2009年9月26日更新(2009年10月4日ページ移動。2013年9月17日写真削除)
■9月26日(土) 「コホッ、コホッ!!」 ──どうやら新型インフルエンザウィルスはすぐそばまで...──
2日間に渡る研修会を終えて新潟の自宅へ戻りました。頭と身体を集中的に使ったので心地良い疲労感が残っています。ただし長時間の運転はかなり危険でしたが。
せっかくの外部からのお客様だったので、研修会の合間に学内をご案内。有名な「夢考房」にも久しぶりに入ってみました。
まだ夏休みだというのに、人力飛行機や福祉車両などのプロジェクトに参加する学生諸君が、とても良い表情で活動しています。お客様もずいぶん感心していらっしゃいました。
夢考房を出ようとして、入り口付近に賞状やトロフィー類が飾られていることを初めて知りました。
この反対側にも陳列されています。金沢工大のロボコンやロボカップは有名ですが、それ以外にもたくさんのプロジェクトが表彰されています。
受賞した学生諸君は、そのほとんどがすでにここを巣立っていますが、その足跡(?)はここにしっかり残っているんですね。
ところで、懇親会を終えてアパートに戻った昨晩のこと。
センセイの部屋は1階なのですが、数日前から上の階の方がずっと外出していないことが気になっていました。
「あぁ、またいらっしゃるんだなぁー」と思ったその時、2階から「コホッ!! コホッ!!」(実話)
今朝、センセイが起きようとした時にも、「コホッ!! コホッ!!」たぶんここ数日、ずっと臥せっていらしゃるんですね。先週、センセイが出張する前はお元気そうだったのに。
新型ウィルスがいくら小さいからといって、1階まで降りてくるとは考えられませんが、冗談抜きで、その影はすぐそばまで迫っているようです。
お伝えしたように、今日と明日、センセイらは学内で催された研修会を開催しています。現在は丸一日かかっての研修と懇親会を終えてアパートに戻ったところ。
さすがに疲れました。「学内で...」といっても、会場が金沢工大だというだけで、お客様は学外、あるいは海外からの方がメインです。
写真の中で、全身からオーラを発しながら説明していらっしゃるのは若手ホープのO准教授。
質問者(写真右端)や、その他の参加者との緊迫したやりとりを感じ取っていただけますでしょうか。研修会ですから、文字通り我が身を削っての参加。上下や所属の区別なく、課題に向かって真摯(しんし)に取り組みます。
もっとも、センセイの仕事は全体の進行調整だけなのですが。ふだんは怠惰な生活をしている西村センセイにとって、少なくとも精神的には──おそらく物理的にも──「ダイエット」になる、そんな研修会です。
研修会は明日も続きますし、何より「お年寄り」のセンセイは早朝から働きづめでヘロヘロ状態。
というわけで、申し訳ありません。今日はこれくらいで。
■9月24日(木) 金沢工大キャンパスに、「未来の乗り物」セグウェイが多数出現!!
毎度のことながら、金沢工大は連休が明けた途端、アクセル全開!! という感じで営業を再開しています。後学期の授業そのものは来週から始まるのですが。
今日も朝から会議、会議、お昼を挟んで打合せと、休みなし。明日、明後日と学内でセンセイらが関係する学内イベントがあるし、明日締切の報告書もあるため、西村センセイ、今朝は玄関が開く時刻から出勤したのですが、仕事が全然間に合わない!!
返事のメールをお待ちの皆様、週末までお待ちを。所用でお昼過ぎに校舎を出ると、かつて駐輪場だった所に学生と自転車が数台。そこだと、走行はできても駐輪はできないよぉー、と思いながら進むと、え"っ!?
「自転車」の動きが前後(!!)左右に、自由自在?! ナシテ!?そう、集まっていたのは自転車ではなく、「未来の乗り物」セグウェイ。
センセイがセグウェイを近くで見るのは2回目ですが、前回よりもスタイルがずいぶん洗練されていますし、何よりもとても乗りやすそうな感じ。
制御・操縦系統が、ハード・ソフトともに相当改良されているようです。学生諸君がセグウェイを操っているのですが、「操縦する」というのではなくって本当に、「感じたまま、思いのままに自在に動かす」という感覚。
停止時も、以前のモデルよりも安定感が格段に向上しています。低速でも方向転換や動きは俊敏。しかし本気で走り始めたら、もーう、速い、速い!!
この辺の感覚は、Macの「痒いところに手が届く」という、あの感覚に通じるものがあります。あ、そうそう。
近くに平坦な道路(公道)があるのですが、彼ら彼女らはわざとごつごつした場所を走行していました。
実はセグウェイ、現時点ではまだ国内の公道上を走行することができないために、私有地である大学構内を走行していた、というわけなのです。目的地に急いでいたために事情を尋ねることはできなかったのですが、う〜ん、でも、なんでこんなに多数のセグウェイが金沢工大に集結していたんだろう。
■9月23日(水:休日) 娘のラップトップPCのHDDが昇天してしまいました!!
