2008年1月12日更新(2008年1月20日ページ移動。2012年9月20日一部写真削除)

──2008年1月第2週のニュース──

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1月12日(土) 雪が降る中、タクシーに乗らずに普通の靴で歩いた理由

 今日は午後まで会議があったので、夕方、特急に乗って新潟の自宅へ戻りました。

 バスで金沢駅に到着すると、大阪からの特急が強風で湖西線内で停車したままだとのこと。「運行再開の見込みが立たない」とのことですから、かなり混乱しているようです。
 本当はこの特急の到着を待ち、乗り換え客を迎えてから発車するのですが、今日は接続を諦めて定時に発車してしまいました。

 乗客はごくごくまばらですし、ついこの前の民族大移動の緊張感はありません。

 かなり疲れていたらしく、ちょっとだけウトウトしたつもりが、目を覚ますともう新潟県。驚いたことに雪景色です。
 金沢や富山は雨だったのに。

 柏崎駅に到着して、さて困った。防水加工してあるものの、普通の革靴を履いてきたのです。

 しかも天気が微妙で、大降りならタクシーに乗るのですが、う〜ん、それほどでもないし革靴でも何とか歩けそう。
 新潟と金沢の二重生活を続けるためには基本的に、交通費や食費などを最低限に抑える必要があります。(そのように心がけていないと、経費が雪だるま式に膨らむ。)

 判断はとても微妙で、タクシーは800円くらいかかるものの、雨や雪に濡れた衣類や靴を乾かす手間や鞄や靴の傷み──革製品は雨や水に弱い──を考えれば決して高くはありません。

 でもセンセイの体はすでに、スタスタと歩き出してしまいます。もちろんタクシー乗り場に向かってではありません。

 予想以上に雪が降っていて、自宅に着いた時にはかなり濡れていたし、鞄の外ポケットに入れていた手帳が、入り込んだ雪で濡れてしまうなど、被害はけっこう甚大。

 じゃぁ、それなのになぜ歩き続けたかというと、う〜ん......要するに、夜の雪の中を歩いてみたかったんじゃないかな。雪国育ちの西村センセイとしては。

 この冬はまだ、雪が本格的に降っていないし。



1月11日(金) まるで、定期券だなぁ。 ──「大人の休日倶楽部」会員証が届きました──

 先月申し込んだJR東日本「大人の休日倶楽部」の会員証が届きました。

 この種のシステムはクレジットカードと一体化しているのですが、そちらは一足先に宅配便で届いています。
 クレジットカードさえ届けばいいんだなと思っていたら、郵便で写真の「会員証」が送られてきたのです。

 何で会員証が必要なんだろう、と最初は思いました。
 クレジットカードを発行していて、そちらはずっと有効だったら問題ないはずだし。
 でもやはり、この組織の会員資格を満たして会費をちゃんと納めているかどうかなどをチェックする必要があるんですね。

 羽の生えた旅行鞄の右には「5」と記されています。
 JR東日本・北海道の料金が5%割り引かれることを示しています。北へたくさん行けるぞぉー!!

 この会員証、クレジットカードと違って、薄いプラスチックでできていて、ちょっと薄いテレフォンカードのような感じです。しかも下部には大きな字で有効期限が書かれていて、まるで定期券のよう。

 よく考えてみると、この「大人の休日倶楽部」、老人向けの一種の定期券のようなものなのかもしれませんね。



1月10日(木) 今までの苦労は何だったんだぁー!! ──設定変更で迷惑メールが激減しました──

 多くの方が似たようなものだと思いますが、センセイも仕事用の大学のメールアドレスと私用のものを使い分けています。公私混同はしたくないからです。

 メールアドレスといえば迷惑メール。

 大学のアドレスは公開されているのでたくさんの迷惑メールが届きます(というか、届きました)。ほとんどは日本国内からのエッチなメールでしたが。

 公用のアドレスへのスパムメールが激増して困っていたころ、大学が迷惑メール対策ソフトを導入したので、不要なメールはあまり来なくなりました。
 世界を行き交っているメールの90%くらいが迷惑メールであると報道されているくらいですから、これはホントに嬉しい機能です。

