2010年12月11日更新(2010年12月19日ページ移動。2014年9月23日一部写真削除)

──2010年12月第2週のニュース──

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12月11日(土) 北海道は寒いけれど暖かい。そして、美味しい!!

 今日はホント、見たままのお話。文章よりも(下手だけど)写真の方が主役です。

 センセイは現在、北海道室蘭での仕事を終えて、金沢へ列車で移動中。自宅に寄ってから明日の夜までに金沢へたどり着きます。往路は飛行機でも、やはり帰りは寝台特急、というわけです。

 さて、昨日の室蘭工大での研究会、登別温泉で開催できなかった無念さを晴らすためか(?)、懇親会はそれはもう、たいしたもの。
 会費は3,000円だし、会場も学内の生協。ふだん学食として使用している場所です。

 だからお料理に関しては全然期待していなかったのですが、これがほんとに、すごい。
 塩茹でのタラバガニやお刺身、お寿司、北海道ならではの肉類――センセイは食べなかったけど――など。

 お刺身の中には、室蘭特産のホッキ貝(写真上)も。 そして特筆すべきは写真中央の白身魚のお刺身。
 これは室蘭近辺でしか獲れない「(黒)ソイ」というお魚なんだそうです。

 それも生協が用意したものではなく、研究会の関係者が船を出して釣り、それをレストランの方にお願いしてさばいたもの。
 釣り上げたのは「保冷用クーラーにいっぱい」、つまりずいぶん大漁だったようで、金額に換算すると、数万円相当とのこと!!

 いや、もう、気持ちだけでもありがたい。

 ふと気がつくと、同僚のK先生が不思議なものを食べていました。尋ねると、ふかしたジャガイモ。
 もちろんそれ自身は決して珍しくないのですが、その上にトッピングされているのは、.イカの塩辛!!

 ここだけ読むとちょっと「...オイオイ」という気になりますよね。

 でも研究会関係者に勧められて食べてみると、これが美味しい!!(正確には、ジャガイモはイマイチだったけど。)
 ほのかに甘さを感じます。

 たぶん塩辛の塩気が甘さを引き立ていてる――お汁粉にほんの少しだけ塩を入れるのと同じ理屈――んでしょうね。

 それにしても北海道は美味しい!! そして何より、(物理的には寒いけど)暖かい。
 京都や金沢だったら、料理を目の前にして薀蓄を聞かされるのでしょうが、ここ北海道では、それはない。

 今回の北海道ツアー、車窓から眺める風景と、昨晩の懇親会が特に印象に残った西村センセイなのです。



12月10日(金) 西村センセイ、北海道室蘭に出現!!

 今日は早起き――と言っても、いつもの時間なのだけど――して、真っ暗な中を最寄JR駅、西金沢駅へ。

 少し待って電車に乗り、珍しく西方向へ。小松駅で接続するバスに乗り換えて小松空港へ行くためです。
 小松空港は何度か利用したことがありますが、この経路は初めて。

 ご近所を移動しているだけなのですが、それでもちょっと、ワクワクするものがあります。
 早く着きすぎたので富山名物白えびかきあげの入ったうどんを食べてから、新千歳空港行きのAIR DO便に乗り込みます。

 日米共同演習でジェット戦闘機が飛び立つ間隙を縫って離陸。大荒れだった昨日と違って、晴れ間ものぞく中を一路、北海道へ。

 新千歳空港の気温は -3℃とのことだったのですが、それを聞いて覚悟したせいか、到着してみるとそれほどまでには「寒い」というほどではありません。
 南千歳駅で特急に乗り換え、1時間ちょっとで東室蘭駅で下車します。

 駅から少し離れたたところにある室蘭工業大学で開かれている研究会に参加するためです。

 去年は福井で開かれたこの研究会、室蘭工大が担当校の今年、室蘭に近い登別温泉で開かれるはずだったのです。
 でもやはり、研究会ということで、大学キャンパス内で開かれることになりました。

 小ぢんまりとした会議で、参加者の多くはお互いに知り合っているような関係だったので、研究会は最初からスロットル前回という感じ。
 議論が始まると、センセイも何故かご指名で発言を求められました。

 約5時間の研究会の後は、大学生協へ移動して懇親会。研究会の会場と懇親会会場は少し離れています。

 室蘭工大に到着した午後1時頃はそれほどでもなかったのですが、日が落ちたためでしょうか、真っ暗な北海道の6時は、本州とは違う厳しい寒さ。
 太平洋側で比較的温暖な室蘭とはいえ、やはり本州とは違う。

 その懇親会は、まさに北海道!!

