の方に「6:35」と表示されています。
 これは現在時刻を示しています。

 実はこれ、先日訪問したオランダのホテルにあったテレビで、テレビだけでなく時計、館内の案内、そしてラジオを兼ねているのです。

 テレビは30チャンネルくらい映ったのですが、その中の一つにアニメ専門と思われるチャンネルがあって、気づいただけでも、日本のポケモンと、NHKが放送していた名探偵ホームズ(登場人物がすべて犬になっているもの)を流していました。
 もちろん音声はオランダ語なので、聞き取ることはできませんでしたが。

 日本のアニメが各国に輸出されていること、特にクレヨンしんちゃんなどにはファンが多いことは知っていました。
 ポケモンの場合はもともと輸出を念頭において制作されている──例えばピカチューの黄色──のだそうです。

 頭では知っていても、でも地球の反対側で自分の目で日本のアニメを見ると、何だか不思議な気がします。

 そうそう、昨晩は夜遅く帰ったのですが、アパートに入ろうとして、雲の切れ間から上弦(半月)を過ぎたばかりの月が見えました。「地震は起こりにくいな」と思ったのですが、ご存じのように今日の昼間、宮城県沖で大きな地震が発生しました。
 当たり前ではありますが、満月と新月の時だけ地震が起きるわけではないのですね。



8月15日(月) 弁当屋「どんきぃ」廃業!! ──世界を本当に動かすもの──

 大学は明日まで夏休みで、キャンパスにほとんど教職員はいません。

 しかし何回かお伝えしたように、センセイを含むチームはすでに、夏休み返上で大きなイベントに向けて活動を始めています。この続きは、また機会を見て。(続かないかもしれません。悪しからず。)

 さてこのお盆期間、新潟を含む北陸地方は雨に祟られました。大雨で被害が出た地域もあるほどです。

 金沢は今日も雨で、それも時々かない激しく降りました。
 でも学内の食堂や売店は夏休みで営業していないので、お昼にちょっと外出せざるを得ません。

 それに、ちょっと確かめたかったこともあったのです。

 以前ご紹介した、学生向けの弁当屋「どんきぃ」。

 大学の裏にあって、受験生や新入生向けに発行されるタウンマップにも載っているお店です。
 店舗兼住宅の、その店舗部分を壊したのは知っていたのですが、その後を確かめていません。

 気になって大学の裏へ向かい、交差点を過ぎて......あ"っ。

 前に見た時は店舗部分だけを壊しているのだと思っていたのですがそうではなく、住宅部分もきれいに壊され、まったくの更地(さらち)になっていました。

 写真左の、一見すると同じ造りの建物は、どんきぃの左隣の建物です。たぶん開発した業者が同じ造りで建てたのでしょう。

 正直なところ、ちょっと予想外の展開でした。どうやら学生相手の商売云々(うんぬん)の次元ではないところで話が動いていたようです。

 バブル期を挟んでお店と学生の関係が変化しただけでなく、工大も与り知らない、低く、静かな所で、世代交代が進んでいたのではないかと思っています。

 外からはなかなか見えにくい、鈍く、しかし確実なこの動き。

 この動きに気づくと、まったく予期せぬ同世代の訃報に身をつまされる時、親の世代の背中の小ささを思い知らされる時に、自分が為すべきこと(≒為していないこと)の重さに、潰されそうになることすらあります。



8月14日(日) 見えるもの。その奥の、見えないもの ──今年のお盆は1泊2日!!──

 というわけで、日曜日のうちに金沢へ戻りました。明日から1週間、外国からのお客様をお迎えしてセンセイらが関係する行事があるのです。(関係者への業務連絡:明朝の打合せには出席します。)

 今年のお盆は曜日廻りがあまり良くなく、中小企業なんかではあまり休みを取れなかったのではないかと思います。センセイの場合は、この土日、1泊2日だけだったので、いつもの週末の帰宅と同じです。まぁそうなったのは本人の不徳の致すところなのですが。

 荷物と行事の関係で、金沢へは2週連続車で移動しました。

 帰省客が「魚のアメ横」みたいな所へどっと出そうで、そうすると海岸沿で逃げ道のない国道8号線は激しい渋滞になりそうだったので、今日は主に高速道路を走りました。
 北陸道の上越−富山間は東京方面に向かって、富山−金沢間は両方向で混雑していました。帰省客がもう、東京や関西に帰り始めているんですね。

 さて、西村家の今回のお盆は、昨年の中越地震によるお墓の倒壊と、それに伴う西村一族の墓地移転という、一族にとっては大イベント後に初めて迎えるものとなりました。

 実家のすぐ近くにセンセイとほぼ同い年の兄妹が住む家がありました。
 近くだし、祖母同士が仲が良かったので、割と行き来があったのですが、その祖母が亡くなってから、交通事故で母親と兄妹も亡くなってしまいました。
 父親もその後亡くなり、結局、誰もいなくなってしまったのです。

 いろいろあったのですが、結局、集落を見渡すその場所を譲り受けて、一族の墓を移設することになりました。

 時間がなかったので、センセイの実家を含めて、多くの墓は周囲などが未完成です。
 それでも丘の頂上にあって、年寄りには行くことができなかったお墓が、誰でも行ける場所に移ったので、とても便利です。
 苦労が続いたある一家は、完成した墓を見てとても嬉しそうにしていました。

 さて、ちょっと考えれば分かることなのですが、墓地の新設は法律──以前より格段に楽になった──や自治体、地域関係者、宗教団体(この場合、お寺)などに関係した相当やっかいな仕事です。

 具体的な内容は一切省略しますが、今回もいろいろ大変で、センセイの父親らがそれをこなしました。
 それはそれで、お世辞抜きで高く評価すべきでしょう。

 けれど、一部当事者──全員ではない。念のため──のはしゃぎぶりを見ていると、見えるものの向こうにある、なかなか目に見えないものの大切さにまったく気づいていないことを思い知らされます(こちらも具体的なことは書けません。すみません)。

 見えるものと、その奥の、見えないもの。実は西村センセイ、今年のお盆を相当複雑な気持ちで迎えたのでした。

 あ、そうそう。都内在住のKさん、もちろんこの件は内緒ですよ。

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