 それでずっと安心していたら、去年の11月頃から、今度はプライベートなアドレスへのメールが激増してしまいました。

 最近は特に酷くって、1日あたり150通くらいの迷惑メールが届きます。(実話)
 Macを使える環境だと、とにかくメールをダウンロードして不要なものを削除した後に、改めてWindowsその他で必要なメールを確認することができます。

 でもとにかく、迷惑メールの量が膨大だし、また例えばWindowsマシンだけ持参して外出したりする時など、もう悲惨なことになってしまうのは明らかです。

 困ってしまって、センセイが使っているプロバイダのサイトを再確認していたら、迷惑メール対策のページを見つけました。((c)SANNET)

 それによると、まずブラックリストを参照して迷惑メールをある程度ブロックすることが可能で、料金は無料。
 しかもこのプロバイダの利用者全員がすでにそのサービスを受けているとのこと。

 「これだけの対策を取ってもダメなのかぁー」と半ば諦めながらセンセイの設定を確かめると、あれ?!

 このサービスがOFFになっています。(その理由はわかりません。)

 もちろんこの機能をONにしてしばらく様子を見ているのですが、迷惑メールの数は明らかに減少しています。1/10〜1/20くらいではないでしょうか。

 今までの苦労は、何だったんだぁー!! (もちろん不勉強だったセンセイが一番悪いのですが)



1月9日(水) ブルーレイ、個人的にはここを改良してもらえると、とても嬉しいんだけど... 

 大学院の講義を含めて今日は朝イチから夜まで、ホントによく働いた。関係者の皆様、ご苦労様でした。(深謝、深謝)

 で、がんばったご褒美(?)はアパートに帰ってからのブルーレイ。(.ちょっと暗いかも。)

 2層(50GB)BDディスクに対応しないなどと批判されても、センセイの場合、基本的にはブルーレイにほとんど不満はありません。でも、「こうだったら、もっとずっと便利なんだけどなぁー」という場面は確かにあります。

 たとえば最初の写真。

 以前ご紹介した、ソニーのBDやDVDが採用しているMXB(メディア・クロス・バー)です。センセイとしてはとても便利だと思っています。

 写真の中では、録画済の素材が縦に並んでおり、小さな写真(サムネイル)の左側には録画された日付が記されていて、現在はその順番でソートされています。

 一番下が古くて11月12日、その上が5月22日......という具合なのですが、このデータを搭載している金沢のBDレコーダーは、この日付以降の昨年11月下旬に購入したので、明らかに日付データと矛盾します。

 実は一番下の「11月」とは2002年の11月、その上の「5月」は昨年5月を指しています。その昔にDVDに録画した素材をBDマシンにコピーした結果、こうなったのです。
 つまり、Macintoshのように──少なくともDVDは──最初の録画状況のデータをきちんと継続保存しているのですね。

 わーい!! 便利だぁー、と喜ぶとすぐに、世の中それほど甘くないことを思い知らされます。

 下の写真の下段、「1月5日」はBSの音楽番組を録画したもので、こちらは表示データ通り。

 その上も「1月5日」。

 確かにこちらのデータを作業したのはその日なのですが、でも実は、下段のオリジナルは2001年に録画しているのです!!

 VHSなど古いアナログでの録画をBDに変換すると、録画日のデータが得られないために、変換日をオリジナル録画日と見なすのでこのような事態が発生します。
 でもこの素材は、DVテープでデジタル録画した素材を、デジタルのままBDへ転送したのにDVDの場合と違って、こちらはデータが引き継がれていないのです。

 つまり同じデジタル・コピーでも、DVDを経由するなら録画データが生きて、DVだと無視されてしまうのです。

 デジタル・カムコーダをご利用されている方──特に子供の成長を記録している方など──はお分かりだと思いますが、DVテープには日付や時間はもちろんのこと、カメラ部分の露出だとかシャッタースピードまでがデータとして保存されています。
 DVテープ同士で編集しても、またMacで編集してもデータは失われずに引き継がれるのでずっと、いつ、どこで、どのような状況で撮影したかがボタン一つでわかります。(ホントに便利。)

