2006年7月22日更新(2006年7月31日ページ移動。2011年5月3日一部写真削除)

──2006年7月第4週のニュース──

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7月22日(土) 海水浴用臨時列車「マリンブルー くじらなみ」号に、初めて乗ってみました!!

 昔からその存在は知っていて、また実際、日本海沿いの駅に停車しているのを見たことがあるのに、まだ乗ったことのない列車がありました。

 海水浴用の臨時列車「マリンブルー くじらなみ」号です。

 朝早く関東地方を出発して在来線で新潟へ入り、長岡の隣の宮内駅から信越線に乗り入れて、柏崎で日本海に出た後は、海水浴場のある駅毎に停車します。
 「くじらなみ」というのは柏崎駅の隣、鯨波(駅)のことで、有名な海水浴場があるのです。

 この近辺の海水浴場は地元民以外は、群馬県からのお客さんが主です。(浜茶屋を経営しているのも群馬県人だったりする。)直江津近辺が長野県民の「海」であるように、柏崎近辺は群馬県民の「海」なんですね。

 もちろん群馬からの海水浴客のほとんどは高速道路を自家用車でやってくるのですが、こういうお客を見込んでの臨時列車なんでしょう。

 西村センセイはいわば海水浴場に住んでいるようなものですから、これまで乗る機会がなかったのですが、今回の出張の帰りにこの「 くじらなみ」号を利用してみることにしたのです。

 ちょっと早起きをして出発駅の熊谷駅──なぜ熊谷?──に到着。発車時刻10分ほど前に、6両の特急型電車が入線してきました。
 臨時快速でも、ちゃんと先頭には専用のマークもついています。

 さてお客は、というと、ホームで待っていたのはほんの数人。それも鉄道ファンの少年ばかり。(センセイもその一人かもしれないけど。)

 それでも出発間際に上野始発の接続列車が到着すると、かなりの人が乗り込んできました。
 自由席が3割くらい埋まった感じでしょうか。

 年に数回しか運行されない臨時列車なのですが、意外にも、途中駅でもけっこう乗り降りがありました。
 案外、利用客が多いんです。

 ところが、肝心要の海水浴客はというと......たぶん0人。今年はまだ梅雨明けしていないということもあるのでしょうけど。

 もしかすると小さな子供を連れた夫婦が1組だけ海水浴に行くのかもしれないのですが、他は明らかに、夏休みに帰省する大学生や水上温泉へのお客(?)、あるいは隠れ鉄道ファンの老人など。
 要するに(鉄道ファンを除くと)、ふだん新幹線ではなく、値段の安い高速バスを利用するようなお客が主なのです。

 彼らにしてみれば、朝ちょっと早くても、4千円くらい(「青春18きっぷ」を使えば2,300円)で日本海側まで行けるのですから安いものです。

 そう考えてみると、週末や夏休みなど利用客が見込まれる時期に、新潟−上野間に特急料金のいらない在来線快速を走らせると、高速バスに十分対抗できるかもしれません。

 で、雨雲の中に浮かぶ群馬の美しい山々と峡谷を堪能し、清水トンネルをくぐって、乗り換えなしで自宅のある柏崎駅に到着したのですが......まだかなりの乗客(2割くらい)が降りずに残っている。

 なぜだろう。

 柏崎の先は、ホントにもう海水浴場しかありません。
 残った客が皆鉄道ファンだとしても、この「くじらなみ」号は臨時で、他の列車との接続を考えていないので、ちょっと先の小さな駅で運転は打ち切り。
 そこから先、行くところはありません。

 結局、どういう客が利用したんでしょう? センセイにもわからないのです。



7月21日(金) 北陸地方の雨は小康状態です ──西村センセイは都内へ出張中!! ──

 大雨を警戒して、1日早く金沢を移動した西村センセイ。現在は無事に東京都内へ出張中です。

 昨日の金沢−新潟間はほとんど雨も降らず、場所によっては晴れ間ものぞくほどでした。

 ただし大雨のために途中ではやはり崖崩れが起きたり、起こりそうになっている場所があり、緊急災害復旧工事で片側交互通行などもありました。
 まぁ、それほどの渋滞ではなかったのですが。

 今朝は雨だったのですがそれ程の降り方ではありませんでした。結果的には心配するほどの交通の混乱はなく、都内に移動することができました。
 しかしこの間、全国的には大きな被害が出ていることはご存じの通りです。