 なぜ「北海道」なのか。

 続きはたぶん、明日。(もしかすると、通信環境の関係で明日中には更新できないかもしれません。その際は悪しからず。)



12月9日(木) 残念ながら「人参」の効果はなかったけど...。 ──ブルーレイ・レコーダーが2台届きました──

 今日は文字通り、「観た」ままのお話。以前お伝えしていたブルーレイレコーダーを購入したのです。

 「目の前に人参をぶら下げれば仕事をするかも...」と思ったセンセイは、やっぱり甘かった。意識を集中させて原稿を書こうと考えたのです。でも、とにかく忙しいし、加齢のせいで生産性が下がっています。
 結局、思うように仕事は進みませんでした。人参は本来の役目を果たせなかったわけです。

 一方、センセイの自宅AVシステムはアナログ接続なので、今年中に生産された製品を買っておく必要があります。そこで、実売価格の動向等をふまえて今回、購入に踏み切りました。

 佐川急便の若い男性社員が、軽々と2箱──新潟の自宅用と金沢アパート用──を重ねて持ってきました。昔のフラグシップモデルはもっと重かったんだけどなぁ。
 これでも現行ソニー製品の最上位機種です。

 本当はもう一つ下のものでも良かったのですが、よく利用するお店で品切れだったので、これにしました。

 一番下の箱は、ブルーレイ導入と引き替えに、来週中にハードオフへ引き取ってもらう予定のDVDレコーダー
 3年半、よく働いてくれました。

 でも、βあるいはVHSテープの多くをDVDに変換し終えたので、最近は登場する機会が激減していたのです。

 写真、箱の背後にコードが少し見えていますが、新機種の導入を機会に、金沢のアパートのAVシステムをSDからHD基準に切り替えるため、ほぼ全ての配線を再配置したのです。
 ユニバーサル・プレーヤーの導入をきっかけ──というより口実?──に、システムの基本構成を一新した自宅と事情は似ています。

 箱から取り出すと、真っ黒。現物からは、そんなに悪い感じを受けません。

 手前は電源ケーブルで、最上位機種だけ、極太のケーブル──業務用を含めて、ここまで太いものは初めて──がついてくるのです。

 調べたのですが、下位機種との違いは何と、HDDの容量(2T/1T)とこの電源ケーブルだけ。
 実売価格で5万円以上の差があります。この価格差をどう解釈すべきか......。

 ラックに収めようとすると、それなりに重い。

 手にする重さで、この冬のボーナスの半分近くが吹っ飛んだこと自分で慰めることにします。
 基本的な接続をすませて、とにかく楽に収めたのが3枚目の写真。

 上から金沢用のBVZ-AX2000、中段がBVZ-V9、その下が自宅用に、仮に置いてある──通電していない──AX2000。
 単体で見るとともかく、こうやって他機種と並べてみると、白モノ家電化されつつあることが良くわかります。

 ただし、ソニーの名誉のために細くすると、とこの厳しい環境下の中で、よく頑張っていると思います。現在はまだ基本的な性能を確かめているだけですが、基本性能は優れています。
 画質はかなり良い。

 センセイとしては初めてのAVCHDですが、超長時間モードでも画面の破綻は目立ちません。
 画質を丁寧にチェックしていると、長時間モードでは、人間が自然と注目する部分にデータ解析の力を入れていることがわかります。

 よく見ると逆に、視聴者が注目しない場所でデータを間引いています。それでも、ソースにもよるものの、十分実用になると思います。
 これは相当な技術力です。

 でも音質に関してはコストダウンが目立ちます。短時間チェックしただけでも、本格的なシステムはもちろん、4年前のモデルであるBVZ-V9にすらかないませんでした。

 全体としては高評価を与えられると思うのですが、例外もあります。リモコンです。コストカットが目立ち、とても使いづらい。
 ソニーで開発に携わっている方には申し訳ないのですが、「でも、さすがに、いくらなんでも......」という感じ。

 個人的にはソニー製ブルーレイ用のリモコンを、簡単に機器を切り替えながら使えるし、しかもこの日に備えて(?)予備まで購入してある──リモコンを替えるだけで操作感がまるで違う(!!)──ので問題は少ないのですけど。

