2012年11月10日更新(2012年11月18日ページ移動。2016年3月22日写真削除)
■11月10日(土) 西村センセイ、痛々しい。(そして実際、痛い)
といっても、致命的な何かが起きたりしたわけではありませんのでご安心を。今週のセンセイはご難続きだったのです。
西村センセイは生まれつき、身体的な問題──決して重くはない──を抱えています。例えば片方のあばら骨が1本足りない(「形成不全」)とか。
娘が幼いころ「足が痛い」と言って診察を受けた際に初めて知ったのですが、センセイも娘も足の骨が形成不全とのこと。実は決してセンセイだけが特別なのではないのだと思います。程度や様態の差こそあれ、多くの方はどこかで「標準」から外れているのに気づいていないんでしょうね。
言い換えると、実態が疑わしい「常識」にとらわれずに認識し、結果については寛容の心で臨むことが求められているんだと思います。それはともかく西村センセイ、他にもいくつか病気を持っているので、毎月1回、金沢と柏崎でお医者さんを梯子。でもこれらは診察してもらっていつも同じ投薬を受けるだけ。
最も警戒しなくてはならないのは歯医者さん。決して同じ高校で1学年下だったかかりつけのドクターのせいではありません。センセイは歯がとても薄く、弱いのです。
一部の先端はあまりの薄さに刃状態にになっていて、向こうが透けて見えるほど。初めて目にする歯科助手の女性を何度絶句させたことか。(実話)
いくつかの歯は義歯に代替されていて、それはそれで安定しているのです。でも一番の不安材料が前歯。歯の厚さが足りないので、神経が生きている歯に金属製の支柱(「ポール」)を打ち込み(!!)、その周囲をプラスチックで充填しているのです。
要するに綱渡り状態。今週前半、忙しくて帰宅が遅くなった日のことなのですが、いつものスーパーに立ち寄るともう食材はほとんど残っていません。
肉類はまだ豊富に並んでいたのですが、ご存じのようにセンセイはあまり肉類を食べない。かろうじて売れ残っていた鯛のアラ──初めて購入した──で鍋を作ったのですが、その最後に突然前歯が「ガツン!!」。
見事に詰め物が欠けてしまいました。金属のポールの全容が丸見えです。気落ちして就寝した翌朝、洗顔すると、首筋に浅く、直線状の傷。長さは10cm弱でしょうか。触ってみると、痛い!!
首の外傷って、治りにくいんですよね。寝ぼけて引っ掻いたのかな、と思ったのですが、翌朝にはもっと短い傷が別方向に数本!!
疑いの余地はありません。傷があることは確かなので、すぐに廃棄。電動シェーバーの歯に損傷があって、それが傷をつけているのです。手でシェーバー外歯の表面を触ってみましたが、異常は認められません。
自宅に戻った週末、ジョーシンで頼んでいた光デジタルケーブルを受け取る際に在庫のあった1個を確保しました。続いてかかりつけの歯科医院へ。
ドクターに調べていただいたところ、幸いにも今回は金属製のポールがしっかり残っているので、再度、周囲を充填することに。「ホントに今度が最後ですよ」。
しっかりと、念を押されてしました。彼がどう理解していたかは措くとして、本質はお金の問題ではありません。いろいろ不満や問題はあるけれど、親からもらったこの身体(からだ)、できるだけそのままで使い続けたい。
ベストを尽くした上で、もうダメなら.....ということなのです。昨日ご紹介した「こう泉」のご主人も、そして彼の従兄弟も基本的にはじゃないか、と、「老いるってこういうことなんだろうなぁー」と考えてるセンセイなのでした。
■11月9日(金) 讃岐うどんの「こう泉」、主人が足をケガしたために1ヶ月間の休業へ
ちょっと前から、その変化には気づいていたのです。
西村センセイ、ご存じのように普段は「マイカー」こと自転車で通勤しています。でも出勤する時と帰宅する時では晩の食材買い出しの関係で、ルートが微妙に異なります。
だから朝に見たその場所が、実は夜になると違った表情を見せていたとしても、センセイは気づきません。先日、帰宅が遅くなった晩に、たまたまかき揚げうどんで有名なこう泉の前を通ると、照明が点いていないことにきづきました。ここは出勤する時にしか通らないのです。
その時は「たまたま休業日なのかな」くらいにしか思わなかったのです。暗くてよく分からなかったし。でもよぉーく考えてみると、半月くらい前からこの状態が続いていたような...。
というわけで、今朝、お店の前で確認すると、「足のケガのため(約1ヶ月)休業します」とのこと。
そうだったのかぁ。大リーグの松井秀喜選手の従兄弟──と聞いています──の店主は10年近く前、この近くにお店を構えていました。
うどんはとても美味しかったものの、特に麺については、コシと硬さが混同されているんじゃないかと思うほど。そのせいもあってちょっと足が遠のいていたのですが、その間にお店は移転、そしてほぼ同じ地に復活。
しかしその麺は、昔の味を残しながらもずいぶん柔らかくなっていました。正直なところ、客足も以前と比較するのが可哀想なくらい。
ご主人はたぶんセンセイと同世代。松井選手はちょっと下。僅差を保ちながら、それぞれの人生を歩んでいます。
ご主人のケガの理由についてはまったく承知していませんが、加齢がその背景にあったことは容易に想像がつきます。そして松井選手の去就についても同様。
センセイくらいの年代になると、「あれも、これも」ではなく徐々に、「生きているうちにこれだけは...」と変わってくるんですね。この辺の感覚は、若い方にはなかなかそのままでは伝わりにくいのでしょうねぇ。センセイは決してネガティブに述べているわけではないのですが。
若い時のセンセイが、前の世代が発するメッセージをちゃんと理解できなかったように。それにしてもこう泉、ご主人は実力をお持ちなのですから、早く快復していただきたいものです。
■11月8日(木) 「隠し部屋」は2階建て。そして室内には階段か梯子があるはず!!