 東京までの経路の途中、信濃川を2回越えます。

 長野地方は大雨で、それが千曲川(信濃川)に流れ込むので、水位はずっと上昇していました。
 一時は小千谷
(おぢや)市付近で警戒水位を超えたほどです。

 写真は新幹線の中から撮影した信濃川と上越線(在来線)で、こちらの写真と反対の位置関係になります。

 水位は少し下がったようですが、信濃川の水はとても濁っていて、上流の雨の激しさを物語っています。

 金沢も新潟も、崖などあちこちで水が吹き出ています。

 幸いにも今のところ北陸地方では大きな被害は出ていませんが、土壌中の水分が限界に達しているので、今度雨が降るとどこで何が起きてもおかしくない状況です。

 さて、明日は珍しい電車で新潟の自宅へ戻ろうと思っています。

 ただし、大雨の影響がなく、予定通り走ったら、ですが......。



7月20日(木) ナウカ社倒産!! どうなる、センセイの『コペルニクス全集』!!

 た、大変だ!! ナウカが倒産してしまった!! ......と言っても、学生さんには何のことだかわかりませんね。

 「ナウカ」は輸入業を営んでいた会社で、洋書、つまり海外の書籍を輸入し国内で販売していた老舗の会社なのです。(知っている人は皆知っている。)

 ナウカが得意としたのは旧ソ連(ロシア)の書籍で、西村センセイ、そちらには関係はないのですが、ナウカは欧米の哲学や科学史その他にも詳しかったので、ずいぶんお世話になっていたのです。
 特に、毎月『洋書案内』を送ってくれていたのは助かりました。(写真右側は最終号となってしまったもの)

 この『案内』を見て、面白そうな本があると良く注文していたのですが......実は発注先はたいてい、大学まで配達してくれ、クレジット・カード決済してくれる某K國屋書店。
 ナウカの営業担当──今ごろ、どうしているだろう──は、2年に1度くらいしか販促(販売促進)に来ないので、発注の段階に至るとつい、営業熱心で、知り合いも複数勤務しているK國屋書店に発注してしまうのです。
 K國屋書店は研究者用のサイトで内外の図書検索と発注が即時可能だし......。

 こういう悪い客のおかげで、ナウカが倒産してしまったんだろうか。

 もともとこの分野は車の輸入などと似て、いくつかの会社が独自の販路とノウハウで営業していました。
 その分、かつては消費者(大学図書館など)の足元を見て、一部をやや割高な価格で販売していた面──ただし全部が全部ではない──がありました。

 けれども1996年の洋書業界に対する公正取引委員会の排除勧告をきっかけとして価格は低下し始め、アマゾンなどインターネットの普及で洋書業界は、まさに危機的な状況に陥ってしまいました
 実はナウカ以前にもすでに、K出版貿易が廃業してしまっています。(こちらには関係者が勤務していた。)

 かように不真面目な顧客ではありましたが、西村センセイ、ナウカに定期的な購読をお願いしていた書籍もあります。
 『コペルニクス全集』
Nicolaus Copernicus Gesamtausgebeがそれです。

 右の写真はセンセイの自宅書斎の一部、コペルニクス関係の書籍の部分なのですが、下段の青い背の本がそれ。(中央の黒いものはスピーカー)
 こういう本は、何十年もかけて現地で編集、出版──信じてもらえないかもしれないけど──し、限られた部数を世界に向けて販売するのです。

 販売時期はまったく不定期で、いつもきちんと情報を入手していないと買いそろえることができません。
 一度買い逃したら入手は二度と不可能。

 だからこういう仕事は専門家や専門のお店に頼むしかないのです。

 もっとナウカに貢献しておくべきだったんだなぁーと反省する西村センセイなのでした。

 で、よく考えてみると、「自由競争」「自己責任」といった一見すると美しい名前の下に、真面目な人々の渋い仕事で支えられてきた、この現実社会の基盤が、少しずつ、でも確実に崩れつつあるのですね。

 人々を惑わすことに少なからぬ役割を果たした人物は、後始末をまったくしないまま、もうすぐ舞台を降りるようですが。

日本出版労働組合連合会(出版労連)のサイトに、出版業界内部から見た1999年当時の洋書業界の状況が紹介されています。



7月19日(水) “Parallels Desktop for Mac”米国で店頭販売へ ──西村センセイ、MacBook購入か?!──

 心配されていた雨は、北陸地方では峠を越え、当地では午後から日が差してくるほどになりました。

 けれども、同じ石川県内でも加賀地方(和倉温泉)では昨晩の雨で湖が再び氾濫してしまい、多数の床上・床下浸水があったそうですし、県内十数カ所で通行止めとなっています。
 ご存じのように、他県での大きな被害も伝えられています。