出張から自宅に戻ると、珍しく高校生の娘がスリスリと寄ってきました。お父さんに何かお願い事があるに違いありません。
訊いてみると、「パソコンが、フンフン変な音を立てる」とのこと。ファンのことかなと思って4年前に買い与えたパソコンを起動してみると、明らかに変。
「フルフル」というような、あまり重くはないものの、かなり相当大きな音を立てています。明らかにファンの問題ではありません。「音がする時もあるし、しない時もある」とのことだったのですが、センセイが娘の前で立ち上げた時には、BIOS画面こそ立ち上がるものの、その先へ進むことはなく、ブルースクリーンに再起動を要請する英文が出るだけ。
強制終了後に再起動させても、状況は同じ。まさに目の前で、頓死(とんし)してしまったわけです。
娘によると「○○のアップデータをインストールしたら...」とのことですが、それとは無関係であることを説明して状況を理解してもらいました。
HDD上のデータはすべて諦めるしかありませんが、こちらはそれほど重要なものはないそうです。
ただし友人との連絡にこのPCを使っていたようで、「状況を伝える必要がある」とのこと。
仕方ないので当方のMacBook(White)を貸すと、Web上でどこかに連絡を取って、これで一区切り。さてこのパソコン、購入時に複数年の保守契約を結んだような記憶があるので調べてみると、確かに保証書がでてきました。
でも保証期間は「購入日から3年」。つまり保証は昨年5月に期限切れ。修理代がどれくらいになるんだろうと訝(いぶか)りながら最寄りのジョーシンに持ち込むと、HDD交換の相場はざっと5万円とのこと。
う〜ん、A4サイズで2GBのメモリを積んだ最廉価機種──ただしOSは悪評高いWindows Vista──の新品とほぼ同価格です。
でも新しいマシンを購入すると、女性向けに割と上品に作られ、娘もセンセイもお気に入りだったこのPCを破棄する必要があります。そこでひとまず自宅に持ち帰り、ネット上で調べてみると、某大手パソコン周辺機器メーカーのサイトに割と近い機種の解体方法が掲載されていました。
そのメーカーが提供するHDDと換装してもらうためのようです。去年、キーボードを外してメモリを増設したこともあり、勝手はよくわかっています。
Web上の情報にもとづいてネジを次々と外してみた──この間、娘は食い入るように様子を見ていた──のですが、機種によって少し違いがあるようで、どうしてもパームレストを外すことができません。この裏にHDDが存在するのですが、製造年代を考えるとそのHDDはIDE(PATA)規格のはずだから、手持ちのものと交換できる──もちろんその場合は新たに新規OSディスクによるインストールが必要になる──のではないかと思ったのです。
解体の過程で一つ気づいたことがあって、このマシン、たくさんのISOネジで止められているのですが、ネジ穴の脇に数字が振ってあります。明らかにネジの種類と長さを示しています。
日本IBMが設計したPowerBook 2400cの場合は、種類は10種類くらい、総数で60本くらいのネジをすべて記憶するしかなかったのですが、こちらは全然違う。
保守点検を重視する設計思想がよくわかります。ネット上でさらに調べてみると、まさにこのマシンの解体手順と写真がオークションで売りに出されていることを知りました。こんなものまで存在するんですねぇ。
でも西村センセイ、実はオークションで買い物をしたことはないし、そもそもたぶん必要となるIDも持っていない。それにマニュアルが手に入ったとしても、前述したようにOSをインストールできるかどうかわからないし......。
やっぱりメーカーの修理に出すしかないんだろうか。
■9月22日(火:休日) 尼崎で、避けて通ることができない場所
今回の出張先である関西国際大学尼崎キャンパスは文字通り、尼崎という大きな街の、その大きな駅の目の前にあります。
なぜ比較的歴史の浅い私立大学が駅前にキャンパスを構えることができたかというと、根本にはいろいろな意味で、母体である学校法人濱名学院がこの尼崎から始まったということがあるようです。
法人や大学にとっては、設立の地に戻った、ということなんでしょうね。でも直接の理由はちょっと違います。駅前にあったキリンビールの工場──センセイも覚えている──が移転し、駅前の一等地が再開発されることになったためです。
尼崎駅の北口側では現在、関西国際大学を含めたいくつかの企業が店舗を構えて営業しているだけでなく、ホテルもありますし、またマンションも入居が進んでいます。
とても大きな専門店も開店間近で、とにかく発展しつつある街、という感じ。あちこちで工事が進行中です。今回の出張では、打ち合わせの関係で、普通の人が入ることができない関西国際大学の最上階を訪れる機会に恵まれました。
