2012年2月18日更新(2012年2月26日ページ移動。2015年9月17日写真削除)

──2012年2月第3週のニュース──

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2月18日(土) 重い荷物を抱えてたどり着いた金沢も、やっぱり雪だった

 久しぶりの自宅ですが、あまりゆっくりできる状況ではありません。やらなければならないことが溜まっているのです。-3℃の雪の中、318iであちこち出かけます。
 こういう時、確かに車は便利だ。

 かなり疲れましたが、今日のお昼過ぎまでに一区切りついたので予定通り、今日中に金沢へ移動することにします。このところ、主に私用でバタバタしていることもあって、相手のある仕事が二つ、大幅に遅れてしまっているのです。

 荷物をまとめて柏崎駅まで歩いたのですが、経路の半分くらい、歩道は機械できれいに除雪されていました。ただし取り除かれた雪は、その両側にセンセイの背の高さくらいまで積み上げられています。
 まるで天井のないトンネルの中を歩くような感じ。

 きちんと除雪されていない場所はもっと悲惨です。今日も積雪は90cmくらいあるのですから。

 雪の降らない、あるいは少ない地方の人には、この現実を信じてもらえないんじゃないだろうか。

 経費節減のためにも、本当はいつものように各駅停車を乗り継ごうかと思ったのですが、かなり疲れているので今日は直通の特急電車を利用します。
 新潟、富山県内はやはり、かなりの積雪。

 柏崎市の西端、米山駅付近など風が吹き抜ける場所は積雪は10cmくらいですが、平均すると60〜90cmくらいでしょうか。
 そのためか、特急の乗客はごく僅か。

 窓の外を行き交う車もまばらで、冗談抜きで、地域経済に影響を及ぼしかねない状況です。

 富山ー石川県境の倶利伽羅峠付近はかなりの積雪だったのですが、平野部に出ると雪が少なくなりました。
 それでも一昨日、センセイが金沢を離れた時より、かなり積もっています。

 写真は駅からアパートへ向かう途中、バスの中から撮影したものですが、湿っぽい雪がザーザー降っています。
 バス停で降りてからもひどい雪。

 場所によっては歩道が融けた雪で10cmくらいの水たまりになっていたのですが、周囲が暗いのでそれがよく見えず、しっかりと足を突っ込んでしまいました。
 考えてみると今シーズンの北陸地方は、12月半ばからずっと雪なんですね。

 ただし石川県、特に金沢市付近は、それでも相対的に雪が少ない状況が続いています。

 今後どうなるかはわかりませんが。



2月17日(金) 突然の大雪で、今朝の新潟市は交通が大混乱に陥りました

 昨晩、就寝する前に外を確認したのですが、日付が変わる頃の柏崎市は雲一つない青空。冷え込んでいます。冬の星座オリオンがしっかり見えました。
 でも起床すると、窓の外側は真っ白。明け方にかなり雪が降ったのです。

 3週間ぶりの自宅なので、いくつかの用を済ませます。その一つが10kmほど離れた実家へ行くこと。年老いた両親が住んでいるのです。

 幸いにもここ数年は地元の大学生の甥が同居しているので、何から何まで面倒を見なければならない、というわけではありませんが、時々は様子を確認する必要があります。
 柏崎の市街地は、今日もまだ87cmの積雪が残るなど、例年にない大雪。

 実家は丘の入口にあるので、いつもなら市街地の倍くらいの雪が降ります。

 覚悟して出かけると、自宅よりは多いものの、特に大雪というほどではありませんでした。
 雪に備えて道路(右下)には消雪パイプが敷設されており、路面に雪がないからそう感じたのかもしれません。

 今朝は、新潟市も大雪となり、通勤、通学の足が大混乱に陥ったと報道されています。
 新潟市中心部の場合、これまでの積雪30cmのところに、さらに30cmの新雪が積もったとのこと。

 県内の他の地域からすれば、何だその程度で...ということになるのですが、新潟市中心部はあまり雪が積もらない場所。
 雪への備えができていないのです。

 もちろん、一般の道路に消雪パイプなんて、ない。

 だから今朝の混乱、特に道路の渋滞はひどいものだったんだろうなぁーと思うのです。



2月16日(木) 北陸の冬には珍しく晴れ上がった日に、俳優の淡島千景さんが亡くなられました

 研究室のコーヒーが切れてしまいました。

 大学からの帰りに買っておこうと思っていたのですが、毎日が忙しくて、つい失念していました。他の用もあったので、午前中の会議を終えてから一昨日訪れたばかりのスーパーへ。

 今日の金沢は良く晴れています。

 朝は猛烈に冷え込みましたが、ずっと日差しが出ていたのでお昼近くになると路面の氷はみな融けてしまいました。
 帰り道、金沢市の野々市の境界標識が「野々市市」に変わっていることに気づきました。