 JRも、関西方面、新潟・東京方面ともに大幅に乱れていて、(明日センセイが乗るはずの)特急はほとんど運休となってしまいました。

 明日はどうなるかわかりませんが、中部地方の山岳部は激しい降水があったので混乱は避けられないでしょう。センセイは明日中にいったん新潟へ戻る必要があるのですが、今回は結果的に、車で移動して正解だった、ということになりそうです。

 今日は、本当は先に片づけるべき仕事があるのですが、それを放って、ある本を読んでいました。

 以前読んだことのある本なのですが、読み直してみるとホントにすごい。(内容がショックだったので、同じ本を2冊買ったほどです。)

 見落としていた部分に気づいたり、ちょっとした誤解を改めて思い知らされたりします。
 この本を読むのは3度目のはずなのに。

 センセイが本を読んでいるのではなく、まるで、本がセンセイを試しているようです。

 帰り際、Macなニュースが入ってきました。(c)CNET Japan

 以前ご紹介した、インテル・マック上に純正Windowsを走らせる“Parallels Desktop for Mac”に関して、アメリカではアップルストアを含めたいくつかの店舗が店頭販売するらしいというのです。
 これまではParallels社のサイトからダウンロードするしかなかったのです。

 上手いソフトだなぁーと思ったのはセンセイだけでなく、その存在意義を大きく認められた、というわけです。

 ぜひMacBookを購入して、この“Parallels Desktop for Mac”をインストールして......というところなのですが、実はここで白状しなければなりません。

 何回かお伝えしているように、センセイは科学研究費補助金でWindowsマシンを購入しなければならないのですが、やはり国民の皆様から託された研究費なので、本来の目的に一番沿う機器を購入することにしました。

 で、結果的には、ごく普通のWindowsノート機を買うことにしました。近いうちにご紹介できると思います。

 いやぁ、MacBookを買ったら研究できない、というわけではないのですが、秋葉原で実物を見たら、100年の恋──そこまでじゃないけど──もちょっと醒めてしまったようなところがあって......。
 Macファンの皆様、ゴメンナサイ。

 西村センセイ、やっぱりどうもインテル・マックとはご縁が薄いようです。



7月18日(火) Windows、嵐の日に次々と討ち死にする!! ──Virtual PCをアップグレードしました──

 金沢は一日中雨でしたが、中部地方では梅雨前線が割と南下したため、降り方は心配されたほどではありませんでした。ただし、西隣の福井県は大雨で、高速道路が通行止めになったりしています。
 被害が出なければいいのですが。

 で、この嵐(?)の中を出勤すると、“Virtual PC”のアップグレード版(Ver.7)が届いているとの連絡が入りました。

 これまではVer6.1を使っていて、それほど不満はなかったのですが、Ver.7から「コマンド+スペース」キーで日本語入力の切り替えができるようになったので、注文しておいたのです。

 さっそく受け取りに行ったのですが、いざ実物を手に取ると、すぐにインストールしたくなってしまいます。今日の午前中は単純労働をしていたのですが、その傍らでバージョンアップすることにしました。

 インストール作業そのものはほとんど自動化されているので簡単なのですが、予想外に困ったことになってしまいました。

 これまで使っていたWindows 2000/XPの仮想ディスクをバージョンアップしたのですが、何と、両方とも起動しなくなってしまったのです。症状はそれぞれでちょっと違うのですが。

 実はこれまでもWindowsのアップデートのたびに似たようなトラブルに陥ることがあったのです。ご存じのようにWindowsは毎月アップデートする必要がありますが、大きい変更だと起動できなることがあります。

 Virtual PCにはこのような場合、変更を「なかったことにする」という便利な機能がついているので、これまでは何とかなってきました。でも今回は大幅な変更なので作業を取り消すことができません。

 仕方がないので、本来の仕事をしながらWindows 2000/XPを最初からインストールすることにしました。

 作業を始めてみると、ディスクの検査などには時間がかかりますが、インストールとアップデートは意外と簡単でした。
 プロセスがほとんど自動化されていることもあります。

