2011年1月22日更新(2011年1月30日ページ移動。2014年9月23日一部写真削除)

──2011年1月第4週のニュース──

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1月22日(土) 西村センセイ、381系「やくも」に乗って、松江に到着

 というわけで今朝早く、ありがたくも学長に見送られながら関係者とともに大学を出発。大学の仕事でこれから数日、松江で働くのです。(仕事の中身はお話できません。)
 タクシーで金沢駅へ移動して特急サンダーバード、新幹線のぞみを乗り継ぎ、ベネッセ本社ビルを左に見ながら岡山到着。

 乗り換え時間を利用してお昼を食べ、ホームで待っていると、特急「やくも」が入線してきました。
 約2年ぶりに伯備線に乗るのです。

 定刻通りに出発した「やくも」は倉敷で山陽本線と別れ、高梁(たかはし)川に沿って遡ります。
 総社を過ぎるあたりから山がちになってきくるのですが、ずいぶん軽快な走行。

 381系電車は軽量のアルミ合金でできており、しかも急カーブ高速で走行できるように振子式に車体が傾くのです。
 ただし古い設計の自然振子式のため、傾き方にやや違和感が残ります。

 高梁川の流れに沿い、どうしても付き合いきれなくなったら短いトンネルで抜けるというパターン――伝統的な線路の敷設方法――を繰り返して鳥取県側へ抜けます。
 途中、新見駅手前で、前回この地を訪問した際に出会った甘口系の美味しいお醤油のメーカーカツマル醤油醸造株式会社の倉庫(?)を確認することができました。

 繰り返し報道された年末の山陰地方の大雪。

 果たして無事に仕事をこなすことができるんだろうかと心配したのですが、県境付近の山岳部はもちろんかなりの積雪があったものの、海岸部の米子や目的地松江はほぼ無雪。
 少々拍子抜け、という感じです。

 日本海側は雪か曇りだったので、残念ながら大山を見ることはできませんでした。それだけは心残り。
 9時前に大学を出発したのに、松江到着は午後4時半過ぎ。

 もうかなり暗くなった中、松江駅と、この地域を代表する一畑百貨店をひとまず撮影しました。
 このところとても忙しかった――現在進行形――ので、松江近辺については良く調べないまま仕事先に到着してしまいました。

 幸いにも、拘束時間こそ長いものの、本来の仕事に従事していない時間は自由に使って良いことになっています。
 なかなか来る機会のない松江。

 せっかくの機会なので、この近辺を探索しようと思っています。続きは、明晩。(たぶん)



1月21日(金) 購入後6年を過ぎると、やはりBMW 318iも消耗品類に不具合が増えてきました。が...

 先週末に引き続き、今度の帰宅も自宅に滞在したのは十数時間。しかも今日は早朝から夕方まで外出していたので、書斎の机に座っていた時間はごく僅かしかありません。
 う〜ん、果たしてこれで「自宅」と言えるんだろうか。

 それはともかく、代休を頂いた今日は柏崎市内での所用を済ませてから新潟市内、長岡市内へと車を走らせました。この中で、最後のものだけは予定外。
 長岡市内にあるBMWのディーラーで318iを点検してもらったのです。

 以前から何か変だなぁーと感じていたのですが、先日、金沢で駐車した際に雪を落としていると、右後輪の泥よけがブラブラしていることに気づきました。
 写真中央部、泥よけの向こうに雪が少し見えますが、泥よけがきちんと取り付けられていれば、これは見えないはずなのです。去年交換してもらったばかりなのに。

 もう一つ。冷え込んだ朝、窓の汚れを落とそうとして......出ない。

 ウィンドウォッシャー液が出ないため、フロントガラスを洗うことができない。吹き出し口(ノズル)にはヒーターが入っているはずなのに。
 冬場なので、ウォッシャー液は適切な濃度で薄めたはず。

 今回はアポなしでの訪問だったのですが、店員とメカニックの対応は適切。こういうところは若い人に学ぶものがあります。
 点検、仮修理後の説明によると、泥よけの件は今回の雪で硬いものを挟むなどして破損したのではないか、とのこと。

 所定の位置に止めてもらったのですが、ネジ穴が損傷しているので、長くは持ちません。
 夏用タイヤに交換する際に、部品全体を交換してもらうことにしました。

 ウィンドウォッシャーの件は、液の吹き出し口とヒーターは一体化しており、その機能が低下しているのではないかとのご説明。
 ホントかなぁ、こちらは。

 特別な発熱装置を内蔵しているのなら別だけど、ニクロム線の性能が劣化するなんて考えにくいんだけど(サイドミラーはニクロム線を発熱させて曇りを止めている)。
 まぁ、こちらも次回の点検で部品を交換していただきましょう。