センセイらの研究室の近くで先月下旬から始まった空調設備の更新工事、3階の「隠し部屋」こと機械室内の作業は、概ね10日間くらいで片づいたようです。
でもそれなのに、まだ作業員の出入りが続いています。しかもお伝えしたように、先週からは建物の外でも新しい動きが。単なる搬入作業ではありません。
写真はセンセイの研究室の窓から外を見たところ。上部が紅葉した木での右側、ちょっと複雑な形状をした建物の屋根──2階床面に相当──の上で、男性が作業をしています。
雨が降っているので、雨合羽を着ての仕事。ご苦労様です。数日前はこの場所に大きな機械が2台設置されていたのです。エアコンの大型室外機です。
それが昨日、台車を使って移動させられました。どこへ持っていったんだろうと不思議に思ったら、2階外壁の外側の狭い場所へ。(2枚目の写真の右上)
エレベーターの中から2枚のガラス越しに撮影しているので、室内の照明がかなり映り込んでいます。そしてその設置後に、ご覧のように配管工事を始めました。
写真右側、配管の行き先にはアルミの蓋があって、そこに穴を開けて管を通しています。
実はこの場所は、隠し部屋(3階)の真下。いろんな角度からこの場所を見てみたのですが、外部から直接2階のこの場所へ入る方法はないようです。
つまり隠し部屋は2階と3階から構成されていて、階段か梯子で2階へ降りているはず。
だから3階のドアを使って人の出入りが続いているのですね。人が出入りするだけなら梯子でいいんだろうけれど、機械室ですから、頻度は少ないものの、それなりの大きさと重量のある機器を出し入れするはず。
だからあの狭いスペースの中に、割と本格的な階段が隠されているんじゃないか、とセンセイは睨んでいるのです。
■11月7日(水) 今度こそは、と信じたい ──アパート近くの空き店舗に改装の動きが...
──
結果的に3日連続で似たテーマになってしまいましたが、悪しからず。
北陸地方はこのところ大荒れの天気になっています。それでも昨日は晴れ間をみつけて自転車で通勤することができたのですが、今日はとても無理。
徒歩で往復しました。でもその分、いつもなら見落としていることに気づいたりします。ルートが微妙に違うので
その一つが、アパートの近くの空き店舗。2年ほど前に飲み屋が閉店した後、ずっと空き家になってたのですが、ご覧のように足場が組まれていました。
暗闇の中で最初に気づいた時は、外壁の補修工事かな、と思ったのです。上層階は住居──たぶんアパート──になっていて、生活している人がいらっしゃるのです。
でも近づいてみると、明らかに1階店舗部分だけ。何度もお伝えしているようにこの場所、なかなかお店が長続きしません。決して交通の便は悪くないのですが。
今回はぜひ、何とかジンクスを打破してもらいたいものです。
■11月6日(火) ここにしかない、もの。 ──新潟市のアフリカンベーカリー&カフェに入ってみました──
もう1日だけ、新潟のお話を。ただし自宅がある柏崎市ではなく、週末に訪れた新潟市の話題です。
休暇を頂戴した金曜日は、珍しく家人とともに318iで新潟市へ。西村センセイ、月に1、Z回は新潟市へ行くのですが、通常は単独動なのです。 要するに、アッシー君。
若い人は何のことだかわからないでしょうね。、いくつかの用を済ませて帰路に着いたのですが、その途中、普段は通らない道路を走っていると急に、写真の不思議な構えのお店へ寄って欲しいとのこと。
もちろん指示通りに運転して車を駐車場へ入れたのですが、いったいこのお店、何なんでしょう?入口の看板には、ナミテテという店名が。
アフリカパン(!!)の販売と、喫茶店を兼ねているらしい。家人はどこかで情報を仕入れていたようです。
細く折れ曲がった通路を抜けて小さな引き戸──決して自動ドアではない──を開けると、こぢんまりとしたパン屋さん。
でも並んでいるのは見慣れたヨーロッパのパンばかりではありません。『星の王子さま』に出てくる「バオバブ」という名前のパンなど、初めて見るパンがたくさん。
それらの大半が、アフリカのパンらしいのです。改めて店内を見渡すと、売り場とその奥の工場だけでなく、目立たない場所(写真左側)に、2階建ての喫茶コーナーがあります。
入り口付近では、地元産の野菜も廉価で販売中。詳細についてはホームページをご覧いただきたいのですが、ボランティア先のアフリカ(!!)で出会って結婚したご夫婦でこのお店を経営しているようです。
売れ筋のパンだけでなく、アフリカでの鮮烈な経験を生かして、日本人の口に合ったパンを製造、販売しているとのこと。要するに、気合の入れ具合が違う。
