2008年7月19日更新(2008年7月27日ページ移動。2012年9月20日一部写真削除)

──2008年7月第3週のニュース──

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7月19日(土) 『新潟県の廃線を歩く』という本が出版されていました

 昨日の予言通り(?)に、東日本の梅雨があっさりと明けてしまいました。

 新潟はまだ雲が残っているので、最高気温が30℃に届くかどうかという程度なのですが、これから暑くなるんだろうなぁー。昨晩は暑さでよく眠れなかったし......。

 さて新潟に戻り、マンガ本を見たいという娘とともに、市内の、以前ご紹介したコメリ書房へ。ホームセンター事業を中心に全国展開しているコメリのグループ企業の店舗です。

 このコメリ書房はグループ初の専業書店としての実験店舗の性格が強いようで、広い店舗を活用して読書コーナーを設置したり、専門書──柏崎では読者がいないような──をずいぶん置いたりしています。
 国土地理院の地図もきちんと置いてありますし、正社員と思
(おぼ)しき人物が書籍をホントにきちんと整理し直していたり。

 反面、採算性はどうなんだろうか、と、余計な心配をしがちなのですが......。

 さて、娘がお目当ての本を探している間、店内をフラフラしていていて地元に関係ある書籍のコーナーで見つけたのが、『新潟県の廃線を歩く』(新潟日報事業社刊)。
 写真はカバーを撮影したもので、左側が表になります。
((c)新潟日報事業社)

 新潟県内には何本もの廃止された鉄道路線があります。

 北から順に、国鉄赤谷線(新発田−東赤谷)、一部は旧国道116号線の真ん中(!!)を走っていた新潟交通電車線(県庁前〔写真左の駅〕−燕)、蒲原鉄道(五泉−加茂)、弥彦線の一部区間(東三条−越後長沢)長岡鉄道(来迎寺〔らいこうじ〕−西長岡−大河津〔おおこうづ〕−寺泊)、「栃鉄〔とってつ〕」の名で親しまれた栃尾鉄道、国鉄魚沼線(来迎寺−西小千谷〔にしおぢや〕)そして頸城〔くびき〕鉄道(新黒井−浦川原)。

 その他に、路線全体としては現役ではあるものの、付け替えによって廃止された線路やトンネルなどが多数あります。
 これらの路線の多くは大正時代に開設され、昭和40、50年代のモータリゼーションの波の中で廃止されていきました。

 路線そのものは復活することはなかったものの、何回かご紹介した宮脇俊三氏の著書などによって、廃止された鉄道の探訪がブームとなっています。
 上記路線を含めて国鉄全線を乗車した宮脇氏自身は、廃線としては赤谷線しか訪問していません。この本はいわば、宮脇氏が残した課題を引き継ぐ形で出版したもの、という格好になるかもしれません。

 もちろん、迷わず購入して読んでみたのですが、う〜ん、う〜ん。

 意義ある本だとは思うものの、事前にもうちょっときちんと取材してもらえると、もっとずっと良くなっただろうに。もったいない。(この辺の力が、知り合いのライターさんと違う。)

 オリジナルのライターははっきりしないのですが、あまり鉄道には詳しくないらしく、一般的な情報が主体。時々専門家からアドバイスを受けているようで、突然文章が専門的になっていたりするなど、消化不良の部分が目立ちます。
 もっとも、専門家に任せるとオタク本になってしまうので、その匙
(さじ)加減が難しいのですけどね。

 センセイの母親は栃尾市(現在は長岡市)の出身なので、「マッチ箱」の名前で愛された──国鉄よりもさらに狭軌だった──栃尾鉄道には何回も乗っています。
 予備校の寮は新潟交通の沿線(平島)にあったので、よく乗っていましたし、また全線も乗車しています。廃止直前の蒲原鉄道にも乗っています。(意識して廃線前に乗った唯一の例です。)

 乗ってみたかった魚沼線のだいたいの位置を知ることができたりしたので、それなりにありがたいとは思っているのですが......。

 石川県内には加賀地方を中心に私鉄がかなり走っていたようです。また金沢市内には路面電車の路線が数多くあったようです。

 そんな時代を知ることのできる本があると嬉しいのですが。



7月18日(金) 痛い。熱い。 ──雲の向こうは、もうすっかり夏!! ──

 といっても、ご安心ください。センセイが病気になったわけではありません。

 西日本は概ね梅雨明けしたようですが、北陸地方を含む東日本はまだまだ。今年はあまり大降りになりませんが、金沢や新潟はずっと曇りの日が続いています。

 でも時には、昨日(写真)のように雲のない日もあって、こういう時は水銀柱がどんどん上昇。
 昨日の金沢は確か、最高気温が34℃くらいになったはずです。

 こうなると日差しを痛く感じてしまいます。

 写真を撮影したのはお昼を食べに出た正午ころなのですが、交通量も人通りもとにかく少ない。
 ガソリン価格高騰だからというわけではないでしょう。

 昨日の夜から天気は下り坂になって、未明から大荒れの天気になりました。
 センセイは自転車通勤で雨に弱いので、気象庁のレーダー観測画面とにらめっこしながらのご出勤。

 雨はほどなく止んだものの、水分が飽和していて、エアコンを入れて室内を冷却すると、窓の外側が結露で曇ってしまいます!!