 ところで、改めて数えてみると、センセイがこのBMW 318iを購入してから満6年を経過し、7年目に入っているんですね。小さなトラブルはいろいろありましたが、以前乗っていた車と比べると、ディーラーへ行く機会は激減しています。
 しかも問題の大半は、センセイの側に原因が。

 今回はセンセイが起こした問題ではありませんが、車の生涯を考えると、ゴム類、あるいはプラスチック類は消耗品。やはり甘受すべきものなんでしょう。
 そう考えてみると、センセイの318iはホントに良く走るし、大きなトラブルを起こしていないことを再認識させられます。

 現在の走行距離は7万Km超。10年で20万Km乗って、次の車と交替させるつもりだったのですが、そのタイミングが先延ばしされそうな印象を持っています。

 BMW 318i、やはり基本がとても良くできています。



1月20日(木) ここがその、坂の上の楽器屋さん

 実は明後日から大学の用で出張することになっています。学会など自分の理由による出張ではないので、日曜の代わりの休日──いわゆる「代休」──をどこかで取らねばならない。
 というわけで西村センセイ、夕方の講義を終えて新潟の自宅へ戻りました。明日中には再び金沢へ移動するのですが。

 お伝えしたように今週は雪害で電車が動かなかったため、318iで来ていました。この機会を利用してちょっとだけ寄ってみたのが、坂の上の楽器屋さん

 金沢へ車で来る時の経路沿い、しかもアパートや大学から割と近いところにあるのです。
 と言っても、普段は自転車や徒歩のセンセイの行動範囲の外ですが。

 以前から気づいていたのですが、とても広い店舗です。たとえば、かつてスーパーマーケットだったお店を改装して使っているのかもしれません。

 今日は時間がなかったので、大粒の雪が降る中、駐車場に車を止め、店舗入口だけを外から見学。
 広いだけではなく、ずいぶん本格的な楽器屋さんです。例えば写真左端。

 何だろうと思ったのですが、ハープです!!

 こうなるともう、その辺の楽器屋さんでは扱っていませんよ。講師の彼女は、このお店にお越しになるんですね。

 ちょっとでもお目にかかれるかなぁー。



1月19日(水) プログレの名曲「タルカス」が、オーケストラ版になって還ってきた!!

 先日、アマゾンのWebサイトで古いCDを調べていると......え"?!

 見たことのある、しかしオリジナルではない絵柄が飛び込んできました。それが最初の写真。CDの説明書の裏表(右側が表)です。((c)NIPPON COLUMBIA)

 アルマジロとブルドーザーが合体したような不思議な物体。よく見ると左右に大砲(?)も。
 物体の左側には骨で“TARCUS”(タルカス)とあります。

 実はこれ、以前ご紹介したプログレッシブ・ロックの大御所、エマーソン・レイク・アンド・パーマー(EL&P)の初期傑作アルバム「タルカス」(3枚目の写真)そのもの。((c)Victor)

 どうなっているんだろうと思って説明を読んでみると、この「タルカス クラシック meets ロック 〜吉松隆」は、現代音楽の作曲家吉松隆氏──センセイとほぼ同世代──がオリジナル曲をフル・オーケストラ版に編曲したものだというのです。
 これはもう、買うしかない。

 届いたCD、ケースの内側にも画が描かれています。2枚目の左がケースの裏、右がケースの内側。
 これもまた、オリジナルを踏まえています。

 4枚目の写真はオリジナルCDの説明書内側の画なのですが、左上から右上へ、そして左下から右下へ物語が進みます。

 小さくてわかりにくいかもしれませんが、火山の中で生まれた生物であり機械であり戦闘兵器であるタルカスが地上へ現れ(左上)、不思議な形をした生物、飛行兵器(右上)、ミサイルを装着したカブトガニ型兵器(左下)にそれぞれ勝利した後、宿命のライバル、人間の顔、ライオンの身体、そしてサソリの尻尾を持った「マンティコア」と闘います。

 この画には描かれていませんが、キース・エマーソンとグレッグ・レイクへのインタビューによると、タルカスはこの宿敵にも勝利したとのこと。
 その後タルカスは戦いの無意味さを悟ってか、海へ帰っていく(生まれたのは火山だけど)。