 でも少なくともソニー製BDの場合、放送波上のデジタルデータを含めて、この種のデータをできるだけ削除する方針のようなのです。

 メリットとしては、その分の記録領域を映像に向けることができます。つまり長時間、あるいは高画質で記録できることになります。
 例えば同じ「2001年宇宙の旅」を録画しても、ソニーだと相対的に安価な1枚のディスクに収めることができるのに、松下だと余分な(?)データを記録するため、1層式ディスクには収録できないのです。(実話)

 個人的には映画録画日などの情報はほとんど不要です。でも子供の成長記録を編集後にBD化しようとして、日付などが一切失われてしまうとしたら......さすがに不便。

 こういうところは何とかして欲しいと思うのですが......無理だろうなぁー。



1月8日(火) 西村センセイ、8mmビデオを見直す

 ブルーレイディスクレコーダーを本格稼働させてからというもの、西村センセイ、仕事の合間に──仕事をせずに(?)──貴重な映像をせっせとBDに移しています。
 BDの画質と使い勝手がとても良いので、ひとまずDVD化を終えている素材すら、一部については改めてBD化しているくらいです。

 従来のSD映像で一番きれいに録画できるのは写真左下の、MiniDVテープです。
 主に小型ビデオカメラで使われていたので、良くご存じの方も多いと思います。

 DVテープはデジタル記録だし、新しい規格なので絵が美しいのは当然かもしれません。
 でも今回、その上の8mmテープを再生していて、その画像の素性の良さに改めて驚かされました
 DVテープの一世代前の規格で、しかもアナログ記録であるにもかかわらずです。

 一番上は大きさの比較のために置いたVHSテープですが、VHSやβは古い規格なので、特に色の記録方法に問題があります。
 色が普通についている映像を記録・再生すると、線のまわりに色がにじんだような状態になるのです。

 でも8mmテープは、その反省から規格を見直しているし、従来とは違う磁性体を使っていることもあって、小さいカセットに細いテープを収めているのに、色と線(解像度)のバランスが良いのです。
 特に、途中から登場したHi8という規格は良くできています。

 再生機の性能も画質の良さに貢献しています。

 実はセンセイの自宅で据え置き型の8mmビデオデッキを使って観るより、金沢に置いてある写真右側の小型弁当箱のようなデッキ──ソニーの民生用では最後の録再機──で再生する方が、色信号をデジタル処理していたりするので、きれいなのです。

 こうやって丁寧に昔の映像をデジタル化(BD化)していると、とてもたくさんの情報を記録していたことに驚かされます。
 特にDVDや液晶画面が苦手な奥行き感なんかは「昔のテープ+ブラウン管」の方がはるかに上手に再生します(信じてもらえないかもしれないけど)。

 手間暇かけて作ったBDに記録したSD映像──ややこしい──を、ブラウン管モニタで観るとホントに美しい。

 でも同じその映像をHDの液晶画面で見ると、LDもVHSもβも8mmもDVも違いはわからず、ただボケボケのきたない画像になってしまうのです。
 これまでの映像資産をちゃんと観られなくなるのに、みんなこれで満足しているんだろうか。

 それとも、わざと従来のSD画像をきちんと映さないことで、HDテレビや次世代DVDへの移行と買い替えを促しているのだとしたら......なんて考えてしまうセンセイは、ヘソが曲がりすぎ?!