 このAXシリーズ、上位機種だけあって、いろいろ画質調整の追い込みが可能なようです。何か発見があったら、追ってご紹介したいと思います。



12月8日(水) 坂の上の楽器屋さん ──路線バスの中で気づいたこと──

 武庫川女子大学へ向かうため、朝、割と早くにアパートを出て、路線バスに乗った時のこと。

 幹線道路をしばらく東へ進んだバスは、交差点を左へ大きく曲がります。この先に片町、香林坊、そして武藏が辻と、金沢市街地中心部が続くのです。
 金沢駅は武藏が辻をもう一度左折した、その先。「コ」の字形に曲がるんですね。

 でもその日は、最初の交差点で停車。信号が変わったのです。車窓からぼんやりと昇ったばかりの太陽(写真中央)を見ていたのですが、ふと、ここが坂の途中であることに気づきました。

 大きく見ると金沢は、秋田から神戸まで続く大きな断層の上に位置しており、それほど高くはないものの、断層を形成する山々が直線状に繋がっています。
 写真の左上が山手で、右下、センセイがやって来た方向が川下になります。

 山々から流れ出た土砂は、川によって運ばれ、平地に至り川の流速が低下すると扇状地を形成します。扇状地が続くので、見かけは「扇状」ではなく、中程度の傾斜が山々に沿って続くのですけど。
 金沢の中心部は、その扇状地の上にあるのです。

 その証拠に、「泉が丘」だとか「増泉」など、伏流水が湧き出る場所を示す地名がたくさんあります。

 ご存じのように自転車だと傾斜が良くわかる──というか、身に染みる──のですが、センセイの場合、この交差点は車で通るだけ。
 普段の行動範囲から、ちょっと離れているのです。

 でも自分が運転しないバスだと、結構、傾斜がわかることに気づきました。

 この交差点をちょっと行ったところに、まだ入ったことはないけど割と大きな楽器屋さんがあります。
 以前から気づいてはいたのです。

 最近教えてもらったのですが、遠く離れているところに住んでいる知り合いが、割と近い将来、その楽器屋さんへ来るらしい。
 「作詞セミナー」の講師として。(彼女はプロの作詞家なのです。)

 そう思うと、やや色褪せてきた風景も、急に色合いが違って感じられるのです。



12月7日(火) あれっ? Macユーザーの聖地「秋葉館」が......なくなっている!? 

 先週土曜の出張。久しぶりの東京だということもあって、秋葉原で途中下車。ちょっと気になる場所があったのです。目指すは、秋葉原駅前の秋葉館

 実際に商品を購入したかどうかは別として、Macユーザーなら知らない人はいないんじゃないか、というMac専門店です。センセイももちろんその一人。15年以上のお付き合いです。
 G4 Cubeの中古ロジックボード──貴重品!!──をここで入手したり、逆に、不要になったAirMacカードを買い取ってもらったり。

 以前は駅から離れた場所にあったのですが、数年前、駅前の一等地に移転してきました。金沢カレー「ゴーゴーカレー」の並びです。
 敷地は狭いものの、高いビルの全館を使っての営業。

 最初は凄いなぁーと思っていたのですが、お店を訪問するたびに、上の階も、地下も使わなくなっていき、店舗はどんどん縮小。
 大丈夫かなぁー。

 ホームページは健在なのですが、価格を調べようとクリックすると、何と看板商品のMacについては個人向け販売を停止(法人・個人事業主・フリーランスを除く)しています!!
 「気にするな」という方が無理ですよね。

 「いつの間にか、アニメとフィギュアばかりの秋葉原だなぁ」と思いながら現場に到着......できない。
 店舗が存在しないのです!!

 写真中央、黄色く塗られた部分がその場所。階段の位置などから間違いありません。店舗移転の張り紙などは一切ないので......どうしたんだろう。
 でも大丈夫。ご安心ください。

 金沢に戻ってから確かめてみると、「店舗面積拡張のため」に近くへ移転したんだそうです。行きやすいかどうかは別として、ホームページで見る限り、確かに広いお店になったようです。
 読者の皆様、そしてお店の方々に余分な心配をおかけしてしまい、申し訳ありません。

 ちなみに、写真の人々を含めて、お客さんのかなりは中国からの方でした。そしてもう一つ。

 お昼前だったので、すぐそばのゴーゴーカレーに入ってもいいかなぁー──センセイの場合、金沢で食べる機会は滅多にないから──と思ったのですが、かなり早い時間なのに、お店は満席。
 根性のないセンセイは、もちろんすぐに諦めました。