 実用化されたばかりのミニ・モーグ・シンセサイザーやハモンドオルガン他のキーボードを駆使した21分にもおよび傑作は、この物語を音楽化したもの。
 改めて上の2枚の写真を見ると、戦闘シーンこそ描かれていないものの、右上→左上→右下→左下の順でタルカスの物語になっているのです。

 でも荒々しいオリジナルと比較すると、オーケストラ版の画──ミニチュアとCGを組み合わせているらしい──は、どことなく迫力に欠ける。
 細かいことを言えば恒星と物体の影の関係もおかしいし。

 見かけはともかく中身は、とワクワクしながら聴いてみたのですが、う〜ん......。

 アタックを効かせたハモンド・オルガンの音をマリンバで再現するなどしています。
 でも残念ながら、「忠実に再現しています」という感じで、それ以上ではありません。平板で、説明的な編曲です。

 無骨で荒々しく、そして魅力的なムソルグスキーの「展覧会の絵」(ピアノ曲)を、ラベルが優雅さを加えてほとんど別物と言えるオーケストラ曲に仕上げます。
 でも今回はそういう感じではありません。

 またライブ演奏(世界初演)の録音なのですが、編曲が遅れたために練習時間が不足しているようで、指揮者や演奏者による「作品の解釈」という段階まで達していません。
 アレンジでも演奏の面でも黒田亜樹さんの作品の方が上。

 そして、何度でも聴くことができるのはやはりオリジナルだけ。オリジナルの衝撃にはかないません。そういえば、黒田さんのものもしばらく聴いてないなぁ。

 それにこのオーケストラ版、オリジナルと決定的に違って、どこか一種の内向き思考を感じるんですよね。

 もしかすると同族だから、かもしれませんが。



1月18日(火) 「接続されています」 ──ワイヤレス・キーボード、とっても便利です──

 以前少しお伝えしましたが、アパートのAVシステム更新にあわせて、液晶モニタを購入しました。センセイが購入したのはノン・グレアタイプだったのですが、AV用としてはグレアタイプの方が良かったかな、と思っています。
 でも値段を考えれば問題点、要望する点はそれくらいで、とても綺麗な画です。

 この液晶モニタはMac mini──写真右外──のモニタも兼ねているのですが、ちょっと事情があって、できればもう一台、キーボードを増やしたい。
 でも、使っていないキーボードを置いてみると、机の上がキーボードだらけ。実用になりません。

 ここでやっと気づいたのが、iPod touch用に購入した無線キーボード。ずいぶん前に購入したアパートのMac miniですが、“Bluetooth”に対応しているのです。
 もっと早く気づくべきだった。

 どうなるんだろうとやってみると、ご覧のように、あっさりと「接続されています」。

 テキストの大量入力なんかだと、キーボードの反応具合や電源など、いろいろ問題が出るのかもしれません。
 でもセンセイの使用環境ではまったく問題ありません。

 Mac miniは音楽やビデオ制作のために使用しているので、キーボードを使うのはファイル名やタイトルを入れる時だけ。
 こういう使い方なら、ふだんはiPod用に使っている無線キーボードでも十分実用になるんですね。

 そういえばこのキーボード、購入してから一度も電池を入れ換えていないなぁー。

 あ、そうそう。なぜキーボードがもう一台必要なのかについては、近いうちにご説明します。



1月17日(月) 金沢で、一番金沢らしい場所(とのこと) ──金沢市犀川大橋上流──

 今は夜の11時過ぎ。

 センセイは「仕事」を終えて金沢のアパートへ戻り、一風呂──といってもシャワー──浴びたところです。ただし、大学から直接戻ったのではありません。

 今日も早朝に出勤して日中ずっと、講義と雑務をこなしました。まだかなり残っていますが。

 夕方に大教室へ移動し、外部のお客様をお招きして、学生諸君と一緒に2時間の特別講義を拝聴することができました。そしてその終了後、関係者で市内へ移動して一緒に懇談していたのです。
 2時間半の楽しく、有益な場を終える頃、関係者がふと口にしたのが、「金沢で、一番金沢らしい場所」。

 金沢市中心部は、犀(さい)川と浅野川──地元の方は前者を「男川」、後者を「女(おんな)川」と呼ぶこともあります──に挟まれています。
 その犀川を犀川大橋で渡っているのですが、そこから上流が「一番金沢らしい」そうなのです。

 懇親会の会場はそのすぐ近く。もちろん全員で酔いを醒ましながら皆で犀川大橋まで歩きました。
 写真は橋の上から上流を眺めたもの。

 暗くて良くわかりませんし、照明の輝線スペクトルでおかしな色合いになっていますが、確かに京都に似て、風情があります。
 昼間バスに乗ってここを通ると本当にそう思います。