2008年の開店とのことですから、もう4年続いていることになります。最初はアバンギャルドに感じた店構えも、実はきちんとした思想と設計の上に成り立っていることがわかります。
別に営業の長短を問題にしているわけではないのですが、要するに「ここにしか、ない」。
帰宅後に、購入したアフリカのパンをちょっとだけ食べてみたのですが、正直に白状すると、普段パンを食べないセンセイはそれほど強い印象は受けませんでした。
ただし、コンビニなどで売っているパンとは全然違います。ラーメンの「濃い味」競争は一般的な商品の値引き合戦、つまり消耗戦に通じていますが、このお店は違います。
今の私たちに求められているもののヒント(の一つ)が、このお店にあると思うのですが、どうでしょう?
■11月5日(月) 「只今 30分待ちになります!」 ──新ラーメン店オープン。果たしてご縁はあるのか?!
──
今日は見たままのお話を。
写真はこの週末、センセイの自宅がある柏崎市内、駅の南側で撮影したものです。予定よりは遅れたようですが、新しいラーメン店が開店、営業しています。
柏崎市街地は東西に走るJR信越本線で南北に分断された格好になっています。車はいくつかの跨線橋や踏切で線路を渡ることができるのですが、徒歩の人間は駅近くの地下道を使うこともできます。
その、まさに出口に当たるのがこの場所。目の前には市内最大の書店もあるし、近くには高校も。かつてはスーパーマーケットも存在していました。
要するに便利な場所。でもここはどうも、お店が続かないようなのです。
西村センセイこのごろ、場所の問題は単に人通りの多寡(たか)だけではないのでは、と考えるようになってきました。
人の流れを止めてお店に入れよう──そこまで明確に自覚しているわけじゃないだろうけど──としてからか、濃く、インパクトのある味のお店が続いているのです。
だから、もちろん最初は評判になります。この日もご覧のように「只今 30分待ちになります!」との張り紙。そんなに広いお店ではないので、どうやったら30分も待たせることができるんだろうと、逆に悩んでしまったのですが。
それはともかく、どうもそういうお店は、ある時を境に潮が引くように客足が遠のく傾向があるように思えるのです。柏崎だけではありません。
金沢でも、ずいぶん評判になったお店の前をたまたま通ると、え"っ、という場面が。しかもそれが何店も。存在にはいくつかのタイプがあって、派手なものは確かに目立ちます。もちろんそれに見合うだけの必然性があるのなら、たぶん何も問題はないのでしょう。
でも普通の人は、実は違う。長所、特徴もありますが、ふだんは弱点ばかりが目立つ弱い存在。でもその身の丈にあった生き方の方が、実はずっと長持ちするんじゃないかと思えるのです。
前にここにあったお店とは2、3回入っただけで終わってしまいました。新しいこのお店、ご縁があるのかないのか、白状すると、ちょっと自信がないのです。
■11月4日(日) 西村センセイ、葬儀とMac mini(Intel)の関係で(?)、ハンダごてを握る
今朝は、1時間ほど車を走らせて県内南部へ。部分的にお伝えしたように、義理の妹のお父様が急逝されたのです。葬儀は結局、明日の午前中に執り行うことに。
センセイは講義があるので、出席させていただくことができません。弟からは「来なくていい」と言われているのですが、そうもいきません。
申し訳ないと思いながらも、まさに葬儀の準備に追われているお宅──個人の気持ちを汲んで、自宅での葬儀となった──を弔問させていただきました。
事実上老衰による、しかも数えで91歳の大往生ではありますが、やはり、人がひとり亡くなるというのはとても重いものがあります。というわけで連休最終日が使えなくなってしまったので、昨晩は溜まっていた仕事(?)を片付けました。その一つが持ち帰ったMac miniの環境整備。
あちこちから「他にすることがあるだろう」という怒りの声が聞こえてきそうですが......。(ゴメンなさい)Mac mini(Intel)を自宅へ移動した理由の一つに、書斎のAV機器、特にアナログ・デジタルの音響機器との連携強化があります。
これまでもMac mini(PowerPC)がその役目を果たしてきたのですが、単に力不足なだけでなく、AV機器とMacとのインターフェースがネックになっていました。
