2005年9月3日更新(2005年9月12日ページ移動。2011年5月4日一部写真削除)
何度かお伝えしているように(こちらやこちら)、西村センセイの実家では、数百年続いたはずの稲作を、今年限りでやめようと考えています。
今日から稲刈りの前半戦があり、新潟に戻った西村センセイも午後から稲を刈ってきました。
稲刈りというと、たいていの方は大型のコンバインを思い浮かべると思いますが、センセイの家は今では僅かしか耕作していないので、苗を手で植えて手で刈り、天日乾燥しています。
この方が格段に美味しいのです。今日明日で刈るのは、早稲(わせ)品種の「越いぶき」。コシヒカリの改良品種です。
隣に植えられているコシヒカリは細身の、スラリと背の高いやや人工的な美人なのですが、越いぶきは人間なら長胴短足型(ゴメンナサイ)で、その分、たくましい感じです。
特殊な歯のついた鎌でその太い茎を刈る時、お米がもともと熱帯地方に自生していた植物であることを思い知らされます。
それくらい太い。そのコシヒカリはまだ実があまり入っていないので、2週間後くらいに収穫することになると思います。
本当は「これで最後だから...」と、多少おセンチにやりたかったのですが、とにかく暑いし重労働なので、そんな浅はかな考えは吹っ飛んでしまいました。
農作業って、それくらい大変なのです。
■9月2日(金) どこかで、誰かとつながって......いいのかなぁー?!
白状します。
実は西村センセイ、iPodをほとんど全く使っていません。
正確にはiPod(こちらおよびこちら、こちら)を外付けのハードディスクとしては酷使しているのですが、意外にも、音楽プレーヤーとしてはあまり使っていないのです。
何故かと言うと、センセイがiPodを音楽プレーヤーとして使う可能性があるのは新潟−金沢間の移動の電車内。電車内ではたいていパソコンで仕事をしています。
で、そもそも、パソコン上のiTunesの内容をiPodにコピーしているので、西村センセイ、電車内で音楽を聴く時はパソコンのiTunesにヘッドホンを繋いでいるのです。
iPodを特別に起動する理由は、あまりないのです。さて、先日のこと。夏休み明けの研究室で、煮詰まってしまった西村センセイ......原稿が全然進まない。
で、気分転換にパソコン上のiTunesを起動したところ.......何だこれ?! センセイの知らない曲がが並んでいます!!
最初は2バイト文字特有の文字化けがあって、内容がわからなかったのですが、やがてビートルズの曲とかあって、さすがにこれなら西村センセイでもわかる。
試しに再生ボタンをクリックしてみると、おぉ、ホントにビートルズのアルバムそのものだぁ。でも、これって、何?! 左側に知らない人の名前が載っています。
学内ネット上の知らない人の音楽ファイルを開いているようです。
段々とわかってきたのですが、iTunesはデフォルトでは近隣のネットワーク内の公開(=共有)されている音楽を自動で捜し出しているのですね。
自分のライブラリ──自分のCDなので著作権の問題は全く存在しない──に付け加えられるのかどうか、試してはみませんでしたが、少なくとも聴くことができることは確実でした。
たぶんセンセイより読者の皆さんの方が詳しいのでしょうが、これって、行き過ぎると著作権の侵害になるのではないでしょうか。
情報倫理の講義をしながら、でも、どこか他人事だった西村センセイにとって、今回はとてもドキドキする大事件なのでした。(ちょっと情けないかも)。
■9月1日(木) 新規開店した牛めし「松屋」に入ってみました!!
何だかこのところとても忙しくて、仕事が溜まる一方──関係者の皆様、本当にゴメンナサイ──なのに、パワーの方は低下気味。
意識して冷房を使っているので、夏バテというわけではないはずなのですが。これはイケナイと思って、お昼をちゃんと食べるようにしているのですが、学内の食堂はお腹を空かした男子学生向きなので、センセイのように中年で、量はあまり食べず、油っぽい物は苦手な人にはあまり向かない。
じゃぁ学外へ、ということになるのですが、金沢工大の周囲、徒歩で行ける範囲内には、ちゃんとした飲食店が少ない。さぁーて、困ったな、と思っていたのですが、大学の近くで夏休み前に、松屋が新築工事をしていたことを思い出しました。
実はセンセイ、牛丼屋の類はほとんど利用しません。年に1、2度ではないかと思います。
松屋に至っては、行動範囲内にお店が少なかったということもあって、初めて入ってみました。勝手がよく分からなかったので、入口の自動販売機で定食(そんなに安くはなかった)を頼んだのですが、次々と入ってくる常連客(たぶん)はほとんど「牛めし」──松屋では牛丼をこう呼ぶ──を頼んでいます。
やはりこちらが定番か。従業員の動きと出てきた商品は完全にマニュアル通り。お客もそれと釣り合っています。
肝心のお味はというと、可もなく不可もなく。印象にすら残りません。
別にそんなに不満があるわけじゃないんだけど、西村センセイ、人間らしい食べ物を食べたいんだよなぁー。
やっぱり、年に1度かな。
■8月31日(水) う〜ん、次は自分の番かなぁー...。(でも、誕生日はめでたい。)
コンビニまでお弁当を買いに出て、帰りに高橋川の上で同僚とバッタリ。彼はニコニコしながら何か話しかけてくるのだけれど、よく聴き取れない。何を言っているのだろう......。
マズい。
ホントに聴き取れない。老化の証拠だ。さすがに周囲が皆、自分の悪口を言っているとは思わないけど(老化が進むとそうなる)。
裸眼だと手元のピントが合わなくなり、集中力を維持できなくなり、夜眠れないのに昼はやたらと眠くなり......教授会で老教授が船を漕いでいた、あちら側に回ってしまった!!