 左手(右岸)の道路を手軽に利用できる小型観光バスも走っていますから、本当にそうかどうか。
 もし金沢へ来るチャンスがあったら、ぜひ一度寄ってみてください。

 少なくとも、その真偽を考えてみるだけの価値はあります。



1月16日(日) センター試験の開始を遅らせるほど、新潟県西部は大雪となっています

 昨晩はとても静かな夜となりました。つまり「危ない」夜。カーテンを開けると案の定、細かい雪がしんしんと降り続いています。気温が低い時のサラサラしたタイプ。
 滅多に冷え込まないこの地方では、かなり珍しい雪です。

 覚悟して朝を迎え、列車の運行状況を確認すると、各線とも遅れながらも何とか運行している様子。風がそれほど強くないのが幸いしたようです。
 回数券がちょうど今日で切れることもあって念のため、朝、50cmくらいの積雪の中を柏崎駅へ向かうと、どうも様子が変。

 いつもはガラガラの長岡行バスに、高校生(?)がたくさん乗り込んでいる──座席が不足して立ったまま──し、駅舎内もざわついている。それに何より、7時ちょうど発の始発上り電車が、発車時刻を30分以上過ぎているのに停車したまま。
 もっともこちらは間もなく発車とのことでしたが。

 そのうちにアナウンスがあって、下り列車──たぶん始発列車──が三つ隣の駅で雪を抱えて立ち往生しているとのこと。これはもう、大変な事態です。
 車内は凄いことになっているんだろうなぁー。

 これでこの付近の信越線が大混乱に陥ることがはっきりしました。センセイは講義があるので、何としてでも明朝までには金沢へたどり着く必要があります。
 自宅へ戻って高速道路の状況を確かめると、柏崎付近から糸魚川付近までの間が不通になっています。

 どうやら今回は、新潟県の西半分が大雪に直撃されたようです。

 お昼まで待って再度柏崎駅へ向かうと、朝と違って駅舎内はほぼ無人。写真の左奥では除雪車(ATSを装備しない除雪機械)が駅構内を除雪しています。
 駅員の話では、長岡から柏崎、(乗換駅の)直江津、そして長野までの信越線は雪で不通。少なくとも夕方まで運行は無理とのこと。(結局、直通の特急「北越」は全て運休となりました。)

 電車での移動を諦めて自宅へ戻り、高速道路の状況を再度確認すると、不通区間が短くなっています。
 除雪が進んでいるに違いありません。

 荷物をまとめてひとまず柏崎ICへ向かうと、幸いにも通行が可能になっていました。

 横殴りの強風の中を慎重に車を走らせます。突然の吹雪で、時々前方が不意に一面の灰色になります。
 とても危険な状態。

 雪は新潟県西部の中核都市上越市付近の一番ひどくて、積雪は明らかに1mを越えています。

 車中で聴いていたニュースが、この地域2大学でのセンター試験開始時刻を2時間遅らせたと報道していましたが、これはもう、当然ことでしょう。
 センター試験の責任者を担当していた立場からすると、この状況で良く実施できたなぁ、というのが実感です。

 富山県に入ると雪はずっと少なくなったのですが、そのためもあってか、追い越し車線を軽自動車が猛スピードで走り抜けたりします。大丈夫かなぁー。
 実際、金沢までの間に、いくつもの事故現場を通り抜けました。

 高速道路上を平均時速70Km/hで無事に金沢到着。この間、車外気温計に注意していたのですが、一番冷えていたのは自宅付近で-2.5℃。上越市付近や富山県内は-1.0℃くらい。
 金沢はもっと暖かいのかなと思っていると、雪も結構あるし、気温は再び-2.5℃を指しています。日が暮れた影響もあるのでしょうが。

 路面は完全に凍結していて、とにかくよく滑る。センセイの318iはFR(後輪駆動)で横滑りしやすいのですが、防止装置なしだったら運転できないんじゃないだろうか。
 それほど路面はツルツルで磨かれています。

 研究室で2、3時間、明日の講義の準備をして、アパートへ。駐車場は一面の雪なので、車に積んだスコップでしばらく除雪。やはり冷たく軽い雪なので、なかなかスコップに乗りません。
 反面、そのおかげですっかり暖かくなりました。

 さて、こちらの準備はひとまず整ったけれど、明朝、学生諸君は無事に登校できるんだろうか。

 そんな心配が頭をよぎるほど、今夜も大雪になりそうな金沢なのです。

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