 ゴーゴーカレー、ずいぶん人気があるようですよ。



12月6日(月) 「日本電池 發祥地」 ──京都は科学技術の発展を考える上でも重要な都市なのです──

 小さなお弁当で元気になった西村センセイ、同志社大学新町校舎を出ようとして、背の低い石碑(写真左側)に気づきました。掘ってある文字を追うと、「日本電池 發祥地」。
 「發祥」は「発祥」の旧字。つまりここで電池が生まれた、とあるのです。同志社大学が電池を製造していたの?!

 よく見ると右側、最初は建物の一部だと思っていたのですが、これも一種の記念碑です。中央部に説明と写真があり、それを読んでやっと事情がわかりました。

 実験教材メーカーとして、誰もがお世話になった島津製作所という会社があります。同社がここで蓄電池の製造を始めたのが1912(大正元)年。
 その工場を母体として、「GSバッテリー」でしられる日本電池株式会社(現 (株)ジーエス・ユアサ コーポレーション)が1917(大正6)年に先進的な本社社屋を建て、電化の時代の波に乗って蓄電池を作り続けたのだそうです。

 1959(昭和34)年に同志社が今出川工場となっていた建物を買い取り、増築、改修を加えながら校舎として使い続けてきました。
 築80年以上と、さすがに老朽化が進んだため旧校舎は取り壊されて、5年前に新校舎が建設されました。

 その際、歴史的な価値を伝えるため、工場正面の最上部を再現(写真右)し、同志社が工場を購入した時に建てた石碑(左)とともに並べたのだそうです。
 全然知らなかった。

 でも確かにこれは、観光地として有名な京都の知られざる一面を示しています。それは、科学技術の拠点としての京都。

 例えば先ほど島津製作所を「実験教材の...」とお伝えしましたが、これは島津の活動のほんの一部にしか過ぎません。
 そうでなければ、田中さんというノーベル賞学者を生み出すなんてことはなかったでしょうね。

 センセイを含めて、何かにラベル──たとえば「京都は観光地」という──を貼ることで「わかったつもり」になりがち。でも、本当に起きていることはもっと複雑なんだ、と、改めて教えてもらったような気がします。



12月5日(日) 東へ西へ ――冬の京都は、意外にも今年最後の紅葉シーズンでした――

 昨日は東京に存在していた西村センセイ、今日は京都にいます。同志社大学を会場とした、ある学会の運営会議に陪席しているのです。

  数日前の大荒れの天気が嘘のように、今日の京都に見事に腫れ上がっています。風もなく、日差しがあるので、コートは駅のロッカーに置いてきました。
 それでも少し動くとスーツまで脱ぎたくなるほど。正直なところ「暑い」、と表現したくなります。

 会議は午後からなので早めにお昼を、と思ったのですが、あまりお腹は空いていません。

  大学近辺を散策していると、小さなスーパーを見つけました。興味津々で店内に入ります。
 お客さんは高齢の女性ばかり。地元の方が利用するお店のようです。

 小さなお弁当を買ってキャンパスへ戻り、ベンチで頂きます。これが案外美味しい。

 日曜日なので学生さんは少ないのですが、彼ら彼女らの表情は、やはり良い。
 今日は研究会か何かがあったようで、大学院生(?)の動きと表情には、さすが、と感じさせられるものがありました。

 心身ともにすっかり元気になり、会議がある隣の建物へ移動しようとして......あれ?!
 キャンパスで意外なものを見つけたのです。(続きはまた今度。)

 気を遣う会議を終えてたどり着いた夕方──というより夜に近い──の京都駅は、意外にも観光客で大混雑。もう12月に入っていますが、紅葉を愛でる最後のチャンスなんですね。

 土産物を求める観光客の合間を縫って、伊勢丹の地下でサッポロビールを買い求めます。センセイが知る限り、京都駅付近ではここでしかサッポロを売っていないはず。 

 程なく到着した特急に乗り、暗闇の車窓を肴──明るければ琵琶湖が見える──に、酔った頭でいろいろ考えていると、センセイの場合はどうも、旅の中に人生があるような気がしてきました。
 気がつくともう小松駅付近の高架橋。

 もうすぐ金沢到着です。

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