2007年5月12日更新(2007年5月20日ページ移動。2011年5月4日一部写真削除)
■5月12日(土) Windowsマシンの絶不調は何と、“Microsoft
Update”の欠陥のせいだった!?
このページではお伝えしていませんでしたが、実は、週の半ばからWindowsマシンが絶不調だったのです。
公私ともに、ずクリエイティブな仕事(その他)をする時にはMacを使う西村センセイですが、講義や事務的な仕事などではWindowsを使うしかありません。
特に講義は、現状では絶対にPowerPointを使う必要があります。それなのに、マシンがフリーズしたように調子重く、次の作業に入らない......。
要するに、全然仕事にならない!!どうしよう。
すでに授業以外の事務作業に影響が出ていた──関係者の皆様、ゴメンナサイ──のですが、とにかく授業は最優先なので、何とかしなければなりません。
本当にいろいろ対策を試したのですが、うまく行かない!!ついに、「これはきっと日頃の愚行に対する天の怒りだろう」──おぉ、完全に(表面的な意味での)信仰の世界だ!! ──と考えることにして、仕事が停滞しているにもかかわらずハードディスクを初期化し、最低限のソフトを再インストールしました......が、それでもおかしい。
いったい、どうなっているんでしょう?
結局、2回初期化してOfficeを再インストールして金曜日の授業に臨みました。
実はあの時点ではまだウィルス対策ソフトはインストールされておらず、さらには、なぜかOfficeのユーザー再登録がうまくいかず、本当に綱渡りの授業だったのです。(実話)これも皆、“Mac 大〜好き!!”と公言して憚らないセンセイのふだんの行いのせい......と思っていたら、こちら今日の報道によると、どうもこのトラブル、Microsoft Updateの不具合によるものらしい。
だって、その通りの症状だもん。((c)impress Watch)マイクロソフトとしては半年前のエクセルのトラブル以来となるわけです。
ふだんはなかなか激しない西村センセイ──実は、「怒っている」時はたいてい演技──ですが、今回は別です。
授業を終えることはできましたが、必要なデータは消え──まともに保存すらできなかった──たので、各種インストールと初期設定を延々と続けなければならないのです。
これでも、怒っているんですよ。ホントに。
■5月11日(金) 西村センセイが、金曜日の授業で毎回ドキッとする理由(わけ)
金沢工大は1学年約1,600名。学部だけでも8,000名くらいの学生が在籍していることになります。
しかも通常は、同じ科目の講義が、週に2〜4回あります。授業はもの凄いスピードで進むので、教室のやりくりは本当に大変なのです。
センセイらの講義は週2回。
普通は同じ教室を使うのですが、何故か今学期は、あるクラスだけ火曜日と金曜日──つまり、今日──の教室が違います。金曜日だけはセンセイらの建物からかなり離れたところまで行かなければなりません。(それ自身は、冒険ごっこみたいで、全然苦じゃないけど。)先日のこと、金曜日の教室でビデオを使おうとして、ギョッ!?
ビデオは教卓の下にあって、本来ならば収納扉を開けると、ソニーの業務用のVHSデッキが収まっているのですが......え"?!
右がその写真。
写真上段がデッキで、その下の薄いグレーの機器はスイッチャーです。(その下はたぶんスライドプロジェクターだと思う。)
で、この上段のデッキ、実はセンセイ自身が愛用している、とても貴重なDV/S-VHSビデオデッキの最終シリーズなのです。
たとえば右はセンセイの研究室のテーブル下の、機器専用ラックの写真なのですが、真ん中の金色っぽいマシン、上と同じでしょ?