 ただしこの好天も今日限り。明日からは再び冬型の荒れた天気となる見込みです。
 週末にはまだ早いのですが、ちょっと用があるのでセンセイは夕方、新潟の自宅へ移動。

 先週、先々週と違って特急「北越」は新潟県の深い雪の中を順調に走行。
 石川ー富山県境や、富山県東部はやはりかなりの積雪です。新潟県内もそれなりの雪。

 除雪を諦めた直江津駅付近はどれだけの豪雪なんだろうと思っていると、糸魚川より少ないくらいでちょっと拍子抜けしてしまいました。
 おかげで定時に帰宅。約3週間ぶりにちゃんと帰りました。

 ゴメンナサイのメールを送信しようとしてパソコンを立ち上げると、何と、俳優の淡島千景さん逝去のニュースが。
 残念です。

 芸能界にはあまり詳しくないセンセイですが、小津安二郎監督のいくつかの作品で淡島さんの演技を拝見しています。

 また1999年の「第2回小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」では出演作品の一つ「早春」が取り上げられたため、映画会と懇親会に一緒に出演された故池部良氏とともに参加されました。
 写真はその時撮影したものです。

 画質が良くないのは、当時デジカメを所有しておらず、DVビデオのカメラ機能で撮影したためです。

 池辺氏もそうでしたが、単なる美男子、美女──近くで拝見するとオーラを発しています──ではなく、静かなその語り口から、物事をとてもよく考えていらっしゃることがわかります。
 センセイなんて、全然かないません。

 もっとお話を聴きたかった。残念ながら、そういうことが続いています。

 淡島千景さんのご冥福をお祈りします。



2月15日(水) 久しぶりの岩本屋で、「冬季限定! 数量限定!! ベジポタ系濃厚味噌 極太麺」を食べてみました

 昨日の外出、目的地は近くのスーパー。自宅への帰路──ただしちょっと回り道──上にあるので、金沢にいる時はほぼ毎晩お世話になっているお店です。
 でも日中は、ほとんど行くことはありません。用を済ませて外へ出るとそろそろお昼。

 この機会に今日は、近くで何か食べることにしました。候補はいくつか。でも吉野家は10年間で1回しか入ったことがないし、かつ丼屋も数年利用していません。
 うどん屋もあって、建物をチラッと見たのですが、何だか行く気にはなれませんでした。

 このまま大学へ戻ろうかと思ったのですが、少し離れた場所に岩本屋があることを思い出しました。西村センセイ、この頃、金沢ではラーメンをほとんど食べなくなってしまっています。
 後で調べてみると、1年7ヶ月ぶり

 まだ早い時間だったのでお客はセンセイを含めて4人。岩本屋は醤油味のお店ですが、入口の看板に「味噌」という文字が見えたので、それをお願いすることにしました。

 食券を渡してからよく読むとこの「味噌らーめん」(830円)、「冬季限定!! 数量限定!! ※スープ不出来の場合は、販売を中止させていただきます」という「濃厚味噌 極太麺」なんだそうです。
 何だかしょっぱそうなイメージ。

 でも「味へのこだわり」の最初には、「数種類の野菜をじっくり煮込んだベジポタ(ベジタブルポタージュ)系スープ」とのこと。
 どんなスープなんでしょう。

 ちょっと待ってから届いたのが写真。これだけだとやっぱりしょっぱそうですね。
 国道沿いによくあったチェーン店──最近、あまりみかけない──の味噌ラーメンのような印象。

 スープを一口頂くと、これがびっくり。とても甘いのです。明らかに野菜の甘みです。
 玉葱が中心なんだろうと思いますが、他は良くわかりません。

 食感は確かにポタージュスープに似ています。見かけと違って味噌もしょっぱくありません。
 数種類の味噌のブレンドで、決して塩味や嫌味を感じさせません。

 ここで「ずいぶん味が濃いので...」と、薄めるためのスープ(わりした)を頂きました。蓋を取ってみると、こちらも野菜スープ。野菜が少し残っており、白く濁っていました。
 麺はというと、たぶんこのお店では初めてのストレート極太麺。

 ただしスープのインパクトが強いので、麺からは特別な印象は受けません。申し訳ありませんが、センセイはあまり肉を食べなくなっているので、厚切りチャーシューはちょっとだけ頂いて残してしまいました。
 味は決して悪くありません。

 麺は特別に多いというわけではないので、最後にはスープがかなり残ります。店内の掲示によると、ここでご飯(小盛り120円)をお願いして、残ったスープに入れれば「αおじや」──要するに雑炊──の出来上がり。
 センセイは頼みませんでしたが。

 センセイはしばらく行く機会がないと思いますが、冬季限定とのことですので、近くの方は寒い日に一度挑戦してみてもいいかもしれません。
 「ほっこり」できるかも。



2月14日(火) (当たり前だけど)学生の姿がずいぶん減ってしまった...