 今日1日でWindows 2000は最新版までアップデートし、XPは基本のインストールを終えました。
 明日、XPをアップデートして、それぞれにOfficeをインストールしようと思っています。

 夕方ふと思いついて、Windows 95(OSR2)もインストールしてみました。インストール作業そのものは15分くらいで終わります。

 ネットが使えるか試してみたのですが、インターネット・エクスプローラは使えます。
 けれどバージョンは何と3.0で、このサイトのトップすらきちんと表示することができません。

 そんなに昔だったんだろうか......。

 他のWindowsマシンとのLAN接続を試してみたのですが、こちらもダメでした。(他のVirtual PCでもそうなのです。)

 ただ以前もご紹介したように、現在を基準にするとWindows 95は「軽い」OSで、Virtual PCでも信じられないくらいサクサク動いて実用になるので、必要に応じてWindows 95/(ネットも使えて実用的な)2000/(重くて実用にならない)XPを切り替えながら使おうと思っています。



7月17日(月) 北陸地方の雨は現在、小康状態となっています

 新潟の雨──正確には自宅のある新潟県中越地方の雨──は、昨夜から小降りになっています。

 根性をなくして車で金沢へ向かうか、志高く(?)電車にするかを決められないまま、ひとまず早い時間に駅へ行ってみることにしました。車にすると、手配済の乗車券類を変更しないといけなくなるからです。

 ところが駅に着いてみると駐車場は満杯。向かいのバス停では、たくさんの人が東京行の高速バスを待っています。

 そうなのです。今日は連休最後の日なのです。

 夏休みが目の前に迫っていますが、普段の週末なら動かない人も、すでにかなり移動し始めているのです。

 こういう日は電車が混雑することが多く、しかもダイヤは混乱しがち──糸魚川地方は大雨だったらしいし──ので、あっさりと根性をなくして車で金沢へ向かうことにしました。

 で、「もし途中、大雨で到着しなかったら(自宅へ)戻るから」と言い残して自宅を後にしたのですが、覚悟に反してたいした雨ではありません。歩くには厳しいですが。

 結局、大きなトラブルもなく金沢に到着したのですが、その途中、姫川(糸魚川市)と神通川は相当増水していて、ダムなど治水工事がなけれが、本来は荒々しい河なんだろうなぁーと思い知らされました。

 金沢に到着してみると、新潟の中越地方はともかく、新潟県(下越・上越)、富山県、そして石川県は昨夜から今日の未明にかけて激しい雨となったようです。

 場所によっては24時間で180mmという滝のような雨が降ったとのこと。
 石川県の一部(片山津温泉のあたり)では河川が危険水位を超えて、1万人(!!)の住民に避難勧告が出たそうで、テレビニュースを見ていたら、温泉街の低い場所に水が溢れていました。

 実はあの辺、もともと相当低い場所なのです。

 梅雨前線は南へ下がったようで、各種警報は夕方までに解除されたのですが、明日の午後からは再び大雨となりそうです。

 すでに地盤は限界近くまで水分を蓄えてしまっています。

 実は毎年のことなのですが、梅雨末期のこれからが、北陸地方の正念場です。



7月16日(日) 北陸地方は大雨なので......。 ──西村センセイ、すぐに根性をなくす──

 ここ数日、北陸地方は大雨となっています。

 今年の北陸地方の梅雨は空梅雨で、曇りの日は多かったものの、意外にも雨の日は少なかったのです。

 しかしここ数日はその借りを返そうというような感じの降り方で、時々、まさに「バケツをひっくり返した」ように降ります。気象庁のレーダーで見ていると、黄色から赤色に着色された雨雲が、次々と大波のように、これでもかと襲いかかってくるのがわかります。

 これまでの雨量が少なかったせいもあって、大地にそれほど大量の水が含まれているわけではなく、今のところ大きな土砂被害は起きていません。もちろん、今後は注意する必要がありますが。

 さて。

 明日で連休も終わり。明日中には金沢に戻るのですが、週の後半から出張なので予定をうまく立てる必要があります。

 もともとは明日電車で移動して、そのまま出張先に向かうつもりで、切符も手配済みなのですが、どうも今週はずっと雨にたたられそう。

 そこで、明日は車で金沢へ移動し、本来の出張日前日に新潟へ戻って車を自宅に置き、自宅から出張しようかなどと考えています。

 「真理は弱者の側に...」とか偉そうなことを言ったけど、西村センセイ、意外と根性なしだったりする。




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