ちなみに上の薄い色の機器は、業務用のアナログミキサー(TASCAM〔TEACの業務用ブランド〕)およびビデオAD(DV)コンバータ、メカニカルスイッチャー、ビデオデッキの下段はパイオニアのDVDレコーダーです。
いずれも赴任の際に、大学に無理を言って買ってもらったものです。(したがって、すべて大学のもの。センセイは「使わせていただいている」だけです。)
でも西村センセイ、実は金沢のアパートでも、まったく同じ機種(写真中央)を愛用しているのです。
もちろんまったくの私物です。(レーザーディスクを新潟の自宅に持ち帰ったので、機器を配置換えしました。)それだけでなく、新潟の自宅では、一つ前のシリーズの最高機種を10年近く使っています。
調べたら自宅のものは\285,000もしたんですね。(何故買えたんだろう......。)センセイが公私ともに、これらのマシンにここまで拘るのには理由があります。
これらの機種は、現行のSD放送をテープで記録するには最高の性能を保持しているのと、撮りためた(S-)VHSテープを最高の状態で(記録/)再生できるからなのです。
圧倒的にユーザーが多いVHSからご説明すると、現在販売されているVHSデッキは廉価品ばかりで、回路、ヘッドその他の制約から、録画された当時の品質を再生することができません。
特にフツーに標準モードで録画したものは、ヘッド幅の関係でその情報の一部しか再生できません。上記の機種(および当時の他メーカーの機種)は、標準モードをきちんと再生できる最後の機種たちなのです。
第二に、上記の機種は「DVテープ」での録再が可能です。
特に、標準モードで最大4時間半(!!)も録画可能な標準サイズのカセット──「標準」といっても、ミニサイズ以外を見たことがない人がほとんどだと思う──が使用可能。というか、録画時間なんかは二の次で、このDVフォーマットは、現行のSD放送に関する限りまったく、他と比較にならない高画質なのです。
あまり(と言うかほとんど)知られていませんけど。さらにこのDVフォーマットは、パソコンとの親和性が高いのも特徴。iMovieはこのフォーマットで作業しているのです。iMovieユーザーの皆様、ご存じでした?
ただし世の中はMpeg全盛ですし、テープの供給もどうなるのかなぁー──伝え聞くところによるとD-VHSテープは製造中止とのこと(センセイは全然使ってないけど)──と思ったのです。
でも詳しい人によると、放送用の関係で標準サイズのDVはこれからも安定供給されるのだそうな。それどころか、業務用で良ければ、マシンはずっと供給される見込みとのこと。
というわけで西村センセイ、長年これらのマシンとつきあってきたし、そしてこれからも......と考えているので、予想外に教室で「ゴタイメンーン」して、びっくりしたのです。
......そして、もう一つ。
少なくとも商業的には成功しなかった──ゴメンナサイ──のかもしれません。DVフォーマットはやがて消えていく運命でしょう。
でも、これらの機器に、そしてこれらの機器を企画提案、設計、製作した人たちの叡智と努力と(そして彼ら/彼女らの夢)を、確かに感じるのです。すごいなぁー。ホントに。(だからセンセイは、丁寧に扱うし、全然故障せずに長持ちする)
■5月10日(木) 雨の中、クラスのバーベキューパーティーが開かれました
昨日まではあんなに暑く、また何よりも天気が良かったのに、今日はお昼から大荒れの天気。気温も急に低くなりました。
それでも少しは荒れが収まった夕方、センセイの受け持ちクラス(1年生)のバーベキューパーティーが開かれました。
入学直後の4月を乗り切り、5月に入って大学生としてのこれからのイメージを描くことができるようになったこの時期に、クラス内の親睦も兼ねて金沢工大の全クラスが、大学構内の施設を使ってバーベキューパーティーを開くのです。
吹き込む雨も、震えそうな寒さもいざバーベキューが始まってしまえば、もうどうでもよい。
センセイが求めたわけではないのに「瞬間芸」の披露があり、目立たなくてもきちんと後片づけする学生があり、そして何もできずボォーっとしたままの学生──昔より増加しているのは残念だけど──あり......。
「まぁ、ここまで来れば」、という感じの今日の西村センセイなのでした。
■5月9日(水) 思い込みは、チト、恐い...。 ──西村センセイ、冷やし中華を食べながら反省する──
金沢も、今日は朝から気温がどんどん上昇。
冷房を入れているわけではないのに、外気温の上昇が激しいので、建物の中の方が涼しい......。まだ5月上旬ですよ、どうなっているんでしょう。
午後の授業に備えて早めにお昼を取るために外出。
環境・建築系の学生が構内で測量実習をしています。
ずいぶん暑いのですが、絶対に作業着を脱ぎません。名札もきちんと着けています。
そういう指導を受けているんでしょうね。西村センセイ、こういう時に「あぁ、ここは工学部なんだなぁー」と実感します。
でもよく考えると、センセイらの建物の近くに土木や建築系の建物があるから測量実習を見る機会が多いだけで、機械や電気電子、化学系などの現場を見る機会は、実は、あまりない......。
つまり先ほどのセンセイの「実感」は、勝手な思い込みかもしれないのです。
というわけで、「ちょっと頭を冷やさなきゃ」と反省した今日の西村センセイ、コンビニで冷やし中華を買って研究室へ戻ったのでした。
あ"。でも測量実習中の彼ら、いい顔をしてましたよ。後ろ姿で、わかるでしょ?