そこには1箇所だけ屋上に出られるところがあって、何と、尼崎の東、北、西の三方向を文字通り「手に取るように」望むことができます(別ウィンドウで拡大写真〔60kB〕あり)。
視界を遮るものは全く存在しません!!でも残念ながらこの風景、センセイには必ずしも嬉しいものばかりではありません。
写真は西側を撮影したもので、目の前には工事中の空き地が広がります。
その空き地を囲むように道路が走っている(写真左)のですが、これが微妙にカーブしています。
自動車なら、もっとキュッと曲がることができるだろうに。もうお気づきだと思いますが、この空き地奥の道路は、写真の左側(写っていない)のJR尼崎駅へ続いていた福知山線の旧上り線跡なのです。
現在は上下線ともに、写真奥の高架橋を経て緩やかなカーブで、ここをぐるっと迂回する形になっています。そして写真の右側──こちらも写っていません──には、2005年4月25日に発生し、たくさんの犠牲者を出したJR福知山線脱線事故現場があります。
センセイは2002年3月にそこを通過していますが、もちろん事故の前なので何も感じませんでした。その後、この区間の福知山線には乗る機会がないまま、今日に至っています。実は、この関西国際大学尼崎キャンパスからだと、事故現場のマンションをよく見ることができます。
でも、どうしてもそこを撮影する気にはなれませんでした。もちろん、事故に出くわして、証人としての役割を与えられていたのなら別なのでしょうが。
賛同してもらえるかどうかはわかりませんが、「その場所」に安易な気持ちでカメラを向けることは、犠牲となり、あるいは痛みを覚えることになった方々にどこか無礼な感じがするのです。
畏敬の念、といってもいいのかもしれません。決して誤解して欲しくないのですが、「見たくない」のではなくて、「忘れてはいけない」からこそカメラを向けられないのです。
自分の眼に、それを残すために。
■9月21日(月:休日) 最後の「安全弁」 ──西村センセイ、出張の最後に腰痛に悩まされる──
西村センセイ、8月もほとんど休めないまま、9月に入ってからは都内への出張、個人的な東北地方他への旅行(こちらからこちらまで)、保護者会と、行事や移動が続きました。
大学に戻っても忙しさが抜けないいまま、今回の関西出張に突入。しかも今回の学会、単なる発表や調整だけでなく、学会の裏方の仕事もすることになったので、夜のつきあいを含めて、さすがにバテ気味。
写真は学会初日に参加者がいくつかのグループに分かれてみんなで作業している様子。
いろんな人が熱心に作業に取り組んでいます。とても有意義なものでした、でも、この頃まではともかく、やはり連日の飲み会が特に祟ったようで、最終日は腰が伸びない!!
持病の腰痛の再発です。ヤバイ!!1989年にドイツで初めてぎっくり腰になって以来、腰痛とは20年来のつきあい。
その長い歴史(?)の中で、一つ気づいたことがあります。腰痛は、身体が発する働き過ぎの警告、いわば「安全弁」なのです。
若い方にはちょっとこの感覚は難しいと思いますが......。大阪から6時間かけて特急2本を乗り継ぎ、やっと新潟の自宅に戻ったのですが、この間、ずっと腰が曲がったまま。
もちろんタクシーに乗って自宅に入ると、バタン、キュー。というわけで、いそいろお世話になった方々にお礼のメールを差し上げるべきなのですが、本当に申し訳ありません。明日以降にさせて下さい。
2日連続でサイトを更新できず、申し訳ありませんでした。「連続」というのは、海外出張で物理的に更新できなかった場合を除くと数年ぶりなのではないでしょうか。
お伝えしたように、センセイは金曜日から関西へ出張しています。尼崎駅前に新キャンパスを構えたた関西国際大学へ参加しているのです。
ある学会の大会に参加しているのですが、いつもなら個人あるいはグループで発表し、懇親会と総会でいろいろ情報を交換してお終いというパターン。
ところが何の因果か学会の仕事の一部を引き受けることになり、金曜日、一般の参加者より1日早く大学へ集合しました。
その日の晩、いろいろ難しい会議や打ち合わせをようやく終えて引き揚げようとすると、「飲みに行くぞぉ」。そもそも長時間の会議の後だったので飲み始めたのが遅かったのですが......いつまでも続きます
やっと終わったと思ったら、「次の店に行くぞぉっ」!!金曜日はしょうがないかなぁーと思ったのですが、昨日の土曜日も、懇親会〜二次会〜三次会(!!)と続き、結局、二日続けての「午前様」。
さすがのセンセイも参りました。もちろん学会は有意義なもので、キャンパスの様子を含め、改めて今回の出張をご紹介させていただこうと思います。