1月7日(月) 大学は、やっぱり「アカデメイア」 ──冬学期の授業が再開されました──

 北陸地方はここ数日、冬とは思えないような穏やかな天気が続いています。寒気も入っていないので、寒さもそれほど厳しくはありません。

 というわけで、昼食に外出した際にセンセイらの研究室が入っている建物(1号館、通称「本館」)を撮影したのが右の写真。
 女子職員がコートなしで出かけています。

 さて今日から金沢工大の講義が再開されました。

 朝の1限から必修科目があったのですが、さすがに学生さんは休みボケが抜けておらず、ちょっと大変なようでした。
 その科目はともかく、講義の折り返し時期なので今週は中間試験がたくさんあるはず。
 皆さん頑張ってください!!

 夕方になって、ちょっと継続して仕事をお願いしている学生さんが研究室へお越しになりました。
 仕事の話はすぐに済むと、話題は彼の卒業研究のテーマへ。

 話が弾んで、考えてみたら2時間以上も話しこんでしまいました。

 不思議なことに、彼の話を聞いて応答すると、センセイの意志とは無関係に新しい発想が浮かんできます。考えて喋っているのではなく、まるで身体が脳と口を乗っ取って今まで溜めていたネタを伝えているかのよう。
 本当に驚かされます。

 学生さんの帰宅後は今度はセンセイが別な先生のお部屋へお邪魔します。こちらも予想外に2時間以上──H先生、ゴメンナサイ──居座ってしまいました。

 哲学を専門とされる先生と、ソクラテス、プラトン、アリストテレス、キリスト教、アウグスティヌス、アラビアの科学、中世神学、コペルニクス、ケプラー、ガリレオ、デカルト、カント、ヘーゲル、ダーウィン、ニーチェ、マッハ、ブレンターノ、フッサール、フロイト、ユンク、サルトル、そしてメルロ=ポンティについて熱く語り合います。(ふう)

 話し合う中で、今度もすっかり忘れていたことを思い出したり、相手の発言に刺激されてまったく予想もしない返答を(口が勝手に)したりします。

 「考えをまとめて話す」というのは、実は半分当たってないのでしょう。

 人間の五感は私たちが意識する以上に多くの情報を蓄えていて、「相手の話をちゃんと聞いて応答する」という作業の中で、蓄えた情報をもとにして、人間はその身体全体を使って、とても創造的で生産的な活動をしているんでしょうね。(知的格闘技、というところでしょうか。)
 それを後から振り返ると「まとめる」となるわけです。

 金沢工大はとても忙しい場所なので、なかなか学生さんや他の先生とゆっくりお話をすることができません。でも、今日のようなことがあると、大学がプラトンの開いたアカデメイアの伝統の上に位置することを思い知らされます。

 だからやっぱり、大学は面白い場所なのです。



1月6日(日) たまの日曜日に整理したら...

 週末は毎週自宅に戻るセンセイですが、この週末は土曜日からの出勤なので、今回は例外的に金沢にとどまっています。

 仕事に加えて、この機会にアパートの整理をします。アパートは帰って寝るだけのようなものなので、いろんなものを整理しなければならないのです。

 まずは、掃除。このところメチャクチャに忙しくて、年末の大掃除なんてできなかったので、気合いを入れてきれいにします。

 次に領収書の整理。

 電気、ガス、水道そして電話の領収書をある場所に保管しておいて、2、3ヶ月に一度、整理してルーズリーフに貼り付けます。生活用品の領収書も別に整理、保管します。
 無駄な出費を抑えるためですが、食料品や趣味娯楽はどれくらいの出費か分かるし、生活パターンがそんなに変化するわけではないので領収書は保管しません。

 ずっとこの方法を続けていて、ルーズリーフも2冊目に入っていたのですが、ある時から時間と気力がなくて整理できない状態になっていました。
 ずっと気になっていたので、この機会に整理したのが右の写真。

 調べてみると昨年の4月から──つまり1年9ヶ月!! ──整理されていませんでした。
 ちょっと体調を崩した時期があって、その頃から整理できなくなっていたんですねぇ。(これらの領収書が室内に散らかっていたというわけではありませんので、念のため。)

 この間、ガスは二度値上げされていて、電話はNTT西日本からウィルコムのPHSへ変更になりました。

 少しずつ整理が進んだところで、明日から講義再開。がんばりましょう!!

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