 午前中に所用を済ませるため、ちょっとだけ外へ。

 センセイらの研究室がある建物を出て、建設中の新講義棟の脇を通り抜けます。写真は、1ヶ月前の時とは逆の位置(前回の右側)から撮影したもの。
 工事は着実に進んでいます。

 また左手前の低い建物は有名な夢考房なのですが、それをぐるっと取り囲むような格好になっていることもわかります。

 ところで構内を歩いていても、あまり学生の姿を見ません。それもそのはず、学生諸君は昨日で今年度の講義がすべて終わってしまったのです。
 気の早い人はもう、帰省してしまったようです。

 センセイらはというと、採点を終わらせ、成績を提出する作業で大忙し。

 卒業や進級の判定がかかっているので、どうしても期限までに終わらせる必要があるのです。
 センセイも頑張って今日中に最終的な採点を終え、成績提出まで漕ぎ着けました。

 というか、肝心の原稿執筆が遅れに遅れているので、先に成績関係の業務を済ませてしまう必要があるのです。
 それにしても年々、仕事、特にクリエイティブな仕事を片づける速さが低下しているように思えます。

 生産性が低下してきたのか、逆に、いろんなことが見えてしまうが故に、あれこれ余計なことを考えてしまうようになったのか......。

 いずれにせよ、明日と明後日は研究室に籠もって仕事をしなければ。

P.S. 報道によると、昨日柏崎市中心部に出没した猪は捕獲後、山に返されたとのこと。目抜き通りを掛けぬけた(?)だけあって、周辺は交通が規制されるなど、一時は大騒ぎになったようです。



2月13日(月) この大雪で食料が不足したのだろうか... ──柏崎市中心部で猪を捕獲!? ──

 今日は予定を変更して、見たままのお話。夜になってびっくりするニュースが飛び込んできたのです。

 地元紙の報道によると今朝9時頃、柏崎市街地の外縁部(高速道路付近)で雌の猪が目撃されたというのです。((c)柏崎日報社)

 猪はその後、市街地に向かって逃走し、センセイの自宅近くを通って、市の中心部(!!)へ到達。
 10時頃に柏崎署員に捕獲されたとのこと。

 確かに近年、猪などの野生動物が人間の居住地近くに出現することが増えています。
 一昨年のちょうど今頃、金沢のアパート近くにも猪が出ました

 でも柏崎市の市街地は野生動物が住む山里に接しているのではなく、かなり離れた平野部にあります。
 ですから今回、猪は相当な距離を走ったことになるのです。

 猪は冬眠しません。市内の平均積雪はまだ1.5m程度ありますから、雪で食料が獲れなくなってきたのでしょうか。

 今年はとにかく雪が深くて、市内は車の走る道路だけが除雪され、その周囲は高い雪の壁になっています。
 ねぐらから迷い出た猪は、白い壁の中を絶望的な気持ちで走り続けたのでしょう。

 そう考えると、ちょっとかわいそうになってきます。



2月12日(日) せめて午前中は静かにしてね。お願いだから

 祝日だった昨日の午後、研究室でウンウン唸っていると、ドアの外に人の気配。鞄の中をガサゴソと探る音がしばらく続いた後に、ノック音。
 「やれやれ」と思いながら、入室を許します。

 ドアを開けた学生は、クラスと氏名、そして用件を名乗り──この辺、金沢工大ではよく訓練されている──「遅くなりましたが、受け取ってもらいたいんですけど...」。
 う〜ん。

 講義は明日の1科目を残すだけでほとんど終了していますが、ごく一部の受講生は所定の課題を未提出。
 その分、評価が下がるか、最悪の場合は不可と判定されてしまいます。

 そこで、すでにきちんと提出した人とは区別するものの、ひとまず課題は受け取ると伝えてあるのです。
 でも同時に、「今は別な急ぎの仕事をしているので、研究室のドアの所にあるメールボックスに黙って投函するように」と指示しています。

 それを諭すと男子学生、思いっきり困惑した表情で「でも、○○学の先生はこうやって出せと......」。
 それはその通り。

 それが正しい礼儀作法なのですから。

 彼は状況の変化に対応できそうになかったので、とにかく課題を受け取って、再び「ウ〜ン」。
 別にお腹が痛いのではなく、締切を大幅に過ぎている原稿と格闘しているのです。

 いろいろ考えた末に、やっと筋書き──学界の二大潮流の中庸を行くという微妙で、やや危険な筋立て──はできたのですが、それを具体化するのも難しい。
 というわけで急遽、研究室に写真の張り紙を掲出。

 学生の皆さん、明日から3〜4日間、せめて午前中だけでも静かにしてね。

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