 昼ころには晴れてきたのですが、湿気は高いままなので、日差しと周囲の湿気が相俟(ま)って、もう「暑い」ではなく、「熱いっ!!」という感じ。
 この厚い雲の向こうには、本格的な夏が控えているんですね。当たり前なのですが。

 現在日本の西にある颱風が数日で通過し終えると、その機会を狙って夏の高気圧が東日本を一気に覆ってしまうような、そんな気がします。



7月17日(木) TSUTAYAが全国1,339店舗全店で、ブルーレイソフトのレンタルを開始!!

 今日の報道によると、大手レンタルチェーンTSUTAYAがブルーレイディスクのレンタルを本格的に開始するそうです。((c)TSUTAYA。一部改変

 実は新潟の自宅のすぐそばにも、そして金沢のアパートの割と近くにもTSUTAYAがあります。

 娘が大きくなってきたので最近はそうでもないのですが、新潟の自宅にいる時は子供向けアニメ類を中心にTSUTAYAを利用しており、センセイも渋いDVDを借りることがあります。
 もちろんブルーレイもと願っていたのですが、田舎なのでBDのレンタルが始まるとは思えない......え"!?

 プレスリリースを良く読むと、センセイが勝手に思い込んでいたような一部店舗だけの開始ではなく、全国1,339店舗「全店」で実施するとのこと。
 わーい!!

 報道資料を良く読むと予定通りの展開なのだそうです。さすがに開始時期やラインナップは異なるようですが。

 もちろんセンセイにはあまりご縁のないハリウッド作品が主体になるのでしょうが、それでもレンタルが始まったら借りてパッケージものの画質、音質を確かめてみたいと思います。

 いつになるかわからなないけど、続きはまた今度。



7月16日(水) 新潟県中越沖地震から1年。市内で合同追悼式が行われたそうです

 別なネタを用意していたのですが、やはり7月16日は、去年の今日発生した新潟県中越地震のその後を。

 今日も朝から大学にいたのですが、「地震発生時刻まであとちょっとだな」と思ったものの、気がついたら数分過ぎてしまっていました。

 テレビニュースはまだ見ていないのですが、地元ローカル紙の報道などによると、今日の午前中、合同追悼式が執り行われたそうです。

 犠牲者の中には高校時代の恩師、体育の猪俣孝先生も含まれます。
 追悼式では、父親と同じく高校教師になられた息子さんが追悼の辞を述べられたそうです。

 今回の地震では多くの家が被災し、約1、000戸の仮設住宅が建設されました。

 自宅に戻る沿道の様子などから、すでにある程度の方は自宅を再建されるなどして仮設を離れたのでは、と思っていました。
 しかし実際はまだ、900戸ほどが仮設住宅に残っていらっしゃるんだそうです。
 センセイの認識は相当甘かったことになります。

 さらに、その約20%は高齢者の一人暮らしなどのため自宅再建のメドがまったく立たないとのこと。建設中の市営住宅に入居できるといいのですが.......。

 一方で、被害の軽かった人はすでに、まるで何事もなかったかのような普通の生活に戻っています。

 地震から1年。見ているようで見ていないことを反省し、これから何をすべきなのか、いろいろ考えた今日の西村センセイなのでした。



7月15日(火) 西村センセイ、カウンターに驚かされる ──さすがの金沢工大も、すっかり夏休み──

 キャンパスから学生さんの姿がすっかり消えてしまいました。先週まではそれなりにいたんだけど、もう残っているのは夢考房やサークルの活動をしている人だけ、という感じ。

 ちょっと用があってライブラリーセンター(図書館)に入ってみると、写真のように稀覯(きこう)書の展示会が開かれていました。
 金沢工大の図書館は、科学技術の歴史に関する貴重なコレクションを持っているのです。

 センセイの専門分野ですから、どんな本があるかは知っているのですが、それでもやっぱりちょっと寄ってみたくなります。
 いずれも貴重かつ高価で、とてもセンセイが買うことはできない本ばかりなのです。

 受付のアルバイト上に会釈して会場に入った途端、「カチッ!!」 え"!?