■5月8日(火) 鉛筆と、ペンと鋏の、あの感じ ──パワーポイントが失わせたもの──
万全の態勢で連休明けに備えたはず、の、西村センセイ。
でも現実は厳しくて、想定外の会議や事務文書作成その他に追われて、すでにヘロヘロ状態。お〜い、まだ火曜日だよぉー。もちろん授業は気合いで乗り切りましたけど。
やはり体力と気力が急激に低下しているようです。お日様と競争しながら出勤したにもかかわらず、あっと言う間に日は西に傾き......。
さすがにこれはマズいと思って、やや無理矢理に帰宅して授業のサイトを更新したのですが、今度は、眠るにはまだちょっと早い。何だか、とてもアンバランス。で、この機会に、娘に頼まれていた自家製DVDのジャケットを、Mac OS 9上のPageMaker 6.5で作ることにしました。週末の帰宅までには、ぜひ完成させたいのです。
まったくの個人目的なので、作りかけのDVDに関する文字情報や画像をダウンロードし、パーツとしてジャケットに組み込みます。(繰り返しますが、まったくの個人目的ですので、念のため。)
右の写真はその途中の、集めた素材をきれいに加工し、1/10mm単位(緑色の補助線)で整列させているところ。
PageMakerや他のソフトを駆使して、極めて効率よく、また美しく──これが大切!! ──仕上げます。
我ながらたいしたもので、週末に娘が驚嘆する様子が目に浮かびます。でも、よく考えると、5年前に金沢工大に移籍して以来、こういう緻密な仕事をする機会は、めっきり減ってしまいました。
それまでは、嫌になるほど作業していたのに(ホントは全然嫌じゃなかったけど)。嫌味や愚痴を言っているのでななく、そもそも、金沢工大では基本方針が違うのです。
金沢工大では講義の基本情報から、受講生の成績に至るまで、サーバーですべての情報を管理します。
原則として、手元には何ら情報は残りません。(場合によっては、プリントアウトなどは可能です。)これはこれで極めて先進的な、そして個人情報を保護しやすい解決方法なのですが、でもこのような問題解決方法は一般的に、ちょっと気になったこと、あるいは、書いていいのかどうか迷うことなどが、文字になる前に消えてしまいがちです。(そこがツボなのに。)
金沢工大のこのような方針の、その正反対に、あたかも鉛筆でスケッチしてそれをペンでなぞり、鋏と糊とで形にしていく......という昔ながらの作業(のデジタル版DTPソフト)、PageMakerがあったんですね。
こんなアナログ的な手法。
たとえそれが原始的な方法だったとしても、それが人間存在の根元に関係していることを思い知らされる時があります。(それに気づかない人は、別な意味での「幸福」ではある。)Windowsユーザーならば、OHPとパワーポイントの関係を思い起こしてください。
誰でもパワーポイントを使うことはできます。でも、それを使った誰もが人々の心を動かすわけではありません。いったい、どこで差が出るのでしょう?