元同僚の訃報が届く。
もちろんそれだけでもショックなのだけど、彼は学年が一つ下。
首のあたりの皮膚がゾクッとする。
彼が勤務していた大学では今、まるで何事もなかったかのように後任を公募している。もちろん大学には当然の事情があり、責める気は全然ないのだけれど。
NHK総合テレビ「コメディーお江戸でござる」で江戸の風俗を紹介していた杉浦日向子が亡くなったのも、わずか46歳。
金沢工大に同期で入って、とてもお世話になった職員が今日で退職。
そこに至る事情は知らないし、聴く気もないけれど「次は自分の番かな」と、体が考えてしまう。
けれど、終わりがあれば始まりもあって、昨日、8月30日はトヨタ「レクサス」の誕生日。 〔写真は公式サイトより (c)トヨタ自動車〕
衆議院選挙の告示と見事に重なったので、話題性はイマイチだったけど、あれだけのプロジェクトを生み出し、ここまで育てるなんてとても素晴らしい。
個人的にはご縁はないけれど。新しい人たちがこれだけ頑張っているんだから、中年のオジさんも──片方で老化と闘いながら──もうちょっと生産的な仕事をしなければ。
その最初の仕事が、今日が締切だった原稿の言い訳メールなのが、さすがにちょっと悲しい。
(でも、やっぱり誕生日はめでたい。)
工業製品は皆そうだと思うのですが、手入れをしながらきちんと使っていると長持ちします。汚れたり、減ったりするからという理由で使わないでいると、うまく動かなくなってしまいます。
センセイの318iもまさしくそうで、距離はともかく、毎日乗っているとホントに絶好調。けれども金沢へ電車で来ている時は、週末だけの運転となるので、こういう時はちょっと「拗(す)ねて」しまいます。
冗談ではなく、一番よく分かるのがエンジンの回転で、何となくモッタリと重くなってしまいます。いつもなら少し離れた実家まで乗ったりと、かなりの距離を走る(田舎ですから)のですが、今週末は短い滞在だったせいもあって、その予定もありません。
そこで、ちょっとだけ慣らし運転に出ました。目的地は柏崎市谷根(たんね)地区(地図はこちら)。
柏崎を襲った先日の水害で一時孤立したりと、被害を受けたはずなのです。通称「水源池」から峠を越えて入ることにしたのですが、あちこちで復旧工事が行われています。
崖全体が崩れ落ちていたりします。谷根集落そのものは目立った被害はなかったので、やれやれと思って海岸へ向かおうとして......道路が、ない!!
ご覧のように、谷根と市街地を結ぶ道路が崩れ落ち、かろうじて半分だけを残しています。
右側は川面まで20m位の絶壁になっています(というか、高すぎて川が見えない)。あれから2ヶ月。復旧工事は進んでいましたが、改めて自然の力と人間の小ささを思い知らされました。
■8月29日(月) 「秋の日は釣瓶(つるべ)落とし」 ──日本一、海岸に近い駅──
昨日は夕方6時過ぎに柏崎駅を出発する各駅停車で金沢へ移動しました。直江津駅で北陸本線の各駅に乗り換えるだけで10時過ぎには金沢へ着けるのです(経費節約!!)。
この電車、時刻がとても微妙で、夏場はいつまでも明るいのに、冬は乗車した時点ですでに夜。
そしてこの時期、天気が良ければ日本海に沈む夕陽を見ることができるのです。昨日は出発した時にはもう暮れそうで、ダメかな......と思ったのですが、何とか次の次の「青海川(おうみがわ)」駅で日没に臨むことができました。
TBSドラマ「高校教師」──映画化もされた──に登場するこの青海川駅、鉄道ファンの間では、「日本一、海岸に近い駅」として知られています。
というか、駅の下は海です。はい。「秋の日は釣瓶落とし」の言葉の通りに、電車の出発に合わせるように、ストンという感じで日は沈んでしまいました。
防波堤のアベックの姿が印象的です。う〜ん、でも若い人はそもそも、釣瓶なんて知らないんだろうなぁー。
■8月28日(日) 10年住んでもわからないこと ──地域の運動会が開かれました──
夏休み最後の日曜日の今日、センセイが住む新潟県柏崎市比角(ひすみ)地区の運動会が開かれました。
比角という地名は、鎌倉時代後期の歴史書『吾妻鏡(/東鑑)』に登場するほど古いのですが、近年は旧市街地に勢いがなく、センセイ宅を含めて、新興住宅地が発展している場所です。
地域の小学校「比角小学校」は柏崎市内最大の小学校です。その比角小グランドを借用しての運動会ですが、これがすごくって、小学校の運動会より盛り上がる。
町内ごとにテントを建てて、旗を立てます。
開会式では昨年の優勝旗を返還するのですが、競技全体ではなく、各競技ごと!!この地域に住むようになってからちょうど10年になりますが、未だにこのノリが良くわからないところがあります。
ちょうど実家の稲刈りと重なっていたこともあって、転入当初は運動会には参加しなかったのですが、子供が小学校に入るとそうも行かなくなります。その娘も来年は中学生なので、ノリの秘密を解き明かせないまま運動会から足が遠ざかるのかな、などと考えています。