これまでのパソコンは、音声に関してはアナログ処理が主流。デジタルデータをそのままやりとりするためには、周辺機器が必要でした。自宅書斎のMac mini(PowerPC)も、オンキョー製のインターフェースを介してデジタル音声信号をやり取りしていたのです。
でも正直なところ、かなり使い勝手が悪い。しかし数年前からSPDIFの光デジタルIFを装備するマシンが増えてきました。センセイが個人的に所有するMacintoshで言うと、MacBook(White)以降になります。
MacBook(/Pro)は入出力端子に制約があったのですが、Mac mini(Intel)は入出力が独立しているので、とても使いやすくなっています。
ぜひこの環境を自宅のシステムに持ち込みたい、と思ったのです。ただしMacのデジタル音声のIFは、ミニジャックの形状を借りた「丸形」というもの。通常の「角形」や、センセイの自宅で主流の電気信号を使った「同軸」というタイプとは異なります。
最低限、形状の変換が必要。調べてみると数千円で購入できるようなのですが、実はセンセイ、まさにそのマシンを2台所有しています。
1台は金沢のアパートでブルーレイレコーダ(2台)・プレーヤからの音声とMac miniからのデジタル音声信号の切り替えに活用しています。でも、もう1台は数年前から動作が不安定で、自宅で半分楽隠居状態。
本体回路そのものはとても簡単な部類に区分されるのですが、そちらには問題がなさそう。どうも付属ACアダプターからの電源供給がおかしい。
要するに、パーツの接触不良らしいのです。何回か分解してみたのですが、肉眼で確認できるようなハンダのひび割れ等はありません。
だからそのままにしていたのですが、えーい、この機会に修理してしまえ!!「修理」といっても、不具合が発生していると推測される部分をハンダ付けして、直結してしまうだけ。
ちなみに、ある程度の知識がないと危険──作業そのものよりも、その後の問題──ですので、真似はお勧めしません。まずかなり強力なハンダごてで、問題の部品を止めているハンダを融かして専用の器具を使って吸い取ります。
部品はネジ止め等で固定されているのではなく、±の電極(計2カ所)+固定用のハンダで止められています。
写真(中央上部)は部品を取り去り、その跡3カ所をきれいにしたところ。一番上がグラウンド(アース)で、左下が+の電源、そしてその右下、よく見ると回路上は孤立しているのが固定部分です。
次に、付属しているACアダプターの極性(外側と中心のどちらがプラスなのか)を確認した上で電力線を切断します。
基盤に合わせて電力線を加工し、極性を間違えないようにハンダ付けし、そして無理な力がかからないように、そして何より、プラスの電力供給部分が絶対にシャーシなどグラウンド(アース)部分に短絡しないように加工します。
簡単に思われるかもしれませんが、電力供給部分は家の電源に直結しているので、細心の注意が必要。
もちろん実際には、いろいろな保護手段が講じられていますが、くれぐれも知識と技術のない人は真似しないように。
チェックを終えて框体を組み立てたのが右の写真。赤いLEDは、電源が安定して供給されていることを示しています。
その左側に、本来は電力を受け入れる部品が存在したのですが、その場所を借りて電力線を引き込ませました。再度各種チェックしますが、何の問題もありません。
やはり問題は、部品の不具合による単なる接触不良だったようです。
各種機器を接続し直してからMac mini(Intel)を起動し、音声ソフトを立ち上げます。写真は、昨晩7時のNHKニュースをソニーの高性能A/Dコンバータで取り込んだもの。
横軸は音声の周波数(ログ目盛り)を、縦軸は音量(ログ目盛り)を示しています。何も調節せずにAD変換したので、左右の音量差による青と赤の線のずれが発生しています。
失敗ではなく、まさに成功したという、その証拠です。これでオープンリールやカセットなどのテープデッキ、あるいはFM放送のアナログソースと、各種放送やパッケージメディアのデジタル信号を一括して簡単に管理することができるようになりました。
もちろんMac miniからのデジタル信号は、従来のAVシステムにそのまま接続し、再生することができます。金沢のアパートにもそれなりのシステムを用意しているのですが、センセイの場合、やはり自宅書斎が基準。
今日も、「こんな音が隠されていたのかぁー」と驚かされました。それにしても、問題点をずっと認識していたはずのに、今回のように「大切なものって、何だろう」といったきっかけがないと動けない西村センセイ。
う〜ん、ちょっとマズいかも。