もちろん細かいテクニックの差も影響するでしょうが、果たしてそれが本質でしょうか?ある身内の研究会で、高齢の参加者が「パワーポイントを使うようになってから、(意図/気持ちが)伝わりにくくなった」と仰っていましたが、まったくその通りでしょう。
鉛筆と、ペンと鋏(その他)の、「あの」感じが戻る日は、もう二度と来ないのでしょうか。
(ちなみに、冗長な説明が続きがちのパワーポイントとは対照的に、AppleのKeynoteは、視聴者の心をギュッと掴むのには適しています。スライドを切り替えた瞬間に、お客の魂が新しい画面に釘付けになり、「勝負はついたな」と実感する瞬間があります。パワーポイントとは全然違います。ホントに)
■5月7日(月) 工大前は「シャッター通り商店街」!? ──大学門前町のお役目──
西村センセイ、たいていは日曜の夜に4時間かけて金沢へ移動し、月曜朝イチ(8:40)からの講義に備えます。
でも学生は──白状するとセンセイも──休日明けなので、なかなか本調子が出ません。お互い月曜が終わると、ホントにグッタリしてしまいます。
でも連休明けの今日は、学生が意外に元気。センセイも金曜に金沢へ来ていて余裕があったので、割とうまい感じの週の滑り出しとなりました。午後から別な講義があったので早めにお弁当を買おうと思って、ふと気づきました。
写真奥の飲食店が最近閉店した──改装中の模様──ことは知っていたのですが、携帯電話のお店(写真では見えない)を挟んで、レコード屋も、その隣も、さらにその隣も店を閉ざしています。
一番手前(右)には、倒産した「王様の本」。金沢工大前の「門前町」は、前からこんな感じ。
以前、たまたま日曜日にここを通った──センセイは普通、日曜日は新潟にいる──時には、サマホンとチャンカレを中心にたくさんの一般市民が繰り出していて、びっくりしたことがあるのですが、サマホンが倒産した現在、もうそんな人出はないんだろうなぁー。
話は変わるようですが、大学生は大学だけに惹(ひ)かれて通学するわけではありません。
門前町の古本屋──今や死語か?──とか、飲み屋でのクラブの集まりとか、喫茶店──これも死語?──のウェイトレスの彼女などなど、大学近辺の知的(/痴的)魅力に惹かれて、大学(付近)までやってきたり、授業には出なくてもゼミの部屋で熱く語りながら一晩を過ごしたりします(正確には、「昔は、そうした」)。
でも金沢工大は、とにかく忙しすぎるので、そういう昼の明るさと夜の闇の間のような微妙な空間が存在しにくいのです。金沢工大だけでなく、今の大学はどこでもそうなのかもしれません。
精神的には一種のバッファの役目を果たすアナログ※な空間って、とても大切だと思うのですが......。
レーザーディスクとDVDの違いのようなもので、アナログな逃げ場を知らない今の学生に語っても、やっぱり理解してもらえないんだろうなぁー。
※「アナログ」(analogue)。「アナクロ」(アナクロニズムanachronism)ではありません。
■5月6日(日) おぉ、こんなところにPowerBook
G4(チタン)が!! ──絵になるノートパソコン──
一昨日の金沢への移動では柏崎、直江津、富山、金沢の4駅で乗り換えました。乗車したのはJR東日本越後線の東柏崎駅、下車はJR西日本北陸本線の西金沢駅です。
柏崎駅で信越本線に乗り換えようとして、跨線橋の通路脇に掲出された一枚のポスターに目がとまりました。
このところ国内旅行関係の景気は良くないようで、ポスターはいずれもJRの自社ポスターばかり。
写真の前後のポスターはJR旅客6社共同制作のもののようで、この1枚は個室をアピールしたもののようです。でもセンセイの目がとまったのは列車や設備ではなく、ノートパソコン。
中央のビジネスマンがキーボードに手を置いているのは、明らかにAppleのPowerBook G4。
それも最近まで販売していたアルミではなく、その前のチタンモデルです。このチタンモデル、2002年末くらいまでに製造、販売を終えているのですが、今だにあちこちのポスターで見かけます。
一目でわかります。1インチ(25.4mm)ちょうどというその薄さ、余分な凹凸のなさなど、Apple社製他機種を含めた「その他パソコン」と差別化しやすく、いわば「絵になるノートパソコン」なんですねぇ。
デザインが秀逸なだけでなく、チタンモデルはMac OS 9が高速に、しかもネイティブで走るマシンとして、ホントに貴重な存在です。(OS Xも走る)
センセイのシステムでもバリバリの現役として中心になって働いています。あ、そうそう。
モデルの男性の手を見るとわかるのですが、明らかにポーズで、実際にはキーボードを打っていませんねぇ......指先に気合いが入っていない。
まぁ、いいんですけど。