 本当はそんなじゃないんでしょうけど、静かなので結構大きく感じる音がしました。
 振り返ると足下に、入場者数を計測する電子式のカウンターが設置されていました。

 展示を確かめ終えてから部屋を出ようとすると、再び「カチッ」。

 その時に、今日これまでに通過した人数が見えたのですが......。

 学生さんはもう完全に夏休みで、みんな実家その他へ戻っているんですね。

 キャンパスもお休みモード。いつもは夜中まで開いている裏門が、宵(よい)のうちに閉められてしまい、ずっと遠回りしなくちゃならなかったし。



7月14日(月) これが、県境のパイプ椅子やベンチの本来のあり方なのでしょう

 ちょっと前に、新潟−富山県境の富山側海岸にあるベンチをご紹介しました。

 毎週ここを通るたびに気になっていた場所。
 もともとはずっと前からその近くに3脚のパイプ椅子が置かれていた場所です。

 先日、新潟に戻る時に本を読んでいて、ふと気づいたらベンチに3人の人が腰掛けて夕陽を眺めていらっしゃいました。
 初めて見ました。

 そして昨日、新潟から金沢へ移動する際に、初めてその様子を撮影することに成功しました。
 もちろんその時とと同じ顔ぶれかどうかはわかりませんが。

 体を使う仕事(農作業?)を終えて、昔なじみが涼んでいるような感じ。とにかく、くつろいでいらっしゃることだけは確実なのではないでしょうか。

 あ"、この場所、一人で夕陽を見つめているオジさんの姿を見たこともあります。

 いずれにせよ、これがパイプ椅子やベンチの本来のあり方なんでしょうね。



7月13日(日) 気の持ち方で味は大きく変わる?! ──初代「そばよし」が生まれ変わっていた!! ──

 週末の我が家はセンセイと娘の二人だけ。

 家人がいないのをいいことに羽を伸ばしすぎた──飲み過ぎた──のか、子守に疲れたのかはわかりませんが、朝から疲れが取れません。(メールやお礼が遅れております。関係者の皆様、ごめんなさい)。
 ぼんやりしていたらもうお昼。それも人気のあるお店はもう混み始める時間。実際、人気のあるお店はずいぶん混んでいます。

 穴場(?)を狙って、市内焔魔堂裏のラーメン屋「うれっ子」の前をゆっくり通ってみました。何ヶ月か前に店舗を改装して、なぜか客席を少なくしたらしいことは知っていたのですが、そのカウンターに空きがあるのです。
 ラッキー!!

 車を駐車場に停め、数ヶ月ぶりにお店に入ったのですが......何だかとっても変。
 とにかくカウンターに座って、あ"。

 このお店は幹線道路から入ったばかりの場所(写真左側)にあるのですが、何と、写真右隣の薄緑色の建物を客席にしてしまっていたのです!!
 新店舗への通路を確保するために、旧店舗のカウンターの一部を撤去したのですね。

 手前建物は質流品を取り扱うお店だったのですが、10年くらい前に閉店してしまいました。
 あとで確かめてみると、まったく別の建物を連結していることがわかります。

 この「うれっ子」、センセイが小学5年生の時に若夫婦が「そばよし」という名前でここに出店しました。
 今でも良く覚えていますが、当時のラーメンは一杯90円。

 柏崎市にはなかった味でたちまち人々を魅了し、食べている人の後ろに何重もの列ができるほどの人気のお店になりました。絶頂期は15年くらい続いたでしょうか。
 人気を集めただけでなく、ここで何人もの人が修行し、そして独立していきました

 詳細は知りませんが「そばよし」の暖簾(のれん)も譲り渡したようです。

 その頃から味がどことなく間延びするようになり、お客も少しずつ、でも確実に減っていきました。新しい味のお店が出店して、お客の味覚がこのお店に古さを感じるようになったからかもしれません。
 高校時代に1日に3回通ったこともあるセンセイも、2、3ヶ月に1回くらいしか行かなくなってしまい、正直なところ「このお店も役目を終えて、このまま静かに消えていくんだろうなぁー」と思っていました。

 ところがセンセイの予想は大外れ。

 最近、県内で盛り上がっている焼きそばを食べようかと思ったのですが、結局今回は普通のラーメン──値上げしていなかった──をお願いしました。これがホントに美味しい!!
 ちょっとこの前までのぼんやりとした味ではなく、キリッと筋の通った味です。今なら、2代目「そばよし」よりずっと美味しいと思います。

 そういえば、ちょっと来なかったここ数ヶ月のうちに、確実に新規顧客を開拓していることに気づきました。
 ブルーカラー風の勢いのある若い人が、隣の席に座るなり「チャーつけ!!」(=「チャーシューつけ麺」)とオーダーを出したのですが、「まだかまだか」という彼の心臓の動きが手に取るように伝わってきます(ホント)。

 ここに初代「そばよし」をかまえたかつての若夫婦も、おそらくもう70歳代。店舗の改装は相当の出費だったでしょうし、何よりも年齢を考えると大変な決断だったと思います。
 でもその心意気はラーメンの味を一変させ、そしてお客さんも、味の変化をきちんと評価してくれたんですねぇ。

 柏崎に来たらぜひ一度、焔魔堂裏の「うれっ子」を覗いてみてください。場所に不安を覚えたら年齢を問わず誰かに尋ねさえすれば、必ず教えてもらえます。


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